2013年07月22日
愛車とのお別れ
先日、買取店に引き取られていきました。
高回転型のエンジンをマニュアルで駆使し格上のクルマを追いかけまわす。
あ、レビンのお話です。
1998年生まれの我がレビンは、
AE111後期型6MTのBZ-Rでした。
アクセラ購入時にボケ防止用(?)のクルマとして親父が乗っていたのですが、さすがに齢15歳、ショックの抜けなどが発生するようになり次回車検は高額になることが予想され、遂に私たちの手元から離れて行くことになりました。
思い出がてら、
AE111レビンについて思うところを書いていくことにします。
みなさんよくご存じのカローラレビンと言うのは
TE27からスタート。
小さなボディに一クラス上のエンジンを積みこんだクルマとしてスタートします。
排ガス規制やなんやかんだで紆余曲折しながら、
AE86にたどり着きます。
このクルマは某漫画などでもはや説明不要な程です。
AE92でFF化されレビンも終わった、なんてことも言われがちですが、
時代背景もあり、レビン歴代最多販売はこのAE92型だったりします。
AE86の陰に隠れがちですが、AE92は軽量ボディ+4AGのレスポンスの良さを充分楽しめるクルマでした。
次のAE101と言うのはミニソアラなんて言われるくらい豪華になり、スポーティカーと言うよりスペシャリティカーになってましたね。
5バルブ化した4AGはパワーは出るようになりましたが、なんとなく重っ苦しく回るような感じになったような覚えがあります。
4バルブの4AGは中間トルクがついてこない高回転型だったのかも知れませんけども。
そして、AE111。
「86」にレビンの名が付かなかったのでAE111は現在最終型レビンと言うことになります。
AE101からの走行性能の進化が凄かった。
まず軽量化。-70kgもの軽量化を果たします。
これ、もともと1トンクラスのクルマですから7%くらいの軽量化・・・。
モデルチェンジですから当然ボディも強化された上で、です。
そして160PSの4AGは、おもにフィーリング改善での改良ながらさらに出力UPを果たします。
AE101から採用されていたSSSこと、スーパーストラットサスペンションは舵角が大きくなったときのトルク抜けを指摘されていましたが、これをトルセンLSDからヘリカルLSDにすることによってトラクションも強化されます。
確かこの時点でFF車でヘリカルLSDを搭載したのは世界初だった記憶。
AE101→111の進化を書いているとあるクルマ(グレード?)に酷似していることに気付きます。
それは、ホンダの赤バッヂこと、typeRシリーズです。
軽量化+高出力化+ボディ強化。
AE111はAE101タイプRだったのです!
と、まぁトヨタはフルモデルチェンジだったからやったのでしょうけど、
グレード追加とかでこれをしてくる当時のホンダはやっぱり凄かったなぁと思いました。
閑話休題
AE111は後期型になってさらなる進化をすることになります。
まずはボディのさらなる強化。
トヨタはこの時期、GOAボディの普及に努めており、
カローラもマイナーチェンジでGOA化されることに。
現在の衝突安全ボディと違って当時のGOAは手を抜く要領が分かってないこともあって、けっこう凄かったらしいです。
雑誌とかで良く見る評判として、
AE111のGOA化したボディはEK9シビック、
つまり同時期のシビックtypeRよりも強い、なんてのを見た覚えが有ります。
そして6MTの導入。
当時6速マニュアルなんて、NSX・GTO・スープラなんて言う各車のフラッグシップのスポーツカーレベルでないと搭載されてませんでした。
しかしトヨタはテンロククラス、大衆車と呼ばれるカローラにぶっこんできました!
また脱線しますが、
当時ってテンロククラスってすっごい熱かったんです。
4AGは4バルブ時の140PS→5バルブ化160PS→165PS
ホンダはZCの時の130PS→VTEC160PS→170PS
三菱はMIVECで175PSとか。
1600CCでどんだけ絞り出すのよ!って思いますよね。
サーキットではホイールベースの長いシビック、
ジムカーナでは短いミラージュが速いなんて言われてたりしました。
そんな中に色々と速くなった(?)AE111レビン後期型がデビューしてきました。
大きなダイエットにより安っぽいと言われた前期型の内外装リファインもあり、見た目も戦闘力も商品力も上げてきました。
はっきりとした数字は覚えてませんが、同世代のレビトレが初めて筑波のラップタイムでシビックより速かったような記憶が。
焦ったホンダ陣営は、遂にEK9シビック、要はtypeRを発進させます。
(と言っても4カ月遅れですからもっと前から企画はあったでしょうけどもw)
これで遂にテンロククラスは185PSまで到達します。
ホンダやりすぎだろーなんて思っていたら、
まさかの日産から(失礼!)
パルサーVZ-R N1仕様なんてものが!
なんと200PS!!! リッターあたり125PSです。
なんて技術競争が行われていた熱い時代を生きてきたクルマなんです。
我が家の場合、
まずはAE111のXZ、ハイメカツインカムの4A-FE搭載の5MTを乗りました。
990kg(!)の車重と相まって、軽快そのもの。
燃費も確か15km/Lくらい走っていたかと思います。
クラッチを使わないシフトチェンジとか、
本で読んだら実践して・・・なんてことを色々学ばせてもらった先生の様な一台でした。
でも3年後の車検の時、
どうしても名機と呼ばれる4A-GEに乗りたくなって、
後期型BZ-Rに乗り替えました。
可変リフトを備えるライバル勢には及びませんが、
ある意味最初から高回転型のカムを用いているので高回転時のフィーリングやサウンドは買って良かったなーと思いました。
そんなBZ-Rも今年15歳。
ボディやエンジンは元気ピンピンですが、
ブッシュ等のゴム類やショックなどはさすがに交換が必要になってくるようで、
親父も次回の車検を前に売却することにしたそうです。
(上記不具合は買取店も認識済み)
私の考えでは15歳にもなると解体費用を逆に請求されるんじゃないの?って思ってましたが、6桁を超えて行く値段が付いたそうです。(7ケタと言う意味ではありませんよw)
その値段で買っていくと言うことはドナー(部品取り)としても考えられますが、
再販するのでしょうね。
実際、中古車を見ると30~70万位で売られているクルマより程度は上と思ってます。
実は、宝くじでも当たって維持することができるなら、
サーキット専用機として親父から買い戻そう、
なんてことをアクセラ購入時から思っておりましたが間に合いませんでしたwww
つぎにああ言う車を買うなら、86/BRZあたりかね~なんて思いますが、
私はひとつ希望を持ってます。
今回86にレビンの名を持ってこなかったのは、
軽量なスポーツカーに出来なかったから、だと。
老後の相棒には、
また【レビン】が乗れるんじゃないか
なんてね。
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Posted at
2013/07/22 12:00:55
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