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midnightbluelynxのブログ一覧

2016年08月11日 イイね!

両岸

両岸 飛行機に搭乗すると、私はまず機内誌の後半に綴られている、保有機材の一覧と就航エリアの地図を見る。

 日本ではとっくに退役した機材がまだ現役だったり、日本の航空会社が採用していない機材だったりと、飛行機好きには見逃せない情報が詰まっているからだ。

 就航エリアの地図は、国際関係が微妙に影響していたりする。
 端的なのは韓国の航空会社で、絶海の孤島で就航便はおろか空港すら無いにも関わらず、竹島が自国領であることを、これ見よがしにプロットしている。


 また、台湾の航空会社には不思議な航空便が記されている。
 一般的には「国際便」「国内便」の2種類に分かれ、就航エリア図もそれぞれ「世界地図」と「国内地図」に就航便が描かれる。
  
 ところが台湾系の航空会社の場合はもう一つ「両岸便」というカテゴリが設定されている。
 つまり、大陸中国へ向かう航空便である。


 中台の交流拡大で、観光・ビジネスの旅行客が増加し、活況を呈している一方で「一つの中国」の原則からして「国際便」ではない。しかし、実効支配している政権が夫々異なり、旅券も別々なのだから「国内便」でもない。
 そこで「両岸便」なる不思議な航空便名が創り出されたようだ。

 
 中台の関係者が折り合いを付けるため、智慧を絞って面白い言葉を考えたものだ。


 

 因みに、先に例示した韓国は、同様の分断国家であるが地続きであること・直行する航空便が就役していないことから、航空便の表現に関する問題は生じていない。
 両国ともに国連加盟を果たし、国際的に独立国家として認知されていることもあり、仮に融和が進んで航空便が設定されても、ドライに国際便扱いされそうな気がする。

 台湾も、大陸中国に呑み込まれることは望まないだろうし、逆に大陸を支配する野望も果たし得ないのだから、いっそのこと「両岸便」なる言葉を放棄してしまった方がいいのでは、と個人的には考える。





Posted at 2016/08/12 11:29:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 飛行機 | 日記
2016年08月10日 イイね!

饒舌

饒舌 その台湾出身の青年(本省人=独立志向の強い民進党の支持層)は、饒舌だった。

 初対面の我々に対し、ユーモアを交えながら所謂「外省人(=大陸出身者=国民党の中核層)」の批判・悪口・腐敗・不正……が次々口を突いて出てくる。

 「中華民国(台湾)」と「中華人民共和国(大陸中国)」は、同じ北京語を公用語としているが「大陸訛りはダサい」と言い放ったり、「自分は中国人だとは一切思っていない」と、好き勝手に毒舌放題。
 一方で彼の言う外省人の不誠実さ・狡猾さが、俄かには信じ難いほどエゲつなさ過ぎ、所詮は外国人が語る外国での出来事と気楽に聞いていることも相俟って、深刻な政治的・社会的問題でありながら笑ってしまった。



 国家公務員の採用に際しては、公平を期する為と称して出身地別に採用枠を設けているのだそうだ。
 ところが中華民国が実効支配していない、大陸中国の各省にも採用枠を設けているものだがら、相対的に台湾省の枠は極めて小さくなる。

 他方、外省人は実質的に満たされることの無い「福建省枠」「四川省枠」「黒竜江省枠」……を用いて採用されるわけだから、追々国家権力を行使する立場の役人は「外省人」が圧倒的マジョリティと成り果てる……。


 これでは、人口の9割近い本省人を中心に据えた政治・行政など、期待すべくもない。
 一応は民主主義国家を標榜しており、国民の自由投票を経て政権選択の機会は与えられる。
 
 現に、今の総統は民進党出身の蔡英文(客家系)だが、政権を支えるべき官僚が外省人で埋め尽くされている現状を鑑みるに、独立志向の強い政策を推し進めることができるか、かなり困難を伴うことは想像に難くない。


 
 リアルに外国人と逢うことは、その人を通じて文化や風土を知ることである。
 今日はとても貴重な体験をした。

 若き頃に政治を学び在野の人々に果てしない共感を抱く私としては、台湾の人々の選択が佳き方向へ進むよう願って已まない。
 



Posted at 2016/08/11 07:52:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2016年08月09日 イイね!

小径

小径蔭涼し小径辿りて今日の業

緑濃き径涼やかに軽き脚
Posted at 2016/08/09 21:20:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2016年08月08日 イイね!

借手

借手 全国紙・毎日新聞が運営するニュースサイト「mainichi.jp」の配信記事から『飛び降り自殺 テナントに賠償命令「させない義務を負う」』に注目。


 私の持ち家を店子さんに住んでいただいている立場としては、非常に有難く思う反面、店子さんに何らかの事故(犯罪・自殺・孤独死等々)が起きやしないか心配が絶えない。

 比較的大きな金額の賠償請求を認めた今回の判決を聞き、大家として若干安心を覚えるものの、結局のところ被告側の資力如何で手にできる金額が変わってくる、または全く受け取れなくなるので、然程佳き判例とはならないかもしれない。

 借主の個人が自殺してしまった場合、遺族に賠償請求しようにも相続を放棄されたら、それ以上何もできない。
 せいぜい保証人に、次の借り手が見付かるまでの家賃補償を請求するのが関の山。それも請求額全額が認められるかは裁判次第だし、裁判で認められたとしても保証人に破産宣告されたらどうしようもない。


 報じられた判例を今後の参考にするなら、契約を一定以上の事業規模を持つ法人相手の借上げ社宅に特化し、個人とは契約しない……ぐらいのものか。




 個人の古く狭隘な家に誰が棲むか、などという卑小な問題はさておき、今回の判決が社会的に影響を及ぼすとすれば、ブラック企業の駆逐が進む可能性がある点だ。

 過労やハラスメントに因る自殺で裁判を抱えているような企業は、今後入居契約を拒まれる・現在の契約満了を以て打ち切られる例が出てくるのではないか。

 結果として、若者を喰い物にし使い捨てる悪辣な企業は事業継続が困難になり、淘汰されることになる。


 自社不動産を持つ資産潤沢なブラック企業もあろう。よって劣悪な待遇を改善させる切り札にはならないが、遺族への補償に加えて大家への巨額賠償が科されれば、相応の効果は期待できる。
 

 大家の資産保護と並行して、ブラック企業の責任を追及し、抜本的な経営の改善或いは市場からの追放を促すべく、この判例を積極的に活用してほしいものだ。



Posted at 2016/08/08 22:34:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2016年08月07日 イイね!

警戒

警戒 公共放送・NHKのニュース動画サイト「NHK NEWSWEB」の配信コンテンツから『祭りの最中に火炎瓶か 15人けが 東京 杉並区』に恐怖す。


 今日は地元の七夕まつり。全国的に有名な仙台と同様、月遅れの旧暦ベースで実施される。
 ニースでのテロ事件を受けてか会場には警備員、そして2人組で遊弋する警察官の姿が目立つ。

 通常の交番勤務であれば単独で行動する警察官が、犯罪者の検挙・現場保全・応援要請に万全を期し、或いは片方が負傷または殉職してもバックアップして活動を継続できるよう、ペアで行動しているところに警察の本気度と治安の現実を見て取れる。

 交通規制の末端に近い部分や、熱源・電源を用いている露店周辺で若干の緊張を強いられた(以前、爆発的な火災で重篤な火傷を負う事故があった)以外は、極めて平穏に祭りを愉しんで帰宅した。



 
 弊ブログでも紹介している『岩通通り』がある京王井の頭線・久我山駅の隣、富士見ヶ丘駅近隣の商店街で行われたお祭りも、同じく月遅れの七夕祭りで、サンバ隊が練り歩きクライマックスを迎えたところだったようだ。

 またも「自分原理主義テロリスト」による残虐な破壊工作が決行され、無辜の市民の足元に紅蓮の炎が放たれた。


 火炎瓶が投下される前に、多量のガソリンやシンナーが、或いは金属や小麦の微粉末が撒き散らされていたら、火傷では済まなかっただろう。
 単に愚かな老人の知識に含まれていなかった、またはそこまで思い至らなかっただけのことで、一歩間違えれば新幹線における放火事件以上の大惨事となっていた。



 祭りの騒音に対し苦情を申し立てていた、とする情報もあるが、そんなものは残虐行為を正当化する理由にはならない。行動を起こすきっかけの一つでしかなかろう。

 サンバ隊の音楽や奇声がうるさいのは確かだが、年に一度のお楽しみだからとやり過ごす寛容さも、階下に降り街に出て近所の人々と交流する連帯感も、何なら参加して一緒に騒いでやろうかという積極性も、全く見て取れない。

 有るのは絶望的孤立と精神的貧困、そして手前勝手な鬱憤だけである。



 警察は殺人未遂で調べていると報じられているが、裁判に至れば死刑を含め厳罰に処すべきだ※。
 地下鉄サリン事件では、死者が出なかった路線の実行犯でも死刑が確定している。
 前述の通り、負傷者のみで死者が出なかったのは偶然でしかない。殺意の強さおよび犯行の悪質さを評価して裁きが下されなければならない。
 
 自死を図った者へ死刑判決が確定したら、ある意味滑稽なことになるが、さりとてテロリストの自決を成就させれば、それもまた凶行を構成する重要なパーツが完成してしまう。
 死体でも構わぬ。犯行の責任を負わせなければならない。

※犯行直後に室内で首吊り自殺を図り、救急搬送されたが翌日未明に死亡



 他方、祭礼の主催者側も、今後は切り口を変えた安全対策が求められよう。
 「これまでやってきたから」「みんなが知っているから」と、何の告知も無く祭りのスケジュールやコンテンツおよび交通規制を決めるのは、自分原理主義テロを呼び込み、余計な危険を醸成する惧れがある。

 既に実行している主催者も多いとは思うが、会場周辺の住民には「例年のお祭りですがご迷惑掛けます」「交通規制や騒音・ゴミなどでお困りでしたらご相談ください」と、一軒々々仁義を切って回ってはどうか。

 その過程で、場合によっては理不尽な要求を突きつけてくる住人もいるだろう。
 妥当な要求であれば折り合いを付け納得してもらう一方で、どうしても聞き入れられなければ、その住民に関する情報を共有して、今回のような凶行に奔らぬよう警戒を怠らなければ最悪の事態は防げる。


 精神的・経済的な貧困はともかく、孤立や鬱憤は、ある程度周囲の関与で解消できる。
 警察力に頼るのと併せ、各自が主体的かつ幅広く安全対策を考え、警戒する時期に来ている。



Posted at 2016/08/08 12:59:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記

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「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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