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2018年01月11日 イイね!

梯車

梯車 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『国内に唯一現存、ベンツ製はしご車を特別展示』に注目。

 メルセデスを愛車とし、なおかつプロフェッショナルの厳しい要求に応える作業用車輌に果てしない愛着を覚える私のこと、公開されれば見学に赴きたいものだ。
 一方で、記事の表現に疑問を禁じ得ない。


 名古屋市消防局のお宝車輌と同じく、メルセデスのシャシに、カール・メッツ社(現ローゼンバウアー・カールスルーエ社)のはしご装置を架装した消防車は、東京・四谷の消防博物館にも所蔵されている。
 カール・メッツの装備は東急車輛特装(現東邦車輛=新明和工業傘下)が代理店となり、国産に加えてメルセデスのキャブオーヴァータイプのシャシに架装したはしご車が全国各地の消防組織で採用され、比較的最近まで活躍していた(東急車輛特装→東邦車輛は、既に消防車生産から撤退。なお海外では今でもローゼンバウアー・カールスルーエ製の新車が供給されている)。


 記事に接した一般の読者は、生産時期を問わずメルセデスのはしご車そのものが極めて珍しく、現存する個体が名古屋にしか無いように受け取ったのではないか。
 恐らくは、戦前に生産・輸入された同じモデルで、現存する個体が他には無い、ということなのだろう。

 この辺り、正確に状況が伝わるよう、讀賣記者の取材スキルと文章表現力を向上させねばなるまい。



 当時のはしご装置は機械式で、現在の油圧式に比べると操作が難しいが、展開に要する時間はむしろ短いとされる。
 高層建築の増加で、高いところまでリーチが利く消防車輌の開発・導入が進められているが、どんなに高いところへアプローチできても、展開に時間がかかるようでは価値が減殺されてしまう。

 機械式の利点を実物を通じて理解し、現在および将来の装備へフィードバックできるよう、現存する古典機を有効活用して貰いたい。 




Posted at 2018/01/12 21:19:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記

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 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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