この作品、上川隆也氏が冴羽獠をうまく再現しているとのことで、好評のようですね。なお、私は「シティハンター」こそマンガの初期に「緻密な絵だ!」と感心して見ましたが、すぐに挫折してしまいました。すなわち、「エンジェルハート」の方は全く知りません。
そんなインターネット上の評判やマンガのことは全く無視をして、この作品を見てみました。
この作品は、ストーリーがありませんよ。どうしたことでしょう。この感覚は、2002年頃に日本テレビ系で放送された「私立探偵濱マイク」を彷彿とさせるものです。監督が映像に酔ってしまい、視聴者を置いてけ掘にしています。この「濱マイク」の評価は、添付URLの、日本テレビ番組審査会の議事録を見ると、どういうことかわかるでしょう。
これは第一話についても、あるいは、マンガの作者の作風にもよるのかもしれませんが、主人公が万能過ぎます。また、探偵ものの宿命かもしれないのですが、浮世離れした世界観になってしっています。
もっと、現実世界観を組み込むようなストーリー作りに改変しませんと、視聴者は呆れてしまいますよ。「世界の中心で愛を叫ぶ」テレビ版に習い、原作を大幅に改変、肉付けする力が脚本家に求められています。
おそらく、視聴率は下がっていくことでしょう。
ついでに言うと、素人ビデオでも見ているかのようなひどい手ブレぶりで、乗り物酔いにも似た感覚を感じてしまいます。
添付の動画をご覧下さい。子供向けのアニメだというのに、登場人物の「お茶の間感」、「現実感」がたっぷり出ているでしょ。それでいてロボットものなのですから、昔の方が脚本家に力があったと言えます。
<動画の公開は終了いたしました>
「母さん」は、自動車整備工場を営む息子「ひろし」、娘の「まゆみ」と暮らしていました。「あなた(旦那)」は考古学者でしたが、悪の手にかかって殺されてしまいました。その遺志を継いで「ひろし」は日本を守るために戦うのですが、「母さん」は「ひろし」の体が心配でなりません。そんな「母さん」は機械になった「旦那」に、ひろしを戦いに巻き込むことをやめてほしいといいます。しかし、悪と戦うひろしの姿を見て、「自分は家庭のことしか考えていなかった、日本の平和のために、自分はひろしの心の支えになる。」と、自身の誕生日の翌日に誓うのでした。
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2015/10/27 00:33:58