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2015年07月07日

BFフォード レーザーのカタログ

BFフォード レーザーのカタログ 体調が今一つの中、書庫からの発掘モノの話です。

貰った記憶すら忘却の彼方、開いてみたらこんな仕様だったんだとか、後述する今では変わったよねということで、何度も美味しいカタログでしたので、掲載してみることにします。

ここを見ている方は、記憶と照らし合わせつつであっても、意外な発見があるのではないでしょうか。

さすがに多くは語れないのですが、思いつくままに書いてみることにしましょう。


先ずは1985年10月発行の前期のカタログからです。
BF型は、先代の後を受けて1985年1月に登場。この時点で、ツインカムターボと日本初のフルタイム4WDが追加されています。



先ずは外観からです。
先代は、セダン&ハッチバック共にファミリアをベースに前後デザインを変更していましたが、この型になって、ハッチバックのみ独自ボディが与えられることになりました。

セダンは、旧型同様にファミリアのディテール部変更のみ。このため、2台並べるとまるで別ボディであることがお解りいただけるはずです。

ハッチバックのボディは、比較的保守的なデザインとなったファミリアと比較して新鮮に映りました。これでもう少しリヤハッチの角度を起こせば、もっと新しさを訴えられたと思うのですが。





外観とは一転して、内装は当時としては質感の高かったファミリアのものがほぼ使われています。
ファミリアは、セダンとハッチバックでメータークラスター等を変えていた記憶があるのですが、こちらは両者共通。
ステアリングホイールは、独自のものが与えられていますね。
シートマテリアルは・・・勉強不足のため、不明です。





簡単にメカニズムの紹介がされています。
エンジン等はファミリアと共通のものが全て選択可能となっていました。



ここからはバリエーションの紹介です。





装備は多少差異がありますが、
 ・TX3 : ファミリア XG相当
 ・GHIA : ファミリア XE相当
 ・GL : ファミリア ハッチバック XR & サルーン XL相当
 ・L : ファミリア XT相当
となるようです。

3ドアにも豪華仕様のGHIAを設定したり、ツインカムターボにGLを設定しているのが独自部分となります。





主要諸元表・・・ですが、ここでは別の部分に注目してみます。

レーザー等を扱っていたオートラマ店は後発であるが故に、異業種からの参入が多いディーラーとなっていました。
この頁にあるディーラーのスタンプは、「サンシャインシティ三越店」ということで、池袋のサンシャイン60の中に存在していたはずなのですが、もちろん現在は実存しません。カタログを貰ったはずの当時の所在場所も既に記憶から消えています。

さらに「株式会社オートラマ」の所在とされている新宿センタービルの38階も、Wikipediaによるとその後移転となったようです。



続いては、1987年3月発行の後期型のカタログからです。



外観の紹介です。
ハッチバックはパネル類の変更が無かったため、グリルの変更・クリアランスのクリア化・リヤガーニシュの追加等細部の変更に留まっています。

セダンは、元となったファミリアがフロントフェンダーの変更を行ったため、ハッチバックに比べると、大きな変更となっています。





内装はシートマテリアルの変更等はあるものの、大きな変更はありません。
TX3のステアリングホイールは先に登場したフェスティバからの流用でしょうか。





この時の変更は、1.5と1.3のエンジン換装が伴っていたこともあり、ラインナップは比較的大きく変更されています。
ファミリア同様、セダンにもフルタイム4WDが追加されていますが、セダンのツインカムターボ&フルタイム4WDは、ファミリアのみでこちらには設定されませんでした。





こちらは裏表紙が主要装備表となります。

こちらもディーラースタンプに注目してみます。
スタンプの「株式会社オートラマ兵庫 加西店」ですが、住所地には現在「スバルショップ加西」と「フォードライフ兵庫」が存在しているようです。おそらく、新車販売協力店としてフォードだけでなくスバルにも間口を広げたということなのでしょう。

ちなみに、こちらのカタログを貰ったのは、同店の道を挟んだ向かい側にあった「JUSCO加西店」(一角で出張販売をしていたのです)。こちらは、統合等を経ながら「イオン加西北条店」として近隣に移転。JUSCOのあったところには、「コーナン加西店」が存在しているようです。

上のディーラー等と合わせて30年近くの時間を経ていることを実感してしまう推移ですね。



話が違う方に進んだため、フォードレーザーの話に戻します。

同時期のファミリアは、先代の大成功を受けてかなり力の入ったモデルチェンジを行い、さらにフルタイム4WDやカブリオレ等の意欲的なモデルを追加していきます。

ところが、なかなか販売台数には結びつかずとなり、同クラスとしては一定のシェアは確保したものの、先代並みの大成功とはなりませんでした。

どうも新車当時のイメージが後を引いてか、現在に至り、カローラ・サニー・シビック・ジェミニ辺りは、80年代旧車として脚光を浴びつつある中、なかなか注目を集めるには至っていないようです。
当時は、熟成されたモデルとしてかなり評価は高かった世代なのですが。

ちなみに以下のとおり、レーザーの販売台数は、ファミリアの約1/10でしたから、こちらの印象がさらに薄いのは当然なのかもしれません。

(年間販売台数 レーザー、ファミリアの順)
 ・1985年 : 16,229台、122,523台
 ・1986年 : 12,099台、109,456台
 ・1987年 : 9,785台、88,595台
 ・1988年 : 11,370台、83,906台

(以上、販売台数は月刊自家用車誌に掲載された自販連調査の新車販売台数から引用しました)

レーザーは、同クラスでは明らかに少数派であり、同程度の販売台数となると、日産のローレルスピリットやリベルタビラが相当となります。にも関わらず、これだけのグレードを揃えて、さらに差別化を図ってとやっていたのですから、採算はどうなっていたのだろうと、外野ながらも不思議に思う次第なのです。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2015/07/07 18:57:48

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この記事へのコメント

2015年7月7日 19:13
こんばんは♪

どうもこの代のレーザーはGHIAかGL以外に見た記憶が無いですねぇ。

近所にオートラマが有った記憶が有っても、行った記憶が無いと言う位ですしw

で、今回の記事を読んで、ファミリアGT-X相当のTX3が有ったのは驚きでしたw

まだまだオイラも修行が足りませんねぇwww
コメントへの返答
2015年7月7日 19:40
こんばんは

フェスティバは近所にあったのですが、レーザーの実車は私も記憶に残っていなかったりします。

そもそも近くのオートラマって、どこにあったかなというくらいですしw

お互い記憶からほぼ抹消されていたはずの車種なので、意外な発見がありますよね。
私も後期のSとか前期のツインカムターボGLは、再発見でしたwww
2015年7月7日 20:56
こんばんは、

オートラマ。
家から一番近かったディーラーなのですが
他地区よりやや遅れぎみで
フェスティバ発売の頃にオープンしたので
そっちメインでレーザーはかなり
影が薄かったと思います。

すっかり存在を忘れていました。

当時、何回か親に連れられて
ひやかしで展示車を見に行きましたが
カタログは大量に配るものの、何か頼りない
セールスが車を知らなすぎ
何をしたいのかよくわからないディーラー
だったと子供ながらに思った記憶があります。
コメントへの返答
2015年7月7日 21:28
こんばんは

オートラマは販売拠点が後追いだったようですから、しばらくは近くになかったというのも十分あり得ますよね。
で、何度も書くとおり不思議と印象が薄いんです。この後のオートザムやユーノスとごっちゃになっている部分もありますし。
異業種参入が多かったディーラーですから、本業の片手間あるいはノウハウを共有していない等、原因はいろいろありそうですよね。強かな所は、荒波を超えて残っているのでしょうが。

ブログ記載のために、当時の販売台数を調べたら、フェスティバはレーザーの倍以上を売っていました。独自車種ということもあって、メインはそちらにあったということなんでしょうね。
2015年7月7日 21:53
はじめまして。毎回楽しく拝見させて頂いております。

時代が違って恐縮ですが、我が家にBHレーザーが有ったので、レーザーやオートラマという響きが懐かしいと思いコメントさせて頂きました。

その際はスズキ系サブディーラーでの購入でした。事実上ファミリアとの値引き合戦になったそうですが、向こう(マツダ)は正規ディーラーということもあり、最終的な条件含めて販売姿勢には温度差があったようです…。それでも親父はデザインの好みでレーザーを契約したのですが(苦笑)

日本フォードのこの独特かつ無国籍な感じ、なかなか面白かったのですが…
コメントへの返答
2015年7月7日 22:23
はじめまして
イイね!とコメントをありがとうございます

よく書くのですが、このブログが昔を懐かしむためのきっかけとなれたのであれば、ブログ主としてこれに勝る喜びはありません。

愛車紹介を拝見しました。BFよりもBHの方が希少な印象が強いですから、2001年当時でも珍車扱いされたというのも解る気がします。さらに、購入がスズキ系サブディーラーというのも、当時の販売体制からなるほどと思った次第です(笑)

アピール力が足りなかったのか、大勢を振り向かせるには至らなかったのですが、コメントのとおり、無国籍でありながら無味とは違う佇まいは独特のものがありました。その後の経緯により、現在の再現は困難となりましたが、歴史的には意味ある挑戦だったと思いますね。
2015年7月7日 22:27
どうも♪

ウチの最初のマイカーは
次世代に当たる
BGレーザークーペだったよ。

で、
2台目は
「異端児」
BHレーザーだったよ。
コメントへの返答
2015年7月7日 22:56
こんばんは

愛車紹介を拝見しました。
BG→BHとレーザーの3ドアを乗り継がれていたのですね。

BGも当時では珍しかったように思いますが、BHの3ドアとなると珍しいの前に「極めて」を付けてもおかしくありません。なるほど「異端児」を名乗られるのも分かる気がします。
2015年7月8日 6:46
おはようございます。

先代、いや初代BDレーザー、我が家の下駄として使ってましたねぇ。
カリーナX4、PFジェミニと乗り継ぎ、保守本流からすっかり外れた我が家、ちょっとでもメインストリームに戻るべく、140のコロナ、910のブルなど見て回ったのですが、当時家買ったばかりなので緊縮財政。そうなると当時脚光と絶賛を浴びていたBDファミリアに触手が。ここで素直にファミリアに行かなかったのが我が家らしく、車庫に収まったのは・・・レーザー(笑)ただ、初期トラブルにまみれたのと、その対応の悪さに辟易し、修理等全部関東マツダに移管。このおかげで次車はGCカペラになるのですが。

当然、BFも考えたのですが、装備レベル、艤装など、格段のレベルアップが図られたのは理解できたのですが、割高感感じましたね。

基本的にレーザー/テルスター、フォードのグローバルプランの一環で企画された一台ですから、マツダ的には工場稼働率の向上、フォード的にはアジア・大洋州向けの小型車(欧州フォードのエスコートじゃ、熱害とか空調の大きな問題があったため)として、国内はそうそう重視されていなかったという側面があります。ゆえに、異業種参入と、販売せ策の欠如で、中期~末期の乱売に繋がっていくわけですが。
コメントへの返答
2015年7月8日 20:24
こんばんは

レーザーを取り上げる際に、真っ先に思い浮かんだのは営業部長さんでありました(笑)。
購入の経緯含めて、初めてお聞きする話が多いように思います。初期トラブルに関しては、BDファミリア含めた問題として報告されていた記事もあったように記憶しています。予想以上に売れたために生産を急いだのが要因という推測話があったような。

売れに売れて末期は値引きしまくった先代と比較すると、BFが割高に感じたというのは解る気がします。良くなった分原価も上がっていたのでしょうね。

レーザー/テルスターが登場した背景の話をありがとうございます。テルスターはレーザー以上に国内の販売が不振でしたので、採算分岐点を不思議に思っておりました。フォードというバックと輸出ありきの戦略車種だったということなのですね。
バブル期までは、それでも上手く回っていた感がありますが、フォード本体が乗り出してからというもの、取扱車種含めて逆回転し始めたように思います。この時期、外国メーカーが直接参入したものは、フォード以外も失敗が多かったのですが。
2015年7月9日 13:55
こんにちは。


ベースがファミリアではあるものの、オートラマの規模を考えると、これだけのグレード展開をして大丈夫なのかと確かに気になる所ですよね。

私の住む周りには当時大手のディ-ラーが存在しなかったので、隣町に店舗があったオートラマは、幼少時から少々馴染みのあるお店でした。 この後のフェスティバは勿論ですが、レーザーやスペクトロンも周りでは意外と多く見掛けましたし、この頃週末になると毎週のように乱売の広告が入ってきた事もあって、子どもながら他社とは違った目線で楽しみながら見ておりました(笑)


実は以前の部署で、このオートラマ出身の上司がおりまして、当時の話題になった事がありました。 文中に書かれている様に、この上司の元会社も異業種からの参入だったのですが、立ち上げの際は全く車の知識が無い社員を配属したそうで、特に店長や営業の方々は顧客との対応にかなり苦労したという話を聞きました。 それでも県内に数店舗展開していましたから、車の知識があった上司は事ある毎に店舗を行き来させられていたそうです。
コメントへの返答
2015年7月9日 20:26
こんばんは

現在の効率化されたグレード展開を見慣れた目からすると、月販1,000台前後のクルマのグレード展開には思えませんよね。

オートラマは、サブディーラー系も多かったですから、私が住んでいた所を含めて、大手が店舗展開しない地域にも初進出となることがありましたね。
ウチは最寄が中古車店からの参入でしたから、チラシも同時掲載だったように記憶しています。コメントのとおり他社とは明らかに違いましたね(笑)

この業界は、ノウハウの蓄積で成立している業界だと思うようになりました。で、意外とそれは外部からは解らないとも。
そんなことから、簡単に考えて参入すると手痛い目に遭う、という歴史が積み重なっていますね。知識のない集団の中では、知識のある方がとても重宝されて、結果大変な苦労をされるというのも、よく分かる気がします。
2015年7月9日 22:15
近所のジャスコの一角にはオートラマがありました。
最後のレーザーリデアまで店舗がありました。

当時、なんでジャスコで車が売ってるんやろ?
と思っていましたが確かに車が地味だから
人がたくさん集まる場所に身軽な店舗を構えるのはありだったのかも。

実際に地元ではスペクトロンはたくさん走っていました。

今回のレーザーも昔はそれなりに見かけたんですけどね・・・。

改めてご紹介いただいたカタログを読んでいくと
思った以上に差別化されていてマニアックだなと思います。
かゆいところに手が届くファミリアだったのかもしれませんが
やはり本家ファミリアを超えることはなかったんでしょうね。
コメントへの返答
2015年7月9日 22:33
こんばんは

掲載したカタログといいジャスコとオートラマの組合せの印象が強かったりします(笑)

メルセデス日本の社長さんも、メルセデスの販売台数を上げるためにやったというくらいですから、ショッピングセンターの一角に展示するというのは、意外と認識率を上げるのに効果的みたいですね。
その場では商談まで至らないのでしょうが、きっかけとはなるのでしょうし。

他の方も書かれているとおり、販売期間が長期に渡ったスペクトロンは多かった印象があります。ファミリー層が多くて比較的売り易かったのかもしれませんね。

これで深みに嵌るのは、かなりの少数派に類されるマニアです(笑)。
2代目は本家ファミリアが評価は高くても、販売的には大成功とは言えない状態だったため、その影響を受けた感もあります。開発陣の力は入っていただけに、販売側にもうひと工夫の余地があったならばと思ったりします。
2015年7月12日 15:28
はじめまして.こんにちは.
貴ブログをみんカラ開設前からとても楽しくまた興味深く拝読していました.

先代のBE系の頃からフォードバッジ,ランプ類,ステアリングホイールを変えるだけでファミリアとは違う雰囲気になるんだなぁと子供心に感じていました.
フルタイム四駆の他,カブリオレもあって,いまでは信じられない車種展開ですね.
コメントへの返答
2015年7月12日 21:27
はじめまして
コメントをありがとうございます
以前から当ブログを、お読みいただいていたとのこと、光栄に存じます。

元々のファミリア自体が、フォードエスコートに近いデザインだったこともあって、ディテールを変更したレーザーでは、かなり似た雰囲気になりました。
ファミリア共々、先代のおかげで開発費が潤沢にあったのか、かなり車種展開を広げていた印象です。この世代で一通り結果を見られたのか、次世代では車種構成が整理されることになりますね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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