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midnightbluelynxのブログ一覧

2017年03月11日 イイね!

無音

無音 在京キー局・TBSのラジオ番組から、『久米宏 ラジオなんですけど』を聴取す。

 今日は、6回目の「3.11」。ラジオファンの私は、カーオーディオでTBSのコンテンツを聴きながら、クルマを運転していた。

 震災および慰霊関連の内容が続く中で、NHKか民放か・AMかFMかを問わず、各放送局をリレーしての防災一口コメントが、これからも発生するであろう災害への備えを訴える。

 NHKの震災復興キャンペーンソング「花は咲く」が、TBSラジオで流されたのには少々驚くと同時に、何度も耳にした筈の歌詞を改めて噛み締め、運転中にも関わらず涙が溢れてきた。



※ラジオ放送では、オリジナルの東北出身者メドレーヴァージョン


 真っ白な雪道に春風香る
   わたしは懐かしいあの街を思い出す

  叶えたい夢もあった
   変わりたい自分もいた
    今はただ懐かしい
     あの人を思い出す

  誰かの歌が聞こえる
   誰かを励ましてる
    誰かの笑顔が見える
      悲しみの向こう側に


 夜空の向こうの朝の気配に
   わたしは懐かしいあの日々を思い出す

  傷ついて傷つけて
   報われず泣いたりして
    今はただ愛おしい
     あの日々を思い出す

  誰かの想いが見える
   誰かと結ばれてる
    誰かの未来が見える
     悲しみの向こう側に


 花は花は
   花は咲く
    いつか生まれる君に

  花は花は
    花は咲く
     わたしは何を残しただろう


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 叶えたい夢を胸に秘めた、あの街の友の為
 震災に潰え津波に沈み、傷付いた人々の為に
 放射能汚染を逃れ、異郷で暮らす家族の為に
 今を生き、明日に生きる我が子達世代の為に
 私は何を残したのか。

 省みれば些か恥ずかしくなる。



 震災発生時刻を期して、MCの久米宏氏が1分間の黙祷を促す。
 ラジオ番組で黙祷するということは、即ち無音状態の放送が続くことになる。

 一般的には放送事故扱いとなりかねない事態だが、久米宏氏始め番組スタッフの真摯な想いが、そして今なお生々しい傷痕を晒す震災の記憶が、画期的な「ラジオの黙祷」を実現させたのだろう。
 
 ちょうど幹線道路を走行中で目を瞑るわけにはいかなかったが、気持ちだけは1分間ピッタリと、被災地へ寄り添わさせていただいた。


 
 我々が諦めなければ、花は咲く。
 
 瓦礫すらも残らなかった街の跡であっても。
 海水が満ち、塩分が染みた農地であっても。
 致死的な放射線が飛ぶ、溶け落ちた原子炉であっても。




Posted at 2017/03/16 22:44:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2017年03月10日 イイね!

長靴

 全国紙・朝日新聞が運営するニュースサイト「朝日新聞DIGITAL」の配信記事から
 『「もうけた」辞任の務台氏「厳しくけじめ」 地元で謝罪』および
 『務台氏発言に「安易に笑い取る癖改めろ」 公明・山口氏』に失笑す。


 弊サイトでは「截趾適履」なる熟語を通じて、務台政務官の被災地における行動の問題点を論じたが、どうも全くの無駄であったようだ。

 自らに課せられた任務を全うするのに際し、適切な履物を選択する以前に、自分がいつ履物を身に着けるべきかすら分かっていなかったらしい。

 そもそも政治家のパフォーマンスとして、自身の所業をネタに下らない笑いを取るくらいなら、初めから潔く足を濡らしていた方が適切だったことに気付いているだろうか。


 被災者感情を踏み躙っただけでなく、務台政務官の粗相とは何ら関係が無いケミカルシューズ業界にまで、とばっちりを及ぼした罪は重い。

 個人的には地元有権者に頭を下げるよりも、長靴製造に従事する労働者・経営者に詫びを入れるのが先だと思うのだが。




Posted at 2017/03/15 23:17:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2017年03月09日 イイね!

幻弾

幻弾 スポーツ紙・日刊スポーツのニュースサイト「ニッカンスポーツ・コム」の配信記事から『山田から幻弾少年へ「またグラブ持って応援に来て」』に注目。


 野球少年でなくとも、グラブを手にしてるところへボールが飛んできたら、反射的に手が出てしまうだろう。
 それが妨害行為と看做され、結果的にホームランが取消しとなってしまったこと自体への反省は必要だ。しかし、それ以上でもそれ以下でもない。
 山田選手が心配しているように野球が嫌いになってしまうのみならず、偏執的なネット民にプライヴァシーを暴かれ、少年が人生そのものを誤り兼ねない状況に追い込まれている。

 健全な野球ファンであれば、ホームランが幻になってしまった悔しさは共有しつつ、同じスタンドで声援を送っていた仲間の失敗を、寛大に赦すべきだ。
 このエピソードがあったからこそ、昨日の豪州戦では山田選手が奮起し、侍ジャパンの一次リーグ突破を後押ししたのだから、結果オーライである。

 どんなに重要な国際大会であろうと、その試合経過が影響されようと、スタンドに居合わせた人の一生を破壊するようなことがあってはならない。



 それにしても、山田選手の気遣いには心洗われる。
 基本的に高卒でプロ入りした選手には全く興味が湧かず、個人的には山田内野手よりも、履正社高で1年後輩だったタイガースのルーキー捕手・坂本(元明治大キャプテン)の方を応援してきたのだが、この記事を読んで一挙に山田哲人のファンとなった。

 日本代表は2次リーグへ駒を進め、ここを突破すれば、いよいよアメリカでの決勝トーナメントとなる。山田選手の活躍に、期待したい。



 そして我らが東京六大学野球が、いよいよ来月8日から始まる。

 かつては「水原リンゴ事件」(1933年秋季・慶早3回戦/この事件以降早稲田1塁側・慶應3塁側に固定された)および「八十川ボーク事件」(1931年春季・明慶2回戦)など、フィールドをも巻き込んだ乱闘騒ぎが起きた記録が残っているが、現在の週末昼間の神宮球場スタンドでもトラブルが全く無いわけではない。
 ただ大概がチアリーダーをローアングルで隠し撮り…といった迷惑行為が露見、応援席を仕切る学生から、データ消去と即時退場を命じられて落着する。キューバ戦のように、試合進行が止まったり記録に影響するような事態は、まず起きない。
 
 かわいい後輩学生を盗撮するような破廉恥な観客は、純粋な野球ファンでもなんでもなく、それこそ厳しく吊るし上げて貰いたいものだが、アマチュア野球の牧歌的な運営もまた魅力の一端である。

 


Posted at 2017/03/14 17:04:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント | 日記
2017年03月08日 イイね!

操縦

操縦 時事通信社のニュースサイト・時事ドットコムの配信記事から『熟練操縦士の確保難しく=増える山岳救助、進む高齢化-防災ヘリ』に注目。

 まずは事故の犠牲となられた方に、哀悼の意を示したい。
 先ごろ発生した、長野県防災ヘリコプターの墜落事故に関連した、周辺情報の報道である。

 事故機・ベル412EPは、西側諸国の軍用ヘリとして多数採用され、ベトナム戦争絡みの映画等で頻繁に登場する「UH-1」を起源とする。
 航空機に詳しくない方でも、恐らくは「ヘリコプター」と聞いて、真っ先にイメージされるであろうモデルだ。



 私が禄を食んでいる建設業界も、実はヘリコプターおよび墜落事故と無関係ではない。
 まず、監督官庁である国土交通省が、防災ヘリコプターを運用している(ただし、長野県のように自主運行ではなく民間委託)。
 また山深い場所で施工される砂防ダムの工事など、地上からのアクセスに問題がある現場へは、ヘリコプターでの機材空輸が行われる。

 私自身も、ヘリコプター運行会社と直接連絡を取って、状況確認や相談をさせていただいたことがある。



 ある民間航空会社の方と膝詰めで打合せをさせていただいた折、不満或いは愚痴のレヴェルを超える、切実なご意見を拝聴した。

 民間航空会社が多大なコストを投じて養成したパイロットやエンジニアが、ヘリコプターを自主運用する官庁・自治体に、引き抜かれてしまうことが少なからずあるらしい。

 退職事由を訊けば、家族の事情や生まれ故郷へのUターンなどが返ってくるが、なかなか一般的には取得できない資格保持者である以上、他の業種に転じたとは考え難く、結局は官庁・自治体ヘリの運航に関わっているようだ。


 しかしながら回転翼(=ヘリコプター)・固定翼(=いわゆる「飛行機」)のいずれも、操縦や高度な整備の資格は型式ごとに異なっており、操縦士または整備士の資格を持っていれば誰でもいい……というものではない。
 また、長野県が保有していたヘリコプターは比較的メジャーなモデルとは言え、高山が多い地域性を踏まえた操縦スキルが必須であること、安定的な運行のために予備人員も押えておきたいことを考慮すれば、民間の懐へ手を突っ込むような真似をしてでも、官庁・自治体が有能なパイロットおよびエンジニアを確保したい事情も理解できる。

 
 先の民間航空会社の方も、官庁・自治体の事情は把握した上で、民間航空会社の人材を横取りし、企業経営を危うくさせるぐらいなら、いっそのこと我々に運行を委託してくれれば有難いのだが……と仰っていた。



 今から急ぎ養成を開始しても、実際に救助や災害対策の現場で活躍できるようになるまで、相当な時間を要する。その間、数少ない人材を官民で奪い合っても、互いに得るところは少ない。

 ならば、官庁・自治体が運行を直営するスタイルは縮小し、運行委託を拡大する方が民業圧迫の批判を回避でき、政策的にも合理性が高いように思う。

 官が運行の主導権を持っておきたいのであれば、都道府県単位ではなく、国土交通省の地方整備局単位で共同運行する/都道府県の中でも、防災対策部署に加えて警察・消防がそれぞれ機材および人材を確保して運行するのではなく集約する/可能な限り機材は統一し、操縦士・整備士を融通し合えるようにする/ドイツのTHWをモデルに、民間企業および民間所属のパイロット・エンジニアが参加する防災ヘリコプター運行スキームを立ち上げる、といった工夫が必要であると考える。


 運行形態や使用機材が多岐に亘る防災ヘリコプターの現状だけでなく、防災組織体制そのものが「屋上屋を重ねる」が如き部分も見られ、仮に人材や機材を豊富に確保したとしても、万が一の際に効果的・統一的な運用ができるものか、些か心許ない。

 志半ばで山中に斃れた九柱の無念に寄り添い、犠牲に報いるためにも、何らかの具体的かつ有効な対応を進めてもらいたい。



Posted at 2017/03/13 21:16:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 飛行機 | 日記
2017年03月07日 イイね!

回帰

回帰 全国紙・朝日新聞が提供する男性ターゲットのウェブマガジン「&M」の配信コンテンツから、『驚くほど斬新な「レンジローバー・ヴェラール」』に注目。


 今日から開催されるジュネーヴ・ショウに関連する話題。出展各社とも、相当にSUVへ力を入れており、当該カテゴリの元祖にして、セダンやスポーツカーのラインナップを持たないレンジローヴァーへは相当なプレッシャーが掛かっているものと想像する。

 魅力的な他社モデルを迎撃すべく、満を持して投入されたのが、記事にある「ヴェラール」。現行のレンジローヴァー・シリーズ4番目のモデルだが、サイズ的には大御所・レンジから数えて3番目。イヴォークとスポーツの中間に納まる。

 この辺りのサイズ差設定が、「絶妙」であると絶賛されて各モデル共に成功するか、「微妙」と判じられて販売が低迷しパージされるモデルが出てくるか、今後の展開に注目していきたい。



 「ヴェラール」とは、女性の顔を隠す薄布、そこから転じて物事を覆い隠す意味の慣用句として用いられる「ヴェール」を基にした造語なのだとか。

 ただし、レンジローヴァーとしてはもう一つ重要な意味を持ち、高級四駆の先駆けとなった初代モデルのプロトタイプに附されたコードネームだった。
 エポックメイキングな新モデルが、正式リリースされるまでの「仮称」として、なるほど「ヴェール」は最適な名詞である(笑)。



 日本の電機業界をリードしてきたソニーが、1989(平成元)年に小型高性能のビデオカメラをリリースするに際し、「TR-55」なる型式を与えた。
 この型式、ソニーの前身である東京通信工業が1955(昭和30)年にリリースした、日本初のトランジスタラジオに附されたもの(=トランジスタラジオ’55の意味)で、ソニーの歴史のみならず、日本における高度な電子機器開発および製品化の先駆けとなったモデルでもある。

 元号も変わり心機一転・原点回帰を志したソニーの意気込みが、「パスポートサイズ」(ただし現行よりも大判)なる、これまでにないコンパクトかつハイスペックな製品開発を成功させ、ユニークかつ実サイズを認識し易い広告展開と相俟って、ビデオカメラの「TR-55」も歴史的な大ヒットを記録した。
  


 全く畑違いの業界にして、時代背景もマーケット環境も異なるが、名だたるメーカーとしての矜持・原点に回帰しつつ新たな方向性を見出そうとする努力は、些かの差も無く共通するところだろう。

 原点回帰どころか、未だに原点へ留まり続けるクルマ(=ゲレンデ)のオーナーとしては、決して真似のできない本物の高級感の演出と併せ、やや羨ましさを隠せないで居る。

Posted at 2017/03/12 19:10:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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