
いつの間にやら千歳基地の広告も
萌えに浸食されておりまして、
「洞爺も萌え絵、千歳も萌え絵、
時代は変わった…」と言いそうになります、
かつて入場者数4万人だったのが今じゃ
10万人ですから当日の渋滞もえらいことに
なっておりまして、基地内まで車で行く気力が
無くなっております。駅から歩いた方が早いし。
個人的には、入場料を取って「タダだから
観に来る人」を撥ねてほしい気分なんですが、
日本の官公庁じゃ普通は有り得ないですね。
千歳基地と言えば、
F-15J/DJばかり注目されがちですが、
政府専用機もここに配備されております。
天皇皇后両陛下や総理大臣の外遊に使われる事が
多いのですが、緊急時は海外に居る日本人の移送(救助)に
使われます。

この飛行機をムダという人もおりますが、
導入の発端はイランイラク戦争(1985年)で、
イラン国内か日本人を脱出させようとしたところ、
自衛隊 > 自衛隊の海外展開は禁止
JAL > 会社と組合の間ですったもんだ
ANA > この当時は国際線を運航していない
ともたついている間に、
トルコ航空に助けてもらったという
割と有名な話がありまして、「今後は政府で直接日本人を
迎えに行けるようにしよう」と導入した機体です。

当時はJALに非難が集中しましたが、政府が民間企業
(実際には半官半民)に「危険空域を飛べ」と命令するのは
無理があったし、海外で働く日本人が増えていたのに
「自衛隊の海外展開禁止」で凝り固まって危機管理を
疎かにしていた政府(とそれで善しとしていた国民)の
落ち度だったと思います。
尤も「海外で働いている国民は保護しなくていい」って
思っている人は、今も昔も一定数いるようですけれど。

あの頃を思い出したら、南スーダンまで空自のC-130を
すんなり飛ばせるようになったのは大した進歩だと思います。
(まぁ30年も経ってるんですけどね。)
C-130の航続距離が4,000㎞前後ですから、途中フィリピンや
インドで給油していると思いますし、跨いだ国境線の数を
考えると10ヵ国以上の国々と友好関係を結んでいないと
迂回迂回で到着が遅れていただろう…と想像してしまいます。

ところで、
先月のレッド・フラッグ・アラスカ2016には千歳からも
行ったんだろうか?とか、RAF・タイフーン2の飛来先って
やはり新田原になるのか、千歳に寄らないのか?とか
色々気になる話はあるのですが、本日はここまで。
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飛行機 | 日記
Posted at
2016/07/19 22:22:46