ふと気になって既に情報ある物について簡潔にまとめておきます。
今後も情報あれば随時ココに追加していこうかと。
互換品＝社外品との共通性有りということで新旧ともに弄りたいけど付くのか？…という際の確認に利用できると思います。

フレームナンバーからの見分け方
「4速初期」　JC61-10〜(2013〜2015):JC61前期
「4速中期」　JC61-13〜(2016):JC61後期・・・外装はJC75、エンジン、ECUは旧型前期と同じでライト関係とレギュレータはJC75と同じ。
「4速後期」　JC75-〜(2017〜2020)：JC75・・・排ガス規制に対応したため制御系が中期から変化。

「5速初期」　JC92-10〜(2021〜2022)：エビ🦐。4速モデルとの互換性はかなり失われている。
「5速中期」　JC92-11〜(2023)：外装関係は5速初期と同じだが制御系には大幅な変更。ECUリセット関係がフルオートで行われるようになった(不具合解消するとそのうちチェックランプが勝手に消える)
「5速後期」　JC92-12〜(2024)：外装一新。ただし中身は2023と同じかな？

種類増えすぎてややこしいので「」内をとりあえずの呼称として統一しますね。

※4速中期は簡単に言うと電装や外装、足回りは4速後期と同じ扱いで、エンジン、制御系は4速初期と同じ扱いって感じですね。ややこしくなるのでこれで判断してください。4速中期に排ガス規制対応パーツを追加したのが4速後期なので。

・5速。元々4速用の記事のため別口扱いで下に追記します。というか「意外と流用できるパーツはあるけど割と別物のバイク」です。
年式が合致していないパーツは基本的に非対応と思って買わないようにしましょう。
というか、旧モデルの傾向を踏み台に改良感のあるパーツが続々と出ているため慌てず待った方が後悔しないで済むかと思われます。

判明したものについては随時追加していく予定ではあります。

～4速モデルで同一品～
・ステム：同一品
・スイングアーム：同一品
・前ブレーキマスター：同一品
・前後キャリパー、パッド：同一品（キャリパー年式で色違い有り）
・エアクリ：同一
・レバー：同一
・ミラー：同一
・バッテリー：YTZ5S

〜5速モデルでも同一品〜
・ミラー：同一
・レバー：同一
・フロントマスター：全年式同一
・リアマスター：4速後期と同一
・前後パッドピン：全年式同一
※確認できたものしか書けないので現状ここまで。
・ブレーキパッド：社外品全年式共通
・バッテリー：YTZ5S

～4速モデルで完全互換～
・トップブリッジ：全年式互換。形が少々異なる。
・フォーク：4速モデル全年式互換。中後期のが底突き対策で少々内部改良有
・エンジン内部品：微妙な仕様変更はあれど基本共通
・フロントフェンダー：ステー位置共通で4速5速全年式互換、4速中期以降はレース用タイヤとの干渉報告無し
・ステップ：取り付け位置に関しては全年式同一。4速初期に4速中後期用バクステを入れれば物によってはマフラーもポン付けになる。
ただし、4速中後期に4速初期用バクステを導入する場合はマフラー取り付けステー部が無くなるので要注意。
・リアマスターシリンダー：4速初期=14ｍｍ、4速中期以降と5速全て=1/2inch(12.7mm)
前後ホイール：形状に微妙な違い有り、周辺パーツは同一。4速初期はENKEI製、4速中後期は各部に補強リブが追加されているがメーカー不明になっている。

〜5速モデルで完全互換〜
・ハンドル：4速初期と高さ同じで絞りが緩いだけなのでホースやワイヤー類は4速初期用と同じ長さの物を使えばOKかと。
・ステム&トップブリッジ：完全互換。
・フロントフェンダー：実は4速5速モデル以外にモンキー125やDAX125もフォークの取り付け穴が一緒なのでポン付け
・リアキャリパー：一応型番異なるけどピストン、パッドピンやブラケットは同一品番なので実質一緒。色違いとかそういう奴かな？となる。
・ライト&メーターベース：まあメーター流用ができないんで鉄のライトベースを流用する意味はあんまりないですね。自分はしましたけどw
・リアマスターシリンダー
・リアディスクローター：全年式ポン付け。
・スロボ：本体は4速モデル用の流用でそのまま組めるけどアクスルワイヤーも4速初期用を流用する必要あり。
・インジェクター：4速と別品番だけど噴射量90cc/minなのは同じ。完全ポン付け。

～4速モデル条件付き互換～
・リアショック：穴間244mm。リザーブタンク上部に減衰調整機構ある旧型用社外品についてはアンダートレーと干渉報告あり
ピギーバック方式は基本旧型用インナーリアフェンダーへの換装が必要なため注意。
ヘッドライト一式：ライトステー、メーターまで全て込みなら可能、単体では不可
・メーター：微妙に使用する配線が年式によって異なるが、メーターに繋ぐTACHOの配線のみIGコイル分岐取り出しにすれば全年式の社外メーターが流用で使用可能。
インナーリアフェンダー：新型は旧型のアップマフラー経路が塞がれている、チェーンケース側一部軽い干渉との報告有り
・リアキャリア/グラブバー：固定に使うリアフェンダーの取り付けボルト穴位置は新旧で共通。ただし、新型はアンダートレー側に出っ張りがあるため旧型用だと干渉する事が多いため要加工
・スロットル/クラッチワイヤー：JC61前期と以降のモデルではハンドル高さの差でJC61前期の方が30mm長い。
スロットルワイヤー890mm/860mm
クラッチワイヤー880mm/850mm
※調整式なのでメーカー公開の数値でも10〜20mm程度違いあり。あくまでも参考程度の扱いにしてください。

〜5速モデル条件付き互換〜
・リアショック：穴間240mm。マウント位置、角度が微妙に異なる(寝てる)上にスプリング込みで太いショックはシートカウル側と干渉する模様。組めはするのだけれど…色々不都合もあるようなので敢えて使う必要はなし。割と共通する物も多いけど無難に行きたいならJC92対応と明記されてる物を選びましょう。
・フォーク：アウターやフォーク長は同じ、ただしボトムマウントのキャリパー取り付け部が異なる。どうしてもフォークカートリッジ化して4Pキャリパー化したい人はフロントホイールとフォーク一式を旧モデルから流用したら解決。純正状態の性能は圧倒的に92が上。
・スイングアームから先一式：フレームのスイングアーム組み付け部は同一のため、ホイール、アクスル周り、リアキャリパーを一式纏めてなら4速初期用の流用報告あり。(※チェーンラインに数mmズレ発生確定。非推奨)

・ステップ：取り付け位置は同じため流用可能。リアマスターとタンクがカウルと干渉しないか注意は必要。あとマフラーステーの位置も旧モデルと異なるため注意。
ステーの追加等工夫すればダウンマフラーは4速5速全モデル流用は可能(※マフラーの取り回しや形状によっては無理)(※当然4速5速で微妙にヘッドの排気ポート側の位置角度が異なるのでポン付けとは限りませんので自己責任で)
・マフラー：シリンダーヘッド側は普通に組めます。が、ステップ側のマフラーステー位置が旧モデルと異なる点やシリンダーヘッドのエキパイ組み付け部の角度が微妙に異なったり位置が若干異なるため特にワンピースのフルエキは取り回しが変わるので注意が必要。
アップマフラーを導入するならフレームよりスイングアーム側とエキパイのクリアランスに注意。三角のオニギリカウル裏にも当たる可能性あり。要注意。
5速用のアップマフラーは干渉回避のために4速用より独特な取り回しをしているとの情報あり。ついでにGクラフト製スイングアームはここのクリアランスが少ないためアップマフラー導入不可能。
・テールランプ：4速中後期用ならポン付け可能。逆は配線の長さが足りなくなるので不可。

～4速モデル互換性なし～
・フレーム：フレームと接続する外装系は絶望的。完璧な状態で完全流用する位なら車体買い直す方が安い。「無理付け」なら取り付け報告はあり。
・タンク：同上
互換で記述以外のカウル：同上
・シート：同上
リアフェンダー：取り付け部が干渉(グラブバーやキャリア装着で困ることが多い。4速中後期用を4速初期への流用はカウルに干渉しない形状の物なら穴位置自体は同じなので可能)
・マフラー：アップマフラーの4速初期、ダウンマフラーの4速中後期で適合が異なる。
ダウンアップ逆でも年式が対応ならメーカーが明記しているので要確認。
4速中後期にアップマフラー装着の場合リアインナーフェンダーに穴あけ加工(4速初期フェンダー流用すれば解決)、アップマフラーステーの取り付け部の準備が必要。あと、アップマフラーによってはフレーム最下部の補強プレートを切断要(ヨシムラアップフルエキ等)。
4速初期にダウンマフラーを組む際は別途マフラー取り付け部を用意する必要あり(大概4速中後期のマフラーステー付きバックステップ装着で解決)。
サブコン：年式にあった物をどうぞ。ややこしいのが4速中期で、JC61なので4速初期用もそのまま使えるので注意。
・ECU：これは無理。

〜5速モデル互換性なし〜
4速モデルと似た感じのパーツは多いもののほぼ別物。
特にエンジン周りは全くの別物で、どっちかと言うと4速モデルよりはカブ110系の方がまだ近かったりする位。エンジンマウントの位置は一緒だけどエンジン幅が5速モデルの方が狭い。エンジン下のM8の4穴の位置関係も異なるのでこの辺に組むパーツも一切互換性なしです。
あっ、クラッチリフターについては全年式同じらしいです。

外装：当然不可
・ブレーキ周り：フロントABS導入により一切不可。(〜20)モンキー125用の方が流用効くかな？って位。
・フロントディスクローターも4速モデルは4穴、5速モデルは5穴で互換性なし。リアは全年式互換なので注意。
リアマスターはJC75と同品番なのでする意味はないですねえ。
・ホイール：同上。ディスクローターが5穴。JC75以前のモデルは4穴。リアはオフセットも位置も異なりますよお。
リアインナーフェンダー：そもそも穴位置が全然合わない。
・フロントキャリパー：鉄のサポート部が固定ボルトの取り付けピッチが異なるため不可。ただし本体部分については同じ模様。
・スイングアーム単体：OVER、Gクラフト共に明確に互換性なしと不適合部位の説明つきで回答があったため組み込み自体は可能でも互換性はなし扱いとします。
(ピボット幅、ホイールオフセット、チェーンライン、アクスルカラー幅等々)
・ECU：初期と中後期は完全に別物(大きさが倍くらいになってる)ので一切の互換性なし
・O2センサー：中後期から全領域センサーになったため別物に。
・アクスルカラー：4速用と5速用で別物になっている(リア用)

車体の簡単な見分け方も書いておきます。申し訳ないですがMSX系は資料あれば掲載しますが今回はないので割愛。
年式/外観/型式/キャリパー色/クラッチカバー色/サス色/ホイール色
車体色名一覧と備考

2013 /　旧　/JC61/　黒　/　黒　/　黒　/　旧黒
パールクィーンビーイエロー/パールバレンタインレッド/アステロイドブラックメタリック
※車体中央の丸が銀色
2014 /　旧　/JC61/　金　/　黒　/　黒　/　旧金
パールヒラヤマズホワイト/パールバレンタインレッド/アステロイドブラックメタリック
※車体中央の丸が金色
2015 /　旧　/JC61/　金　/　黒　/　黒　/　旧金
マリーゴールドイエロー/パールヒラヤマズホワイト/アステロイドブラックメタリック
※車体中央の丸が金、銀以外。シートカウル未塗装樹脂。
2016 /　新　/JC61/　赤　/　黒　/　黒　/　新黒
レモンアイスイエロー/パールヒラヤマズホワイト/パールバレンタインレッド
2017 /　新　/JC75/　金　/　金　/　赤　/　新金
パールヒラヤマズホワイト/パールバレンタインレッド/マットアクシスグレーメタリック
2018･2019 /　全て2017と同様
2020 /　新　/JC75/　赤　/　黒　/　黒　/　新黒
ロスホワイト/マットアクシスグレーメタリック
※ステッカーモリモリ

2021 / 略

4速モデルのレギュレータについて
JC61後期以降：直流のみ、JC61前期：交流直流経路あり
ただしJC61後期以降のヘッドライトへ流れる電流は直流12VでもMax10W未満の出力なので注意。

JC61前期
黄：交流出力
赤：直+(バッテリー等）
赤/黄：直+(FI等）
緑：アース
白：オルタ

JC61後期、JC75
赤：直+(バッテリー等）
赤/黄：直+（FI等)
茶/白：ライト直+
緑/白：ライト直-
緑：アース
白：オルタ

JC92
配線色はJC75と一緒だけどライトコネクタは異なるので注意。なんかこのコネクタ特殊らしくて購入すると1ロット買いになるから1グロム位のお値段なるんですってよw

4速モデル用
電装関係は全く違うので特に注意が必要です。

キーONで通電させるヒューズ電源(端の10Aミニヒューズのみ)は旧型しか使えませんが、間違って交流経路にLED入れるとすぐぶっ壊れます。
キーONで通電させたい電装品の追加装着は新旧ともにサービス電源カプラー活用が無難です。

以下、JC61後期〜JC75用のヘッドライトについて
LEDヘッドライトの時点で全経路が直流化されています。
「安定して光らせるため」ライトユニット内で6Vに降圧し、低出力でLo/Lo+Hiを使えるようにするという発電容量の小ささ故に苦肉の策感がある構造。
割と厄介なので大きく弄りたい場合下記を参考にどうぞ
ライト配線→不安定な直流(単相交流の+側をそのまま持ってきた感じ)。レギュレーターから出ている茶/白(+)と白/緑(-)がライト配線。
ヘッドライトスイッチ→白/黒(+側)、黄/白(Lo)、白(Hi)

社外ヘッドライト導入についての私見ですが、本来のライト線は不安定な代わりにバッテリー負荷がかからないのでフォグランプやポジションランプ、グリップヒーターなどに使用し、十分な電力供給が可能な別経路(サービス電源等)から20〜30wのライトを導入するのが個人的にはオススメ。
セルモーターへの負荷を考えるとエンジン始動用にライトのON-OFFスイッチ入れるのがバッテリー保護的に無難です。