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Nuk-P@RailStarのブログ一覧

2017年08月24日 イイね!

アクセラプチ報告 –Vol.34・最終回– 

アクセラプチ報告 –Vol.34・最終回– 2014年の購入から3年半が経過し、この春に初回車検を済ませた実家のアクセラXD。

所有者の父が実際にハンドルを握った期間は、昨秋に主治医から暫く運転を控えるよう言い渡されるまでの2年と7ヶ月でした。

この間、母の送迎役はもちろん、元気だった頃は毎日のように趣味の畑まで片道5kmの道程を往復していたので、市内の近距離走行のみという限定的な運行ながら、父自身は2万キロ近いマイレージを刻んだことになります。

思えば、前車アテンザスポーツワゴンからの買替えでは、自動ブレーキに代表される先進安全デバイスはもちろん、アドバンストキーレスやアイドリングストップシステム、果てはプッシュスタートボタンから6速MTのシフトパターンに至るまで、多くの"今時の"装備までもが父にとっては「初物」。
当然ながら自称・孝行息子としては、納車前から初物装備の仕組みや操作方法のレクチャーにしっかり時間を割いてきたわけで、結果として、畑の入口にある小屋の壁に右アゴを何度も擦ったのはご愛嬌として、事故や小破もなしに無事に乗り切ってくれたことには大いに安堵。
と同時に、後期高齢者としてはなかなか大した順応ぶりだったとあらためて感心。
さすがは、私がかつて運転の師と仰いだ父・・・といったところでしょうか。

父と息を合わせるように辛抱強く付き合ってくれた当のアクセラにも、感謝をすべきかもしれませんね^m^。


●SCENE #41 そして、清算へ

とはいえ、現実的には所有者の父が亡くなったため、アクセラは次のオーナーを探さないといけません。

が、その前にまず長年の痕跡落としから始めないと。
この3年半、外装に関してはメンテナンス担当の私が責任もって美観の維持に努めてきたものの、こと内装に関しては基本、いつ父が運転席に復帰しても困ることがないよう、なるべく手を加えないようにしていました。

ラゲッジルームはその典型
鎌や鋏、雨合羽や長靴など、野良仕事の道具が所狭しと幅を利かせていたし、土モノの収穫物を頻繁に運搬するので、ラゲッジの随所が砂や土で汚れ放題。
もとより、父は畑ではいつも窓やバックドアを全開にしていたので、車内の至るところに砂埃が入り込み、蟻やら蜘蛛やら小さな生物も居候。
まぁ、綺麗にするだけ無駄であると、さしもの私も諦めモードで、本格的な掃除をする気にはならなかったのです(苦笑)。

現に、父の容態が急変したほんの数時間前にも、私の運転で一緒に畑まで行って、最後の収穫物となったジャガイモをトランクに詰め込んで帰ったんですからね。

でも、今回ばかりは状況が異なります。
アクセラの第2の人生(車生?)のために、長年の畑通いの痕跡を消し去るべく、ラゲッジスペースを空にした上で、底面と後席シートバックに装着していた純正用品トレイを「初」撤去。
カーペットの砂埃を掃除機で吸い取り、トレイは外で丸洗いを敢行し、晴れてアクセラのラゲッジエリアは完全にリフレッシュを果たしました。
併せて、グローブボックスをはじめとする全ての収納スペースは中身を一掃。ダッシュボードやコンソール、トリム類は丁寧に水拭きをして、足元のフロアマットもキレイに掃除。
もはや「たしか、納車時はこうだった気がするなぁ・・・」の世界です(^^;)。

こうして次なるステージへ旅立つ準備が整ったアクセラXD。
じっとソウルレッドのボディを眺めていると、新オーナーとの出会いに期待を膨らませているようにも、旧オーナーとの別れを惜しんでいるようにも見えてしまうのは、ずっとメンテナンスを担当してきた私ならではのセンチな心象でしょうか。

あっ、そういえば・・・

ラゲッジのカーペットを剥ぐった瞬間、フロアの鉄板の隅に発見したバッタと蛾の死骸は見なかったことにしたので、皆さんどうかご内密に(爆)。
2017年01月06日 イイね!

アクセラプチ報告 –Vol.33–

アクセラプチ報告 –Vol.33–実家のアクセラXDで私が感じた「あんなこと」「こんなこと」をユーザー目線で綴ってきた”プチ報告”シリーズ。

後期高齢者の老夫婦に鮮やかなソウルレッドのマイカーという、決してインパクトの少なくない取り合わせも、登場からすでに2年半以上の歳月が経過しました(^^)。

2014年、それまで9年間愛用した初代アテンザスポーツワゴンから、新車のアクセラXDに乗り換えた私の父。
自動ブレーキなどの最新安全デバイスは言うに及ばず、スマートキーやアイドリングストップシステム、果ては左上リバースのMTのシフトパターンなど、見るモノ触るモノの大半が人生初体験の装備だったにもかかわらず、深紅の新たな相棒をごく最近まで大過なく乗りこなしてきたという事実は、私からすると正直、望外の大健闘とも形容できるものでした。
いみじくもその2年半余りの間、父が幾多の疾病によって何度も生命の危機を迎え、毎回毎回それを奇跡的に乗り越えてきたという波乱の日々を併せ考えると、私は余計に感慨深く、大健闘という表現がますます真実味を帯びてくるのです。

しかしながら、先々月に緊急入院した際、現在の父の容態がいつ急変しても不思議ではない状況であることを知らされるに至り、私は主治医や父本人と相談した上で、再退院した父には当面、クルマの運転を控えてもらうことにしました。

今後の容体如何では恒久的なものともなり兼ねないこの措置、息子の私には結構辛い決断でした。
なぜなら、助手席が定位置だった子供の頃の私にとって、父はいつも尊敬すべき運転の師。今回の決断はその父に息子が引導を渡すことになるし、その結果のひとつして、父がここ十年来ライフワークとしてきた趣味の畑通いを実質的に奪い取ることにもなってしまうわけですから。
でも、ハンドルを握るということは即ち、本人や同乗者はもちろん、クルマの周囲を通行する多くの人々の命をも預かるということ。常に完調が期待できない身体だと判っていながら、みすみす多大なリスクを背負い込む選択は、やはりあり得ないと考えたのです。

無論この苦渋の措置で、今後、老夫婦のお抱え運転手として私たち夫婦の出番が激増することは確実。
でも、私自身はむしろこれをウェルカムと考えるようにしました。
だって、大好きなクルマの運転を通じて、しかも、贔屓のマツダ車のハンドルを握りながら、少しばかりの親孝行ができるのですから、これ以上何も望みようがないではありませんか(^^)

●SCENE #40 こんなにイイものだったとは!!!

そんな経緯があり、実家のアクセラXDのドライバーズシートを占有することになった私。
当面、父とシートを共用する前提がなくなったのを機に、父に配慮して譲歩していた部分を少しずつ、元に戻していくことにしたのです。

そして、私がまず目を付けたのが、前席のシートクッションでした。

2014年4月の納車以来、アクセラXDの座面を覆い続けた市販のクッション。
この設置は元々は助手席に座る母親の個人的嗜好を尊重したもので、主な目的といえば「汚れ防止」や「豪華さの演出」といったところ。
でも、実はそれ以外にも切実な目的がありまして。
それは、オーナーの父が身形や体裁にわりと無頓着であるが故に、趣味の畑でひとしきり野良仕事をした後、そのままの格好でクルマに乗り込んでしまうことに起因する「運転席の汚れ防止」の意味合いがかなり強かったのですね。
夏場なんて、私が運転席に座ったら、シートクッションが父の畑仕事の汗でジメッとしていることがよくありましたからね(苦笑)。

そんなわけで、赤ステッチをあしらったシックなシートクッションを取り払い、久々にXD純正の本革シート座面が顕わになったところで、私はこれまで封印されていたとある機能を、この時とばかりに作動させてみたのですよ。

ハイ、もう粗方想像がついたと思いますが・・・シートヒーターの「スイッチオ~ン」ですよ(笑)。

私も父も歴代マイカーで初装備となったこの快適機能。
折りしも季節が晩秋から初冬に移り替わろうとしていたこともあり、実際に作動させてみたら・・・これがなかなか快適ではありませんか!(爆)。

夜間にずっと玄関先で北風に晒され続け、底冷えするような寒い車内に乗り込んでも、シート座面から背面にかけて瞬く間に温かさが伝わってくるその即効性たるや、もはやエアコンの比ではありません。
ここ周南の中心部は基本的には温暖な地域なので、前述したような寒さと対峙するシーンは早朝や夜間くらいですが、そんな時もこのシートヒーターがあれば必要にして十分。
こうなると本質的なエアコンの出番は、デフロスターでの視界確保時のみ・・・とさえ思えましたね。

いやぁ、これは癖になりそうだ。

思わずそうつぶやいた私。
その後、家族を代わる代わるアクセラの助手席に招き入れ、その絶大な効果を体感させたのは言うまでもありません(笑)。

今更ながらのシートヒーター初体験と、それがもたらした予想外の大きな衝撃。
実はこれが、実家のアクセラを運転する際のひと時の快楽に止まり切らず、自身のカーライフの思わぬところに飛び火をしていくことになるのですが、それはまたの機会にでも。



<余談>
たったこれっぽっちの駄文、書き始めてからアップするまで半月以上かかってしまいました・・・。
まだまだ完全復帰までは程遠い感じですね(苦笑)
2016年09月08日 イイね!

アクセラプチ報告 –Vol.32–

アクセラプチ報告 –Vol.32–実家のアクセラXDで私が感じた「あんなこと」「こんなこと」をユーザー目線で綴ってきたこのプチ報告シリーズ。

さすがに納車から2年半も経ってしまうと、チョイ乗りオンリーな私のネタはとうに尽きていて、今回は4月以来のお久しぶり(^^;)。

その通算32回目のレポートは、”お世話にならないに越したことのない”万が一の時のためのシステムの存在を、不覚にも認識してしまったというお話。

●SCENE #39 SCBSの作動確認

事件は今朝、実家に父を迎えに行く途中に起こりました。

現場は駅近くの交差点で、私は先頭から2番目で信号待ちをしていました。
信号が青となり、先頭車両のムーブに続いてゆるゆると発進したところ、その黒いムーブが突然、交差点内でウィンカーを出すと同時に左折(-_-;)。
もし、左側に順走するバイクでもいたら、身構える間もなく即巻き込まれてしまうような状況・・・本当に勝手極まりない愚行でした。

ところが
その突然の動きに輪をかけて急な動きをしたのが、対向車線で右折待ちしていたクロスロード。

すでに交差点内に進入し、加速態勢に移っていた私のアクセラとの間合いを完全に無視して、先頭のムーブが左折を始めたのを合図に、条件反射的に右折を強行したのです(-_-;)。
実家にも程近いこの交差点、私は過去にそれこそ何百回(いや、何千回か)と通過してきていますが、これほど危険なタイミングで目の前を横切られたのは初めて。

「えっ!まさか!?」
意表を突く行動に出られ、完全に驚かされたという意味では、クラクションやハイビームのひとつでも返して抗議したいところではありましたが、そうはしなかったジェントルな私(笑)。
・・・というか、まだ発進直後で自車のスピードが低かった上に、クロスロードがあまりに急発進して右折モードに入ったために、必ずしも両車に衝突の危機が差し迫っていなかったのも事実でして(^^;)。

よって、私もブレーキによる回避行動はとらず、アクセルオフだけで切り抜けられると判断したのです。

実際、両車の相対運動は私の予測した通りに推移。クロスロードの女性ドライバーに適切な恐怖感を与えつつも(爆)、2車の軌道は決してぶつかることなく、”危機一髪”には程遠いタイミングを以て、巧みなすれ違いが成功するはずだったのですが・・・

ハイ、もうおわかりですね。

ガガガガーッ

次の瞬間、フロントガラスの近赤外線レーザーレーダーが危険を察知し、緊急ブレーキをかける「SCBS」(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)が作動したのです。
(ドラレコの記録によると、減速Gは0.68・・・)

ま、アクセルオフでやり過ごそうとしたこの私も、一応ブレーキペダルには足を載せ不測の事態に備えていたので、予期せぬ自動ブレーキにもパニックに陥ることなく、左足でサッとクラッチを切り、エンストすることもなし。

しかし、再発進して現場を後にしながら、私が大いに気になったのが、後続車へのインパクト
だって、アクセラのルームミラーに映る黒っぽい軽自動車、もはや車種の判別すらできないくらい私との距離を空けて、遥か後方を追従し始めたんですもの・・・。

青信号になり、普通に加速していくように思えた目の前のアクセラが突如、交差点の真ん中で停止寸前まで急減速したわけですから、前方の状況が殆ど見通せない後続車にしてみたら、その驚きぶりは想像に難くありません。
たぶん、アクセラのブレーキランプも自動で点灯したはずなので、傍目には、突然の右折横断に私がパニックブレーキを踏んだように映ったでしょうね。

あぁ、なんてこったい・・・

数年前、「よそ見をしても、自動ブレーキがあれば安全!」と言わんばかりの輸入車CMに、「後続車へ与える危険を無視した浅知恵な宣伝だ」と不快感を顕わにしていた私ですが、ひょんなことから、自ら危惧していた潜在的危険シーンを演じることになってしまいました(反省)。

半永久的に無理だと諦めていた自車の安全システムの動作確認が意図せずにできてしまったのは、極めて貴重な体験と言えなくもないですが、まぁ、お世話にならないに越したことはありませんね(-_-)。
2016年04月13日 イイね!

アクセラプチ報告 -Vol.31-

アクセラプチ報告 -Vol.31-実家のアクセラXDで私が感じた「あんなこと」「こんなこと」をユーザー目線で綴ってきた(綴っていた?)このプチ報告シリーズ。

このたび、前回お送りした「Vol.30」から約半年ぶりとなる続編を認めることにしたのは、明日4/14が実家のアクセラの納車記念日だから。つまり、本日をもってアクセラは納車から丸2年が完了したことになるわけです(^^)。

ひとまず、右アゴの擦り傷が依然として目立つことを除けば、高齢者識別マークが付いたソウルレッドのスポーツXDは、大過なく3年目に突入することができそうですm(__)m。

●SCENE #38 ディフレクター発見

きっかけは、市内の目抜き通りで見頃になっていた満開の桜。
実家からの帰り道、ちょうど桜並木の真下で停車したので、ここぞとばかりにサンルーフを全開(^^)。
オープンカーのパノラマ視界には遠く及ばないものの、矩形の枠越しに少しばかりの非日常感を味わいながら、ゆっくりと帰宅。
夕闇迫る玄関先でせっせとウィンドウ清掃を開始したら、開けっ放しだったサンルーフの前端に、何やらゴッツイ可動部品を発見したのです。

納車から24ヶ月目にして初めて発見した(笑)この樹脂パーツ、スプリングの仕掛けで、サンルーフの開閉に応じて上下するようになっています。
そう、これは紛れもなく「ディフレクター」と呼ばれる類のもの。ルーフ上の空気の流れを整流し、騒音(風切り音)を抑えることを目的としたものでしょう。

そうそう、これと似たような機能を持つものに「ルーフバイザー」というオプションパーツがありますね。
サンルーフの開閉に関係なく常時固定されていて、サンルーフ車であることを誇示するにはとても有効なアイテムですけど、個人的にはやはり、必要な時にだけ機能を果たしてくれる方が好みですかね(^^;)。

小学生時分からサンルーフという特別装備には大きな憧れを抱いていて、いつか必ずサンルーフ付きのマイカーに乗るぞと固く誓っていたこの私ですが、実をいうとサンルーフ車の保有体験はたったの1台^^;。
2007年の2月にベリーサとの代替で手放したシルバーコントレイル色の初代アテンザスポーツワゴンが、今のところ最初で最後となっています。

遠い記憶を辿ってみれば、そのアテンザでもサンルーフ開口部の同じような位置に同じような可動パーツが仕込んであった気がします。が、形状はここまでハッキリした鋸型ではなかったと思うので、これも技術の進化というものかもしれませんね。

いやぁ、未だに新鮮な気付きや発見があるものですねぇ(^^;)

(おいおい・・・単に観察不足だっただけでしょ 苦笑)
2015年10月19日 イイね!

アクセラプチ報告 -Vol.30-

アクセラプチ報告 -Vol.30-実家のアクセラXDで私が感じた「あんなこと」「こんなこと」をユーザー目線で綴ってきたプチ報告シリーズ。
9月をもって一旦最終回宣言をしたのに、その舌の根も乾かないうちに続編の登場です(苦笑)。

●SCENE #37 サンバイザーの悲哀

現在も月に数回程度、母親の通院に付き添っている私。
行き先は隣町の総合病院なので、実家を出発した後はひたすら東方面に向けてクルマを走らせるわけですが、駐車場を出て幹線道に合流するまでの間、アクセラの鼻先は一時的に南側を向きます。その間、距離にしてざっと30m、時間にしたらせいぜい30秒くらいでしょうか。
しかし、そんな僅かな間にも、晴れた日には強烈な陽射しが容赦なくフロントガラスを覆ってしまうので、その時に助手席の母親がどんな行動に出るかといえば・・・ハイ、皆さんも想像の通り、眩しさのあまりに助手席のサンバイザーを下ろすわけです。

無論、これは当然の成り行きであり、別に母が間違ったことを仕出かしたわけではありません。
むしろ、サンバイザーの存在、その機能を十分理解してこその操作。当の母親だって、昔からクルマに乗ったら何の気なしにやってきたことであるはず。
でも、そこで母親がボソッと一言。

「お父さん、これ(サンバイザー)下げると、すごく怒るのよね・・・」

「あ~、なるほどね・・・」

私があまりにすっと受け流してしまったので、母はそれ以上言葉を続けませんでしたが、私には瞬時に状況が理解できました。

アクセラオーナーの方ならたぶんイメージできるかと思うのですが、端的にいって、助手席のサンバイザーはドライバーにとってひたすら「ジャマな存在」でしかないのです。
元々、魂動デザインの影響で、サイドウィンドウの天地幅が狭まっているところに、Aピラーがグンと後退してきたお陰で、お世辞にも斜め前方視界は良いとは言えないのがアクセラ。
よって、その僅かに開けた左斜めの視界にサンバイザーの陰が少しでも覆い被さってしまうと、余計に圧迫感が増したように感じてしまうのですね。

もっとも、自称・孝行息子の私は、たとえそう感じたとしてもグッと言葉を飲み込み、母親の行為を咎めることはしません。せいぜい目的地に着いてからそっとバイザーを元に戻しておくくらい。
しかし、長年連れ添った老夫婦ともなるとそんな遠慮もないので、父もズケズケと「ジャマだ!」と言い放ってしまうのでしょう。

「あぁ、コレねぇ、父さんの言うこともわかるんだけどね・・・」

そんな言葉を助手席の母に返しつつ、一方で私は少し安堵したのです。

なぜって、母の行動をイチイチ咎めるほど、父親が運転中の視界確保に対して敏感になっている、そう解釈できたからです。
世の中には、ルームミラーやドアミラーが明後日の方向を向いていても、リアガラスが埃だらけで何も見えなくても、一切お構いなしに運転しているドライバーもいます。
私は運悪くそんな前走車に出くわしたら、車線を変えるか、車間距離を大きく空けてなるべく関わらないように心掛けます。だって、後方を全く気にしないドライバーに追従していても、良い事は何も起こらないですからね。(もちろん、サイドウィンドウさえ遮っている輩は論外と言わざるを得ません・・・)

私が普段からそんな周到な危険予知や安全意識を持つに至ったのも、思い返せば、小さい頃から助手席の私に対し、

「運転は前だけ見ていてはダメだ、前と同じくらい後ろも見ないと」
「ウィンカーは他人のために出すもの、曲がる直前に出したって意味はない」


などと、運転の操作よりはむしろ、現実的な路上での作法について、何度も繰り返し教えてくれた父の影響があってこそ。

そんな父が、もし以前ほど安全確保に気を遣わなくなっていたとしたら、私の胸中には「父親も歳を取ったなぁ・・・」などと簡単に割り切れない複雑な思いが去来していたに違いありません。
人間というもの、加齢に伴って反射神経は勿論のこと、判断力や認知力が衰えていくのはある程度仕方のないことですが、そうした「能力の低下」と「安全意識の低下」は異質な話であり、次元が違う問題と考えていたからです。
ホント、そんな残念な展開にならなくてホッとしましたよ。

私が毎朝、どんなに忙しくても、嫁さんのデミオや父親のアクセラのウィンドウ清掃を欠かさないのは、こうした安全確認を少しでも万全の状態(視界)で確実に行ってもらいたいとの一心から。
折角、母親がサンバイザーを下げるのを咎めても、その先にあるサイドウィンドウが汚れていては全く意味がないですからね。

(いいぞ、オヤジ・・・)

そんなわけで、ここ数日、アクセラのウィンドウを拭き上げる私の手に一層力が入るようになったのは、言うまでもありません(^O^)。

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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