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midnightbluelynxのブログ一覧

2018年03月26日 イイね!

幕板

幕板 首都東京で地下鉄事業を展開する東京メトロの本日付けプレスリリース『丸ノ内線新型車両2000系を導入します』に注目。

 現行の02系電車がデビュー後30年も経過していることを知り、旧型の赤い電車(300・400・500・900形)と同じく、まだクーラーが搭載されていなかった新車時代から利用してきたファンとしては、時の流れを感じずに措かない。
 経年劣化が著しい我が身(泪)を振り返り、02系電車も相応の老朽化が進んでいることは隠しようも無く、ここは保安機器の更新と併せて車輌を一新せん……ということなのだろう。

 ゲージ(=新幹線と同じ標準軌)や給電方式(=サードレール)が共通の銀座線車輌は、旧1000形など戦前~昭和にかけて活躍した車輌に準じた塗装(ただしラッピングによる表現)で供用されているが、丸ノ内線の新型車輌は旧来のデザインをちりばめつつ、大胆にアレンジを加えてきた。
 従来は腰板部に配されていたサインカーヴを、幕板部に移した点が、最も特徴的である。

 ホームドアの完全整備が進んだ結果、車輌の腰板部はホームドア機器に隠されて、利用者から見えなくなってしまった。
 やはりホームドア整備が進むJR山手線の新型車輌(E235系)は、ドア部の天地方向にラインカラーを配し、並走する京浜東北線との誤乗を防ぐ工夫をしている。
 幕板部のサインカーヴもまた、ホームドアが当たり前となった時代に合わせたデザインの進化と言える。


 ただ、個人的には腰高な印象を抱いてしまい、好きなデザインとは評せない
 やはり在来車輌に倣い、腰板部に配するデザインにならないものか。

 また「2000」という型式も銀座線車輌のイメージが強く(01系が登場するまで主力だった、最後の黄色塗装車が旧2000形)、もっと別の選択(300など)ができないかとも思う。

 2019(平成31)年度から順次導入とのことで、当面は02系電車と併用される。納入された暁には、遠くアルゼンチンから帰国を果たした500形電車と、3代横並びの演出が為されることと予想する。
 先輩にも引けをとらぬ「名車」として、この先30年の活躍を期待したい。

Posted at 2018/03/27 17:07:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年03月22日 イイね!

字幕

字幕 全国紙・朝日新聞社が運営する双方向ニュースサイト「ウィズニュース」の配信記事から『回送電車は「ジャカルタ」行き? 海渡る205系、JR東日本が粋な表示』に注目。


 鉄道現場の遊び心と、送り出す車輌に対する愛着が微笑ましい。
 一時的な表示にしては、字体も制式の表示幕に合わせており、クオリティは高い。
 現地までこの表示を維持し、乗客無きまま海路を経ることにはなるが、リアルに「ジャカルタ行き」を実現してほしい。



 鉄道ファンにとって、行先表示は極めて重要なアイテムないしはコンテンツである。
 そうそう乗車する機会を得られない長距離列車であれば、遠く遙けき終着駅の地名に胸躍らせ、日常的に見掛ける通勤列車であっても、自分の生活圏とは異なる街の様子を想像する。

 第一義的には機械であり、接客設備でしかない鉄道車輌に、旅のロマンなり、趣味的な思い入れを附加してくれるのが、まさに「行先表示」なのだ。

 行先表示をあしらったキーホルダーなどの小物は、定番のコレクションアイテムとなっている。


 ただ残念なことに、日本の鉄道は基本的にドメスティックでクローズしている。
 ヨーロッパのターミナル駅に足を踏み入れれば、レールが繋がる各国への国際列車が轡を並べる。
 中でも優等列車は著名な山河の名だけでなく、音楽・芸術家や哲学・思想家までも愛称に採用していて、行先表示を眺めるだけでも楽しい。




 一時的かつイレギュラな「ジャカルタ行き」ではあるが、日本の鉄路も間接的ながら世界と繋がっていることが想起され、それがまた観る者の感慨を湧きたてるのではないか。



 ところで、日本でも長距離列車の愛称として使われている(た)「のぞみ」「ひかり」「あさひ」「あかつき」「はと」は、かつて国際列車もしくは国際連絡列車に掲げられていた。

急行「のぞみ」「ひかり」:釜山-新京(現・長春)
急行「あさひ」:羅津-新京
特急「あかつき」:釜山-京城(現・ソウル)
急行「はと」:大連-新京

 日本の特急「燕」「富士」「櫻」から関釜航路を経て、朝鮮総督府鉄道(鮮鉄)および南満州鉄道(満鉄)、更にシベリア横断鉄道に乗れば欧州にまで至る欧亜連絡ルートの一角を担っていた。

 また我が国が誇る「新幹線」の前身、戦前に計画された「弾丸列車」は、対馬海峡に海底トンネル(海峡深部はチューブを沈めて「海中トンネル」)を穿ち、当時日本領だった朝鮮半島・満州国・中華民国・ベトナム・タイ・マレーシアを通りシンガポールへの到達を最終目標としていた。


 世が世なら、外地の行先を表示する列車が日常的に走っていたかもしれないことに、植民地ルーツの私は思い至ってしまう。

 当然に侵略を美化し、再びの戦乱を望むものではないが、日本でも平和裏に「定期国際列車」が実現しないか、果てしない夢を見ている。




Posted at 2018/03/24 11:07:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年03月17日 イイね!

振子

振子 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『E351系が引退…「揺れが大きい」と不満も』に注目。

 今日からのダイヤ改正を前に、昨日最後の運行を終えた特急電車の話題。
 「あずさ」といえば、男性兄弟デュオの歌謡曲で一般にも知られた列車名であろうが、個人的には愛称云々よりも、このほど退役した電車そのものに思い入れがある。

 この車輌が投入された当時、私はまだ学生だった。
 旧運輸省の外郭団体で定期的にアルバイトをしていた親友の誘いで、2件ほど臨時に働いたことがあったが、一つは営団地下鉄(現東京メトロ)の一日乗車券購入客に対する使用目的のヒアリング調査、そしてもう一つが、最新鋭特急電車が投入された「あずさ」車内でのアンケート調査だった。



 新しい特急電車に、お給料を貰って乗れるぞいと喜び勇んで新宿駅の集合場所に向かい、業務を始めたものの、想定外に厳しい環境だった。
 記事にもあるが振り子式電車特有の「ふわっ」とした揺れが度々起こり、その瞬間に立ち歩いていると船酔いに似た状態に陥る。
 頭痛や吐き気に堪えながら、必死でアンケート用紙と筆記用具(結構高品質なシャープペンシル)を配布→アンケート用紙を回収(シャープペンシルは謝礼として謹呈)すべく、車内を歩き回った。

 一日で新宿~甲府間を3往復はしただろうか。アンケートは新型車輌ではない運行便でも実施したので、最初の意気込みはどこへやら、古い電車に当たるとむしろホッと安堵し、アンケートの回収が終わって甲府または新宿に着くまで、空いている自由席でグッタリしていた。

 車内で立っている=仮想の振子中心よりも上に頭があると、三半規管に影響して船酔い状態に陥るらしい。一方で座っている=仮想の振子中心より下の重心に近い位置なら、船酔いにならず快適に過ごせるようだ。


 新宿駅の中央線ホームに停車している姿を、ほぼ日常的に観ていたが、アルバイトの後20年以上もの間、再び乗車する機会を得ていない。
 若き日のほろ苦い思い出に満ちている反面、振り子式電車の特徴や、構造を物理的に理解する助けになった車輌だった。

 国鉄時代に大量調達された185系が、未だに幹線を雁行している一方で、やや早過ぎる引退であるようにも思えるが、特殊な構造やサーヴィス面での欠点(=船酔い)が解消し難い状態では、後進に鉄路を譲るのも致し方ないのだろう。

 今振り返れば、私よりも少し早く社会に出た先輩列車に、最後だけでも乗っておくべきだったかもしれない。


 先頭車だけでも博物館入りしたなら、思い出話でもしに逢いに行こうと思っている。




Posted at 2018/03/17 22:16:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年03月12日 イイね!

都営

都営 IT関連を中心に内外のニュースを配信する情報サイト「ITmedia」の掲載コンテンツから『電車・バス運行の裏方たち:都営交通の「整備」を写真集に 東京の移動を支える“誇り”を映す』に注目。

 都営地下鉄各駅では現在、コンテンツで紹介されている画像を大写しにしたポスターを掲示している。
 作品そのものだけでなく、刊行された写真集の帯にも記されている「美しいものが美しいのではない。美しく使われているものが、美しいのだ。」というコピーが附され、それがまたいい。

 常に新しい物へ目移りしがちな、大量消費社会に暮らす都市住民に対し、公共交通機関として地道に、しかし確固たる存在感を示しながら、根源的な問いを投げかけているように読める。


 渋い光沢を放つ被写体の美しさと、程よいオイルのスメルが漂う現場の空気感、そして世界に冠たる大都市・東京のインフラを支える人々の逞しさが伝わる、佳き作品群である。
 東京にお出かけの折、機会があれば都営交通を利用して、作品を鑑賞されたい。




 一般的な乗用車からすれば遥かに長く、鉄道車輌に近いスパンで現役を続ける我らがゲレンデも、須らく美しく、万全に整備されるべきだ。

 先ごろモデルチェンジを果たしてしまったが、まだまだこれからも「新しいゲレンデがカッコいいのではない。カッコよく走っているゲレンデがカッコいいのだ。」と言い切れる状態を、維持していかねばならない。


 都営交通の整備に携わる人々の美しさに退けを取らぬよう、既に旧モデルとなった我がゲレンデも精進せねば。



Posted at 2018/03/12 20:47:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年03月07日 イイね!

発熱

発熱 全国紙・毎日新聞が運営するニュースサイト「mainichi.jp」の配信記事から『【のぞみ亀裂】事前に発熱検知 折り返し前、小田原と愛知で』に憤る。

 JR西日本に対し「新大阪で点検していただきたかった」と言い放ったJR東海は、猛省と併せ恥じ入らねばならない。

 新大阪で止めるべきは、名古屋で立ち往生した上り「のぞみ34号」ではなく、むしろJR東海がギヤボックスの発熱に気付いた下り「のぞみ15号」として運行していた段階であり、弊ブログ主が指摘した通り山陽新幹線区間に進入直後に事故を起こす可能性もあった。
 異状を察知しながら、申し送りをせず漫然と高速走行を続けさせた責任は重い。

 JR西日本に代わり、責任転嫁としか聞こえないJR東海の醜悪な発言を、そっくりお返ししよう。


 JR東海は、台車周りの発熱を検知するシステムの閾値を下げ、かつJR西日本管轄の区間も含めてチェックポイントを増設し、安全対策を強化する方針のようだが、多々策を弄したところで示された異常値を読み取る人間の心構えが変わらなければ、無駄な投資と成り果てるであろうことも、弊ブログ主が懸念を表明した通りである。


 公共交通機関にとって生命線である「安全」とは、如何に担保され維持していくべきか。当たり前の問い掛けながら、改めて原点に立ち返り、検討と確認を求めたい。

 

Posted at 2018/03/08 10:37:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記

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「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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