2011年10月25日
「HUNTER-その女たち、賞金稼ぎ」第三話に、50分を返せ!と叫んで挫折する
そろそろ撮影が追い付かなくなってきたのか、スタジオ撮影が中心の回です。でも、だからと言って犯人確保シーンがない回というのもどうかと思いました。
今回は10年前の殺人事件の犯人を捕まえようとする回です。
その事件があった日は、登場人物の一人である和久井和美女が現だんなからプロポーズされた日であった。そのだんなは指名手配所の似顔絵にそっくりで、当時もいろいろ事情聴収を受けていた。しかも当日の彼の行動は不明点が多く、被害者の一人とは何らかのパーティーで会っていた。そのため、和久井和美女としては、口には出さないながらも彼を犯人と思う気持ちが残っており、捜査に加わる気分にならなかった。
彼女らの捜査の過程では、ますます犯人の線が濃厚になってくる和久井和美のだんな。本当に犯人かどうかを確かめるため、声の変換機を使って事件に関係する場所を連れまわすのだった。ところが途中から彼は勝手に行先を変え、なんと、和久井和美女にプロポーズした店に入ってしまうのであった。事情が分からない和久井和美。そこへ入ってくる彼女の子供と米倉涼子女。和久井和美旦那は、和久井和美女が夫婦げんかの仲直りをしようと、彼をわざとその店に呼んだのだろう、という。そして彼は、プロポーズの日は親を説得するために時間を費やしていたのだ、という。犯人の疑いが晴れる和久井和美旦那。
そして犯人は、彼女らの活動とは無関係に、警察に捕まるのであった。
ええ~、この回を見ていた50分を返せ!散々振り回した上に、結局犯人逮捕も何もないとは何事でしょう。これは探偵ものの限界を超えているなあ。かつて、「太陽にほえろ!」でも、テキサス転勤(殉職)前のある一日を描いた、事件という事件を描かなかった「七曲署一係、その一日」と、これまた雑多な事件が続いた「本日多忙」はありますが、もうちょっと見られましたよ。
それと、刑事は職務ですが、この4人の探偵はまさに探偵ごっこです。活動を世間から求められていないし、彼女らも「事件を解決できてお金を稼げたら良いなあ。」程度の思い出活動しているからです。そのため、事件を放ったらかしても責められることはありません。登場人物にも、「お金を稼ぐのも目的だけど、世間の役に立ちたい」という気持ちは、これっぽっちもない模様です。いくら探偵ものでも、最初はお金稼ぎであったのが、誰かから涙ながらに「本当にありがとうございました」と感謝され、心を入れ替える回があるのならまだしも、全域コミカルで済まそうとしているようです。
で、ドラマを見ていた私は、「身内に犯人がいるかもしれない不安感と、探偵としての活動に挟まれ、さいなまれる和久井和美女」の心理を描くのかと思いきや、いまいち接続が悪いストーリー展開でまとめられてしまったので、すっかり取り残されてしまいました。劇中も、ほとんど小料理屋の席に4人がいるシーンの撮影で終わっていますしね。
たった3話ですでにネタ切れの傾向を示す本作、見続けるとさらに怒りがわいてくると考え、ほかに見る作品もあるので、さっさと挫折することにしました。
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Posted at
2011/10/26 23:56:50
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