2020年05月16日
咲(サク):
イニ先生…
一体其れは何に使う物でしょうか?
イニ(ニン):
咲さん
これは骨髄穿刺針といい、針は2重構造になっていて、外筒と内針からなる針です
内針は後で抜くことが出来、外筒を通して骨髄液を吸引採取する為のものです
咲:
骨髄液??
其の様なものを採取して・・・
注射針とは身体に薬液を入れるために使うのではないのでしょうか。。。
イニ:
あはは…
確かにそうですね
でも、こういう使い方も出来るのですよ
造血幹細胞採取に使います
身体から血液を造る細胞を取り出し、その細胞を利用して病を治療することも出来るんです
咲:
血液は心の臓から造られるのでしょうか…
心の臓を取り出してしまうと
生きていられぬのでは…
イニ:
あ…
そうではないんですよ 咲さん
血液の源は骨髄…
体躯の骨に造血機能のある骨髄があるんです
腸骨もしくは胸骨から採取します
咲:
あ…す・すみませぬ
また変なこと申しまして…
イニ:
謝らなくていいんですよ
私も実際に血液がどうやって造られているかは見たことありませんから(笑)
咲:
ペニシリンを培養した時のように
骨髄液とやら
其れを使って輸血に用いる血液を培養するのでありますね
イニ:
えっ?
咲:
あ…す・すみませぬ
また変なこと申しましたみたいで…
お許しくださいませ
イニ:
いいんですよ…咲さん
私の説明が至らなかったわけで…
これを移植することによって、通常の血液を造れなくなった患者さんを治すことが出来る治療法なんです
例えば、白血病だとか癌(イワ)の治療に必要な場合もあります
咲:
赤い血が白くなる病などがあるのですね
イニ:
あは…赤血球という種の血が減ってしまうことからそう言われてます
ほら…
今、原子楼で働く多くの方が被屁して大変なことになっていると聞きます
短時間に大量の被屁をしてしまうと、白血病や癌になってしまうかもしれないので、作業に入る前に予め採取しておくのです
咲:
其のような事が、遠い未来の医術では可能なのでございますね
Posted at 2020/05/16 23:20:21 | |
トラックバック(0)