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2021年08月04日

河村たかし名古屋市長金メダル事件と、オレたちひょうきん族の弊害

河村たかし名古屋市長金メダル事件と、オレたちひょうきん族の弊害  この日、女子ソフトボール選手が河村たかし市長を表敬訪問、同市長が金メダルをいきなり噛んだ事件(?)が発生しました。

事件の動画を見ると、記者会見でもあったその場には、笑い声もあって終始和やかな雰囲気で進行、問題は後から起こったようです。

インターネットやメールでも河村たかし氏に抗議する声が高まり、ソフトボール選手が所属するトヨタ自動車も河村たかし氏に対して抗議することになりました。

結果、IOCへとメダルの交換を要請し、交換に伴う費用は河村たかし氏個人に請求されることで、一連の問題は終わったようです。

インターネット上の意見を読むと、河村たかし氏の個人的性格に原因を求めたものや、「日本のおじさん」論が大半を占めるようです。

 私の考えは少し異なります。

 時に1981年、フジテレビでは「オレたちひょうきん族」の放送が始まりました。「8時だよ」がファミリー層を対象としていたのに対し、「オレたち」は徹底的に20歳前後の若者を対象としたのでした。

両者の違いをまとめると、以下の5点になります。

1.女性の裸を出す
2.性的発言を繰り返す
3.いわゆる楽屋落ちを多用する
4.出演者やスタッフをいじめるような描写がある
5.ストーリーがなく、とっぴな「ギャグ」を笑いとする

「8時だよ」の小学生やお年寄りにも向けた要素を、「オレたち」は徹底的に排除していることがおわかりいただけると思います。

今回の河村たかし氏の件とつながるのは、5.の要素です。

 「オレたち」放送開始以前の日本の多くの男性は、「まじめ」「堅物」が良しとされました。人前で話すときには、「大日本帝国」「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」とまではいきませんが、大げさな言葉を使って、人柄を感じさせないように話していたのです。

一方で、この頃から政治家の国際的な会合や会見が中継されるようになってきました。時にはジョークを交える欧米の政治家に対し、まじめ一辺倒の日本の総理大臣は、「みすぼらしくて人間的にも遅れている」という評価が出てきました。

当時でも日本は輸出国として経済的発展をしていましたが、より発展するには「ユーモアが必要」という、よく根拠がわからない理論が出てきたのです。

日本のオジサンたちは、宴会芸などはしていたのかもしれませんが、そもそも「ユーモア」を理解していなかったようです。ここでの「ユーモア」は、人柄の現れや人間的余裕度などを示しているようですが、オジサンたちは、「笑い」だと考えたのです。

しかも、当時は「聖子ちゃん」「Drスランプ アラレちゃん」ブームで、あちこちの会社に「ぶりっ子」や、「キーン、んちゃ、ほよよ?」などの「アラレ語」をしゃべるOLがいたものです。仕事上の点でも、オジサンが叱れば泣くそれらのOLに、オジサンは手を焼いたのでした。

それらOLを含む若い女性は、「面白いオジサン」は、「おもしろーい♪」と、受け入れたのです。

結果、政治家は「ユーモアある人」という評価を得るために、オジサンはOLの心をつかむために、「オレたち」の要素を持った笑いを、そのまんま真似ることになりました。例えばオジサンがスピーチをしたりOLと話したりするときは、前後とつながらない「ギャグ」を挟んだり、性的な発言をするなどです。

この「ギャグを挟む話し方を良しとする」傾向は、長く続きました。

「オレたち」は、視聴率の低下に伴って1980年代半ばには放送を終えていますが、とんねるずやダウンタウン、その他のお笑い芸人が要素を受け継ぎ、2009年頃まで続いたようです。

幕切れは、M1グランプリなどお笑い番組人気の低下、リーマンショックや東日本大震災に伴う、若者も含めた多くの人の感情の変化が原因なのでしょうかね。

 しかし、今やスピーチや仕事にかかわる会話で、「笑いの要素」は不要になりました。いまだに、「(笑いを取れば)つかみはOK!」などと、ダチョウ俱楽部のようなことを思っている方、大問題を起こしますから、ぜひ考えを見直してください。
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Posted at 2021/08/13 23:47:20

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この記事へのコメント

2021年8月14日 2:25
自分は、河村氏のパーソナリティが主要因だと思います。
決して「ひょうきん族」が主導した世間性からと言うのは、ちょっと端的で画一的な考え方だと思います。
「ひょうきん族」を引き合いに出すのなら、遥か以前の「ゲバゲバ」などの方がもっと世俗的な要素がいっぱいあったような気がします。
敢えて言えば、まさに「団塊の世代」の申し子の様な気がします。
強い自己主張、権威について徹底的に批判する、例えば、学園闘争とか反戦運動(ベトナム戦争の)への加担と言った団塊世代の特徴が、彼の経歴で言う、議員宿舎入舎拒否や、議員報酬廃止論、議員特権廃止論、今回の一件も、あくまでも自己の存在をアピールする彼らしい表現方法以外の何物でないと思います。
男は、人前では自己を殺して寡黙に、まじめは美徳なんていう概念は、まるで日本に対する「サクラ・フジヤマ・ゲイシャ」みたいな、ある意味、画一的な概念で、現実的一般的にはそうでは無かったと思います。
もし、そんな概念が一般通念で当然の姿勢、思考だったら、わざわざ、ドラマや映画、小説で、そんな「親父像」を描かなくともいい筈です。
それらをヨシと言いながら、実は「そうであって欲しい」という願望から、それらのメディアで、そういった「理想像」の姿が、頻繁に見られたと考えるのが自然では無いでしょうか。
だって、例えばですが、遥か以前の、夏目漱石の「ぼっちゃん」など見てみると、そこに描かれている「おじさん像」は、まさに俗っぽくてイマひとつ、周りの雰囲気から取り残さられた様な登場人物が多いですからね。
昔々から、河村氏の様な「おっさん」は居たという事にはならないでしょうかねぇ。
無理やり、社会現象やメディアの現象を、ひとくくりにすると「真」の要因が霞んでしまうような気がして危険だと僕は感じます。
コメントへの返答
2021年8月14日 19:57
こんばんは。

 私がこのブログの推論に至ったのは、河村たかし氏が金メダルを噛む様子に、ビートたけし氏や柳沢慎吾氏の姿を重ねてしまったためです。彼らは、とっぴな行動で笑いを誘う方法を多用していたためです。とはいえ、彼らは笑いの場を多数経験していますから、メダルを噛むふりや、メダルをポケットに入れるふりをするに留めます。

後の記事では、河村たかし氏は「思わず嚙んだ」としています。彼の選挙運動やその他のアピール活動を見ると、あまり政治に関心がない層に「親しみを沸かせる」行動が多いように感じました。そこに金メダル噛みは、「ウケ狙い」であると感じたのです。

 ところで昭和40年代、当時なりに低俗と言われる作品が映画にもテレビにもありましたね。「11PM」、「ゲバゲバ45」、「裏番組をぶっ飛ばせ」、「不良番長」「野良猫ロック」、低俗で下世話だと思います。しかし、第一次オイルショックを境にして、それらの風俗がほとんど受け継がれなかったこと、テレビと言っても未成年や主婦、年寄りが主な視聴者で、影響は限定的だったことが、「オレたちひょうきん族」とは違っていたと思います。

「オレたちひょうきん族」は、「なるほどザワールド」や「アラレちゃん」、「当時のフジテレビ女子アナタレント活動」など、フジテレビ全社的方針の中核だったので、以前のお笑い番組とは性質が異なると感じました。この他にも、'70年代から続く他局のテレビ番組までもが軌道修正を強いられるなど、影響は多大だったと考えています。

今でも、政治家や学校の先生や研修会講師などでも、「リップサービス」と称して笑いを得ようとしている人がいます。起源と成り立ちを説明すれば、この方法は古い方法と理解してくれると考え、記しました。
2021年8月14日 4:02
こんばんは。
ユーモアはそこに教養の裏付けが必要になると思います、
それは表現者だけでなく受け手にも求められるもので。
故に日本、特にTVにおける笑い要素にユーモアと呼べるものは極少数ではないかという気がします。
コメントへの返答
2021年8月14日 19:58
こんばんは。

 「ユーモア」は定義が難しく、「アメリカンジョーク」も日本向きにはならなかったと思います。結果、お笑い番組は他人をこき下ろす内容になっていってしまいました。近頃のお笑い何とか世代という人たちが、ようやく軌道修正をしたのだと思います。「ギャハハハハ」と馬鹿笑いをする女性も消滅してきているようですから、だんだん世代が入れ替わっているように思います。

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