さて、第2章で車種別比較をした結果、レガシィが最適であると判断(個人的納得)ができました。
その上で、レガシィについて語ってみたいと思います。なお、ここで語るレガシィは、BP5型2.0GT系列での話になります。
先に語った通り、自分が求めているレガシィは、四代目BP5型ツーリングワゴンです。

ちなみに、四代目レガシィはBP/BL型であり、BPがツーリングワゴン・アウトバック、BLがB4(セダン)を表しています。
このレガシィは、先代と比べてサイズが3ナンバーサイズになりました。しかし、その分フロントタイヤの切れ角を大きくしたことで取り回しが向上しています。サイズも3ナンバーとはいえ、露骨に大きいわけではなく、先代と大きくサイズが異なるわけではありません。
また、軽量化に力を入れているモデルでもありますね。先代よりも重量増加する改良項目が各種入っているにも拘らず、モデルによっては先代よりも100kg以上軽量化しているという、純正が頭オカシイ(褒め言葉)モデルです。
ボンネットやテールゲートはアルミ化され、シャーシも軽量ながら強度があります。
また、後代とくらべ、リアサスがダブルウィッシュボーンではなく、マルチリンクになっていることも特徴ですね。
この四代目レガシィが、Dピラーブラック処理されている最後のレガシィになります。この方がリアへと流れができ、デザインとして好みなんです。サッシュレスドアも最後ですね。
エンジンも異なります。形式こそ同じEJ20ですが、先代までのツインターボを廃し、シングルのツインスクロールターボになりました。これにより、タービン切り替え時のトルクの谷が解消され、わずか2000回転から最大トルクを発生させる後のFA20DITに繋がるような扱いやすいエンジンとなりました。
BP5はレガシィの中でも販売期間が長かったモデルです。そのため、アプライドはA~Fまであります。そのため、バンパー形状等の顔つきがスバルの各形式の中で最も数多い種類があります。単純に分けても、標準顔・spec.B・3.0R・ブリッツェン。これが前期後期でそれぞれあります。
このうち、A~C型が前期型、D~Fが後期型になります。前期型はTA-BP5、後期型はCBA-BP5が形式名になります。
先代BE/BH型からBP/BL型でかなり進歩しているのですが、BP/BL型の中でも、後期型で大きく変わりました。
顔つきが変わったことがまず目立つところですが、中身も大きく異なります。
その最大の特徴が、SIドライブの搭載でしょう。
現行車まで続くこのSIドライブは、I(インテリジェント)モード・S(スポーツ)モード、S#(スポーツシャープ)モードがあり、スイッチ一つで車の特性を大きく変えることのできる機構です。
また、D型特別仕様車で、SIクルーズが登場しました。レーザーレーダーによるクルーズコントロールの他に、先行車発進お知らせ機能など、豊富な機能があり、SIドライブと協調制御が入ることで、実用燃費も向上させています。これはE型でカタログモデルとなりました。また、E型で2.0GT系列にダウンシフトブリッピングコントロールが展開され、操作感が向上しています。また、ブッシュエンジンスタートスイッチになったのも2.0GT系列ではE型からですね。
また、F型ではアイサイトVer1が登場。憎むべき国のお役所規制によって自動停止機能こそありませんが、現在のアイサイトに繋がるぶりクラッシュブレーキ・AT誤発信抑制制御・車線逸脱警報・ふらつき警報が付き、運転負荷軽減機能として全車速追従機能付きクルーズコントロール・先行車発進お知らせ機能が付きます。長距離走行をメインの使用状況としている自分としては、これらの機能があると素晴らしく楽になりますね。
BP型レガシィでは、Tuned by STIが三回に渡って発売されています。アプライドでは、C/D/E型に設定されています。これはベースが2.0GTspec.Bであるため、AT車もあるのがうれしい。まあ、レガシィ自体、販売の9割近くはATなんですけどね。
また、先代BH/BE型で設定のあったSシリーズが、BP/BL型にも設定されています。専用ボディや専用2.5Lターボエンジンを搭載したスペシャルカー、S402。これも気になり、乗れるなら乗ってみたいところですね。MTしかないですけど。
BP5で気に入っているところは数多いです。
一つはボンネットエアインテークがある所。やはりターボはこうでなくては。最近の車のダクトタイプは正直好きになれません。
リアに向けて流れるようなデザインも良い。これは顔つきの変わった後期型で顕著です。これは、Dピラーブラック塗装の他にも、他の車に比べてリアクオーターウインドウがかなり大きいことも理由の一つだと思います。
またメーター配置も良いですね。タコメーターとスピードメーターを双眼状に配置し、その周辺に燃料計や水温系などが配置されているデザインが個人的に見やすくていいです。実際、パジェロミニもその配置になっていますし。
ステーションワゴンだけあって荷室容量は広大ですね。リアシート倒せば、自分の身長なら余裕で足を延ばして寝られます。
2.0GT系列のAT車は260馬力。一度アプライドA型2.0GTspec.B(AT車)を運転させてもらったことがありますが、坂道でもすいすい登っていく余裕のあるパワーが素晴らしい。そのパワーを受け止めるATも5速であり、変速スイッチもあって自由に操縦することができます。
元から低いボディと低重心な水平対向エンジン、シンメトリカルAWDで、路面に吸い付くように走ります。これは車高の高いクルマでは決して味わえない感覚ですね。
ではこれら素晴らしいBP5の中で、欲しいモデルをランキングしてみましょう。
第1位 F型2.0GT アイサイト
第2位 E型2.0GT Tuned by STI
第3位 E型2.0GT SI-Cruise アーバンセレクション
第4位 F型2.0GT スマートセレクション
第5位 E型2.0GT SI-Cruise
第1位 F型2.0GT アイサイト

初登場のアイサイト。Ver1で自動停止こそしないものの、現在のアイサイトに繋がる豊富な機能を持つ。
長距離走行しかしないであろう自分にとって、この運転補助機能は、やはり欲しい。
第2位 E型 Tuned by STI

車としての完成度は、上記グレードよりも高い。ただし、クルコンはECUに書かれている速度維持のみ後付けで可能。
フレキシブルタワーバーなどが標準装備なのがうれしい。STIの名前は伊達ではない。
その分、値段が高めなのと、アイサイト並みに数が無いのよね。
正直アイサイトと悩む。運転支援機能の充実を取るか、クルマの総合力を取るか。
難しいところである。
第3位 E型2.0GT SI-Cruise アーバンセレクション

SI-Cluseのさらに限定版。バイキセノンヘッドランプやレザー/アルカンターラシート、アルミパッド付きスポーツペダルが付く。
レーザーレーダーによるクルーズコントロール付きモデル。ただのクルコンではなく、追従機能付きであり、先行車発進お知らせ機能などを持つのが特徴。またSIドライブと協調制御を行うことでカタログ値に現れない実用燃費も高いのが魅力。
第4位 F型2.0GT スマートセレクション

F型でアイサイトに取って代わられるように廃止されたSI-Cluseの機能を持つモデル。
SI-Cluseに準じるものであろう。
第5位 E型 SI-Cruise

E型からカタログモデル化しているので、D型の2.0GT SI-Cruiseリミテッドよりも入手はしやすいかも。
ここまで挙げてきたランキングは4/5が運転者補助機能付き。機能に差はあれど、これが魅力なのです。
また、Tuned by STIの性能の一部は跡付けでも移植可能。
故に、フレキシブルタワーバー・フレキシブルロアアームバー・サポートフロントキットは入れたい。
また、予算に余裕があればホイールセット・スポーツマフラー・エアクリーナーエレメント・ブレーキパッドセット・ステンレスメッシュブレーキホースセット・リヤサスペンションリンクセット・コイルスプリングFR・フロントアンダースポイラー等を入れてみたいところ。
これに加え、パジェロミニで培った低燃費チューンを施すつもり。
パジェロミニでさえ燃費達成率130%近くを実現できている。レガシィのようなさらに高度なクルマであれば、より高い燃費記録を狙っていけるものと確信している。パジェロミニには無い、2.0Lの排気量・高性能なエンジン・低い車高・高性能できちんと使えるAWD・最高の乗り心地がある。これさえあれば、敵は無い。
これだけの素晴らしいクルマに出会える時代に生まれたことに非常に感謝している。
その姿は、我が心を掴んで離さない。
その姿を見る度に、心拍数が上がり、胸のドキドキが止まらなくなる。
ふとした時に、その姿を追っている自分が居る。
目を瞑ったときに浮かんでくるのは、レガシィの雄姿。
この気持ち、まさしく恋である。
いつか共に過ごせる人生を、願ってやまない。
*四代目レガシィ BP/BL型まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2135011225574014301