スタックしたらどう脱出する?用意したほうがいいグッズは?

2019年12月11日

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スタッドレスタイヤを履いていても、スタックする時はスタックしてしまいます。雪でスタックしてしまうと、なんともガッカリしますよね。そうした時にどうすればうまく脱出できるのか? 何を持っていると便利なのか? そういったノウハウを伝授します。

まずはステアリングを真っ直ぐに

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雪道でスタックして脱出できないときの典型的なパターンとして、ステアリングを切った状態で脱出しようとすることが上げられます。スタックするとき、多くは路肩などではまりますので、そこから出るのにステアリングを切ろうとするのは自然なことです。普通の路面で突っ込んだだけならステアリングを切っても出られますが、スタックしているときはステアリングを切っていてはいけません。ステアリングを切るということは抵抗になってしまうからです。

まずやるべきことは、ステアリングを切った状態でクルマを前後に少しずつ動かすことです。Dレンジ(MTなら1速)に入れて少し前に、前に少しでも動けばその反動でクルマは後ろに動きます。そのタイミングでリバースに入れて後ろに、といった動作を繰り返します。何度もやっているうちに少しずつ動く距離が増えます。そうして脱出を試みるのが一番にやる方法です。これを上手に行うと意外なほどに脱出できます。

クルマの駆動力だけに頼ると脱出できないような場所でも、人力で押すと脱出できることがよくあります。ただしこの方法は、限定的だと考えたほうがいいでしょう。スタックする場面では路面が滑りやすいので押している人が滑って転ぶことも多いのです。たとえば押す役目を担う人が、滑り止め付きの靴を持っている場合などに有効と考えたほうがいいでしょう。押し出すときは前後にクルマを動かすのではなく一方向にしないと危険です。もしクルマを前後に動かすなら、アシストする人は横に配置、窓を開放してピラーなどをつかむと楽に行えます。

クルマの中にあるもので脱出は可能か?

車中にあるものでスタックからの脱出に役立つのはフロアマットです。フロアマットを駆動輪の脱出したい側(つまり前進で脱出するなら前側)に置いてクルマを動かします。つまり雪とタイヤの間に何かグリップのいいものを介在させればいいのです。昔のクルマ雑誌などでは「毛布を積んでおく」などの記述が見られますが、毛布を積むくらいなら脱出機具を積んだほうがいいでしょう。ただし毛布はサバイバルにも使えます(脱出を試みた毛布は濡れて使えないでしょうが)。

脱出用品として便利なものは?

カー用品店には脱出したときに便利な用品が販売されています。もっとも一般的な脱出用品はスロープなどです。スロープは左右に使えるように2枚セットになっているものが多いです。また、スロープにも使える脱出スコップというものもあります。これはスコップとして周囲の雪を除去することも、乗り上げてスロープとしても使えるということで便利な用品です。ただし1本ごとになってしまうので、2本積むとそれなりにスペースを圧迫するのが困りものです。

もしチェーンを装着できるようなシチュエーションならチェーンを巻いてしまうのもひとつの手段です。チェーンを巻くときにジャッキアップする必要がある場合は、30×30センチ程度の板があると雪の上でもジャッキアップしやすく(車重にもよります)なります。ただしジャッキアップできるのは平坦な場所だけです。坂道でジャッキアップすると多くの場合はクルマが動いてジャッキが外れます。そのほかタイヤに被せるタイプの簡易チェーンなども役立ちます。


(諸星陽一)

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