クルマのナンバープレートから読み取れる情報を解説。数字や仮名の意味は?

2021年7月2日

これを知るとすれ違う車を見るだけで何かが分かる!?

ナンバープレートにはどんな種類があって、そこからどんな情報が読み取れるのでしょうか? こんなナンバーが存在するのか?というトリビアネタまで、ナンバープレートのあれこれをご紹介します。

この記事のPOINT
地名は使用の本拠地の位置、上段の数字は自動車の分類を表している
平仮名は自動車の使用用途で、「お・し・へ・ん」は使用出来ない
    
自衛隊や外交官、領事館だけが使用できる特殊なナンバープレートもある

地名は住所、上段の数字は貨物や乗用の種類を表している

たとえば「品川 399 さ 46-49」というナンバーがあったとします。このうち“品川”の部分は登録された運輸支局などを表すものです。ご当地ナンバーの場合はこの部分がご当地の地名となります。

たとえば、品川ナンバーは千代田区、中央区、港区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区と島しょ部が“使用の本拠地の位置”である場合に発行されます。“使用の本拠地の位置”とは住所のことです。

かつては世田谷区も品川ナンバーに含まれましたが、現在は世田谷区に住所がある場合は世田谷ナンバーが発行され、品川ナンバーを選ぶことはできません。品川ナンバーの場合は、前出の地域に住所がある人のクルマ、世田谷ナンバーの場合は世田谷区に住所のある人のクルマということになります。

さて次は「品川 399 さ 46-49」の“399”の部分です。ここは分類番号といって、クルマの種類を表しています。分類は次のようになります。

<普通自動車>
・普通貨物自動車:1、10~19、および100~199
・普通乗合自動車:2、20~29、および200~299
・普通乗用自動車:3、30~39、および300~399

<小型自動車>
・小型貨物自動車:4、40~49、および400~499/6、60~69、および600~699
・普通乗用自動車:3、30~39、および300~399/7、70~79、および700~799

<特殊用途自動車>
・特殊用途自動車:8、80~89、および800~899
・大型特殊自動車:9、90~99、および900~999
・大型特殊自動車のうち建設機械に該当するもの:0、00~09、および000~099


分類番号からわかるのは、そのクルマの種類です。たとえばハイエースのナンバーが1xxや4xxならば貨物、3xxや5xxならば乗用、8xxならばキャンピングカーや事務室車などの特殊用途自動車であることがわかります。

平仮名は自家用やレンタカー、下段の数字は順番に割り当てられる

「品川 399 さ 46-49」の“さ”の部分は用途を示しています。 レンタカー用は、わ・れ、事業用は、あいうえ・かきくけこ・を、その他は自家用です。在留軍人、軍属私用はE・H・K・M・T・Y・よ が当てられます。ちなみに“お”は“あ”と見分けがつきにくいこと、“し”は“死”を“へ”は屁を連想させること、“ん”は発音しにくいことを理由に使用されていません。

「品川 399 さ 46-49」の“46-49”の部分は一連指定番号といって、“・・-・1”から“99-99”までが順番に割り当てられます。この中から好きな数字を選べるのが“希望ナンバー”で、人気のある番号は抽選制です。 “・・-・1”や“88-88”など13種設定されていますが、そのほかにも地域によって抽選制になっているナンバーもあります。希望ナンバーを取得した場合は分類番号が330や530のようにx30以降の番号となり、分類番号がx30以降であれば、その一連指定番号は希望ナンバーであるということになります。ただし、抽選希望ナンバーは需要が高いため、x30未満の分類番号との組み合わせもキープして抽選にすることもあるようです。

さまざまなナンバープレート

普通のナンバープレートは「道路運送車両法」によって定められていますが、この枠組みから外れるものがあります。それが自衛隊が使っている車両で、「道路運送車両法」ではなく、「自衛隊法」が適用されるのです。このためナンバーも異なっています。自衛隊車両のナンバープレートは6桁で、XX-XXXXという2桁+4桁で構成されます。最初の2桁が車両の種類、後半の4桁が連番となります。

「道路運送車両法」にも「自衛隊法」にも、さらには「道路交通法」にもしばられない車両もあります。それが“外交団車両”、“外国代表部および国際機関車両”、“領事団車両”です。外交官車両と外国代表部および国際機関車両は青地に白文字で“外xxxx”や“代xxxx”といったナンバーが取り付けられています。外の文字が○で囲まれている場合はその長、つまり大使のクルマということになります。一方、領事館車両は白地に青文字で“代xxxx”というナンバーが使われています。ちなみに、在日米軍はアメリカのナンバープレートのままで車両を使用していることもあります。

また、比較的見かける特殊なナンバーが仮ナンバーでしょう。仮ナンバーは登録や車検、販売目的のための回送、自動車製造者等が行う走行試験などを対象として発行されます。

仮ナンバーには2種類あり、ひとつはナンバープレートに赤い斜線が引かれているもの、もうひとつは赤い枠で囲まれているものです。赤い斜線のものは「臨時運行許可番号標」とよばれ、市区町村役場で発行(貸し出し)されます。

一方で、赤枠の仮ナンバーは「回送運行許可番号標」とよばれ、一定の条件(扱い台数など)を満たした業者に発行されるもので、運輸局が担当しています。ディーラーなどが使うため、ディーラーナンバー、ディーラー板などとも呼ばれます。

そのほかにも御料車(天皇皇后両陛下がご乗車になる車両)専用のナンバーというものもあります。御料車は一般にナンバープレートが付く位置に菊花紋章が取り付けられ、グリルに「皇1」といったように“皇”の字と数字が書かれた丸いプレートが取り付けられます。

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