タイヤ何年はいてますか?タイヤが限界かどうかを確認する方法

2020年4月27日

タイヤ交換

よくタイヤはナマモノだという表現が使われます。タイヤは工場で製造された瞬間から劣化が進むために、こうした表現が使われるのです。ではいったいタイヤはどれくらいで寿命を迎えるのでしょうか? タイヤの寿命の見分け方を伝授しましょう。

この記事のPOINT
未使用でも劣化が進むが神経質になりすぎる必要はない
基本は見た目が大切。目視で確認しよう
販売店なら硬度計を使った計測が行われることもある

未使用でも劣化が進むが神経質になりすぎる必要はない

タイヤには製造年と週が刻印されています。タイヤの製造年と週はサイドウォールに刻印されています。たとえば「2519」の刻印があれば、前半の2ケタが製造週、後半の2ケタが製造年なのでこの表示の場合は2019年の25週に製造されたタイヤということになります。
このため、やたらと製造されたタイミングを気にする人がいますが、神経質なほどになる必要はありません。たしかにタイヤは製造された瞬間から劣化はします。しかし、金属部品であっても製造された瞬間から酸化は始まるのです。10年も前のタイヤが販売されていたらそれは問題ですが、スーパーマーケットの牛乳を後ろ側から取るような行為は不必要です。

基本は見た目が大切だ

タイヤ交換

タイヤを長い期間使っているとだんだん劣化をしてきます。もっとも一般的な劣化はトレッドが減って、溝が浅くなる(山が減る)ことでしょう。そしてもう一つはサイドウォールのヒビなどです。これらを目視で確認することが基本になります。トレッドが減るとウエット路面での排水性が落ちるので、明らかに性能ダウンとなります。サイドウォールにヒビが発生したり、傷ができるとそこから水分などがタイヤの内部に浸透することがあります。浸透した水分はタイヤ内のワイヤーを錆びさせやがてボロボロにして、タイヤのケースそのものを破壊することもあります。

心配ならば販売店で確認を

ブリヂストンのホームページには装着後5年以上経過したタイヤはタイヤショップで確認することをすすめています。「自分で確認しているから大丈夫」という方もいるでしょうが、やはりプロの目は違います。確認そのものは基本は目視ですが、硬度計を使った計測が行われることもあります。
また、タイヤを目視確認している人も果たしてタイヤの裏側までを確認している人がどれだけいるでしょうか? たしかにタイヤのトレッド面と外側サイドウォールを確認する人は多いでしょうが、タイヤを外して内側のサイドウォールを点検している人は少ないと思います。
さらに車種によってはタイヤの使用期限を設けている場合もあるので、タイヤの状態だけでなく、取扱説明書をきちんと確認して自分のクルマではどれくらいの期間タイヤが使えるのかをチェックしておいたほうがいい場合もあります。スペアタイヤの状態も気にかけましょう。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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