
(
前編からのつづきです)
自ら掲げた4つの目的意識がうまくバランスし、充実したサーキット走行会との関わり合いを持てていたのはもう過去の話・・・。
2010年に、ひとまず走行会サポートというカタチで現場復帰を果たした後、6年ぶりとなる出走の再開まで私が決意するに至った理由は何だったのでしょうか。
今一度4つの目的を検証してみると・・・・
1.安全かつ楽しい「サーキット走行会」を広める(啓蒙)
2.RX-7の優れたパフォーマンスを披露する(宣伝)
3.自分自身のドライビングスキルを向上させる(精進)
4.スポーツドライビングの楽しさを心から満喫する(快楽)
まず「2」については、RX-7の生産中止から7年以上経過した今では大きく後退。
「1」についても、サーキット走行会の認知度はすでに一定レベルに達していると思われるので、従来ほど重きを置く必要性は感じません。
となれば、必然的に比重が高くなるのは「3」と「4」。
ここで結論を急げば、私は20年前に走り出した頃の原点に立ち返り、まさに第一期の活動のごとく、ひたすら自分の腕を磨き、限界走行の楽しさを味わいたいと思い立った、ということになります。
たしかに、以前の私は其々の目的意識が程良くバランスしていたことに満足していただけで、目的のひとつひとつをきちんと極めたわけではありません。「3」などはその典型で、私自身の腕がまだまだ発展途上であったことは、ホームコースだったMINEサーキットで目標の1分45秒台についに届かなかった(あと7/1000秒・・・)ことでも明白です。
MINEよりも少し距離が離れるとはいえ、気軽に走れるミニサーキットが100km圏内にあり、G.N.Driving Lessonで目的に応じた的確なドライビングアドバイスを貰うことまでできる今は、むしろ以前よりも「3」を追求する上では適した環境下にあるといえます。
しかし、曲りなりにも百回近いサーキット走行会を経験した私が、若い頃のようにスキル向上への意欲を強く強く煮えたぎらせているかというと、それは「No」なのです。仮にそうであったとしたら、イイ歳をして家庭も省みず、独身時代のような自分本位の行動をし始めた、と捉えられても仕方ないでしょう(^_^;)。
もちろん実態はそうではなくて、実は第二期の目的意識の話で登場した「バランス」という言葉が、この「3」や「4」の中にも違う形で存在し、そこの
アンバランスこそが、私を6年ぶりにスポーツ走行の世界に引き戻す決定的な理由となったのでした。
そのアンバランスとは、サーキットと一般道でのON/OFFの切り替え。
第二期(とくに後半)の私は、公道で他のクルマにちょっかいを出されても、「私は適切な場所で思いっきり走りを楽しんでいるから、貴方のように公道で粋がった運転はしませんよ」とばかり、無益な輩を完全に無視できていました。つまり、大の運転好きであることには変わりはないものの、ON/OFFの切り替えがうまく作用し、サーキットでのON時はより元気な運転に、それ以外のOFF時はより慎重で安全な運転にと、自らの運転を自在にコントロールできていたのです。
それは、長男の誕生で3人家族となった頃が最も顕著で、見事なまでにメリハリを効かせていました。
ところが、その後6年もの間、本格的なONの機会を失い続ける事態になったことで、いつしかそこに微妙なバランスの変化が生じたのです。
誤解のないように言えば、現在でも運転時の自制心は十分機能していて、家族が同乗したクルマに急な挙動変化とか過ぎたスピードを与えるようなことは皆無なのですが、それを遂行する際の心の葛藤というかストレスが少しずつ露見するようになり、どことなく自分の運転が小さくなった感じがしていたのです。
それは、年に数回、お遊びのレーシングカートでストレス発散を試みる程度では解消し切れないものでした。
つまり、復活を決意した真の理由とは、私自身の運転スキル向上へ再チャレンジすると同時に、楽しいスポーツドライビングの中に積極的に我が身を置くことで、失われかけたバランス感覚を是正し、トータルでより安全で快適な私自身のカーライフを実現することだったのです。
何せ6年もの長いブランクです。きっと腕も退化していることでしょう(いや、実際退化してました 苦笑)。
でもいいんです。自分でしっかりとその意義を見つめ直し、熟考の末に復活したわけですから、ここは焦らず、ベテランらしく余裕をもって、第三期の活動を本格的にライフワーク化していきたいと思っています。
それに新たな取り組みとして、昔一緒に走っていた仲間をサーキットに連れ戻すことにもトライしてみたいですね(笑)。
ということで、これからもコースの内外でよろしくお願いします!
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隠れ家の走り | 日記
Posted at
2010/07/24 00:08:37