覚えておきたい車内の熱対策。熱気の逃がし方やエアコンのメンテも紹介

2021年7月20日

夏の車内温度の高さは馬鹿に出来ません

炎天下に駐車しておいたクルマの車内温度は簡単に50℃を超えます。毎年のように車内に子供を乗せたままにしていたために起きる痛ましい事故は、起きるべくして起きています。もちろん、高温になっている車内に乗り込むのも危険です。今回は上がってしまった車内温度をいかに下げるか?そして、車内温度を上げないためにはどうしたらいいか?について解説します。

この記事のPOINT
ドアやリアハッチを全開にして空気を入れ替えると室温を下げられる
日光を遮るサンシェードは室温上昇を食い止められて効果がある
空気を入れ替えてからエアコンを使うと効果的
対角線上で窓を開けて走行するとエアコンを使いながら換気が出来る

サンシェードなどもある程度は有効
サンシェードを使って車内温度を下げよう

車内の温度を上げないためにもっとも効果的な方法は、ドアやリヤハッチなどをすべて開け放つことでしょう。こうすれば車内温度と気温は同じになるので50℃超えとなることはまずありません。キャンプ場でテントの横にクルマを止めておく際などではこうした方法がとれますが、防犯上の問題もあって使えるシチュエーションは少ないのが難点です。

車内温度が上昇する最大の要因は日光が車内に差し込むことなので、サンシェードなどで遮ると少しは効果が期待できます。車内温度を大幅に押さえ込むほどの効果はありませんが、ダッシュボードやステアリングが過熱するのを抑えることはできます。車内の熱源を減らすことになるのでエアコンを作動させてからの効率はアップするはずです。

エアコンを作動させる前に車内の熱気を追い出そう

お湯が入ったコップの中身を冷水に入れ替えるには、お湯を捨ててから冷水を入れるのが効率的です。クルマも同じで、熱い空気を車内から出した後にエアコンを作動させると効率的なのですが、多くの人は空気を入れ替えず、ただエアコンをオンにするだけなのではないでしょうか。

熱気を追い出す場合、4ドア車なら対角線上のドア(右前と左後ろなど)を開放して、どちらかのドアをパタパタと数回開け閉めすると、熱気を帯びた車内の空気がある程度入れ替わります。その後、エアコンをオンにして、しばらくしてからドアを閉めましょう。なぜかというとエアコンから最初に出てくる風は熱風であることが多いからです。ただ、こうした方法でも車内の熱気を完全に追い出すのはなかなか難しいものです。

そこで有効なのがクルマを走らせること。すべての窓を全開にして1分も走れば、ほぼ外気温並に車内温度を下げられるので、その後に窓を閉めてエアコンで車内を冷やします。エアコンを効かせながら換気をしたい場合は、対角線上にある窓を10センチ程度ずつ開けると、後席から入ってきた風が運転席の足元を通って外に抜けていきます。これは車内の温度を保ちつつ空気を効率よく入れ換える方法で、夏はわかりにくいのですが、冬の寒い日に試すと暖気と冷気が入れ替わる様子がよくわかります。冬場に前後窓の開け方や速度による違いなどのパターンを試して、効率のいい開け方を覚えておくといいでしょう。

フィルターや冷媒、熱交換器のメンテでエアコンの効率を上げよう

現代のクルマの多くはエアコン用のフィルターが設置されていて、フィルターが詰まれば当然のように効率は落ちてしまいます。エアコン用フィルターの交換時期は1万kmが目安ですが、喫煙車やほこりっぽい場所でクルマを使う場合は早めに交換したほうがいいでしょう。



また、カーエアコンはエバポレーター(車内側)とコンデンサー(車外側)に熱交換器があって、ここに汚れが詰まると効率が落ちます。エンジンルーム内にあるコンデンサーは水を高圧で吹きかけて洗うなど自分でも掃除できますが、車内にあるエバポレーターは業者に依頼することになります。エバポレーターを含むエアコン内部洗浄は一般的に5000円~1万円程度です。エバポレーターの洗浄は結露によってカビも発生しやすく、(冷房効率は落ちていなくても)エアコンの風が臭うようになったら洗浄を検討したほうがいいでしょう。



エアコンの効きが極端に悪いときは冷媒ガスの不足を疑いましょう。冷媒ガスが足りないと効率よく車内を冷やすことはできません。ガスは作動ラインのキズや小穴から漏れることもあるし、ジョイント部分などから徐々に抜けていくこともあります。原因がはっきりしているときはその部分を修理してからとなりますが、多くの場合、ガスを補充する前に原因を特定するのは困難で、まずはガスを補充、ふたたびガスが抜けたら原因追及となるのが実状です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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