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midnightbluelynxのブログ一覧

2017年01月06日 イイね!

受身

受身 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信コラム"深読みチャンネル"から『「残業ゼロ」でも「趣味ゼロ」という大問題』に注目。

 
 筆者は30代で上場企業の取締役を務め、『非学歴エリート』『下剋上転職』などの著書を上梓する新進気鋭の企業経営者。本人は「中堅私大出身」と謙遜するが、一時世間で注目を浴びた学生団体・SEALDsリーダーと同窓のようで、個人的には「非学歴」を自称するのは如何なものかと思う。
 なるほど論理展開に勢いがあり、卓越した才能が垣間見える一方で、上記「非学歴」と併せ疑問が無いでもない。


 世の中は、かくも優秀な人間だけで構成されているわけではなく、私を含め多くの愚鈍な人間が苦悶し奮闘することで動いている。
 一貫して不景気だった前世紀末からの20年余り、主体的に進路を切り拓くことができた若者が、どれほどの割合でいるのだろうか。趣味に没頭できる経済的・時間的余裕を確保している勤労者が、マジョリティと言えるのだろうか。

 趣味を持て、体を鍛えよ、ワークライフバランスの責任は自分にある……と言ってみたところで、低賃金・劣悪な待遇に苦しみ、配偶者を得て家庭を築くことすら侭ならない人間にとっては、遙かに高いところから聞こえる嫌味でしかなかろう。


 立志伝中の人物と同列に、名も無き市井の人々を語ること自体、所詮は無理がある。
 また、景気回復で急に懐が温かくなった若者が、遊びが過ぎて常軌を逸した事故を起こすぐらいなら、大人しく勤勉に職へ従事し続けてもらった方がよい。



 ただし、人生を穣かに送るためには、生活の糧を得るのが主目的である仕事や勤務先に対し、或いは個人が自由に使える余暇時間という名の金銭に換え難い資産に対し、受動的であってはならないという筆者の主張は正しい。

 問題は、オンもオフも能動的に活動できるだけの社会的基盤(給与水準・勤務待遇・社会保障等々)が整っているかどうか、である。



Posted at 2017/01/07 10:51:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2017年01月05日 イイね!

小寒

小寒 暮れ~正月三賀日は、子どもの社会科教育を兼ねて、鉄道を利用し長崎・広島を家族で旅してきた。
 ほぼ一貫して、この時季にしては温暖な気候が続き、辛い思いをすることなく休暇を愉しんだ。
 追って「おすすめスポット」等のコンテンツとしてアップしたい。


 昨日・4日も暖かく、仕事始めに合わせて我がカブリオも、午前中に走り初め・オープン初めを行った。
 頬を撫でる冷気と、陽射しの温もりのコントラストが心地良い。

 屋根を開け放ったまま帰宅して一旦ガレージに格納し、そのまま午後も出掛けようかと思っていたが、生憎呑み始めてしまい今年最初の運用は終了。



 一晩程度なら気にならないが、屋根を開け放ったまま長期間格納していると、シャッターの隙間から吹き込む風のため、車内へ埃が積もってしまう。
 今日も夕刻に家族を迎えに行く運用に就くと同時に、ガレージを出て直ぐに屋根を閉める。

 車内は特段汚れていなかったが、さすがに寒い。ガレージ内でも、外気温とさほど変わらない。
 なるほど屋根を閉じて格納していれば、それなりに保温効果があるのだと気が付かされる。


 暦の上では「小寒」。冬本番を迎える頃である。
 カブリオレという属性においては厳しい季節だが、世界最高水準のオフロード車としては、雪道を走破しウィンタースポーツへオーナーを誘う、属性にピッタリのシーズン。


 さて昨年手に入れたギアを、今シーズンも使い倒すことができるか。
 子どもたちからも「パパとスキー場に行きたい」とリクエストが出ているところ。


 年度末に向けて際限なく膨らむ仕事の消化と、年々老い衰えていく肉体との、危うい鬩ぎ合いの合間を縫って、週末の穣かな時間を確保したいものである。




Posted at 2017/01/06 22:38:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記
2017年01月04日 イイね!

馴合

 スポーツ紙・報知新聞が運営するニュースサイト「スポーツ報知」の配信記事から『【箱根駅伝】神奈川大・中神、あわや交通事故も…大後監督「冷や汗をかいた」』に憤る。


 表面的には、警察の不手際が非難されるべきなのだろう。
 仮に人身事故に発展していたら、ドライヴァーも前方不注意の責任を問われた。
 そうなれば警察は「規制に不備があったものの、主たる責任は運転手」と逃げを打ったかもしれぬ。

 ドライヴァーの立場では、たまったものではない。
 規制担当者およびその上司の処分を含め、警察当局の猛省を促したい。



 もう一つ、根深いところで憤りを覚えるのは、マスコミに対してである。
 今日夕刻時点で、ニュースサイト上に記事をアップしているのは引用した報知新聞と朝日新聞だけ。箱根駅伝の共催者たる読売新聞は、頬被りしている。

 大会運営に直接関係しない朝日新聞はともかくとして、読売新聞系列で、かつ箱根駅伝の後援者でもある報知新聞がインシデント発生を記事にしたのは、マスコミとしての矜持だったのかもしれない。
 ただ両社にしても、発生から丸1日が経過していた。

 箱根駅伝がもたらす感動や、勝者の栄光・敗者の無念が、視聴者によってある程度消費され尽くした後に、やっと記事にした印象である。

 
 報知新聞は、読売新聞に対する遠慮が働いたか。
 朝日新聞始めとする他のマスコミも、自社が主催するスポーツイヴェントにケチを付けられたくないため、敢えて記事化を遅らせた/記事化しなかったのではないか。

 ちなみに朝日新聞は伊勢路を舞台にした全日本大学駅伝の主催者、弊ブログ主が度々意見している惨軽新聞……もとい産経新聞は出雲駅伝の後援者、毎日新聞は全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の共催者に、それぞれ名を連ねている。

 そんな立場のマスコミ各社が、読売新聞共催イヴェントに関連するスキャンダルを詳らかに報道せよ、と期待する方が間違っていると了解すべきか。
 傍目には、警察を含めた「箱根駅伝マフィア」或いは「大手マスコミマフィア」が馴れ合っているようにしか見えない。

 
 箱根駅伝そのものに対する批判(競技力向上や教育的な意味が薄れ、大学の宣伝ショウ化している/関東の大学しか出場できず、優秀なランナーが地方に残らない/箱根経験者が卒業後、長距離ランナーとして成功した例が少ない/選手生命に影響しかねない低体温・低血糖・脱水などの症状が多発する等々)も根強い。

 ここで更に事故が発生していたら、神奈川大の監督も競技後の会議で主張されたようだが、箱根駅伝の存続に関わる事態になっていた可能性もある。

 
 競技団体や参加校は、マスコミのしがらみから一旦離れて、今回のインシデントに限定せず本来在るべき大会のスタイルを真摯に検討し直す段階に来ているように思う。

 

Posted at 2017/01/05 18:37:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2017年01月03日 イイね!

移行

移行 時事通信社のニュースサイト・時事ドットコムの配信記事から『関心高まる鉄道輸送=運転手不足で、競合社協力も-国交省、2割増目標に』に注目。


 学生の立場ながら運輸・交通を研究対象に据えていた人間(=私)としては、何を今更言ってんだ?と思わないでもない。

 記事中にある「モーダルシフト」は、国土交通省に統合される前の旧・運輸省が提唱した施策(初出は1991年ごろ)で、私が所属していたゼミでは間違いなくホットな話題の一つだったが、以降大した盛り上がりを見せぬまま四半世紀が過ぎ去ってしまった。



 当時から、記事にある一般的な最大650t列車=10tトラック換算で65台=ドライヴァー65人を要するのに対し、貨物列車の乗務員は1人で済む(ただし220㎞毎に交替)ことは宣伝されていたし、東海道~山陽線の筋では更にキャパシティを拡げた最大1,300tの貨物列車(=10tトラック130台)も運行され、トラック輸送の隘路を受け入れる体勢が着々と整えられていた。

 そして何より、自動列車停止装置(ATS)や、乗務員に生じた異常を検知してブレーキを作動させるデッドマン装置(EB)が完備している列車1本が減ったなら、ドライヴァーの注意力に依存するしかないトラックが65ないし130台も増加する。それは即ち、渋滞・事故・環境破壊の要因増に他ならない。


 
 「モーダルシフト」が提唱されてからの25年間は、ほぼ一貫して景気低迷・人余りの状況が続き、安価なトラック輸送が下支えされて、鉄道への移行を阻んできた。ところが少子高齢化の進行で、いよいよ人手不足が深刻になりトラック輸送の担い手が喪われ、鉄道輸送が再評価されているのだろう。


 しかし乍ら現状の鉄道貨物が、荷主にとって使い勝手の良い輸送手段とは言い難い。
 更なる高速化・輸送力強化や、貨物駅でのトラック輸送との接続改善(例えばトラックの荷台部分だけ貨車もしくは台車に載せる「スワップボディ」など)を進める必要がある。

 旅客会社や、現在は貨物輸送を行っていない民鉄でも、一部で実験的に行われているが営業用車輌を活用した宅配便荷物の輸送(参考情報URL参照)など、従来の貨物輸送スタイルに囚われない取り組みが求められよう。



 鉄道とトラックの利点をベストミックスした、効率的でエコロジカルな物流体制の構築を期待するところである。



Posted at 2017/01/04 06:22:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2017年01月02日 イイね!

砂鉄

砂鉄 全国紙・産経新聞が運営する関西版ニュースサイト「産経WEST」の配信記事から『【戦後72年】ゼロ戦や隼のエンジンを支えた!戦時中に咲いた“徒花”、島根・久村鉱山に70年ぶりスポットライト』に注目。


 日本刀生産の原料となってきた古式ゆかしき製鉄法が盛んな地なれば、戦争で貿易相手を喪い、シーレーンを絶たれた状況で、あわよくば鋼材を国内(かつ本土で)確保したいと思うのは当然だろう。

 しかし露天掘りで莫大な鉱石を一挙に掘り取るヤマと比較したら、効率・生産量の面で桁違いに劣るのも、また当然である。


 思い返せば、この鉱山で産出された鉄を用いて生産された、切れ味鋭い日本刀の如くに大空を飛び交って敵機を落し、工芸品のような美しさすら覚える零戦も、緒戦こそ優勢だったものの圧倒的な物量に屈し、最後は有人巡航ミサイルに貶められた。

 日本刀とて片手で扱うには重すぎ、敵と対峙すれば直ぐに刃毀れして、兵器としての実用度は低いとされる。
 日本刀一振りよりも、一度で致命傷を与える可能性は低いが破損も少ない鈍器を100本揃えて戦う方が、間違いなく勝ち残れる。



 久村(くむら)鉱山・零戦・日本刀の奇妙な共通点から、我々は教訓を汲み取らねばなるまい。

 併せて黴臭い前近代的な価値観を手放しで賛美しながら、先哲の尽力を「徒花(あだばな)」と切り捨てる自称・保守系紙「惨軽新聞」の執筆記事に、大いなる矛盾と度し難い低劣さを指摘しておきたい。

 弊ブログの惨軽批判は、今年も続きそうである。







Posted at 2017/01/03 08:14:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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