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2025年03月01日 イイね!

アケビ盆栽の整姿と植え替え

アケビ盆栽の整姿と植え替え最初の盆栽の画像だけを見て、その樹種を当てられるだろうか?
これはタイトルどおり、アケビの盆栽である。
サイズはいわゆる「中品」でも小さいほうで、樹高が44cm(鉢の上面からの高さ)
この位のサイズがちょうどいい。60cmサイズになると、もう大きくて、重くて、移動も厄介になる。それは自分が年齢を重ねるほど実感するようになった。

アケビは薄紫色の実がなる。縦に裂けて開いた実の画像を見たことがあるかと思われる。中の実は甘くて、食用になるが、種も多くて食べる部分は少ない。

アケビには「三つ葉アケビ」と「五つ葉アケビ」がある。
1つの葉の柄の先に3枚、または5枚の小葉が付く違いがある。
私のこのアケビ盆栽は「五つ葉アケビ」である。
「五つ葉アケビ」の実は大きいが、薄紫色にしかならない。
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「三つ葉アケビ」の実は綺麗な紫色で、秋の展示会にはよく映える。
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しかし、「三つ葉アケビ」の花は小さく、濃い(暗い)紫色なのに対して、
「五つ葉アケビ」の花はピンクと白のツートンカラー。
雌花がピンクで、雄花が白色。特に私の「五つ葉アケビ」の花は大きくて、匂いもよく、花でも観賞価値があると言える。
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「五つ葉アケビ」の花の拡大。
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↑ツルに大量のアブラムシが発生してる!

アケビはツル植物なので、盆栽でも、自生のものでも、太幹の木は無い。
稀にそこそこの「太さ」があったとしても、棒状に直線的で理想の盆栽の姿からは、程遠いものしかない。
だから、最初の画像のような「盆栽らしい」整った姿をしたアケビは珍しいと思う。

実際、私のアケビ盆栽の幹は十分な太さもあると言える。
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このアケビ盆栽は1992年に購入してる。1.5万~2万円の値段だったはず。
つまり、このアケビ盆栽は手元に来てから33年になる。愛車は30年目だけど。
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アケビ盆栽の整姿直前の姿は以下。
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↑既に支柱を背負ってる。この時点での枝の針金は昨年暮れにかけたもの。

今回のアケビ盆栽の整姿では、懸案の「幹の補正」も行った。
このアケビ盆栽は上部で前方へ倒れ過ぎてるというか、まるでお辞儀するような姿勢になってる。
盆栽は横から見ると、どれも少し「前かがみ」に作られてる。そのほうが「奥行き感」が得られるから。
それでも、あまりに前に倒れてるのは、みっともない。が、その幹の補正は、ちょっと厄介。枝の修正のように「針金かけ」では、太い幹の修正は出来ないから。

幹の補正=幹の引き起こしには、前の画像のような支柱を使った。本来なら、もっとしっかりとした鉄棒が理想だが、適当な長さのものが無くて、以前からあった園芸用の支柱を切って使った。
下方(下半身)の2個所で支柱を固定するのに、リリース可能な結束バンドを使った。
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そして幹を引き起こすポイントにも結束バンドを巻き、そのバンドを針金で引っ張るようにした。幹に直接、針金をかけて引っ張ったりすると、食い込んで傷になってしまうから。通常はゴム板などを幹に巻いてから針金で引っ張る。
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↑当初は引っばるのも結束バンドを利用したが、強い力が加わると、ロックが簡単に外れてしまうので、セオリーどおりに針金を使った。また針金の輪っかの途中に別の針金を差し込んで回して「捻り」を加えることで、さらに引っ張りを調節した。

幹の引っ張るポイントのすぐ上には、サバになってる部分がある。
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↑サバというのも盆栽用語?で、幹の木質部の芯が枯れて露出してる事を言う。傷が巻かずにこうなってしまった。幹の半分は生きてるので問題はないし、幹の太りにより徐々に埋まってくることを期待するが、これより上で引っ張ると、このサバの部分から折れてしまう可能性があるので、意識的にこれより下側にバンドを巻き、作用点とすることにした。

側面から見た、幹の修正前後
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↑上部の幹が少しではあるが、引き起こされてるのがわかるだろうか。
この幹起こしの他にも、枝に針金をかけて整姿をしてる。

この後、植え替えによって、植え付け角度でも少し起こすつもり。
今回より以前のアケビ盆栽の整姿の記事はこちらこちら

この後、植え替えを行った。
盆栽は限られた鉢の中の土に根を張るので、やがて根が充満し、さらには用土の粒子が崩壊して、水の通りが悪くなるので、定期的に鉢から抜いて、根を整理して、新しい用土で植え替える必要がある。

植え替えの適期は春の芽吹きの前である。
特に雑木類(落葉樹)は葉が無い状態の時に植え替えて、植え替え後に暖かくなって、芽が吹いてくるのが理想。切った根の回復や新たな発根にはある程度の温度が必要だが、地上部の新芽が展開して、葉が開く頃には多くの水分が必要なので、その時に根を切るには最悪のタイミングと言える。
アケビはその芽吹きがとても早くて、2月の終わり頃にはもう葉が展開してくる。だから、それまでに植え替えたい。
今回の2025年の植え替えは2月16日だった。

このアケビ盆栽の前回の植え替えは2019年なので、丸6年間も植え替えていないことになる。
モミジや山桜の盆栽では2年が限度。根が回りきり、水の通りが悪くなって、植え替えざるを得ないのだが、このアケビの盆栽は鉢も大きめで深さもあり、水の通りも悪くなくて、つい、さぼってしまった。

しかも、その前回の2019年の植え替えは投稿してなかったようだ。
その前回の2019年の植え替えで、前方へ出る太根の切除という大手術をやってる。
手前へ出る太根は、その下の太根を跨いで出てる。
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この太根を切除して、下にある太根で「根張り」を作ることにした。下に座となる根の広がりがあるから。
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元から切除し、癒合剤(カットパスター)を塗ったが、結局は傷口が癒合することは無かった。
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↑アケビの枝は折れやすく、根も下手に切除すると、その元のほうまで枯れ込む可能性がある。

これよりさらに前の2012の植え替えの記事こちら

今回の2025年の植え替えで、まず鉢から抜くと、根が充満してる。
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↑鉢の周囲の内側をカマで切って、張り付いた根を剥がしてから、幹を掴んで、引き起こすようにして抜く。簡単には抜けてくれない。

底から見ると、
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この後、根をさばいて行くが、その前に、抜いた鉢を洗い、底穴にネットを敷くなどの準備をしておく。
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↑ネットは1.5mmのアルミ線でしっかりと固定する。このネットが後からズレたりすると、土が漏れ出て、植え替えのやり直しになる。
さらに、樹を固定する1mmのアルミ線も底穴から通して出しておく。
被覆鉄線がいいと思うが、私はホームセンターでも売ってる、盆栽用の着色アルミ線を使用してる。ただ、切れやすいので要注意。

さらに、鉢底に「ゴロ土」と呼ぶ、荒い粒子の用土を敷いておく。
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↑私は赤玉土、桐生砂、富士砂を同量ずつ混ぜた5mm以上の粒子の用土を使ってる。
底には水が溜まりやすいので、通常の用土よりも荒いものを敷いておく必要がある。

この後、やっと根を捌いて行く。
土表面に出た「根張り」となる周辺は傷付けないよう、先が曲がったピンセットで慎重にほじる。
それが済むと、底や側面は2本爪の熊手で大胆に掻いて行く。
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底には横に伸びる太根があって、これを元から切除した。
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底面は以下のように根を処理した。
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盆栽の底根は極力切り詰めるのが鉄則。しかし、アケビの太根は切除しても癒合したり、脇から小根が発生することが少なく、上のほうまで枯れ込む危険性もある。
大きな傷口にはトップジンMペーストという殺菌癒合剤を塗っておく。
この癒合剤は桜などのバラ科の植物の根を切った時も、これを塗ることで「根頭がん腫病」の予防になる。

根を整理した後の正面
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根を整理した後の背面
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根を整理した後の左側面
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根を整理した後の右側面
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鉢に用土を入れる。この時、中央をうず高く敷いておく。
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↑用土は赤玉土7、桐生砂1、日向砂1、川砂1の比率で、2mm~5mmの粒子になるよう、フルイにかけてある。これに竹炭を混ぜてる。
園芸や野菜の用土とは異なり、盆栽の用土はミジン(微塵)と呼ばれる1mm未満の粉状のものは振るって捨てるのが鉄則。必ず粒状の用土を使う。

この後、樹を据える。根の底面の凹部分が空洞にならないよう、うず高く盛った用土を押しつぶすように、少し回転させながら、しっかりと据え付ける。
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↑この樹の据え付けは、上下、左右、回転と3次元的に見極める必要があり、少し離れた位置から慎重に確認する。必要に応じて用土を足して、上下位置を調節したりする。
今回は樹の植え付け角度を、従来より少し起こすように心がけた。

樹の据え付けがOKになったら、針金で樹を固定する。
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↑針金はプライヤー(やっとこ)で引っ張っては捻じるようにする。ただ捻じるだけだと、すぐに切れる。切れてしまうと厄介なことになる。
またアルミ線が直接、根に当たらないように黒いチューブを被せてる。
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この後、用土を足しながら、箸で突いて、空洞が出来ないように粒子を詰めて行く。
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↑箸で突き込んだ後、鉢の側面を両手で叩いて、振動を加えることで、用土を落ち着かせる。

用土を小さなシュロホウキでならして、平坦にしておく。
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十分に潅水してから、小根が露出した部分などに、刻んだ水苔を敷いておく。
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表面に化粧砂を敷く。
硬質赤玉土と富士砂を1:1で混ぜた1mm~2mmの粒子の用土を敷く。
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↑化粧砂は不要という考えもあるが、これを敷いておかないと、荒い粒子の用土のままだと、土表面がいつまでも落ち着かない。表面が常に乾いてるように見えて、水やりの頻度が多くなり、水のやり過ぎという事にもなり得る。
また化粧砂の赤玉土は濡れてる時と乾いてる時の色の違いが顕著なので、乾き具合もよくかわる。

なお「焼赤玉土」というのは使わない。あれは土では無い。セラミック玉みたいなもの。あるいはレンガ玉か。経験的に根の生育も良くない。濡れてるか乾いてるかでの色の変化も少なく、乾き具合もわかり辛い。

今回の植え替えで切除した根の塊は以下。
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植え替えが完了したアケビ盆栽の正面の姿は以下。
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↑植え替え後はHB-101の1000倍液を潅水しておく。これで根の傷の修復、再生が早くなる傾向がある。

また今回の植え替えで、側面から見た幹の角度の変化は以下。
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↑支柱で幹を引き起こして、さらに植え付け角度でも少し起こした。

この支柱は今年一杯はこのままにするつもり。
あるいは、植え替え後の根が十分に張って、安定したら、もう少し、引き起こすかもしれない。細い支柱が少し曲がって来たようにも思える。樹の側から見ても、一度に無理して引っ張るより、現在の状態に慣れてから、もう一段、幹を起こすほうがいい。

また植え替え前(左)は、やたら高く植えられていたが、これは底根の充満で持ち上がった事もあると思う。あまりに高くても、みっともない。

植え替え後の管理は、なるべく寒風に当てないようにする。灌水時は枝や幹にも水をかけて、少しでも潤いを与えるように。つまり、頭から水をかける。理想を言えば、日に何度か、霧水を吹くとか。
凍てつくような日は、出来れば室内にでも取り込んだほうがいい。植え替え後に用土が凍結すると、せっかく向きや位置決めして固定したのに、樹が持ち上がってしまうから。
そして、なるべく陽に当て、特に鉢を温めることで、発根を促進させる。が、鉢土が乾き過ぎるのもよくない。せっかく発根した新根が痛むから。

アケビは前述のとおり、芽吹きが早く、2月末には新芽が展開して葉が開き、ツルも伸びてくる。樹勢をつけたい部分のツルは伸ばし放題にする。
今回の幹起こしも、その部分の細胞が増殖して(太って)、はじめて型が付く。その為には、曲げた箇所から上のツルは伸ばしたほうがいいと思われる。

そしてその春先の新芽、新葉に、やたらアブラムシが発生する。
初期のうちは、指で潰すようにするのだが、やがてそれだけでは対応しきれず、農薬散布することになる。
ところが、これまで使って来たアクテリック乳剤が無くなってしまった。
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2017年に製造中止になったらしい。この薬剤は即効性があり、自分のこれまでの使用例から薬害が発生しない農薬だったのだが。
スミチオン乳剤なんかは薬害が発生しやすい。特に新芽、新葉の頃は、どんな農薬でも薬害が出やすい。春に出たばかりの芽や葉が茶色く変色したり、枯れてしまうと大きな被害になる。一枝まるごと枯れたり、樹全体が枯れてしまう事もある。

過去の経験から、この薬剤なら大丈夫というものが無くなると困る。それがアクテリック乳剤だったのだ。
手元には使用期限が2019年11月のアクテリック乳剤がある。
期限を過ぎると、効果が無くなって来るのと、あまりに古い薬剤は変質して、やはり薬害が出る危険性もある。それを昨年2024年の春に、このアケビ盆栽のアブラムシに使った。アブラムシは退治出来たが、
案の定、薬害が出た!と思った。新葉が茶色くなり、やがて枯れてボロボロと落ちて行った。最悪だ。
幸い、後から新たな芽が吹いて来てくれた。これがもし、今年のように植え替えで根を切って、樹勢が落ちてると、2度芽は吹かなかったかもしれない。

ところが、その2番芽も茶色くなって来た。これは直接新芽、新葉に薬剤がかかったわけでは無いので、薬害とは考えにくい。
どうも、500ppmの次亜塩素酸水の原液散布が原因かもしれない。
以前から、山桜の盆栽の葉の斑点細菌病の対策として、冬季に石灰硫黄合剤の8倍液を散布していて、ついでに全ての盆栽にも散布していた。これも強いアルカリ性なので、冬季の葉が無い時期しか散布出来ない。(松柏などは、晴天の日などに散布して、早く乾くようにすれば問題は無い) 冬季に石灰硫黄合剤を散布するのは盆栽管理で普通によくする事。

ところが、盆栽愛好家には必須アイテムの石灰硫黄合剤の手頃な容量の販売が無くなってしまった。これで硫化水素を発生させて、自殺などに使う方法がネットで流れて、業務用の10Lや18L以外の家庭用の500lmが販売自粛になってしまったらしい。
それで、代わりに、親の介護の消毒に使っていた次亜塩素酸水を散布するようになったのだが、病害への効果はあったものの、どうも残留するみたい。肌などについても、すぐに中和されると書かれていて、実際、アルコールで消毒すると、皮膚が赤くなるが、次亜塩素酸水ではそのような事もなかったのだが。

盆栽の葉が無い時期に散布しても、後方の雨戸にかかったものが残留し、葉が出てきてから、雨などがかかると、雨戸に近い葉が茶色くなったりしていた。
同様に、葉の無い状態の枝などに残留したものが、潅水や雨で、芽吹いた新葉にかかり、薬害を発生したのではないかと思える。
枯れてしまった新葉の後から吹いた、2度目の新芽の葉が同様に変色するなど、そこまで残留してるのかと驚いた。
葉の無い時に散布したら、葉が出る前に、残留したものを洗い流す措置が必要なのかもしれない。

結局、昨年2024年の春、2番芽が枯れてしまった後ろ枝1本が丸ごと枯れてしまったのだ。

それで、今回の整姿前の赤丸の空間を埋めるように、
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植え替え前に針金をかけて、別の後ろ枝を矢印方向に移動させて、正面から枝先が見えるように修正をした。
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↑上の赤丸印の部分が枯れた枝の跡

赤丸空間を埋めるように、後ろ枝が見えるようにした。
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↑鉢土の全面に刻んだ水苔を敷き詰めた。
植え替え後の乾燥防止と保温、そして日中の潅水が出来ない時の対策として。

水苔自体は強い酸性である。それで予め、水で何回も絞って、さらに何日も水にさらしてから、刻んである。
根が張ってきたら、表面の水苔は取ったほうがいいが、昼間に灌水出来ない場合は、乾燥対策にもなる。
Posted at 2025/03/01 22:28:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 盆栽 | 趣味
2024年05月31日 イイね!

地球と宇宙

地球と宇宙「天の川」って見たことが有るだろうか。
私は一度も無い。是非、一度、見てみたい。
そんな私だけど、宇宙の事について、人から度々聞かれて、それに答えるのに、話しだけでは、まるでわかってもらえず、何とか説明しようとネットの映像や情報を集めていたら、こんなブログになってしまった。
これを下書きにしてメールで送るつもりでいたんだけど、このまま公開したら、
あちこちから勝手に集めてきた画像なので、問題あるかな?

そもそも、「太陽はどちらの方角から昇る?」
この質問にさえ、応えられない若者が結構いるらしい。
「西から昇ったお日様が....」なんてアニメの歌があったので、西からだと思ってる人もいるとか。
テレビでもやってたけど、平成生まれの人は、そんなこと考えた事も無いのだろうか。

そういう人の為にも、これを公開してもいいのかな?
もっと詳しい人から見れば、私の思い違いや異論があるかもしれないけど、
せっかく集めた情報だから、しばらくはこのまま放置する事にしょう。

地球と宇宙
地球の直径は12,742kmで、月の直径は3,476km。
月は地球の3.7分の1なので、約1/4の大きさになる。
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太陽の直径は約140万kmで、地球の約109倍の大きさ。
月の直径は約3500kmで、地球の約1/4倍なので、
太陽は月の約400倍の大きさがある。

でも、空に見える太陽と月は同じ大きさに見える。
それは、地球と月の距離が約38万kmに対して、地球と太陽の距離は約1億5千万kmで、地球から見た月と太陽の距離は400倍違うから。
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つまり、月は太陽の1/400の大きさなのに、太陽は月より400倍離れてるから、同じ大きさに見える。
これは「偶然にしては出来過ぎ」とも言われてる。

地球は24時間かけて1周する。というか、1周する時間を24時間と決めてる。
この地球自身が回るのを「自転」(じてん)という。
また地球は太陽の回りを365.2564日かけて回ってる。これが約1年で、きっちり365日では無いので、4年に1度の「うるう年」で2月を29日にして調節してる。
この地球が太陽の回りを回ることを「公転」(こうてん)と言う。
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月は地球の周りを「公転」してる。
ところが、月は「自転」も「公転」も同じ27日!
月は地球の回りを27日かけて「公転」してるし、同時に自分自身が27日かけて「自転」してる。
その結果、地球から見て月は、いつも同じ面を向けて回ってる事になる。
だから、月の裏側は見えないのだ。裏を見せたくないから?
これも「偶然にしては出来過ぎ」と言われてる。物理の法則とかで、自然にこうなった的な解説もあるらしいけど。

「月は中が空洞」だと言われてる。それはアポロが月に着陸した時の実験で、音の反響が空洞でしか説明が付かないとされてる。
しかも、表面の土の下がチタンで出来た硬いものではないかと言われてる。

月には無数のクレーター(隕石が落ちた跡)があり、その直径は数kmから200kmまで数万個あると言われてる。
直径が200kmというとコレくらい。月には最大でこれ位の大きさの隕石が落ちた跡(クレーター)がある。
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でも、月のクレーターの深さは、直径の大小にかかわらず、平均6kmしかないんだ。深いのでも9kmほど。
だから、月の表面の土の下は硬いもので出来てるのではと言われてる。
つまり、「月は人工物」ではないかとさえ言われてる。

地球の潮の満干期(みちひき)とか、月の影響を多く受けていて、もし月が無くなったら、地球の自転が不安定になったりして、「地球に生命は存在出来なくなる」とさえ言われてる。

太古から、地球上の生命は、月の影響を受けて進化して来た。
今でも海の魚は、月による潮の満ち引きに応じて産卵してるし、陸に上ったカニなんかも、潮の満ちる時に海に来て産卵する。
人間の女性の生理だって、月の周期にほぼ近いのも、昔々のなごりだと言われる。

もし、月が無くなったら、以下のようになるらしい。
潮の満ち引きが凄く少なくなる(太陽の影響は少し残る)
季節が無くなる
隕石などの衝突が増える
地球の1日は8時間、一年は1095日となる
昼の時間は3~5時間になってしまう
台風が頻繁に発生し、風速5000m以上に達する
(観測史上最強の台風は風速85mくらいだから、その58倍!)

だから、「月は地球に必要不可欠」で、ちょうどいい位置に誰かが設置した人工物ではないかとさえ言われてるんだ。

そんな映画が「ムーンフォール」だった。

地球の自転の速度は、約1,700kmと言われてる。これは赤道付近での移動速度になる。
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赤道から離れるほど、直径が小さくなるから、それを同じ24時間で回るから、日本付近だと時速約1,500kmになる。これは新幹線の約5倍の速さ。

地上がそんなに早く移動していても、その速度を感じないのは、景色も空気も一緒に動いてるから。
電車や新幹線の中では、窓の外を見ない限り、その移動速度を感じないのと一緒。
ただ、駅から出て加速する時や、駅に着いて減速する時には、それを感じる。
急ブレーキをかけたら、中の人は飛ばされる。
同様に、もし、地球の自転速度が変わったら、物凄い気象変化が起きる。暴風が発生するだろう。

地球が太陽の周囲を回る「公転」の速度は、なんと時速10万7千km。
月へ行くようなロケットが時速4万kmなので、地球はそんなロケットの2倍以上の速さで動いてるわけだ。
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そして、地球の「自転」の軸は、太陽の周囲を回る「公転」の面に対して、23.4度傾いてる。
この地軸の傾きが季節を作り出してる。
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日本やアメリカがある北半球が太陽のほうを向く時期(上図の左側)が夏で、
反対に遠ざかる時期(上図の右側)が冬。その中間が春と秋。
太陽の当たる時間の長さによって、暑くなったり、寒くなったりするから。
そして、オーストラリアなどの南半球は逆の季節になる。

地球上から見ると、太陽の高さと、太陽が昇ってる時間が変わって、季節が出来る。
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太陽を中心にして回ってる地球や火星、木星、土星などを「惑星」(わくせい)という。
その大きさの比較は以下。
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太陽との距離関係は以下。
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それぞれの「惑星」は以下のような感じで、太陽の周囲を回ってる。
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それぞれの「惑星」の周囲を回る星を「衛星」(えいせい)という。
地球の周りを回る月も「衛星」なのだ。
人間が作って、打ち上げて、軌道に投入した衛星を「人工衛星」という。

木星には92個の衛星があるらしい。木星の周りを回ってるのだ。
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↑これは木星の衛星のイメージだけど、
実際に撮影された映像は以下。
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「木星の4つの衛星」は特に大きくて、名前も付けられてる。
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活火山があるイオ以外の3つの衛星は厚い氷で覆われていて、氷の下には水があるとされてる。
特にエウロパの氷の下には海があり、そこには生命体がいるのではないかと、無人の探査船が送られている。

また木星の最大の衛星であるガニメデは月の1.5倍の大きさ。
それでも、木星は地球の11倍の大きさなのだ。
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ちなみに、木星はガスのかたまりだと言われている。地球のような地面は無いらしい。

それで、「惑星」の周りを回る「衛星」の大きさのランキングは
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↑これを見てもわかるように、月は5番目の大きさの「衛星」になる。
木星は地球の11倍、土星は地球の9.5倍の大きさなのに、その周りのを回る「衛星」の大きさでは、月は5番目に大きい。

改めて、地球を1とした各惑星の大きさの比率は
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つまり、月は「衛星」としては、異例の大きさなのだ。
月はその大きさも、太陽との距離も、地球にとってすごく都合よく出来ていて、
この事からも、月は地球の為に作られた、あるいはヨソから持って来た天体ではないかとさえ言われてる。

太陽のように自ら光り、熱を出す星のことを「恒星」(こうせい)と言う。
夜空に無数に見える星はみな、太陽と同じ「恒星」なのだ。
ちなみに、太陽は「核融合」のエネルギーで熱を出して、光ってる。
核と聞くと、核爆弾を思い出すが、それは「核分裂」によるエネルギー放出。
原子力発電も「核分裂」を利用してる。

「核融合」はまだ人類が実用化は出来ていない。
「核分裂」が1グラムのウラン燃料から石油1.8トン分のエネルギーを出せるのに対し、
「核融合」は1グラムのウラン燃料から石油8トン分のエネルギーを出せると言う。
1トンは1000kgで、乗用車(軽では無い)1台分位の重さくらい。

つまり、「核融合」のほうが、はるかにエネルギー効率が高いのだ。
しかも太陽は「水素」を原料にして「核融合」を行ってる。
月にも「核融合」の原料となる「ヘリウム3」があるので、将来、争奪戦になる可能性があるらしい。
その「核融合」の技術は、まだ実験段階でしか無く、実用化のメドは立って無い。

太陽を中心として、その周りを回る水星、金星、地球、火星、木星、土星などを「太陽系」と言う。
いわば「太陽家族」のようなもの。

そんな「太陽系」が属するのが「天の川銀河」
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「天の川銀河」の中には、太陽のような「恒星」が2000億個あると言われてる。
それぞれの「恒星」には、またその周りを回る「惑星」もある。
でも、自ら光を出さない惑星は見えないんだ。(見えにくい)
金星とか木星とかは比較的?近くなので、太陽の光を浴びて反射で光ってるのが望遠鏡で見えるけど。

上の図のように、太陽系の位置から、天の川銀河の中心までは、
光の速度でも2万6100年かかると言われる。その中心にはブラックホールがあるとされる。光さえも飲み込む凄い引力(質量)の星がブラックホール。

また天の川銀河の中を太陽系は秒速240kmで移動(公転)していて、銀河を1周するのに2億年かかるらしい。
天の川銀河の直径は約10万光年。光が10万年かかって進む距離。
ちなみに、太陽から地球まで、光で8分かかる。
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天の川銀河は「円盤状」で、横から見ると、2000光年と薄い。
但し、中心部だと厚さも増して4000光年ほどになるらしい。
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つまり、夜空にかかる「天の川」は、我々の「太陽系」が属してる「天の川銀河」を横から見てる(見えてる)のだ。
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↑はるか彼方にある星の集まりが、空の川のように見えるから「天の川」なんだけど、上から見たとしたら、左図のような円盤状。
その円盤の中に自分達も一緒にいるのに、あまりに巨大なので「遠くにある星の集まり」のように見える。

そんな地球と太陽系、天の川銀河の関係は以下のようなもの。
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改めて書くけど、天の川銀河の直径は10万光年で、その中に太陽のような恒星が2000億個ある。そんな巨大な「天の川銀河」だけど、
宇宙には同じような銀河が観測可能な範囲に2000億個あると言われてる。
最近では銀河は2兆個はあるのではないかとさえ言われてる。

我々の「天の川銀河」に一番近い銀河は「アンドロメダ銀河」
そのお隣さんの「アンドロメダ銀河」も同じような渦巻き銀河らしい。
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その直径は約13万光年で、恒星が数は1兆個。「天の川銀河」との距離は230万光年。

夜空に肉眼でも「アンドロメダ銀河」は見えるらしい。
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しかも、時速40万kmで接近して来ていて、このままだと40億年後に「天の川銀河」と「アンドロメダ銀河」は衝突するらしい。

ジェームスウェブ宇宙望遠鏡で観測された銀河同士の衝突。
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最近、我々の天の川銀河も100億年前に他の小さめの銀河と衝突してたという話しもある。上の画像の背景に見えてるのは「恒星」では無くて、全て他の銀河。

以下も何十、何百億年かけて届く光を集めたもので、全て銀河。
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ともかく、宇宙は果てしなく広大。
その宇宙は138億年前の「ビッグバン」により、何も無い1点から始まったとされる。
が、私はとても信じられない。そんなの宗教の世界の話しではないか。宇宙は確かに現在も膨張してるが、膨張と収縮を繰り返してるとは考えられないのだろうか。

そして、現在の観測可能な宇宙の果、最遠の距離は470億光年先だとか。
138億年前にゼロからスタートしたのに、一番向こう側が470億光年って矛盾してるみたいだけど、それだけ宇宙が広がり続けてるので、発せられた光が届くまでに、その光を発した時点がより遠くへ行ってしまってるという理屈。
宇宙は光速以上の速度で広がってるらしい。

それは動く歩道上の観測者と、そこを逆走する人との位置関係で解説されていて、それがよく理解出来た。alt
↑Bから発せられた光がAに届く頃には、Bは元の位置より遠くへ行ってしまってる。

無限のように広大な宇宙には、無限ともいえる星がある。
その中には当然、人類よりも進歩した文明を持つ生命体が存在するはず。
でも、お互いが交流するには、あまりに距離が離れ過ぎてる。

それこそ「ワープ航法」のような光速を遥かに超える移動手段がないと、他の文明に接する事は出来ない。
しかし、そんな「ワープ航法」は、どんなに技術が進歩しても実現はしないと思う。

もし、それが可能なら、他の惑星から次々と使者が訪れてるはず。
そうして、知識や技術が共有されれば、飛躍的に一斉に文明は進歩して行くはず。
そんな進化した宇宙人なら、人類同士の争いは無意味なことだと、諭してくれるに違いない。

結局、必ず存在するであろう異星間の文明は決して交わることなく、それぞれの惑星の寿命、そこの恒星の寿命で、その文明はリセットされてしまう。
その繰り返しが宇宙だと、私は思ってる。

地球と宇宙の話しはこれで、ひとまず終わり。
Posted at 2024/06/01 06:27:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 宇宙 | 趣味
2024年04月27日 イイね!

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その1

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その129年乗ってる愛車のEK3シビックVTiのドアロックアクチュエーターを交換した。
ついでにドアチェッカーも交換した。
一人でいろいろ苦労はしたけど、人にも勧められる手法が紹介出来ると思う。

なんでも4ドアのシビック・フェリオはドアロックアクチュエーターの交換が比較的簡単らしい。

3ドアのハッチバックはアクチュエーターの向きが違うので、ドアロックASSYごと取り外さなければならず、大変らしい。
実際、ドアロックASSYを取り外してる記事が見当たらない。

愛車は2019年末から2020年の12月の車検前まで、全ての内張りも座席も取り外して、多くの電装品を取り付けたりしてたので、周囲をビニールで囲ったカーポートから一度も出さず、この間、丸一年近く一度もドアロックしてなかった。

その為なのか、以降、セキュリティー兼エンジンスターターのカーメイトSQ7500αのリモコンでドアロックやアンロックが1発で出来ない状態になっていた。
愛車は元々、キーレスエントリー仕様なのだが、その専用のリモコンはずっと使っていない。
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↑左が純正キーレス、右がSQ7500αのリモコン。車の絵がEKシビックに似てる?
SQ7500αのリモコンのほうが遥かに遠くから操作出来るし(見通し最大3,000m!と取説にある)、車内温度やバッテリー電圧の表示も出来る。

何よりいいのは「鍵閉めたかな?」と不安になっても、リモコンの液晶表示を見れば下にロックされてるか否かの鍵の表示があるし、買い物に入った店内からでも操作出来る。
またウィンカーによるアンサーバックもある。ロックは1回、アンロックは2回点滅。

↑チャープ音は鳴らない設定にしてある。シーケンシャルウィンカーも付けてる。

しかし、現状は、リモコンの操作では、車内のドアロックのレバーが少しずつしか動かないのだ。
レバーが完全に車体と平行になって赤い部分が見えなくなるまで、つまり、閉じたように見えるまで、2回か3回、セキュリティーONのボタンを押さなければならない。実際には、左端のように完全に閉じることは無かった。
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レバーが完全に閉じなくても、ドアはロックされて、開かないみたいだけど、念の為に、操作の繰り返しをしてしまう。

そして、ドアのアンロックはやはり2回か3回セキュリティーOFFのボタンを押さないと、今度は本当にドアは開けられないので不便なのだ。

それが、充電中やエンジンがかかった状態だと、電圧が高いのか、1発で決まる事もある。
この事から、エクチュエーターのモーターが弱ってるのではないかと思っていた。
あるいは、丸1年近く、ドアロックしなかったので、ドアロック機構の動きが硬くなってしまったのか。
実際、このドアロックレバーの動きが、かなり重たく感じられた。

同時期から、エンジンキーを回しても、セルが回らず、エンジンがかからないという現象が起きていて、これもイグニッションスイッチが悪いのではないかと思い込み、交換するのにパーツを発注していて、その時に、ついでにドアロックアクチュエーターとドアチェッカーも発注していた。
当時はまだ在庫があったのだが、今はもう無いのだろうか。
以下がその見積書で、それぞれの価格が記載されている。
これらは鈴鹿のホンダ部品センターから取り寄せられてる。
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ドアロックアクチュエーターの品番は以下
72115-S03-J11 アクチユエーターASSY.,R.フロントドアーロツク
72155-S03-G11 アクチユエーターASSY.,L.フロントドアーロツク
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↑これらはパーツリストのPDF版から。

amazonで同じアクチュエーターと思われるのが左右セットで2000円ほどで売られてる。この商品ページはこちら。
でも品番の末尾3桁が左右で入れ違ってる。これは中国から発送される中国製だ。

こうしてパーツは純正品を約3年前に取り寄せていたものの、取り付けは出来ないでいた。作業が厄介そうだと思ってたから。
だからと言って、ディーラーには頼みたくないし、行きつけの信頼出来るショップがあるわけでも無い。
「エアコンのコンデンサのファンとモーターの交換」の時と同じで、ディーラーなんて全く信用出来ない。自分でやったほうがずっとマシと思ってるから。

まず、狭い場所での作業の前には、
ドアを当てて傷付かないようなクッションが必要だ。
画像のは手動式のポンプで膨らませるもので、大量のロール状になったシートを所有してる。どこで買った、なんという商品かも不明。検索しても出てこない。バブルの頃の古い高級オーディオ機器を売却する時に、発送用に買ったもので、もう20年以上も前のものだ。
ともかく、ドアチェッカーを外すと、ドアがフリーで開いてしまうので、必ずこうしたクッションがいる。
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実際の作業にかかる前に、
確かめるべきは、ドアロックの固定ネジが緩められるかどうか。
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他車の場合は、この3本のネジが硬いらしい。確かにドライバーだけでは硬かった。
それで、手持ちの差込角9.5mmのラチェットレンチと、プラスビットソケットで、押し込みながら回すと、案外簡単に緩める事が出来た。

ところが、反対の右側ドアの1本は何故か硬くて、どうしても外れず、プラスネジ穴も完全にナメてしまった。しかも、先にロッドもドアハンドルも外してしまった後で。
この為、ドアを完全に閉める事も出来ない状態で3日経過してしまう。ナメたネジを外す道具を次々と注文しては試すの繰り返しで。

しかも、運転席側はドアロックレバーが動かない状態だったので(ドアを完全に閉めた状態で、キーレスでドアロック、アンロックすると動くようになる)、もし後述のようにドアストライカーが噛んでしまうと、残ったロッドを操作してもドアが開かないかもしれないと思い、ドアストライカーごと外して、ドアを閉じられるだけ閉じて、周囲を幅広のマスキングテープで貼っておいた。
愛車の場合は、前述のとおり、周囲を完全にビニールで囲ったカーポートの中だし、門扉には鍵もあけてあるからいいようなものの、もし屋外の駐車場だったらどうする?

このナメたネジの取り外し作業については「その2」で後述する。
なお、プラスビットソケットは以前からある手持ちのP2という製品で、もう一つ上のP3というプラスの先が大きなほうが、ナメずに済んだかもしれない。プラスのネジは、その穴にピッタリ合ったドライバーでないとナメやすいから。そのP3の製品は前のプラスビットソケットのリンクの中で選択出来る。

ともかく、まずはこのネジが緩められるかどうかの確認が第一。
ただし、このネジはここではまだ外さない。手順としてはもっと後にする事。

次の作業はドアの内張り外し。最後に外したのは、はやり2019年の末だったか。
これも何度も外してはいるが、出来ればやりたくは無い作業。

以下は左側のドアの作業例を紹介するが、右側もほぼ同じ。
まず、ドアミラーの三角パネルを外す。これは手でも上の方から外れるはず。
パネル外しを使うなら、画像のように右側をこじる。左側のガラスのほうをこじると、ガラスが割れる可能性もある。
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このパネルは以下のように、1つの金属ピンで固定されていて、下側に爪が2つあり、パネルの下の方が隙間に入り込んでいる。
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↑愛車には、これ以降、標準では無い遮音材のシートやら、画像に見えるドアミラー下の3Dアラウンドビューのカメラや、後付けのドアミラーウィンカー(現在は外してる)への配線があったりする。

逆に、この三角のパネルをハメる時は、前方の下から先に差し込む。
また内張りのすぐ下にある「クリップ」をハメる前に、この三角のパネルを差し込んだほうがいいかもしれない。

ドアポケットのプラスネジを外す。
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ドアポケットのパネルを外す。
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↑必ず、パネルの後ろ側にパネル外しを差し込んで持ち上げてから、後方にズラすようにして取り外す。指先に自信があるなら、後方から爪で引き上げてもいいかもしれない。
パネルの前方には刺さる突起があるので、前方から持ち上げる事は出来ない。

パワーウィンドウ操作用のカプラも抜く。
これを抜くと、パワーウィンドウは操作出来なくなるので、
先に必ず窓ガラスは一番上に上げておく事。
カプラはロック解除ボタンを押しながら引き離すが、助手席側はボタンに関係無く簡単に抜けてしまう。
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このカプラと配線は、ドアの内張りを取り付ける時も、ドアポケットの穴から引き出しておかないと、それを忘れて内張りを押し込むと、配線を痛める可能性もある。
またドアポケットを取り付ける時は、カプラを接続した後、前方の突起から差し込んで、後方を後から押し込む。

車内側のドアハンドルを開いて、中に見えるネジを外す。
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ドアハンドル周囲のパネルを縦にして抜く。
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スピーカーカバーを外す。
これも愛車のはスピーカーをドアの金属パネルに直接取り付けてるので、標準とは異なるし、カバー自体を内からLEDで照らすようにしてるので、その配線があったりする。
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↑左上の加工前の内張りと、左下の未使用のカバーの画像を参考に、黄色丸の部分の突起2つが右上に刺さり、赤丸の2つの金属ピンで固定されてる。

カバーを取り付ける時は、先に右上の突起2つを差し込んでから、下側の金属ピン2つを外から手の平で押し込むとパチンと音がする。
なので、取り外す時は逆に下から手をかけてピンを引き抜き、下側が浮いたら、左下にズラすようにして右上の突起を外す。

次に標準では、スピーカーも外して、その配線を抜く。
そしてスピーカー回りの3つの穴の奥のボルトも外す。
EKシビックは標準では内張りにスピーカーを取り付けてる。その内張りの周囲を3本のボルトでドアの鉄板に固定する事で、内張りの振動を抑制してるようだ。

こうして固定されてるボルト類を全て外すと、後は
内張りを下側から引き剥がすようにして、裏側のプラ製のクリップを外す。
後の内張りの裏の画像を参考に、クリップは後方に2つ、下に3つ、前方に1つあるので、それらを意識しながらクリップを引き抜くように内張りを剥がす。

下側が外れると、上側の金属レールがウィンドウの際に刺さるようになって、ぶら下がってる状態なので、
内張りの後ろ側を持ち上げるようにすると、外れやすい。
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後ろ側のひっかかりが外れたら、少し後方へズラすようにして持ち上げると、前方のドアミラーに近い側の引っ掛かりが外れやすくなる。

逆に内張りを取り付ける時は、前方のドアミラーの三角部分にピッタリ付けるようにして、レールをウィンドウ際に差し込んでから、順に後方へとレールを押し込んで行く。
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こうして、取付時は内張りが完全にぶら下がったら、パワーウィンドウのカプラをドアポケットの穴から引き出しておく。
後は後ろ側と下側のクリップを押し込んで行く。次の画像の裏のクリップの位置を意識しながら、手の平などで順にその部分を叩き込むようにすると、その都度、パチンという音がしてハマる。
前方にある唯一のクリップは、先にドアミラーの三角パネルを差し込んでから、ハメたほうがいいと思う。

取り外した内張りは以下だけど、愛車のは前述のとおり、多くの吸音材が貼られている。
赤丸の6個のクリップが全て、内張り側に残ってるか確認。
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↑内張りを外す反動で、クリップの位置がずれてないか、所定の穴にキッチリと収まってるかも確認しておいたほうがいい。

これが以下のように、クリップがドアの金属パネル側に残ってると、内張りを取り付ける時にハマらないので、必ず外して内張り側にクリップを付け直しておく。
内張りにはクリップは脇からハメて、所定の穴の位置にカチッと入れておく。
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愛車は何度も内張りを外してるので、クリップも外れやすくなってる。
それで新しいのに交換する。このクリップの品番は91560-SP0-003
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↑下のクリップの左側に見えてるのは、ドアを開けたらHマークを路面に投影する装置

このクリップはamazonで売られてるのも中国から発送される商品で、送料がかかるし、日数もかかる。
中国のサイトで買ったほうが安くて早く届いた。
購入時は100個で1,201円送料無料だったけど、今は1,699円に値上がってる。
その商品はこちら

このクリップはリアハッチの内張りと共通で、ミラー型ドラレコのリアカメラのノイズ対策などで、何度もリアハッチの内張りを外してるのだが、
ともかく、強力にクリップして外しにくく、外すと大抵は、頭の部分が取れてしまい、金属パネル側に残ってしまう。それを外すのがまた厄介で、苦労したのだが、以前に買ったホースクランププライヤーが威力を発揮した。これで残ったクリップの根本を掴んだ状態で、工具を傾けると引き抜ける。

つまり、この中国製のクリップは取り付けたら最後、外す時は壊れるので「使い捨て」。
100個も必要ないと思ってたけど、これくらいあったほうがいい。
愛車の場合は、何度も取り外して、クリップがバカになってるのと、多くの吸音材で膨らみ、ただでさえクリップが外れやすいので、強力に食い付いてくれるほうがいい。

こうして、ドアの内張りを外すと、愛車の場合はこんな状態。
2009年にデッドニングをしている。
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本来は防水シートが貼られていて、その周囲はブチルゴムで接着されている。その防水シートを捲らなければならないが、そうするとベトベトのブチルゴムが糸を引く感じで、そのままだと作業中に手や服に付いてしまう。
これを期に、防水シートを張り替えるか、それをしないまでも、作業する部分のブチルゴムを除去しなければならないと思う。

そして、ドアロックを操作するロッド(鉄棒)に絶対にブチルゴムが付かないようにする。
このネバネバがロッドに付くと、防水シートに貼り付けて、ロッドの動きを妨げ、アクチュエーターを交換しても、ドアロックが一発で決まらないという事になる。
もし、ロッドにブチルゴムが付いてしまったら、綺麗に除去する必要がある。

愛車の場合は、穴を塞いだレアルシルトを剥がさないといけない。
レアルシルトは薄い金属板に粘着材が貼られたようなもの。剥がすと両面テープの跡のようなのが残る。
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↑この画像の右下に少し見えてる
ドアロックアクチュエーターへの配線カプラを外す。
右側のロック解除ボタンを押しながら引き離す。カプラ裏のオレンジ色の固定ピンも裏から押して外しておく。
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↑外した右側の配線はどこかに留めておいたほうがいいと思う。
ぶら下がっても、ギリギリ、ドアには挟まれないと思うけど。

なお、ここで剥がしたレアルシルトは再利用する。と言っても、粘着性は悪くなってるので、接着剤で付ける事にする。
その前に、残った粘着剤は除去して綺麗にする。私はピッチクリーナーを使用する。

カーポートでは周囲を囲うビニールシートの補修や補強に安価な中国製のグラスファイバー入りのテープを使用してたら、太陽の熱で粘着剤がドロドロに溶けて酷い状態になり、その除去にアレコレ試して、一番良かったのがピッチクリーナーだった。
それ以来、両面テープの残りカスなどを除去するのにも使用してる。
ピッチクリーナーを吹き付けておくと、粘着剤が柔らかくなって取り易くなる。
それをはがしヘラで擦ってこそぎ落とす。
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塊を除去したら、さらにピッチクリーナーを吹き付けながら、木綿の雑巾の繊維で絡め取る。雑巾にもピッチクリーナーを吹き付けておく。
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ピッチクリーナーは石油系溶剤とシリコンオイルなので、後から何かを貼り付ける場合は、シリコンオフやパーツクリーナーで「脱脂」しておく必要がある。
こうして、綺麗にしておく。
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↑ロッドに被せたコルゲートチューブは愛車だけのもの。
先のレアルシルトの内側の粘着材がロッドに張り付かないようにしてる。

以上は、標準の防水シートのブチルゴム除去の参考にでもして欲しい。

続きは例によって、これより過去の日付で、下に来るように掲載する。
Posted at 2024/04/29 21:54:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2024年04月26日 イイね!

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その2

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その2最初の画像はこれから取り替える、新しいドアロックアクチュエーターの助手席用(左)と運転席用(右)である。

取り付けステーが逆になってるだけでは無くて、右の運転席用には「ドアロックスイッチ」も内蔵されていて、カプラも異なる。

その交換作業で次にするべきことは、
ウィンドウが上下するレールの後ろ側の固定ボルトを外す。
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↑10mmの六角ソケットとラチェットレンチを使う。
こうした作業にラチェットレンチと10mmと12mmのソケットは不可欠だ。

ドアロックASSYの取り出しを邪魔するのがこのウィンドウのレールなのだ。
下側の固定ボルトを抜く事で、このレールを車の前方や外側に動かして、スペースを確保出来る。上部も固定されてるし、窓ガラスの端がかかってるので、外す事は出来ない。
そして、この固定ボルトを外したままで、ウィンドウを下げた時、どうなるのか不明。
パワーウィンドウを操作する時には、必ず、忘れずにこの固定ボルトを元に戻しておく事。

ドアロックASSYを取り外す為には、そこへ行くロッド(鉄の棒)を外す必要がある。
外のドアハンドルと、内のドアハンドルへのロッドが2本ずつ、計4本ある。

そのロッドを外す前に、しておくべき事は、
ドアストライカーの受け側の穴を塞ぐこと。
ガムテープを2重にする位にシッカリと塞いでおく。
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これをしないでおくと、狭いカーポートなどで、ちょっと道具を取りに行くなどで、ドアの向こう側へ行くのに、軽くドアを閉じる方向へ動かすだけで、ドアストライカーが噛んでしまい、そうなるとロッドを外してしまってるので、ドアを開ける事が出来なくなる。これで2度も痛い目にあった。
なんとか内側から残ったロッドを操作して開ける事が出来たが、苦労した。

ドア内部の作業には照明が必要になる。
私は以前から、以下のような充電式のLED照明を使ってる。
バネ式でどこかに挟み込んで固定し、アームが自在に動く。3段階に明るさ調節が出来て、一番明るい状態では約3時間しか使えないが。USB Type-Cのコネクタで充電する。
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↑この照明の電池が切れたら、カーポート内に引いてある100V電源からUSB充電器を接続して使っていたが、今は車の常時電源からのUSBポートを作ってるので、そこから(車のバッテリーから)充電しながら使ったりしてる。

後は腕カバーがあるといいと思った。盆栽の植え替えに使っていたけど、古く、ドロドロになったので捨ててしまったのか、捜しても見つからなかった。
ドアの穴に手を突っ込んで作業してると、穴の縁の折り返しで、腕の皮膚が痛くて、赤く跡が付いてしまう。長袖の場合は、服の生地を痛めてしまうかも。

まず外すロッドは3本で、そのうち2本がドアロックASSY側から外す。
以下の赤丸の白と青のファスナー(パーツリストの名称)をロッドから外す。
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このファスナーがどういう構造で、どうやって外し、またハメるのかは、
内側のドアロックレバーからのロッドの「中継点」(前のLED照明のアームの下にある)のファスナーを見て、「脱着の練習」をする。
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↑番号はロッドを取り付ける時の順序で、曲がったロッドの先を穴にハメて、ファスナーを回転させて、ロッドに押し付けると、パチンと音がして固定される。
外すのはこの逆の順序で、噛んでるファスナーの先を開き気味にして、回すように外す。
最初に噛んでるのが少し硬いが、指先で出来ない事はない。ハメる時のほうが簡単なんだが。
いや、ハメる時は穴にロッドの先を入れるのにも苦労する。直接、見えないので。

私は以前に買った、キーホルダーのリングを広げたりするリングプライヤーがファスナー外しに役に立った。
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ただ、どうしても見えない(見えにくい)場所なので、手探りで作業する事になり、狭い場所でもあるので、プライヤーなんかが入りにくい。
そして、無理に力を加えて、プラ製のファスナーを破損してしまうと、また厄介になる。

ただ、このファスナーはモノタロウに在庫があるようだ。
白色 72139-SR3-003  フアスナー(ナチユラル) 229円
青色 72139-SW5-003  フアスナー(ブルー) 279円

このファスナーは左右で同じ品番なので、取り付けられた向きが異なる。
ロッドを取り付ける時も、ファスナーの位置に注意が必要となる。
左側ドア 上からハメる。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを跳ね上げておく。
右側ドア 下からハメる。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを下に下げておく。
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↑後ろ向きの撮影なので左右が逆になる。鏡に映した映像である。
ロッドを取り付ける時は、見えなくて、ロッドの先を穴に入れるのに苦労するのに、やっと入れても、
ファスナー位置が逆だとハメられない。

下側の青のファスナーは、ドアロックのレバーからのロッド。ロッドを取り付ける時は、
ドアロック状態のほうが、ロッドが伸びるので、穴にロッドの先が届きやすいが、右側の運転席側はドアを開けた状態では、ドアロック出来ない。なので、先の中継点からロッドをはずしておいたほうがいいかもしれない。それだとかえってブラブラするか?

このロッドのファスナーやアクチュエーター本体も、ドアの外からウィンドウ越しに見えるのだが、内側からの作業者は見られない。誰か支援者がおれば、「もう少し後ろ」とか案内出来るかもしれない。
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このロッド2本(片側ドアで)が外れたら、下側のドアロックのロッドは中継点から取り外しておいてもいい。
もう1本の全長が70cmほどあるロッドは、取り外そうとすれば、内側のドアハンドルを外すしかない。
私はそれが面倒なのと、コルゲートチューブがバスコークで固定されてるので、2本ともロッドはそのままにして作業をした。
そのせいで、大きな開口部からドアロックASSYを取り出すのも、手を入れるのもロッドが邪魔になった。

次に外すのは、外側のドアハンドルへ行く2本のロッド。
左のほうのロッドは同じファスナー(パーツリストではなぜかロッドホルダーという名称)なので、同じように外せる。
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↑1995年11月15日の日付。この愛車を買ったのは1995年の11月末で、納車が12月の確か6日だから。

この緑色をしたホルダーもモノタロウに在庫がある。パーツリスト上はスカイブルーとなってる。
左側 72116-S04-003 ホルダー,ロツド(スカイブルー) 189円
右側 72117-S04-003 ホルダー,ロツド(イエロー) 189円

外した細いロッドは、太いロッドと一緒に、マスキングテープなどで軽く縛っておく。
後で、簡単に外せるように、端は折り返しておく。
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↑こうして縛っておかないと、垂れ下がってブラブラして邪魔なのと、上側の固定を外すと、下側から抜けてしまうのだ。穴にハマってるだけなので。下側から先には抜けないけど、取れてしまうと、どの向きに刺さってたのか、わからなくなってしまうから。(後で画像がある)
上の画像は取り付ける時に撮影したもので、ドアハンドルの裏側も綺麗にしてある。

右側の太いロッドは、2つ前の画像のとおりネジ込まれてるので、ドアハンドルを外さないと取れない。
この太いロッドの下側はというと、以下のとおりで、やはり外せそうにない。
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↑出来れば、ドアハンドルは外したくないので、この画像に見える緑色に塗られた部分をプライヤーで捻って、抜けないとかやってみたが、これは後ろ側の金属の端がそのまま出てるみたいで、外せない。おそらくはロッド全体を回転させないと取れないと思う。

結局、この太いロッドを外す為には、外側のドアハンドルを外すしかないようだ。
その為に、前の画像でも見えてる2つの金色の六角のボルトの頭に10mmのソケットをかけて、ラチェットレンチで外す。
このボルト2つを外しただけでは、ドアハンドルは外れないハズ。
それはボルトの穴の周囲にゴムシートが挟まれていて、それが密着してるから。

それでも、出来れば先に、外側のドアハンドルの周囲を養生しておきたい。
万一、ボディに接触して、キズが付かないように。当初はゴムシートも用意したのたが、外す要領を得ると、なんとかなった。

ドアハンドルを外すには、前の画像のとおり、裏側には上方に多くの突起物があるので、
まずはハンドルに手をかけて、慎重に手前に少し引いて、密着してるのを浮かせたら、縁を持って、下側から先に抜いて、その後、
前側を下げて、斜め下の前方へズラすように抜くと、すんなりと出てくる。途中で手を離して、撮影しても、この状態で止まってる。
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↑逆に取り付ける時は、後方から上部の突起物を先に中に入れて、斜め後方に押し上げて行く。

養生に使った黄色いのは、36mmの幅広のマスキングテープ

ドアハンドルを引き抜いても、ロッドで自立してる。これがもし先にドアロックASSYの皿ネジ3本を外してると、ロッドで引っ張られてドアハンドルも外しにくいだろう。
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↑ここで、ロッドの先のネジ部分がどの程度、刺さってるか見ておく。
回転しない限り抜けないのだから、取り付ける時はロッドの先のネジが顔を出してる程度でいい。

ドアハンドルを抜き出したら、上下を逆さまにして、ロッドがねじ込まれてる部分を下にする。
そして、慎重にハンドル全体を左に回転させて、ロッドから抜く。
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逆にドアハンドルの取付時には、ロッドの先をねじ込むのが難しい。
それはネジ穴の部分が回転するからで、ロッドの向きと合わずに、ハンドルを回しても、なかなかネジが入ってくれないのだ。
それで、予め、M6のボルトをネジ穴の半分位入れておいて、向きを合わせるのと、穴が回ってしまうのを抑止すると、ロッドの先を入れやすかった。
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ともかく、ドアハンドルの裏側が物凄く汚い。さすがに30年近く経ってる。後で、綺麗に洗っておいた。洗剤とブラシを使って。
ただ、固定用のボルトの位置のゴムシール(完全にヘタってる)の裏側に水が残るので、シールも外して、水を拭いておく必要がある。

こうしてドアハンドルを外すと、そこへ来ていたロッドが飛び出たままなので、中に押し込んでおく。
ロッドが不用意に外へ出て動いて、ボディの周囲をキズ付けないように、マスキングテープで取り出した穴をふさいでおいた。

ここまでして、やっとドアロックASSYの皿ネジ3本を外す。
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3本とも外すと、ドアの中の底にドアロックASSYが落ち込むので、
中から手を添えて、ゆっくりと下ろしてやる。

最初、この左側ではドアロックASSYを底に落とすまいと必死に保持し、邪魔するウィンドウのレールの脇から、何とか向きを変えて、すり抜けるように取り出した。
中でドアロックASSYが固定されていた時の位置関係はこんな感じ。
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脇からでは無くて、底に寝かせた状態で、下から引きずり出せばいいのだ。
赤丸がレールの固定ボルトなので、その下側を通す。十分な余裕があるわけでは無いが。
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下の画像のように、ウィンドウのレールを手前(前方)へ引き寄せながら、後方のスペースを確保しつつ、ドアロツクASSYを引っぱり出すようにしてする。ロッド2本は縛ってあるので、手を上げたバンザイの姿勢で。
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逆にドアロックASSYを取り付ける時も、まずは底に寝そべらせておく。後は取り出した時と逆に、レールを手前に引き寄せながら、ドアロックASSYを奥へと押し込み、そこから引き起こして、上げて行く。
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なお、ドアの内側に貼られてる凹凸したものは、レアルシルト・ディフュージョン
ドア内は雨水や洗車の水がモロにかかるので、そこに使える吸音材はコレしかない。

取り外したドアロックASSYのアクチュエーターを交換する。
画像の赤丸のネジ2本を外して、付け替える。
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交換時、裏のアクチュエーターのアームの突起がハマる位置を確認しておくこと。
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ドアロックASSY側のロッドで、ドアハンドルへ行ってる細いほうのロッドは、鍵穴とつながってるが、それは下の画像のように穴にハマってるだけなので、外れやすい。上部がつながってる状態では外れはしないのだが。
一方で、太いほうのロッドは、その元を外そうとして、こじってキズを付けてしまってる。
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↑もし、細いほうのロッドが外れてしまった場合は、この画像を参考に取り付けて欲しい。これは左側のドアロックASSYだけど。

そして、汚れを拭き取ると共に、回って動く部分にスプレー式のグリスを吹き付けておいた。いいか悪いかわからないが。
それはワコーズのVGグリース
これで、車内のドアロックレバーの動きも軽くなったように思う。

同じようにして、運転席側(右側)のドアロックアクチュエーターも交換した。
そのドアロックアクチュエーターは左右で取り付けステーが逆になってるが、
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配線のカプラも左右で異なる。右が運転席側。
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愛車にはこちらで書かれてるような透明な「ドアロックスイッチ」が無い。
ドアロックスイッチの品番は先のパーツリストの4番の72116-SR3-J01

代わりに、運転席側(右側)のアクチュエーター内部にそのドアロックスイッチが仕込まれているのだ。(後述)

つまり、キーレス非装着車には運転席側(右側)のドアロックアクチュエーターそのものが無いようだ。
運転席側からキーを差し込んで、ドアをロックすると、助手席側も自動でロックされる。その為の助手席側にのみドアロックアクチュエーターがあるようだ。

ドアロックアクチュエーターのカプラへの配線の色分けは
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↑端子が見えるオスカプラは端子側からみた端子番号で、メスカプラは裏の配線側からみた番号になる。配線色を見せるにはメスカプラを撮影すべきだったが、オスカプラの配線側から見た画像を左右反転させてる。

ドアロックアクチュエーターのカプラのピン番号は
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愛車のようなキーレス装着車の配線図は
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↑↓ これらはサービスマニュアルの配線図PDF版より

キーレス非装着車の配線図は
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↑□で囲ったアルファベットはハーネス区分で、
L:運転席 M:助手席 N:右後ろ O:左後ろ J:フロア H:メインワイヤ E:ABSヒューズボックス

キーレス非装着車に、運転席側のアクチュエーターを取り付けたら、どうなるのだろうか。もちろん、カプラが合わないから、配線を自分で引き直す必要があるが、ドアロックスイッチも不要になるはず。
ドアロックASSY自体は、運転席側と助手席側で1つずつの品番しかないので、キーレスの有り無しにかかわらず、同じだと思う。
72110-S03-003 ロツクASSY.,R.フロントドアー
72150-S03-003 ロツクASSY.,L.フロントドアー
いずれも、適合する号機番号は書かれていないので、全グレード共通と思われる。

ただ、オートドアロックのコントロールユニットが違ってくるようだ。
38380-S04-003 コントロールユニツト,オートドアーロツク
38380-S04-013 コントロールユニツト,オートドアーロツク
38380-S04-901 コントロールユニツト,ドアーロツク&キーレス
キーレス仕様の愛車のは以下で、中身は単なるリレーでは無いのがわかる。
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運転席側のドアロックアクチュエーターのカプラを接続すると、即、ガチャンと音がする。
運転席側はドアを開けた状態で、ドアロック出来ないようになってる。
内側のロックレバーも動かない。
ドアを開けたまま、あるいは完全に閉まっていない状態で、リモコンでドアロックすると、その後にアンロックしても、やはりロックレバーは動かなくなる。
もし、ドアロックアクチュエーターの交換後、ロックレバーが動かない場合は、ドアを閉めた状態で、リモコンでドアロック、アンロックをすると、ドアロックレバーも軽く動くようになる。

以上で、ドアロックアクチュエーターの交換作業は無事に終わり。
取り外したレアルシルトに接着剤を付けて、貼り直す。もう2度と外さないつもりで?
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↑接着剤はセメダイン スーパーX HYPERを両面に付ける

貼り直すと、施工時と同様にローラーで押し付けてある。
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すると、あれだけスムーズに動いていたのに、
ドアロックレバーが重くなり、リモコンでのドアロックが1発で決まらない!
つまり、アクチュエーター交換前と同じような状態になってしまった。
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↑リモコンからドアロックすると、このようなロックレバーの状態になり、レバーが完全に平行にならない。
なぜか、運転席側はレアルシルトを貼り直しても大丈夫で、一発で決まる。

どうも、貼り直したレアルシルトで、ロッドが圧迫されるみたい。
それで、手持ちの以下の工具を突き刺して、レアルシルトを膨らませる。
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↑実は、一つ前のレアルシルトを貼り直した画像は、こうして膨らませた後。
前はもっとロッドが浮き出て、その動きがわかるほどだった。

ロッドにはコルゲートチューブを被せてあるのに、それでも動きが阻害されるみたい。
そのコルゲートチューブの中にも先のワコーズのVGグリースを吹き付けておく。
これで、助手席側もスムーズにドアロックが動作するようになった。
結局、古いアクチュエーターのモーターが弱っていたのか、単にロッドが圧迫されていただけなのか、よくわからない。

標準の防水シートを貼り直したりした時に、ブチルゴムが垂れたりすると、同様にロッドの動きが阻害されて、スムーズにドアロック出来ないという事も有りうると思う。
この後、内張りを取り付けたら、やっぱりロックレバーがけっこう重くなった。
それでも、何とかリモコンで1発で決まってはいるが、また動きが悪くなるかもしれない。

取り外したアクチュエーターは、左右ともに正常に動作してる。
ただ、古いので負荷がかかると、本来の回転トルクが出せない可能性もある。

このアクチュエーターはこれまでの画像に見えてる3本のネジを外せば、簡単に開く。
接着剤などは使われていない。配線の出口の突起が指をかけるポイントになっていて、そこを押せば開く。

運転席側のドアロックアクチュエーターの内部は
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↑モーターの黒いのが両面テープで、右側のケースに貼り付けられてるようだ。

運転席側のドアロックアクチュエーター内の「ドアロックスイッチ」は以下のように動く。
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助手席側のドアロックアクチュエーターの内部は
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モーター自体は左右で同じようだ。
中のモーターだけを交換しようとすると、いろいろ問題がある。
ケースの軸受け部分にうまくフィットするかということ。
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何より、モーターの軸に上下に面取りされた金属が取り付けられていて、それがどうにも外せないらしい。
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↑モーターの軸は1.8mmで、ハメられてるのは直径が4.2mmあり、上下幅が3.3mmに面取りされてる。これが無いと、プラ製のスクリューが空回りするだろう。

モーター自体は幅が24mm、厚さが18.2mm、長さがステーを含めて40mmある。
もし、やるなら、モーターを分解して、中のブラシだけを交換するしかないと思われる。

以下は番外編で、右側のナメたドアロックASSYの皿ネジ1本に費やした苦労話。
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↑以下の「ネジはずしビット」が滑って、ナメたネジ穴の横にキズを付けてしまってる。

他の皿ネジは、前回、書いたように、手持ちの差込角9.5mmのラチェットレンチと、プラスビットソケットで、押し込みながら回すと、案外簡単に緩める事が出来た。
でも、この右側のドアの皿ネジ1本だけは強固で、ネジ穴がナメてしまったのだが、そのプラスビットソケットも、一つ上のP3という、もう少し先が大きいものだったら、ナメずに回せたかもしれない。それは上のリンク先の商品ページで選択出来る。

ともかく、ナメてしまい、どうにもならないので、以下のネジはずしビットを買ってみた。
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手持ちの電動ドリルの先に取り付けて、左回転でネジ穴を切り、さらに反対側のネジを食い込ませて、ナメたネジと一緒に抜くというもの。
しかし、既にナメた穴が大きくなり過ぎていたのか、さらに穴を大きくするだけで、まるで歯が立たなかった。

それでも、まだ残る元のプラスのネジ穴のうち、十字の一方のマイナスが、手持ちの取り替え式のドライバーの中の1つのマイナスビットで引っ掛かりがあるので、これに力を加えられたらと、買ったのが、9.5mmの差込角のラチェットレンチに、その6.35mm六角軸のマイナスビットを取り付けるビットアダプターソケット
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↑この製品はブラ下げるプラ製のタグが強固で、取り外すのに一苦労する。

それでもダメだったので、最終的にインパクトドライバーも購入。
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これは赤い柄のものを先にハンマーで叩いて、ナメたネジ穴に食い込みを作り、プラスビットのインパクトドライバーをさらにハンマーで叩くというもの。
叩いた衝撃を回転に変えて、ネジを回すというものだけど、その動き(回り)が微々たるもので、ナメてはいない皿ネジに使ってみても、ほんのわずかしか回らない。
大きなハンマーでいくら思いっ切り叩いても、凄い音で近所迷惑なだけで、ネジは回ってくれない。

ただ、このインパクトドライバーに付いてる六角軸のプラスネジ用のビットが、よく食い付いてるようなので、これに先のビットアダプターソケットをハメて、ラチェットレンチで、やっと皿ネジを緩める事が出来た。

なんで、こんなに強固になっていたのか。前の画像の左側のネジ穴を見ても、穴のすぐ向こうはプラスティックで、実際の金属のネジはわずか3~4山しかないのに。
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↑元々、汚れてたところへ、ワコーズのラスペネなんかを吹き付けたりしてたので、ドロドロ状態。

そして、そもそもなんでそんなナメやすいプラスの皿ネジなのか。
この皿ネジはM6✕25mmなので、六角穴のネジ、それもカラフルなのに変えようと思う。
以下のようなチタンネジではどうだろう。
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Posted at 2024/04/29 21:54:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2024年02月21日 イイね!

ミラー型ドラレコの考察

ミラー型ドラレコの考察「ミラー型ドラレコ」について私なりの考察を書きたいと思う。
整備手帳などに多く書いてきたマトメ。
あまり取り上げられない「事実」も書いておきたい。
私は現在、WOLFBOX G900 という機種を使ってる。
そのパーツレビューはこちらに、取り付けはこちらに上げてる。

ここではG900の特徴や良いところ、悪いところを解説して、他のミラー型ドラレコとの違いや、他機種の評価もしたいと思う。

私は以下の動画を見て、その美しい録画映像に魅せられた。

↑PCでは右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンの設定で「画質」を1440P以上にして見て欲しい。

なお、この動画の中で指摘されてる「リアカメラの録画映像が鏡像」というのは、手元の製品ではそのような事がなく、
G900のリアカメラの録画映像は正像である。
録画映像が鏡像というのは、私はとても許容出来ないから。

この動画のHOUSE WITH GARAGE さんは高画質な映像で、多くのドラレコをレビューされてる。
ミラー型ドラレコの中では唯一このG900を、GoProの5.3Kの映像と比較してるのだ。

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↑↓画像をクリックして、拡大表示させて欲しい。

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G900のフロントカメラ映像は4Kの3840×2160ピクセルで、
その画質はGoProに勝るとも劣らないと言えるだろう。私自身はGoProなんて持ってはいないけど。
私のG900が撮影したフロントカメラ映像は以下。
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4Kの高画質が可能なのはカメラ一体型のミラー型ドラレコだけなのだ。
その理由は後述するけど。
今はamazonなんかで、そんなフロント4Kの安い製品が多く出てるけど、このG900の映像は特に美しいと言えるだろう。
多くのドラレコをレビューしてるHOUSE WITH GARAGEさんも、先の動画の中で
「ミラー型ドラレコでNo.1」と言ってる。

最近はVANTRUEや70maiの4Kドラレコ(ミラー型で無い)の動画がよくアップされてるが、それらの4K映像は、ひっかかりがあるようなカク付いた映像だ。
WOLFBOX G900の4K映像はそんなカク付きは無いので、ドラレコとしてもより優れてると言える。

もちろん、ミラー型ドラレコはその画質だけで選べるものではない。
ディスプレイの明るさ、美しさも求められる。
このG900のディスプレイは動画でも言われてるように、明るいほうだ。
ただ、いわゆる「爆光」ほどでは無い。コントラストがはっきりしてて、晴天の日はとても綺麗に見える。
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↑カメラケーブルをテストしてる時で、配線がごちゃ付いてる。

G900は純正ルームミラーにゴムバンドで固定するタイプだ。
一番簡単に装着出来るけど、純正ミラーと取り替えるタイプのほうが見た目がスッキリしていいという人もいるだろう。
特に本体の上部に多くの配線が刺さるのが目障りだと言う人も多いと思う。

先の動画でもわかるが、G900の夜間の表示はとても綺麗だ。
昼間、明るいディスプレイは夜間に眩しいというか、明る過ぎたり、リアカメラの夜間映像を無理に明るくして、やたらノイズが目立ったり、全体に白っぽく映ったりする機種もあるが、G900はそんな事は無く、とても自然だ。

ミラー型ドラレコはリアカメラの夜間の「防眩性」も重要だ。
夜間の後続車のヘッドライトの眩しさを抑える映像処理。
一般的に暗視性能と防眩性は相反する傾向がある。暗いところでも映し出せるカメラは、ヘッドライト等の明るい光源が広がってしまうのだ。
G900の防眩性は先の動画でも、また以下のテスト画像でもトップクラスのものだ。
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↑右下のX3GR以外は全て、WOLFBOX G900に接続したそれぞれのカメラの映像。

光を電気信号に変えるセンサーがSONY製だからという宣伝文句がよく出てくるが、動画のHOUSE WITH GARAGEさんも言ってるど、特に何も表記されてないセンサーでも綺麗に映し出してるカメラもある。
要はHDRとかWDRとか言われる映像の処理によって変わって来る。トンネルの出口での白飛びが起きず、逆に明るい所からトンネルに入っても真っ暗にならずに感度を上げる制御だ。

HDRやWDRの映像処理はカメラ単体で行ってるようだ。
カメラを入れ替えると、その特徴がそのまま反映されるから。
だから、本体のファームウェアの更新でカメラの映りが変わるものでは無いのだ。
本体側で行ってるのは、せいぜいディスプレイの明るさを変える程度。

これまで、G900のいいところばかり書いてきたが、不満な事が無いわけは無い。
G900の画質はフロントの4Kとリアの2.5Kで大きく異なる。
録画映像をPCの大きな画面で見る時は勿論の事、
ミラー型のディスプレイに映し出す映像でも前後でハッキリとした画質差がある。
G900の前はAKEEYOのX2GRを使っていたが、前後共にフルHDの時は特に画質に不満は無かった。こんなもんだと思っていた。

でも一度、G900のフロントカメラの4K映像を体験すると、実質フルHD画質のリアカメラ映像に我慢が出来なくなってしまうのだ。
G900のリアカメラは2.5Kの2560×1440ピクセルで録画されるが、それが実質フルHDの1920×1080と同じとはどういう事かというと、現在の
全てのリアカメラはAHD2.0という規格でデジアナ変換されてるのだ。
つまり、カメラが撮影したデジタル信号をアナログ信号に変換してるのだ。
それは細い線1本で遠くまで送れるからで、500mまでも中継や増幅無しに送れるらしい。

車内でフロントウィンドウからリアウィンドウや車外まで6m前後の配線が必要になる。
1本のケーブルの中に、映像信号、カメラ駆動用の5V、バックランプなどに接続してバックを検知する12V、GND(マイナス)の4本が入ってる、いわゆる4ピンケーブルが一般的。
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↑細いオスコネクタの穴のある側から見ると、左右が反転する。

数年前のAKEEYOのX2GRなどでは、カメラ側(左側)で映像と12Vが入れ替わってるので映らず、映像信号をバック信号と誤認識してガイドラインが表示されたりする。そんな時はすぐにカメラを取り外さないと、バックランプにつないだ12Vが映像出力端子に流れ込むと、カメラが壊れる可能性もある。

4本の芯線はそれぞれ0.2sqほども無い。ウェザーストリップの隙間や蛇腹チューブを通すカメラケーブルは極力細いほうがいい。それで、リアカメラまでの配線には、外径が3.5mmほどの4ピンケーブルが多く使われてる。
その中の1本の極細い芯線でAHDの映像信号を送ってる。

なお、4ピンのうちバック検出の12Vはカメラ側には行ってない。
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↑AKEEYOのX2GRのリアカメラのケーブルを切断して、テスト用にキボシを付けてる。
カメラへは映像、5V、GNDの3芯だけが行ってる。

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↑3Dアラウンドビューカメラの配線をハンダで付け直した時のもの。

AHDは韓国のチップメーカーNextchip社が開発し、ライセンスフリーなので中国のメーカーがよく採用してる。
現在のミラー型ドラレコのリアカメラはみなAHD2.0なので、その規格上
リアカメラの解像度は全て1920×1080のフルHDなのだ。
つまり、
4ピンケーブルでつながるリアカメラも、分離型のフロントカメラもこのAHD2.0なので、フルHDの画質になる。
2.5Kのカメラというのは、アナログ信号をデジタルに戻す時に、画像を大きくしてSDカードに記録してるだけで、画質はフルHDなのだ。つまり、無駄に容量を食ってるだけ。
フルHDの1920×1080で録画されていたAKEEYOのX2GRのリアカメラを、
WOLFBOX G900に接続すると2.5Kの2560×1440で録画されるのだから。

そして、カメラのデジタル信号をアナログに変えて、本体側でまたデジタルに戻す。
このデジアナ変換過程でどうしても画質は劣化する。
特に気になるのが「色のにじみ」ものの輪郭がぼやけてしまう。


前後共にフルHDのミラー型ドラレコでも、カメラ一体型のフロントカメラとリアカメラの映像を比べれば、フロントカメラのほうがクッキリとした映像である事はわかるはず。
一体型ならばカメラの映像はデジタルのまま内部配線してるのだから。

そして、フロントカメラが分離したものは、リアカメラと同じ画質になってるという事。
フロントカメラが分離してるほうが、ミラー(ディスプレイ)の向きを変えても視野が変わらなくていいという利点の一方で、確実に画質は劣化してるのだ。
それでも前後共にフルHDの時は、あまり差が感じられないけど、
フロントが4Kになると、もうデジアナ変換されたリアカメラ映像は見るに耐え難い。
それほどの差がある。だから同様に、
フロントが一体型カメラの4K映像と、フロントが分離型カメラでデジアナ変換されたフルHD映像を比べれば、凄い画質差があるという事だ。
ミラー型では無い普通のドラレコは、フロントカメラが分離型なんて無いわけで、「ミラー型だけの特殊事情」なのだ。

と、ここまで書くと、そんなケーブルの先のリアカメラ映像はどれほど酷いのかと思われるかもしれないが、
あくまでフロントの4K映像と比べたらという話し。
繰り返すが、その4K映像はカメラ一体型だけのもの。
参考までに、G900のリアカメラ映像は以下。
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私がWOLFBOX G900で撮影した前後カメラの映像を見比べて欲しい。
出来れば、PCの大きな画面で、
右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンで「画質」を1440P以上にして見て欲しい。2160Pは視聴環境によってはカクつく。
4Kフロントカメラ映像


2.5Kリアカメラ映像


見てのとおり、前後でカメラの画質には「雲泥の差」がある。
これは、最近YouTubeでよく取り上げられる4Kドラレコの70mai A810の前後カメラの映像の違いと同じなので、見比べて欲しい。
そして、この「前後カメラの画質差」は、フロントカメラの「一体型と分離型の画質の違い」と同じである事も知って欲しい。ケーブルの先のカメラが後か前かの違いでしかないのだから。

後述のごく一部の機種を除いて、現在のケーブルの先のカメラは全てデジアナ変換されたAHD2.0のフルHDの映像になる。
劣化したアナログ映像をケーブルで送ってるので、そこが「ボトルネック」になってしまい、フロントもリアも分離型のカメラを使う限り「ドングリの背比べ」的な画質の違いでしかなくなる。
だから、そこに何のセンサーを使ってるかを、こだわっても、あまり意味が無いと思う。

ただ、前後共にカメラ分離型のミラー型ドラレコを使ってると、前後での画質差も少ないので「こんなものか」と不満が出ないのがラッキーだと言える。

AHD3.0が4K対応なので、いずれは出てくるのではないかと思うけど、アナログ信号は外部からのノイズの影響を受けやすく、高画質になるほどシビアになるので、車内での実用化は難しいかもしれない。

ついでに書くと、オーディオでもケーブルによって音が変わるというように、アナログ映像もケーブルによって変わってるくるみたい。
他の配線と平行すると、ノイズが乗りやすい。
ウィンドウ周りは、地デジのアンテナへの影響を避けるため、全てのケーブルに銅箔テープを貼りまくっていた。
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↑以前使っていたAKEEYOのX2GRの取り付け時に撮影したもの。

リアカメラケーブルにアルミ箔を巻くことで、ノイズ対策になったと、
後述するMAXWIN MDR-A002の解説でも書かれてる。その記事はこちら

WOLFBOX G900に付属するリアカメラケーブルは、中にアルミ箔が巻かれていた。
4ピンケーブルでシールドされてるのは珍しい。
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↑こういうシールド付きのケーブルを使えば、ノイズの影響は受けにくくなる。監視カメラの場合は同軸ケーブルが当たり前なのだから。

ただ、一々カメラケーブルを切断して調べるわけにもいかない。
私はAKEEYOのX2GRで使っていた車内に設置済みのカメラケーブルをそのまま使おうとして、G900のリアカメラ映像に乗るノイズに悩まされる事になった。
その記事はこちらこちら

他にも、amazonで売られてる安価な4ピンのカメラケーブルを使うと、電柱などの縦線に影が出来る。かつてのアナログ放送のゴーストのように。
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↑これは多分、インピーダンスの不整合。映像信号が反射してこうなるのか。

他にもG900の不満はある。録画ファイルは.MP4なのだが、
動画圧縮コーデックをH.265とH.264が選択出来るのに、ファイルの容量が変わらない。
H.265は圧縮率が高くて約半分のサイズになるハズなのに、いずれにしても4Kのフロントカメラの1分ファイルが160MB位なのだ。

また、専用ビュアーであるWolfBox Playerで前後カメラ映像を同時再生した時、
1分ファイルでリア映像が20秒も早く終わってしまう。
つまり、前後カメラの映像が全く同期してない。しかし、
H.264で録画すると前後カメラのズレは無く正常に再生出来る。
が、設定変更しない限り、H.265での録画がデフォルトなのだ。

ところが、H.264で録画してると、空に不自然なグラデーションやブロックノイズが発生する場面がある。
車は走行してるから、流れ去る景色より、動きが遅い空の様子には敏感になる。しかも、面として広い範囲なので余計に気になる。車の停止時には空の違和感は無いので、動画圧縮過程で、動きが有る無しの誤判定で発生するのかと思われる。
H.265の録画では、そのようなブロックノイズも無く、スッキリと綺麗な空なのだ。
つまり、H.265のほうが明らかに高画質と感じられる。
H.264とH.265の違いは「同じファイルサイズやビットレートに圧縮した場合、H.265の方が高画質」らしくて、実際、同じサイズで録画されてるから「H.265のほうが高画質」という事なのか。

どうも、H.265の動画再生には多くのCPUパワーが必要なようで、以下のような前後カメラ同時再生では、私のPCはCPUが100%に張り付いたままになる。
これが前後カメラが同期しなかったり、カクついたりする理由なのだろうか?
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↑Googleマップの3Dと同時表示。GPSが驚くほど正確。
GPSアンテナはAKEEYOのX2GRのものをそのままG900で使っていて、ダッシュボード上の大きめのもので、アンテナ内部の底にアースプレートが敷かれているから、受信感度も安定してる。

前後カメラ映像の同時再生+googleマップ表示が出来るのビュアーは少ない。まして3Dの航空写真の同時表示は他で知らない。
WolfBox Playerは一時停止後に、前後のコマ送りも出来るし、そのスクリーンショットも保存出来る。

その他の不満は、
リアカメラにはモザイク状のノイズが乗る。
これはWOLFBOX G900に付属のカメラケーブルで接続しても変わらないので、カメラ側に問題がある。
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↑空の電線の間にモザイク状の帯が。こういう無地の背景だとわかる。

他にも空に黒い雲があると、その色がパッパッと目まぐるしく変化する。


こうした問題に対して、日本に販売拠点が無いWOLFBOXの場合は、アフターケアが難しくなる。
私は日本のグリーンファンディングで販売されたのを買ったので、日本のスタッフとやりとりして、結局、
別のカメラが送られて来て交換した。外観も映りも少し異なる別のカメラ。
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↑左が旧リアカメラ、右が新リアカメラ。
新リアカメラのほうが広角になり、すぐ近くの焦点はちょっとボケ気味。でもこれで
モザイクノイズや、空の雲などの不自然な変化は解消された。

何か問題が生じた時に、後述のMAXWINやNEO TOKYOのように日本に販売拠点がある製品のほうがいいかもしれない。
が、それらとて、所詮は中国で作ってるものだから、どこまで対応してくれるのかは不明だ。

なお、私は前述のグリーンファンディングで、G900を駐車録画電源付きで、35,380円で購入してる。
amazonでは一時5万円台で売られていたが、ボッタクリだ。しかも左ハンドル用で左側カメラ。
中国最大の通販会社アリババの海外向けサイトである、
AliExpress内のWOLFBOX Official Storeでは現在27,429円で送料無料で売られてる。
日本語の商品ページはこちらだけど、
必ず少し下の概要欄の「注: 右ハンドル車が必要な場合はこのリンク」から日本、イギリス、オーストラリア向けの英文ページで注文すること。駐車監視電源と一緒の場合は+2千円程になる。

G900のようなカメラ一体型のほうが画質的には絶対有利である事を述べてきたが、
それでもフロントカメラが分離型のほうがいいと考える人も多いようだ。
確かに、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてると、
今の車のフロントウィンドウにある衝突安全装置が映り込むなどのデメリットがある。
しかし、そういうものがあるからこそ、フロントウィンドウの中心にカメラを取り付ける事が出来ない場合がある。
フロントウィンドウもリアウィンドウも湾曲している。
ちょうどセンターにカメラを取り付けられないと、外向きになったり、斜めになったりしてしまう。
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↑右側のミラー型ドラレコ用の車内リアカメラのレンズがウィンドウの中心から少しズレてる。左にもリア用の360度カメラがあるから。

リアカメラの水平が少し傾いてるので、それを修正しようとして悪戦苦闘した。少しでも貼り付いてしまうと、剥がすと両面テープにはシワが寄り、外から見てみっともないから作り直す。その繰り返し。
どうしても斜めに映るからと、カメラを傾けると、レンズが外向きになって視野が左右いずれかに寄ってしまうのだ。
結局、カメラの筒状の部分と、取り付けステーの間にクッションテープを挟んで対処した。

フロントカメラが分離型でも同様の事が起きるはず。まぁ、少しくらい斜めでも気にしないならいいけど。カメラも上下だけでは無く、左右にも調整出来ればいいんだけど。
結局、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてる方が、角度調整はしやすい。
ただ、もっと大きく動いてくれたらとは思う。G900のフロントカメラは少しだけ回転し、水平角度も修正出来る。

■リアカメラは車内か車外かという選択問題
車外カメラの有利な点は絶対的に高画質。
フロントカメラも車外に付けたいと思うほど。間に窓ガラス1枚を挟むと、どれだけ映りが悪くなるか。車内が反射して映り込むし、ウィンドウの外の汚れや小雨時の水滴に、後続車のヘッドライトや、自車のハイマウントストップランプの光が当たって、外が見えなくなる事がある。
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↑ストップランプが付くと、ウィンドウの外の汚れに反射して、全体が赤くなってしまう。
対策はリアウィンドウを常に綺麗にすること。せめてカメラの周囲だけでも。
またリアがプライバシーガラスだったりすると、リアカメラ映像が暗くなる問題もある。フィルムを貼ってる場合は、レンズの周囲だけ切り取るほうがいいかも。

車外カメラの不利な点
どうしてもナンバープレートの上など、取り付け位置が低くなり、
夜間の後続車のヘッドライトの直撃を受けやすい。
ただ、リアカメラの防眩性さえよければ、G900のレビュー動画でも、眩しくは無い。

またナンバープレートの真上にカメラを取り付けると、
少しでもカメラがナンバーにかかると、車検に通らない場合がある。
これは検査官によって異なるので困る。ナンバーを避けて、左右に寄った取り付けが無難。その場合は、カメラを少し内向きに取り付けると、違和感が無くなる。
前に上げた、車外リアカメラの新旧比較画像のように。

駐車監視録画の時、不審者が近寄っても、位置が低いと顔が写りにくい。
雨が降って、外のカメラのレンズに水滴が付くと、まともに映らなくなる。
これはレンズに親水コーティングをするなどで対策も可能。

リアカメラが車外か車内かは、いずれも一長一短あり、天候や時間帯によって変わってくるのだ。
この対策として、私はAKEEYOのX2GRの頃から、つまり4年ほど前から、
リアカメラは車外用と車内用の2つを取り付けて、リレーとリモコンで切り替えて使ってる。
エーモンのリレー3234の台紙の説明図をアレンジして解説すると、
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↑このリレーを映像用と5V用の2つ使う。

切り替えた瞬間に画像が乱れるが、もう、このリアカメラ切り替え無しでは使えない。そんな機種を出して欲しい。
このリアカメラ切り替えの詳しい説明はこちらから。

■安い4Kのミラー型ドラレコとの比較
私はWOFBOX G900のすぐ後、EUKIのM12という製品を購入してみた。
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このEUKI M12については、整備手帳のこちらを参照して欲しいのだが、
購入価格は13,999円だったが、1週間後にはタイムセールで10,199円になってた。
つまり、WOLFBOX G900の1/3ほどの値段。

それでも、4Kのフロントカメラの録画映像は綺麗だ。
ただ、やはりG900のほうが明らかに上等。
リアカメラの映像はフルHDだが、自然で好印象だった。
でも、ディスプレイの表示がG900のような鮮明感が無くて、コントラストが低い。そして映り込みがひどい。
それはG900のような暗めの鏡では無くて、普通の鏡なのが原因。それで反射防止フィルムが付いてる。が、それを貼ると余計に表示の鮮明感が失われる。
専用ビュアーは前後カメラ同時表示出来ない。
最大の難点はリアカメラの防眩性が悪過ぎる。
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↑これではまるで花火。レビュー動画と違う感じ。

どんなミラー型ドラレコでも欠点はあるが、
安い機種はマイナスポイントが多くて、どうしても許せない欠点が出てくるように感じる。
レビュー動画では「案件」とか言って、金をもらって作ってるから、そんな欠点は出さないのだろう。

■人気のミラー型ドラレコの評価
以下の機種はみな、私が購入したわけでは無くて、動画などで見た印象に過ぎないのだが。

MAXWIN MDR-A002
いわゆる「爆光」として、ディスプレイの表示が明るい高評価の機種で、1200cd(カンデラ)の液晶らしい。
そして、リアカメラが60fps。つまり、1秒間に60コマで、今どきのテレビと同じらしい。
値段も高くて7万円台。純正ルームミラーと置き換えるタイプで、車種別のブラケットが多く発売されてる。
メーカーの商品ページはこちら

しかし、リアカメラのコマ数が多くなって、滑らかになっても、リア映像を見て運転するわけでは無い。チラッとしか見ないはず。

そして、録画映像が鏡像。
私はこれは許容出来ない。編集で反転させても、速度などの数字も反転してしまうし。

しかも、夜間映像がなんか白っぽい。
4年ほど前だったか、AKEEYOが60fpsのミラー型ドラレコを出したけど、暗視性能は悪いと、メーカー自らことわっていた。実際、真っ暗だった。
60fpsはシャッター速度が速くなる関係で、どうしても光の取り込みが不利になる。
MAXWINのはそれを無理やり本体側で輝度を上げてるのではないか。

それと、動画などで確認はしてないというか、指摘は無いのだが、西日本の電源周波数の60Hzと同期して、
信号が消えることは無いのだろうか?
フロントカメラの録画映像も綺麗では無い。これは前述のとおり、カメラ別体なので、リアカメラと同じAHD2.0のデジアナ変換で、フルHDの画質なのだから。
これは1万円台の4Kのミラー型ドラレコのフロント映像のほうがずっと綺麗だ。

結局、MAXWIN A002の私の評価はディスプレイの明るさだけ。
確かにミラー型ドラレコの表示は絶対的な明るさが求められる。特に日中は。
それでも、A002は結構な「映り込み」があるようだ。
それは液晶をOFFにすると、普通の鏡だから。G900のような、暗めの鏡ならまだよかったのに。

こうしたミラー型ドラレコ最大の問題点である「映り込み」の原因になる
「鏡」を本当にもういい加減、止めて欲しい。
OFFにしたらPC画面のような艶消しの黒でいいじゃないか。その代わり、スマホのインカメラのような小さなレンズで車内を映し、鏡の代わりにして、切り替え可能にすればいいのに。メーカーにも機会あるごとに要望してるのだけど。
万一の故障など、非常事態用に鏡になる事が必要なのだろうか。
ルームミラーは車検の検査対象では無いらしいし。

ミラー型ドラレコはその「映り込み」を避けるため、特に明るいリアウィンドウが映るので、
少し下または上向きにする。
この状態だと、本体の下側にあるスイッチで、液晶表示をOFFにしても、鏡として使用するには、向きを変えなければならないのだ。
私は以前から小さな鏡を併用していた。
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↑配線を隠せるような、横に細長いミラーがあればいいんだけど。
このミラーはカーメイトの製品。パーツレビューのこちらから。

MAXWIN MDR-PRO1
こちらはさらなる「爆光」の1800cd(カンデラ)の液晶画面らしい。
しかも、輝度の自動調整がある。なぜかこの輝度の自動調整のついたミラー型ドラレコは少ない。ほとんど見かけない。
ディスプレイの表示の美しさではNo.1ではないか。暗いところでも明るすぎる事はないみたい。
そして、リアカメラが60fps。やはり鏡像録画。
メーカーの商品ページはこちら

この製品は中国で販売する車に純正採用されてるらしい。そのせいか、ともかく消費電力を抑えて、安定性が第一になってる感じ。
純正ルームミラーと置き換えるタイプだけど、配線隠しなどがあって、A002もそうだけど、後付感が無いように作られてる。

しかも、GPSが無い、タッチパネルで無い、タイムラプス録画が出来ない。
さらにリアの録画映像が横に細長い。
1920×384で、上下が切られて無いのだ。これも消費電力を抑えるためなのか。
つまり、一般向きでは無いように思える。玄人好みというか。

タイムラプス録画は、駐車監視録画の時に必要なものだ。これが無いと、衝撃を感知してからの録画になるので、肝心の瞬間が映って無い可能性もある。
タイムラプスは1秒間のコマ数を少なくして録画する。消費電力もファイルの容量も節約した録画方式。再生時は早送りのような映像になる。
最近のドラレコはたいてい、このタイムラプス録画機能があるのだけど、
AKEEYOのX2GRは1秒間に1コマ、2コマ、5コマと細かくする選択出来た。
WOLFBOXのG900は1秒に1コマ、2秒に1コマ、3秒に1コマと荒くする事しか出来ない。

このPRO1の最大の特徴は、LVDS(低電圧差動信号)というデジタル伝送で、
デジアナ変換するAHDのカメラでは無いのだ。
前後共にフルHDの映像だけど、色の滲みが無いクッキリとした印象。
特に夜間映像が白っぽいA002と比べても、このPRO1の映像は綺麗に思える。
ただ、カメラケーブルは同軸ケーブルであり、当然、バック連動なんて無い。
ケーブルもその接続コネクタも太くなるので、この方式が増えるとは思えない。

結局、PRO1の評価ポイントは、画面の明るさ、見やすさと、デジタル伝送による綺麗な映像。
と言っても、その画質は、従来のカメラ一体型のフルHDミラー型ドラレコのフロント映像と同等というレベル。

ユーザー目線でのA002とPRO1の比較動画は以下を参考に。


NEO TOKYO ミラーカム3 MRC-2024
これは同じく「爆光」として、最近出たばかりのミラー型ドラレコ。
MAXWINのA002と同じ1200cd(カンデラ)の明るい液晶画面を採用してる。
ゴムバンドで純正ルームミラーに被せるタイプ。
フロントもリアもカメラは別体。
そして本体上部の配線を隠すパネルがせり上がってる。
メーカーの商品ページはこちらから。Q&Aまで詳しく書かれてる。

ミラーカム2も人気があった機種らしいが、その弱点とも言える画面の明るさを改善した新機種。
ただ、現状ではGPSが無いらしくて、駐車監視用の電源も無い。
GPSは後かららしいが、駐車監視電源は出ないかもしれないとメーカーサイトにも書かれてる。
ともかく、画面を明るくした事で、消費電力3.5Aと大きくなり、他のミラーカムのは使えないらしい。
そして、リアカメラケーブルも他のミラーカムのでは映らないと書かれてる。
配線を全てやり直さなければならないとなると、買い替え需要が減ると思うのだが、これも自社開発では無いからそうなるのか。

このミラーカム3の画面は確かに明るいが、
MAXWINのA002ほど鮮やかでは無い感じ。
これは値段が半分以下なので、仕方ないか。明るさの自動調節機能が付いてるらしいけど、
夜間はやけに明かる過ぎる感がある。


NEO TOKYOという名なので、日本製と勘違いしてる人が多いようだけど、れっきした中国製。
メーカーサイトにも正直に書かれてる。
上部の配線を隠すトップウォールは特許取得済みらしいけど、おかげでSDカードの出し入れが物凄くやりにくい。一から設計してれば、SDカードは側面にするハズだけど、その辺がいかにもパネルのデザインだけを発案して、作らせた感がある。

リアカメラも25fpsで、中国製で一般的なPAL方式のカメラだろう。
おかげて、東日本の電源周波数の50Hzと同期して、レビューでも信号が2秒間くらい消えてしまうのだ。
NEO TOKYOと言う名なら、東京の信号を考慮して、フロントカメラと同じ27.5fpsにすればいいのに。

一部は先行販売されたらしいけど、3万を切っての割引き予約販売中で、発送は5月頃。
海外生産、国際輸送、税関審査等で正確な入荷日は予測出来ないとも書かれてる。
さらに急激な円安で、今後の販売価格が高くなるとメールが来てる。
後は、対応する駐車監視電源を作ってくれるかどうか、中国頼み。
販売予定価格が9,800円は高い。特注になるからか。
もし、ミラーカム3は駐車監視録画が出来ないとなれば致命的だ。
ミラーカム Pro2のように、低電圧保護を本体側でして、その電圧設定も画面で出来るのなら、自作出来そうだけど、NEO TOKYOに質問すると、ミラーカム2用の駐車監視ケーブルと同じ、外部ユニットで電圧設定や遮断を行い、GPSも合流するので、自作や応用はハードルが高い。

最近は日本ブランドの製品が増えてるけど、中身はみんなOEM。中身どころかパッケージや取説まで全て中国で作られてる。
なのに今だに「日本製だから安心」だとか「中華製品は」という声を聞くけど、多くの日本人は現実を理解してない。
日本はもうデジタル後進国なのだ。

中国では共通パーツを多くしてコストを下げてる。それらのパーツの組み合わせで、いろんな製品が出来るのだろう。それを販売店が独自のブランドで売ってるのが現状。
日本ブランドもその一つでしかなく、アルパインやケンウッドのは二世代前の製品ではないかと思われる性能なのに、日本製と信じた人に高価に売ってのが許せない。
Posted at 2024/02/22 19:38:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ

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