所見

　朝日新聞出版が運営する雑誌記事要約サイト｢dot.｣の配信コンテンツから『小林麻央さんが後悔した乳がん診断　「医療ミス」と思ったらどうするか？』に注目。


　社会的な影響力を持つ方が、献身的な家族の看護と、常に前向きで意欲的な闘病の甲斐なく身罷られた。
　ご家族の誰かを見送った経験を持つ方なら、きっと察していただろう。
　先月から自宅療養に切り替えられたと伺った時点で、私も「来るべきものが来てしまうのか」と覚悟めいた気持ちに至った。


　彼女のブログに接して、乳がん検診に出向いた女性も多いと聞く。
　結果、救われた命も多いであろう一方で、更新を欠かさなかったブログに勇気づけられた、同じ病気に苦しむ人々は、この訃報をどう受け止めたか。絶望されてはいないか、心配である。

　社会的影響の大きさは、常に諸刃の剣であることを改めて知ると当時に、子どもたちにとっては、そんなことで世の中に貢献してくれなくてもいいから、他の誰でもない大切なママに生きていて欲しかったろう。


　ご遺族、そしてがん患者が、また前向きに生きる勇気を得られるよう、社会的なサポートが必要であるように思う。



　私も冒頭の記事を読み、セカンドオピニオンの大切さを再認識した。

　先だって三半規管の異常で倒れた際、退院後に勤務先から重ねて脳血管障害の可能性を確認されたことを記した。
　実はこれも心配を惹起する根拠があり、職場の先輩が不調で或る病院を受診した際、自ら脳血管障害の可能性を申し出ながら、医師は「大丈夫でしょう、お帰り下さい」との所見だったが、帰宅直後に脳梗塞で救急搬送された。

　幸い症状が軽く、処置も迅速だったため、現在は後遺障がいも無く職場復帰しているが、私以上に危機的状況だったことは間違いない。
　反面、医師が適切な診察を下していれば、危うい幸運に身を委ねることなく、よりスムーズに治療に入れたはずだ。

　
　我が家では誰一人、私よりも先に死ぬことは許されない。
　しかし私も、まだパパで居る責任と慶びを、放棄するつもりはない。

　弊ブログをご覧の各位も、是非体調に留意し、必要な健診を欠かさず、健やかにお過ごしいただきたい。