ふな天＠プロ澪セリカのブログ一覧

日産の高級車代表格、フーガに試乗してきました。

グレードは370GT　typeS

・現状打破を目指すフラッグシップ
日産のフラッグシップセダン、フーガがフルモデルチェンジ。

高級クラスのセダン、というよりセダン全般はかなり人気が落ちている。
クラウン以外は厳しい情勢が続いている。

そんな中デビューとなったフーガ、今後の日産を背負うモデルだけに期待と興味が一杯である。



・エロカッコいい高級車
外観はスポーツクーペ型のコンセプトカーの”エッセンス”のデザインテイストを取り入れていてアグレッシブな仕上がりになっている。

フェンダー回りは盛り上がっていてワイド＆ローなボディとあいまってエロスすら感じさせる。
ボンネットは写真では低めに見え高級感に欠くのでは？と心配したが実車を見ると高さを感じさせつつしっかりと高級感を持っていた。

ただし少々奇抜でこういった高級セダンを求める人には少し引いてしまうのかもと思った、このあたりはライバルとなるクラウンとは正反対。

真っ向勝負でなく別のアプローチを選んだのだろうか？



インテリアも高級感というものを感じさせる。メーターの装飾、シートの質感、木目調のパネルなど非常に満足いくものだったしドアの開閉音も中々のもの。


展示車に触れる感じでは非常に好感が持てた。



・スカイライン、Z譲りのパワー
試乗した370GTに積まれるのはVQ37VHR、ご存知スカイライン、フェアレディZに積まれる日産のVVEL搭載ユニットだ。

なのでパワーは申し分ない、制御はZよりもマイルドで加速を抑えると言うかガツンッとした加速感は無くジワリと加速していくような感じであった。

足回りも少々ロール感がありやはりスポーツでなく高級、プレミアムと言った方向性を見出しているかのようだった。


大柄な割りには運転もしやすい。ただしパワステのフィールは違和感があり個人的に好きにはなれなかった。



苦言を呈するのは音、乗り心地。
エンジンノイズが少し気になったのとゴツゴツ感が強いように感じる。

このあたりは遮音性の強化、そしてインチダウンをすれば解消されるとは思うがフラッグシップがこれではと思ってしまった。


特にホイールは20インチ、正直必要ないと思う。高いし、乗り心地は良くないし慣性モーメント云々で運動性も低下しそうだ。目立つのは間違いないのだが・・・・




・プレミアムと言うクルマ
プレミアムとはどういったものか？

こう自分に問われたら『後席に乗りたくなるクルマ』と答えるだろう。


そういった意味でプレミアムセダン＝クラウンといっても過言ではないと思う。
先代アスリート、現行ハイブリットのナビシートとリアシートに乗ったことがあるが日本の速度域ならとても快適、まさに日本の高級セダンといえた。


そういったものがフーガにあるのか？と問われると今はないと思った。自分で乗ると楽しそうであるがそれならスカイラインシリーズのが好印象だった。


今はまだ中途半端、今後の改良を待ちたい。