2019年注目のスポーツモデル スープラとは何か?

2019年4月24日

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2018年から2019年にかけて、自動車メディア関連を賑わしているクルマといえば、言わずと知れたトヨタのスープラ。ある年齢以上の方には馴染み深い名前ではありますが、若い世代では聞いたことない車名、見たことがないクルマではないでしょうか。今回は、そのスープラの歴史を紹介します。

日本ではXXと呼ばれたセリカの上級モデル

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スープラの名を持つクルマは1978年にアメリカで発売されています。実は国内モデルとアメリカ仕様では車名が違いました。国内モデルはセリカXX(ダブルエックス)と呼ばれました。アメリカではXの符合が成人映画を示すということもあり、車名には使われずスープラという名前が使われたという経緯があります。

初代モデルは、4気筒モデルであったセリカをベースに6気筒エンジンを搭載できるように延長したモデルです。これは6気筒エンジンを積んだ日産のフェアレディZのアメリカでの成功が影響したと言われています。つまり、アメリカでZキラーとして登場したのがスープラなのです。ロングノーズ&ショートデッキのボディに張り出した大きなバンパーを持つスタイリングはいかにもアメリカを意識したものでした。搭載されたエンジンは2リットル、2.6リットル、2.8リットルの3種ですべて6気筒エンジンでした。

その後の方向性を決めた2代目

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初代はセリカの発展系であることもあり、ラグジュアリー系の要素もたっぷり持っていました(セリカはもともとスペシャリティモデルとして登場しています)。しかし1981年には3代目セリカが登場し、同時に初代ソアラも登場し、ラグジュアリー系の役割を担うようになります。そこで2代目セリカXXはリトラクタブルヘッドライトを採用したウェッジシェイプのボディを採用。エンジンはすべて6気筒で2リットルと2.8リットルを搭載するスポーティなモデルでした。

国内モデルもスープラとなった3代目以降

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3代目は1986年にデビューしました。3代目モデルからは国内仕様もスープラの名前を使うようになり、XXの名前は消えました。この時代になると、クルマに関する情報も増え、XXがアメリカでスープラと呼ばれていたことも周知されていましたから、車名変更には大きなリスクはなかったでしょう。かえってそれが歓迎されたかもしれません。3代目は2代目同様にリトラクタブルヘッドライトを採用したモデル。2代目よりも丸みを帯びたスタイルとなりました。搭載エンジンはすべて直6で2リットル、2.5リットル、3リットルがありました。

1993年に登場した4代目はファーストジェネレーション最後のスープラとなります。スタイルは大きく変化。ボリューム感あふれるマッシブなボディを採用。17インチホイール&大径ブレーキや国産初の6速MTなどが大いに話題となりました。搭載エンジンは3リットルの自然吸気とターボ過給で、いずれも6気筒でした。この4代目は2002年で生産を終了しています。

そして今、話題となっているモデルが5代目となります。5代目モデルは実に17年ぶりの復活です。5代目モデルの最大の特徴はBMWとのコラボレーションで生まれたことにあります。開発にはトヨタの開発陣が大きく関わっていますが、多くの部分でBMWのZ4との共通性が存在します。ファーストジェネレーションのスープラと大きく異なる部分は4気筒エンジンが用意されることです。また、ファーストジェネレーションはリヤシートを備えていましたが、5代目は2シーターモデルとなりました。


(諸星陽一)

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