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2016年04月28日

1983年のスノータイヤのカタログから(DUNLOP)

1983年のスノータイヤのカタログから(DUNLOP) 昨日、一部部品が新しくなった自車が帰ってきました。

Bクラスの後に乗るCクラスは、最初、座面と目線の高さの違いに戸惑いましたが、それも束の間、スッと自分の体に馴染みます。
慣れの部分が大きいとは思うのですが(笑)

さて、私的話はこのくらいで、本題です。

今回は30年以上前の冬用タイヤを取り上げてみます。
タイヤは、オーディオやホイール等と比べて、当時物の知名度は低い感がありますし、ましてや冬用タイヤともなると、かなり深海の領域かなと思う所ですが、まぁそれもよろしいかと。
もちろん、季節外れというのは禁句です(笑)

夏タイヤ以上に大きく変わっているのが冬タイヤだったりしますね。

それでは、カタログの頁数は少ないですが、以下紹介していきます。
メーカーはダンロップ。発行は1983年(昭和58年)8月となります。
1983年秋から1984年春の期間、売られたということですね。

画像でお分かりのとおり、このカタログ、当時の流行映画「南極物語」からの画像がいくつか挿入されています。



最初は、スチールラジアルのスノータイヤとスパイクタイヤが並びます。スタッドレスは次に登場しますが、主力は明らかにこちら。

まだ、雪道にはスノー、凍結路面にはスパイクと使い分けられていた時代ですね。タイヤ自体は共通で、最初にスパイクを打ち込むかが分かれ目でした。60タイヤが認可されて2シーズン目ということで、初のスノー&スパイクが初登場しています。

ITは、InformationTechnologyではなく、IceTreadの意味だそうです。





続いては、スタッドレス創生期の2種類です。
スパイクタイヤによる路面損傷が問題となり始めたため、その代わりを求められるようになったというのが、スタッドレス誕生のいきさつでした。

スパイクレスで凍結路の性能を確保するには何が効くのか、まだ開発は始まったばかりの時代、それまでのスノータイヤよりも性能は向上したものの、まだまだスパイクタイヤには至らないという領域にありました。

そもそも、スタッドレスという言葉自体、馴染みがなかったというのも、今からすると隔世の感がありますね。

この2種類、前の見開きにあるスノー&スパイクとトレッドパターンは同じ(違いは、レター部の小さな文字の違いのみ)でした。このため、購入したばかりのカローラ用に求める際、スタッドレスという新製品ですと聞いて買ったら、実はスタッドレスではなくスノーだったという、今では笑い話にしかならない実話がありました。





こちらは、同じラジアルでもテキスタイル、それとバイアスが並びます。

夏用のタイヤは一足早くスチールラジアル化が進んでいましたが、冬用タイヤには高速性能は不要という論も根強かったため、これらも商品の一角を占めていました。

定価としては、スチールラジアルがやや高いものの、テキスタイルとバイアスはほぼ同じ価格くらいだったようですね。





こちらは乗用車以外の冬用タイヤたちです。

トレッドパターンからして、ゴツイものが並んでいます。





裏表紙には、注意事項が並びます。

スパイクに関する注意事項の多さが時代を感じさせます。
凍結路面には効き目のあったスパイクも、使用するにはデリケートだったことが垣間見えます。


といったところで、いかがだったでしょうか。
ちょうど、スノー&スパイクタイヤがスタッドレスに切り替わる過渡期という、当時の時代背景が色濃く残る構成ですね。

もちろんスタッドレスはまだまだ開発途上であり、「凍結路にはやっぱりスパイクだよ」とか「スタッドレスは宣伝ほど効かない」等語られた時期でもあります。ここから急速に開発が進むことで、やがて寒冷地の主流は、スパイクからスタッドレスへと変わっていくこととなるのです。

脱スパイクとなって四半世紀以上が過ぎましたから、今ではスノータイヤやスパイクタイヤという言葉自体が死語と化している感もあります。だからこそ、当時という時代を雄弁に物語る製品の一つとして、見ていただければ、とても嬉しく思います。
ブログ一覧 | カタログ話(用品編) | クルマ
Posted at 2016/04/28 19:43:10

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この記事へのコメント

2016年4月29日 8:50
 実家に居る頃は、自分のクルマを含め季節ごとのタイヤ交換は手伝っていました。と、云うよりも小学校高学年からは独りでやっていました。30年くらい前までは、スパイクタイヤは当たりまえで夏タイヤに比べ酷く重かった記憶があります。

 120クラウンまではスパイクタイヤを使っていましたが、その頃は冬タイヤにアルミホイールは一般的ではなく(夏タイヤでもアルミホイールはまだ少ない時代です)、冬タイヤは黒い鉄ホイールが普通でした。120クラウンはフルOPのスーパーサルーンEでしたのでアルミ付、ところが用意した冬タイヤのホイールは鉄ホイールでナットが合わず慌てて買いに行く、なんてことがありました。パールツートンに鉄ホイールは余りに不格好なので、スーパーサルーンE用のホイールキャップを買って、130まで流用しました。
コメントへの返答
2016年4月29日 20:46
こんばんは

私も親のクルマのタイヤ交換を手伝う子供でしたので、そうそう的な共感があります(笑)
凍結の恐れのある地域では、スパイクタイヤの性能が必要とされていたのでしょうね。

そう、冬タイヤにアルミホイールを使うようになるのは、90年代に入ってからであり、それまでは鉄ホイールでしたね。それも社外品が多かったような。
トヨタのアルミは平面座ナットですので、鉄ホイールだとテーパーナットを用意したくなりますね。冬タイヤがアルミになるまでは、書かれているようにキャップを装着するクルマが多くて、それが流用だったりすると、「前車のかな?」などと想像を掻き立てられたものです。家のは、社外ホイールには純正のセンターキャップが流用できず、解体屋さんから古車のフルキャップを買って付けていました(笑)
2016年4月29日 23:21
こんばんは。

今回は渋いネタできましたね(笑)。

スパイクタイヤは私が免許を取得した頃には販売されていなかったと思いますが、親父の初代プレリュードにはスパイクがよく履かれていました。

性能は親父のみ知っていることですが、音が煩かったのは凄く覚えています。外で聞くあの金属音を思うと、今のスタッドレス以上にドライ性能は危険だったんじゃないかと推測しますけど・・・。

因みに昔は駆動輪のみ履き替えるのが一般的でしたよね。
コメントへの返答
2016年4月30日 8:50
おはようございます

当時の自動車文化の一断面ではあるのですが、何とも表現に困るかもしれませんね(笑)

この後、スパイクによる粉塵が社会問題になって、急速にスタッドレス化が進んだと記憶しています。スパイクタイヤ独特の音も、今では郷愁の域ですね。スノーですら、ノーマルよりタイヤノイズははるかに大きくて、スパイクはさらにでした。構造からして、ドライ性能は危険な領域だったでしょうね。

うちも冬場のスノーは、前2輪のみでしたし、それは通っていた学校の先生たちも同様でした。これだと、操舵のある前輪に履けるFFが有利でしたね。
2016年4月30日 7:43
おはようございます。

私の住む地域では余り積雪が無いのでスパイクタイヤには余り縁がありませんでしたが、学校の先生が冬になるといつも履いて来ており 音がとても大きかったのを良くのを覚えています。

スパイクタイヤによる粉じん問題がTVで盛んに取り上げられていたのを記憶してますが、あれから四半世紀以上にもなるんですね・・・。

大変貴重な資料ありがとうございました。

コメントへの返答
2016年4月30日 8:58
おはようございます

凍結の頻度の高い地域でなければ、スノーに留めることが多かったのではないでしょうか。自分の地域も、山越えで通ってくる先生以外は、スパイクまでは履いていなかったように記憶しています。スパイクの音は、同じ金属ながらチェーンともまた違った音でしたね。

確かに、粉塵問題は社会現象と化していました。TVのそれは、景色が霞んで見えるほどでしたからね。長い時間を経たことで、そんな時代を知らない方も多くなったのではないかと思います。

当時を知る方には懐かしさを、そうでない方には珍しさを感じていただければ、取り上げた方としても嬉しい次第です。

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「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
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