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2016年10月08日 イイね!

石灰

石灰 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『石灰から出火か、車庫を全焼…使いかけの袋に雨』に注目。



 火山地帯や、昨今は汚染された雨の影響で、土壌が酸性に傾き作物の生育に悪影響が出る場合に、pHを調整する目的で耕地に石灰が投入される。

 一口に農業用石灰といっても、一般的な消石灰(現在は炭カルに切り替えられたが、以前は校庭のライン引きにも多用された)・マグネシウム入りの苦土石灰・その他有機成分が混和された有機石灰などが販売されている。

 ただ、水濡れして発火したとなれば生石灰(せいせっかい)が原因だろう。
 正確には水和反応の過程で高熱を発し、周辺の可燃物が着火する…というプロセスで、生石灰そのものが発火する訳ではない。


 生石灰も消石灰(しょうせっかい)も、強アルカリ性のため接触や誤嚥した際の毒性は変わらないが、発熱の危険が少ない消石灰の方をよく見掛ける気がする。

 東京近郊で、都市化に因る酸性雨の影響が皆無ではないだろうが、pH調整が主目的だったら、敢えて扱いにくい生石灰を大量備蓄する理由が分からない。
 現場となった地域は、古利根川と元荒川に挟まれた地盤の良くないところなので、ぬかるんだ土壌を固化しようと企図したのか。

 できれば、その辺の事情にも踏み込んで取材をして欲しかった。



 また記事では、石灰が原因の火災を「珍しい現象」としているが、同じメカニズムの事故は何度か発生している。

 一般家庭でも米菓の袋には、生石灰が主成分の乾燥剤が同封されていることが多い。水気の多い生ごみと一緒に処分されると、同様に発火→火災に発展する可能性がある。
 夢のマイホームが小さな乾燥剤の包みで灰燼と化し、最後に口にしたのは、その乾燥剤が入っていた煎餅だった……なんてことにもなり兼ねない。


 農業用肥料にしても乾燥剤にしても、その物性を十分に理解し、取り扱いには万全を期してほしい。




Posted at 2016/10/09 11:35:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
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