ローバーKエンジンはオルタネーターとセルモーターが
エキマニと近くてエンジンとの間に囲まれているため
熱害を受けるのを少しでも低減出来ればと
エキマニにバンテージ巻いてみました。
まずは車体のアルミパネル保護のための養生から
セブンのペラッペラの薄~いアルミボディは作業中に軽~く
工具やパーツが触れるだけでも傷やエクボになってしまうので
(しかもアルミパネルは凹ますと補修は困難)手を抜かずに
しっかりと養生します。
特にエキパイを出し入れするパネルの穴周辺は
やらかしてしまう事が多いので…養生は念入りに!
まずは緩めるボルトやナットに潤滑剤をかけます、
特にマフラー周りのボルト類は熱を受けて
錆や固着が発生してることが多いです。
マフラーは後ろ側から外していきます。
サイレンサーを外して、次は集合部をグリグリと抜く…
ここまでは結合部も酷い固着はしておらず
結構スムーズに外れました。
さて次はエキマニです。
まずは4番のエキパイにあるO2センサーを外します。
スタッドボルトは熱を受けて結構錆びが出ていましたね。
しかもエキパイのフランジを固定するナットが
特殊な緩み止め(ネジ山の一部をワザと潰してある)
ナットなので緩んだあとも回すのが結構硬い…。
作業空間が狭いのでちょっと特殊な工具が必要となります。
ナットからスタッドボルトが長く出てるので
標準的なソケットでは短くてナットまで届かず…
でも一般的なディープソケットだと今度は長すぎて
五個あるナットのうち前から二つ目のナットの作業には
エキパイと干渉して使えない…
この二つ目のナットだけはちょうど中間ぐらいの
微妙な長さのソケットと首振りできる
短いエクステンションか自在ジョイントが必要となります。
フランジを留めてるナットを外したあとはエキパイを
抜いていくのですが、複雑に湾曲してるエキパイは
個々のフランジの形状と角度、パイプの曲がり方、
ボディの穴の大きさや形状を考えて知恵の輪のように、
他のエキパイを捻って向きを変え逃がしながら空間を作り
4.3.2.1の順番でエキパイを抜いていきます。
この時アルミの薄~いボディの穴に刺さったままの
4本のエキパイをズラしたりこねくり回すので
作業前にパネルの穴をしっかり養生しておかないと
後で泣きをみるのです…。
エキパイを無事取り出したら掃除してバンテージを巻きます。
バンテージは巻く前に水に漬けて濡らしておきます。
あと素手で触ると微細なガラス繊維が刺さるので
手袋は必須アイテムです。
手袋をして濡らしたバンテージを緩まないように
テンション掛けながら巻くという作業に集中しているため
巻いている時の写真はありません
m(_ _)m
バンテージ巻き終わったら外した時とは逆の
1,2,3,4番の順番でアルミボディを歪ませないよう
気を使いながら大きな知恵の輪の時間を満喫します。
エキパイを仮止めしたら、バイプ結合部からの
排気漏れを防ぐためのマフラーガスケットを塗りながら
集合部、サイレンサーと取り付けていきます。
O2センサーやハーネス類を元に戻したら完成です!
今回はエキマニ内の排気温度を高温に保ち流速を
早めるためのバンテージではなく熱害対策のためなのと
エンジンルームの外までバンテージを巻のは
集合部がパイプ同士の隙間が狭く巻けないのと
4本のパイプの巻き終わりの位置のズレとか
重なり具合などの見た目の差が気になるので
外からは見えないエンジンルーム内の部分だけ
バンテージを巻きました。
最後にエンジンを掛けてマフラーに熱を入れ
濡らして巻いたバンテージの乾燥と初期焼きです。
しばらくはバンテージからモクモクと白い煙と
何とも言えない焼けた匂いが周囲に立ち込めます。
小一時間近所を散歩したら煙も匂いも落ち着いてきました。
暑くなる前に対策しようと思ってバンテージは
Amazonで買ったのですが伝票を見たら
日付は3年前の4月でした😅
Posted at 2021/09/13 23:42:10 | |
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セブン 整備 | 日記