よく、1月,2月,3月は「行く」「逃げる」「去る」と形容され、年が明けると年度末まで一気に過ぎると言われています。
そんな世の中の雰囲気も手伝ってか、ウチにDS3が納車されて早くも10日が過ぎました。
既に150km以上走り、試乗や慣れるための運転からさらに一歩進んだ気がしており、ここで簡単ですがファーストインプレッションをお伝えしたいと思います。
(ちなみに、普段は妹の通勤快速のため自分は週末のまとめ乗りが主ですが、それでも100km以上乗っています・・・爆)
普段の試乗記では項目ごとにまとめていますが、今回は単純に「点数」という観点で書きたいと思います。
それでは早速・・・
~100点
・デザイン
「途切れた」Bピラー、「浮いている」ルーフ、「塗り絵のような」ボディーカラーの配色・・・
細部はとても個性的で、当然他の何にも似ていないのですが、一つの塊感を強く感じます。
思い切った造形に目が行って近づいてみると、意外な「重厚感」があると言えばいいでしょうか。
「派手さ」と「落ち着き」
ともすれば相反する二つの要素をこのサイズに上手くまとめていると思います。
このデザインを持ってして「シック」と名付けられているのがよく分かります。
前述の「相反する二つの要素」を上手く昇華させている様子は、個性的なボディカラーの数々から
も見てとれると思っています。
「どんなカラーでも似合う」そんな自信が見え隠れしている感じを受けます。
・乗り味
よく「ドイツ車に近づいた」と言われているフランス車ですがドイツ車を乗り継いできた身からすると
「全然違います」
路面の凹凸を「R加工しながら」伝えてくる様子は、ドイツ車ならメルセデスに近い乗り心地です。
これが16インチタイヤを履いたBセグメントクラスで実現されているのは素晴らしいと思います。
本家メルセデスでもスマートやAクラスはもう少し「ドイツ車的」ですし。
特筆すべきは、スタッドレスを履かせてもその印象が大きく変わらないこと。
15インチへダウンさせているとはいえ、腰砕け感や重さを意識しやすいスタッドレスでも同じ感覚で
走らせることができます。
・シート
フランス車に最も期待していた点であり、期待に応えてくれた点です。
絶妙のクッションとホールド性で「いつまでも座っていられる」というより「いつまでも座っていたい」
と感じさせられます。
欲を言えばもう少し座面が長ければ完璧だと思います。
~80点
・剛性感
よく考えれば、このボディで純正17インチを許容するので当たり前かも知れませんが、全長4m未満
のボディに大きな開口部を持った3ドアという設計を考えると素晴らしいと思います。
・車内空間/インテリアデザイン
リアシートに座ってフロントシート下に足を入れられる、広い助手席前のスペース、広いトランク、
5人乗り仕様・・・、と車内空間の設計はこのクラスでは平均以上だと思います。
後述のシートポジションをカバーするチルト&テレスコも非常に有難いです。
インテリアのデザインはDシェイプのステアリングや白黒で統一された色遣いなど基本はスポーティ
ですが、モダンなデザイナーズマンションのような上質な雰囲気もあり、エクステリアとマッチして
いると思います。
・ブレーキ
軽い踏力で食いつくように効きます。
BMWに乗り慣れていれば違和感なくコントロールすることができます。
心配はやはり同じフィーリングを持つBMWと同様にダストでしょうか・・・。
~70点
・オーディオ
間違いなく、ウチの3台で一番純正の音質がいいです^^ゞ
凝ったインテリアデザイン故にオーディオ交換は難しそうですが、純正の音としては満足です。
オートボリュームがやや過剰に反応する点を除けば80点です。
・エンジン
まだ慣らしが終わっていないため正確なことは書けませんが吹け上がりの軽い印象を受けました。
BMWとの共同設計ということを強く感じます。
ヴィータや6Nポロと言った一昔前のドイツ製コンパクトのような低音が効いた音質も個人的には
好きです。
慣らしが終わり、「BMWのDOHC」の本領を発揮させる時期にきたらより好印象になると思います。
・ハンドリング
スペックから見ると「前輪荷重65%」のフロントヘビーですが、ハンドリングにおいてはほとんど意識
しません。
基本的に弱アンダーステアで、ストロークはするもののロール感はありません。
リアもよく粘り、路面状況への追随性も高いと思います。
フォーフォーの「ロールさせない」ドイツ車的ハンドリングとは対極ですが、どちらも安心できます。
~60点
・車内装備
必要なものは全て揃っていますが、二つだけ。
カップホルダーは運転席用だけでも欲しいこと、グローブボックスに車検証と取説を入れたいこと。
でも、両方ともサイドポケットが役割を果たしてくれるからいいと思っています。
・シート/ミラーポジション
DS3に限らず、手動シートのクルマは全てですが「あと0.5ノッチ」と思うことがよくあります。
出来の良いシートに助けられていますが、電動が恋しい瞬間は確かにあります。
あと、自分の身長が低いせいもあるかも知れませんが、助手席側のミラーの下側ごく一部がドア
のトリムと被る気がします。これも目視で補えるので問題ではありませんが。
・ミッション
こう書くと「AL4」のことかと思われるかも知れませんが違います^^;
好みの問題なのでしょうが、個人的にはゲート式シフトレバーはあまり好きではありません。
メルセデスのようなガチガチの操作性ならいいですが、よく目的のギアを通り越してしまいます。
まぁ、メータのインジケータが分かりやすいので大した問題ではありませんが・・・。
~50点
・ライト
唯一、平均点を与えられないのがこれです。
明るさに問題は全くないですが、やっぱりハロゲンではなくキセノンがいいです>_<
折角、カッコイイLEDデイタイムライトがついているのに勿体ない気がします。
恐らくモディファイ1号はここから手をつけると思います(爆)
ということで、長文になりましたがウチにやってきた新しい仲間「シトロエンDS3」のファーストインプレッションを書いてみました。
書いていて気付きましたが、慣らし運転に起因するところ以外は
納車直後の印象とさほど変わりません。
つまり、「慣れさせない部分」と「慣れやすい部分」をしっかりと備えたクルマがこのDS3ということになると思っています。