2012年 5月のGW中に行きました鹿児島旅行、前々回は霧島神宮境内、前回は2部構成にて霧島の山々と池々を、写真と文章で不十分ながらもご紹介していきました。
それもいよいよ第三弾目となりまして、今回は2012(H24).5.6の日に訪れた鹿児島の名所といえる桜島・知林ヶ島・牧聞神社・池田湖・開聞岳を、こちらも前中後の3部構成にてご紹介していきたいと思います。
ちなみに冒頭写真はウィキペディアからのもので、わずかに噴煙をあげている桜島です。
ただ桜島は地元の人の皆様にとっては、名所どころか厄介な土石流やら火山灰の発生源そのものなので、名所どころではないのかもしれません(ゴメンナサイ)。
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まず始めにご紹介するのが高台から見えました桜島です。
たまたま近道だからと走っていました鹿児島県道479号線ですが、このような看板が走行中に見えたので、行き過ぎたけど急遽Uターンです。

(鹿児島県道479号線沿いにある中茶屋公園の展望所 : 2012.5.6筆者撮影)
そしてこの展望所から見た桜島は、この日も日本晴れの美しいお天気と相まってとても美しい桜島を、そして生まれて初めてこの目で拝見いたしました。もちろんその時の写真も忘れずに撮ったのはいうまでもありません。
下の掲載写真は噴煙をわずかにあげている桜島ですが、
RAWデジタルデータを現像する際にちょっと幻想的な雰囲気に仕上げてみました。

(中茶屋公園の日本百景展望所から見た桜島 : 2012.5.6筆者撮影)
それから長いなが~い下り坂とS字カーブを下ると、佐多街道と呼ばれている国道220号線へと出ました。そして桜島へと入るべくR220号をひたすら南下していきます。
道中には撮影スポットを表示している看板(撮影し忘れました)が、待避所とともに多数設置されていまして、そこで撮影した中から1枚写真を掲載したいと思います。

(鹿児島県垂水市の錦江湾から撮影した桜島 : 2012.5.6筆者撮影)
そうこうしながら国道を16~17km?ほど南下しますと、だんだん桜島も大きく見えてきたところで、「道の駅 たるみず」を発見、ちょっと立ち寄ってみました。そしてここはラドン温泉のようで、もちろんお風呂屋もとなりに併設されていました。

(道の駅 たるみずさんのホームページより)

(道の駅 たるみずにある全長60mもの長い足湯 : ウィキペディアより)
ちなみに鹿児島県垂水市って「たるみ」とは呼ばずに、「たるみず」って呼ぶのも今回初めて知りました。
兵庫県の神戸市内には「垂水」という地名(垂水区)がありJR西日本の山陽本線の駅もありますが、こちらは「たるみ」と呼ぶので、どうも兵庫県人は、「たるみず」も「たるみ」と読んじゃいそうです。

(JR西日本 神戸線の垂水駅 : ウィキペディアより)
「田原坂」とか「原田駅」とか「高原町」とかのように、“たばるざか” “はるだえき” “たかはるちょう” のごとく「原」の字を「はら」と呼ばないで、「はる」とか「ばる」と音読するのも九州独特のように思えます。
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そうこうするうちに、大隅半島(おおすみはんとう)から桜島への入口となる牛根大橋へと入ります。

(大正大噴火で埋もる以前は海峡だった、桜島と大隅半島との接合部)
せっかく来たので今回は桜島を1周することにしまして、「溶岩道路」と呼ばれている桜島内の国道224号を走らず、牛根大橋を渡ってすぐに右折して鹿児島県道26号線へと入りました。
ずっと県道をひたすら西へ走り続けていると黒髪地区あたり?で、このような看板を発見、コンテ号を停めて看板を立ち読みしていたところ 「ドーン」 というすごい音がしました。

(1946年、終戦の翌年の昭和21年に黒神と有村地区を襲った溶岩流の説明看板)

( 「ドーン」 という音とともに噴煙をあげた御岳中腹? : 2012.5.6筆者撮影)

(車を停めた近くで見た、火山灰に覆われてしまっている大地)

(大正の大噴火により2mもの降り積もった火山灰に埋もれた鳥居)
こちらの写真はウィキペディアに掲載されていました写真ですが、これは1914年(大正3年)1月12日に噴火が始まって、その後約1ヶ月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され多量の溶岩が流出したため、黒神地区の神社の鳥居がすっぽりと2mもの火山灰で埋めつくされた様子を表しています。
この大正の大噴火により、それまで海峡(距離最大400mかつ最深部で100m)で隔てられていて島だった桜島が、流れ出した大量の溶岩により大隅半島とつながり陸続きになったようです。
ちなみにこの時に流出した溶岩を含めた噴出物総量は約32億トン、東京ドームの約1600杯分にも達したそうです。
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それから鹿児島県道26号線から、溶岩道路と呼ばれている国道224号線に入って、桜島入口の牛根大橋手前まで行きまして、結局島の周囲約55kmもある桜島を1周しました。

(野尻川付近から見た桜島 : 2012.5.6筆者撮影)

(吹き飛んできたらしい岩石や火山灰 : 2012.5.6筆者撮影)
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結局、桜島を1周し牛根大橋の手前でUターンして、来た道を戻って袴腰交差点から桜島フェリー乗り場へと入りました。
大隅半島に戻ってぐるっと半周して薩摩半島に出るより、軽四なら1070円也を支払ってデータイム時間なら10~15分ごとに発車する桜島フェリーで、鹿児島の街中に出たほうが、時間も費用もはるかに安く済みそうなのでこちらを選択しました。
桜島フェリーのサイトはこちらです→http://www.sakurajima-ferry.jp/

(桜島フェリーの料金所 : 2012.5.6筆者撮影)

(桜島フェリーの料金表 : 2012.5.6筆者撮影)

(桜島港 : 上 2012.5.6筆者撮影,下 ウィキペディアより)

(私の乗船した第五櫻島丸の銘板と船の仕様 : 2012.5.6筆者撮影)

(第五櫻島丸の後部から写した桜島 : 2012.5.6筆者撮影)

(鹿児島の街の写真 2枚 : 2012.5.6筆者撮影)
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これで、「鹿児島の名勝散策(前編) 桜島への訪問」は終了です。
次は、砂州出現で有名らしい 「鹿児島の名勝散策(中編) 知林ヶ島への訪問」です。