サスペンションってどんな種類があるの?

2018年11月14日

サスペンション

クルマの性能を決める大きな要素のひとつがサスペンションです。サスペンションにはさまざまな種類があって、それぞれに特徴があります。すべてを解説するにはこのコーナーだけでは足りないので、今回は基本部分について紹介します。

まず、固定式と独立式に分けられる

サスペションの形式はまず固定式と独立式に分けられます。固定式というのは、左右の車軸が繋がっているもので、片側が沈むと片側が伸びるという動きになります。固定式のなかでもとくに車軸式と言われるものは左右輪がしっかりと繋がっています。車軸の左右に板バネ(リーフスプリング)を配しているものをリーフ式といいます。リーフ式の場合はバネ自体がタイヤの位置決めをするリンクの役割も果たしています。リーフ式は荷重に強いのでトラックなどに使われることが多くあります。

車軸にリンクを取り付けて位置決めをするものをリンク式といい、3リンク、4リンク、5リンクなどがあります。アウディなどは独立式サスペンションに4リンクの名前を使っていますが、それとは異なります。各メーカーは自分たちのサスペンションに自由に名前を付けますので、わかりにくくなることがあります。リンク式はクロカン4WDによく使われます。

固定式のなかにはビーム式と呼ばれるものがあります。これは車軸ではなく横に配置したビーム(梁)に車軸を付けたものです。車軸とビームが一直線上にはないので、ビームにねじれが生じます。このねじれによってタイヤの動きに円軌跡以外の要素が入り込むことになり、乗り心地や接地性が向上します。ビーム式はFF車のリヤサスペンションによく使われます。

独立式サスペンションの基本はスイングアクスル式

サスペンション

左右のサスペンションが別々の動きをするものを独立式サスペンションと呼びます。この独立式サスペンションのなかでもっとも構造が簡単なのが、スイングアクスル式です。左手でペンの片側を固定、右手でペンを上下させるとして、ペンがアクスル(軸)で左手が車体側、右手がタイヤ側と考えればわかりやすいと思います。
アクスルとは別にアームを付けたものをアーム式と呼びます。単純にアーム式と呼ぶ場合は左右片側に1本のものです。アームの取り付け位置や角度によって、トレーリングアーム、リーディングアーム、セミトレーリングアーム、ダイアゴナルアームなどの呼び方があります。スイングアクスル式を使うクルマは現在ではほとんどなく、特殊用途の産業用車両などに見られる程度です。
アーム式も今はかなり少なくなりましたが、乗用車のリヤ用などでは使われることがあります。

アームを2本としたのがダブルウィッシュボーン

ダブルウィッシュボーンは上下2本のアームがタイヤの位置決めを行っています。ウィッシュボーンというのは鳥の鎖骨のことで、A型形状をしたアームがこれに似ていることから命名されました。通常はAの頂点側がアップライト(ハブや車軸が取り付けられる部分)に、開いた側が車体側に取り付けられます。純粋なレーシングカーはこの方式が多く採用されます。スポーツカーでも多く見られます。ワンボックス車のフロント、トラックのフロントなどでも採用例が多くあります。

ダブルウィッシュボーンの上側アームをショックアブソーバーに置き換えた方式をストラット式といいます。マクファーソンストラットと呼ばれることもありますが、これは同じものです。マクファーソンとはストラット式を発明した人の名前です。スペース効率に優れることからFF車のフロントサスペションでは非常に多く採用されていて、もっともポピュラーなフロントサスペション形式となります。

マルチリンクサスペンションには、はっきりした定義がないため従来のサスペンション形式にアームを追加されたものに使われます。最も多いのはダブルウィッシュボーンをベースにアームを追加し、タイヤの動きを制限したり、積極的に角度を付けたものです。マルチリンクサスペンションはFRのリヤサスペションなどへの採用例が多いです。


(諸星陽一)

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