最近、映画は金曜日公開が普通になってきてますね
なので公開初日に見に行くのはなかなか難しくなってきてますが今日は祝日
3連休なのでいつでも良かったのですが折角なので初日に見に行きました
ウエスト・サイド・ストーリー
1950年代のニューヨークのウエストサイド
不良グループのジェッツはプエルトリコの移民たちからなるシャークスとの諍いに明け暮れていた。ジェッツのリーダー、リフは体育館で行われるダンスパーティに兄貴分のトニーを誘う。再びジェッツに戻ってきてほしいとのリフの気持ちに渋々会場を訪れたトニーはそこで一人の少女、マリアに思わず見とれてしまう。
お互い惹かれあい恋に落ちる二人だがマリアはシャークスのリーダー、ベルナルドの妹だった。
出演/アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、リタ・モレノ
監督/スティーブン・スピルバーグ
イオンシネマ新小松 157分 字幕
1961年のミュージカル映画「ウエストサイド物語」が現代に蘇りました。
この映画はその年のアカデミー作品賞を受賞するなど今も名作中の名作との呼び声高い一本
それがリメイクされると聞き、しかもそれがスピルバーグだという事で驚きと大いなる不安に包まれました
いくらスピルバーグと言えどもオリジナルを越えることは困難というか・・
そもそも名作のリメイクはなかなか難しいミッション
改変を加えれば非難され、そのままでは意味がない
スピルバーグは非難覚悟??
それとも大きな思入れがある??
前々からミュージカルを撮ってみたいと口にしていたスピルバーグですがまさか初メガホンにこの作品を選ぶ??
無謀だと思った
自分的にはオリジナルをリバイバルで見てますし →
○
舞台版は知りませんが、ミュージカル映画としては大好きな一本
で、見終わった感想はもう
素晴らしいとしか言いようがない!
まさかこれほどにもココロ掴まれ、圧倒され、感動するとは!
かなり細かい所を改変してますが大筋とか本質はほぼ変更ないように思えました
なにより音楽はアレンジはしてますがほぼそのまま
当たり前だけどそれを変えたらいけないよね・・
(ただし、歌詞が一部変わっているのは色々と配慮したのかと思われ)
冒頭のプロローグやジェットソングなど音楽はそのままながら動きや演出は全く違う
しかしながら違和感は無い
また有名な”トゥナイト”のバルコニーシーンはほぼそのまま
ま、ここは変えようがないかw
体育館のダンスパーティは61年版でも大人数でのダンスが素晴らしい出来でしたが、今回は迫力が桁違い
カメラワークと編集が神としか・・・
そして”アメリカ”は夜の屋上から昼間の路上に移され、街の人々も巻き込んだ正に
圧巻
ドラマの描き方が丁寧でドラマとしての見応えも最上級
61年版は確かに名作ですが、それを現代で見るにはさすがに無理がある
カメラワークや編集は今の眼で見ればスピード感や躍動感に欠ける
それは当時としては最上級ではあるが、技術と機材が発展した現代で撮るとここまで素晴らしくなれるんだという驚き
人種間の対立がテーマなのに配役は殆どが白人でシャークスの俳優は顔を浅黒くメイクしての出演だった(今思えばマリア役がナタリー・ウッドって・・・)
今回はハッキリと配役を分け、シャークスには中南米系の俳優をキャスティング、スペイン語のセリフもふんだんにある
ジェッツはハッキリと色の白いヨーロッパ系の人ばかり
見た目にも人種の差が分かりやすくなっているので物語の理解も進みやすい
また、光と影の演出も印象的
スピルバーグ常連のヤヌス・カミンスキーの撮影とマイケル・カーンの編集
それはありとあらゆるシーンとカットを物凄く印象深く仕上げている
これも61年版を大きく超える部分
元々舞台劇をニューヨークに持ち出したという事でスケールが大きかった61年版だがセットのつくりや空間の広がりは今作が遥かに大きい
突然歌い出して踊りだすという映画としてはあまりにも不自然なシーンは意外なほどにスマートになっていてミュージカル嫌いな人にも受け入れられるかもしれない
また決闘シーンの振り付けもリアルな格闘になっているし、舞台の映画版というフィルターを通さずとも見れる
9.5点/10点満点
ハッキリいって今年のナンバー1に十分なりうる
それほどにパワーのある出来だった
61年版でアニータを演じたリタ・モレノがまた出ているのがまた嬉しいポイント
小さな役かと思いきや後半はかなり重要な役で、歌も披露している
しかもとあるシーンでは61年版を知っていると思わず胸が熱くなる
ことし91歳にもなるほどの高齢だけど姿勢はきれいだし動いているのはスゴイ
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Posted at
2022/02/11 21:44:34