【次世代自動車はEVで確定か?】ついにマツダも参入する電気自動車。メリット・デメリットとは?

2020年3月11日

電気自動車

2019年の東京モーターショーではマツダがMX-30を、ホンダがホンダeをというように近く市販予定の国産EVが出展されるなど、世の中はますます電気自動車に向かって動いている流れを感じることができました。やはり、今後の自動車はEVに向かっていくのでしょうか? 次世代自動車がEVとなることは揺るぎないことなのでしょうか? 今回は未来を予測します。

現状の流れはEVに向かっている

かつて石油は枯渇してエネルギーがなくなるから、代替エネルギーによる輸送を開発しないといけないと言われました。

しかし、今は代替エネルギーの問題よりも地球温暖化といった環境問題のほうがクローズアップされています。

この環境問題が解決しないかぎり、エンジン車の存続は難しくなっていくことは確実です。



しかし、一気に流れがEVになるのではなく、まずはハイブリッド方式を活用することで、エンジンの効率をアップして排出ガス量、すなわち二酸化炭素排出量を減らすことが第一とされるでしょう。

ハイブリッド車→EVといった流れは現段階では変わりそうもありません。

EV化は避けられないのか?

あくまでも仮定の話ですが、もしEVという方向に進まないとしたら、どうしたことが原因となるでしょうか?

まず、第一に「地球温暖化」や「オゾンホール」の問題は存在しないならということがあります。

これらが存在しないなら、酸欠にならないレベルなら二酸化炭素がいくら出されても問題はないでしょう。もちろん、有害なガスは排除する必要はあります。

また、ウェル・トゥ・ホイールと言われる問題もあります。使用段階ではクリーンなEVですが、製造から廃棄までを考えたときに果たしてエンジン車よりもクリーンなのか、という問題もあります。

ウェル・トゥ・ホイールを考えるときに発電施設まで含めたときは、原発の廃棄問題や危険性も考慮しなければなりません。

電気自動車

現状の問題は充電時間と航続距離

EVでの大きな問題はなんといっても充電時間と航続距離でしょう。

日本は集合住宅が多いので、とくに集合住宅での充電問題は大きなウエイトを占めます。

すべての駐車場に充電器を装着するのは難しいものです。

また、ヨーロッパのように路上駐車中に充電ができるようにするのも、道路の構造上(日本の道路は路上駐車を考えていない)難しいので、ガラパゴス化する可能性もあります。



現状の使われ方でも充電時間や航続距離にはさほど不便さはありません。

しかし、日本人は年に2回程度の帰省時に使いたいので、という理由でクルマを選ぶ人も数多く存在します。

そうした人は意外と多数派です。現状ままEVが増えたら、お盆休みや年末年始の高速道路SA、PAの充電スタンドは大混雑になること必須でしょう。ガソリンスタンドですら、かなり長蛇の列となるのですから。



それらの解決策として救世主となり得るのが全固体電池です。

全固体電池は充電時間が早いほか、重量も軽く、それゆえに航続距離も長くなります。

もしエンジン車と同等レベルの充電時間と航続距離が可能となったら、エンジン車の価値はかなり下がるでしょう。

ただ、問題はそれだけではなく、走行用電気エネルギーの税金をどう徴収するか? なども大きな問題といえます。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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