2021年02月01日
闘病、そして原点回帰
皆様、大変ご無沙汰しております。
生きてたの?
塀の中からやっと出てきたか~
ところで誰だっけ?
などなどの突っ込みを甘んじてお受けいたします、陰キャアングラメタラーのFlyingVでございます。
およそ4年に亘るとんでもない不義理、どうぞご容赦ください。
今から5年前、人生のアガリと決めたE46M3から、AudiS3へと涙の乗り換えをし、『羊の皮をかぶった狼』を原体験したE36M3Limoへの、メーカーは違えど、ある種、回帰を果たした矢先、、、、
突然の不調が、長年の不摂生極まりないメタル生活により、豆腐と化した免疫機能のケルコポルタ門に襲い掛かり、私の肉体はコンスタンティノープルのごとく瞬く間に陥落したのでした。
※ここからは尾籠なテーマとなりますので、お食事中の方は、くれぐれもご注意ください。
S3のモディファイを楽しみつつ、何とはなく体の違和感を感じてはいたのですが、激務が続いていたため、気にする余裕もなく、市販薬や栄養ドリンクでだましだまし過ごしておりました。
そして、ようやく仕事の隙間ができ、一段落した時、それが一気に牙をむいてきたのです。
何日も高熱と倦怠感が続いて、下痢が止まらない。
疲れから来た一過性のものかと下痢止めを飲むも、ほとんど効き目なし。
その内、仕事中や運転中にも便意に襲われ、そして、ある晩、酷く下血をしていることに気が付いたのです。
サイレントキラーとも言われる大腸の異変、、、
慌ててAmazonで大腸ガンキットを買うも、掛かりつけの医者が消化器系と聞き、次の日の朝、病院へ。
内視鏡検診の予約をして、その日まで騙し騙し過ごした検査の日。
「どうか、、、、」と祈るような気持ちで迎えた私の眼前にあるディスプレイには、私のピンク色をした直腸の下半分の腸壁に、無数の口内炎のような炎症が広がっている様子が映し出されておりました。
そこからは、じわじわと腸壁をしたたり、直腸へと流れだす血液。
「あ~これは安倍晋三と同じだね。」
「??」
「潰瘍性大腸炎。念のため、病理検査もするからね。」と言って、いくつか検体を採取し、結果を待つことに。
そして数日。
「うん、やはり潰瘍性大腸炎だ。軽度から中度かな。原因は今のところ分かっていないけど、働きすぎとかがそれともいわれているね。増えてるんだよね~最近。完治はしないけど、大丈夫。一国の総理大臣の病気の為に物凄い予算と開発がされて、いくつかいい薬が出ている。現に安倍さんもゴルフしているしね。対処療法が効果的だから。あなたの場合は、入院までは必要ないかな。」
「は?完治しないんですか?」
「そう、一生付き合っていかなくてはいけない。これを機に生活習慣を見直したほうがいいね。特に食べ物には気を付けて。あと、特定疾病に該当するので、その申請を忘れずに。」
そう言って、処方箋と申請用紙を渡してくれました。
その中身は、服用するタイプの錠剤、ビオフェルミン、下痢止め、頓服などなど。
完治はしない、、、なんという絶望的なパワーワード、、、その言葉がいつまでも頭蓋の中でループしている。
服用を始めたところ、薬の影響か、少し症状が緩和してきたと感じていたのも束の間、仕事を休めるはずもなく、次第に症状が戻り始め、2カ月ほどで、前よりも症状が重くなってしまったのです。
この病気はとにかく、生活レベルを下げること著しく、ラーメンを始めとした油もの、アルコール、刺激物、食物繊維はもってのほか、その最大の辛さが、、、
具体的に言うと、常に突発性の下痢のような感覚に見舞われトイレに行きたくなるのです。
しかも、予兆もなく、ほとんど我慢が効かないという地獄で、一日10回20回は当たり前、いつどこで襲われるのか分からず、トイレを事前に済ませて置いても、その数分と経たない内にクリティカルにやってくるという無残様も真っ青な非情ぶり。
電車に乗ろうものならトイレの有無と、途中下車を前提に、どこにトイレがあるのかをほぼ把握しておかなければならないなど、目的地までに、健康の時の実に2倍以上の時間が掛かってしまうのです。
次第に、公共交通機関に乗るのが怖くなり、必然的にS3での移動に。
それでも時間とトイレストレスとの闘いは続き、下着が血で真っ赤になるなんてこともあるため、常に替えを携帯し、移動前の食事は摂らないなど、もともと出不精気味だった外出が恐怖以外何物でもなくなってしまいました、
仕事柄、何十人の前で講義することが毎週いくつかあり、その際には、途中、資料を取りに行くなどの言い訳をして、トイレに駆け込む始末。
本来なら、体をゆっくり休め、治療に専念するべきなのが、こういう時に限って、ややこしい案件が立て込み、忙しくなるばかり。
おかげで、体重は10㎏以上落ち、体の末端に栄養がいかなくなるため、肌荒れ、爪はボロボロ、死んだ魚のような目に顔や唇は常に土気色、薬の影響で、視力低下、髪の毛も抜け、肝機能の数値は異常値など、その変わり果てた様相に、会う人会う人、「え?大丈夫?」に始まり、「デスメタルに転向されたんですか。」とか「ウォーキングデッドに出演されてますよね。」やら「アンブレラ社にやばい薬でも盛られたんですか?」との温かいお言葉に励まされ、目頭に熱いものを感じつつ、『いつかチート異世界転生したら真っ先にお前らの毛根を滅ぼす!』と闇落ちしかかるも、一向によくなる気配なし。
周りの人に理解されるのが難しいのもこの病気の厄介なところ。
名実ともに哲学的ゾンビと化した私に、みんカラをはじめとするSNSはおろか、仕事と日常生活以外、気力体力とも余裕はなく、何の欲も失われ、ただ、病気に耐えて生きるだけの灰色の日々が続き、日常のほとんどの楽しみを奪われただけでにとどまらず、仕事もいくつかキャンセルし、ほんの少しの行動すら制限を受けながらトイレを往復するだけの、こんな生活が一生続くのかと絶望する事数え切れず。
いっそ患部を摘出して人工肛門にしてしまおうかとも考えつつ、寛解までの道のりが全く見えない毎日をただ過ごし、夜中に自殺念慮まで浮かぶぐらい日に日に気持ちがささくれていく、、、、、そんな私を、常に励まし、食事に気を使ってくれていた献身的な嫁、理解あるクライアント、同じ病気を持つ方々と情報交換を行い、落ち込むたびに気持ちを奮い立たせ、薬を変えつつ、3年以上闘病を続け、ようやく、昨年、症状が治まり、いわゆる寛解といわれる状態にまで戻すことができたのです。
今では病気や薬で落ちた体調やビジュアルが戻りつつあり、食べ物と生活習慣さえ気を付けていれば、なんら健康時と変わらない生活が出来ています。
コロナ前には、久々にバンドのライブもできましたし、泣き虫だった息子も無事、大学生となりました。
そして、私の相棒も原点回帰いたしました。
病気を治したら、また絶対に乗るんだと心に決めていたM3。
それを支えに希望を捨てず、闘病を続けていたといっても過言ではありません。
新型のビジュアルに「これはないわー」と珍しく家族全員の意見が一致したので、性能もそれほど変わらない、F80 M3をチョイス。
ただ、これまでブログで紹介してきた通り、曰くつきの本国仕様の並行輸入であるE36M3&E46M3を乗り継いできた私に、安穏としたカーライフが訪れるわけもなく、このF80M3も早くもネタが噴出し、歴代の先輩たちがしてきたように、私の財布に遠慮なく手を突っ込み始めております。
納車後、現在のマイレージは凡そ20,000㎞。
ご報告がずいぶんと遅れましたが、レビューやモディファイは追々しておくとして、みんカラもぼちぼち復帰していきたく、またよろしくお願いします。
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Posted at
2021/02/01 17:39:24
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