いよいよ平成も終わりを告げようとしています。
こんな時間まで何をしていたかというと、平成最後のクルマ模型を突貫工事で仕上げてました。
どうせ休みですしね。
そして、平成最後を飾るにふさわしいクルマ模型が仕上がりました。
1990年代、1980年代のパワーウォーズは280馬力規制を持って終焉を迎えるも、高性能車が群雄割拠した時代でした。
その辺を走っている
カローラにさえ、スポーツグレードがラインナップされていたほどです。
パワーウォーズは、走り屋の世界ではむしろ加熱していました。
当時国産最強スペックを誇る
BNR32型スカイラインGT-Rはブーストアップすれば400馬力、フルチューンすれば600馬力オーバー、後年には1000馬力オーバーの怪物まで登場しました。
そのGT-Rと肩を並べたのが、トヨタ最強にして当時国産最強エンジンを搭載した、
JZA80型スープラ
です。スープラという車種を知ったのは幼稚園の頃のMA70型でしたが、80型を知ったのは中学3年生の頃にハマった、スーパーファミコンソフト「ゼロヨンチャンプRR」がきっかけでした。
その主人公の愛車(デフォルト設定上)でもあり、ライバルのクルマでもありました。
ライバルの黒のスープラは、決戦までどんなチートを用いても絶対勝てない存在で、威圧感が漂ってました。
1993年5月に登場したスープラの最強グレードであるRZには、直列6気筒DOHCツインターボの2JZ-GTEを搭載。280psを5600回転で発生し、最大トルクは44.0kg-mを3600回転で発揮する当時としてはチート級のモンスターエンジンでした。
当時高級サルーンにしか興味がなかった私はここで一気にスポーツタイプのクルマを好むようになり、後の人生を変えるほどとなりました。80型スープラは、スペックもさることながら、特に後ろ姿に一目惚れしました。
アメリカンマッスルのようなルックスなのに、どのアメ車にも似ていないのです。
1997年には、VVT-i化されて最高出力こそ据え置きであるものの、最大トルクは46kg-mに引き上げられました。
スープラが登場していない国産ゲームは、車種を特定しているものでない限りまずないでしょう。
チューニング業界でスープラの名前が出ないことなどまずないでしょう。
スープラもまた定番中の定番のモンスターマシンなのです。
純正状態での参考ゼロヨンタイムは13.4秒(ゼロヨンチャンプRR設定)
最高速度は、某誌の実測データによれば前期型で266km/h、後期型で270km/hオーバーとなっていました。
ゼロヨンチャンプRRでは、ずっと白のスープラをライバルの黒のスープラである藤原大輔を倒し、現チャンプのNSXを倒すまで使い続けました。しかし、ラスボスは当時まだ市販されていない
BCNR33型スカイラインGT-Rに勝てず、白のBNR32型スカイラインGT-R(参考ゼロヨンタイム12.5秒)のフルチューンでようやく勝てましたが、後にウデを上げてスープラでも勝てるようになりました。
そのスープラは、折しも2002年に排ガス規制のため惜しまれながらも絶版となり、ようやく次期型としてのスープラ復活が発表されました。
私の人生を大きく変えたスープラは、1/24がタミヤからラインナップされており、高校時代に一度銀色を作ったことがありました。当時1500円で買えたのに、今は2700円に値上がりしてますね。
制作時間は目一杯かけました。制作期間だけで約1週間、制作時間は30時間ほどです。
前側から
色はゼロヨンチャンプRRでの愛車でもあった白としました。
ホイールはBNスポーツエアロ仕様の
JZX100型マークⅡの残骸から拾った5本スポークホイールを流用したら、無加工でフィットしました。
細かい所では、フロントバンパーの方向指示器をどこかに飛ばしてしまったので、代わりに艦船模型の150cm探照灯を加工して付けてみました。違和感ないかもです。
今見ると、顔はかっこいいというより、のっぺりとしてて可愛らしい印象です。正直、実力とは裏腹にあまり速くなさそう。
エンジンルーム内
オリジナルカラーリングです。金色のヘッドカバーにしてみました。
細かい部分は1JZではあるものの基本構造は全く同じであるレイナたんのエンジンルームを参考に追加塗装、ラジエターキャップも再現しています。
ラジエターはアルミの銀色、更には細かいところですが、ブレーキフルードタンクは、フルードが入っている状態を撹拌していない水性ホビーカラーのH9ゴールド(褐色っぽい)で再現してみました。
更には、バッテリーハーネスを、艦船模型の空中線で使っている0.5mmの針金で再現してみました。ちょっと凝り過ぎかな?
後ろ側から
カッコいいの一言ですね。巨大なリアスポイラーが迫力を増長させています。
そして、個性的な4連テールランプがいかついです。非常にマッシブなスタイル故に特にこのリアビューは実際より大きく見えます。
右側から
ゼロヨンチャンプRRのサイドビューバトルでは右側からの視点でした。
こうして見ると、色によってだいぶ印象が変わるクルマです。
白は何となく主人公格のクルマって印象だし、黒は悪役っぽい印象だし、赤は戦隊もののリーダーのクルマって印象だと思います。
実は作ろうか作ろうまいか長年迷ってましたが、約20年ぶりに作ってみて、良かったと思います。
なんだかんだで、トヨタ車で2018年、そして平成を締めくくってしまいました。本当は日産党だったんですが、まぁいいでしょう。
2018年、ご覧いただいた方々、いいね!いただいた方々、ありがとうございました。
来年も変わらずクルマ模型を続けて参りますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。