• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

midnightbluelynxのブログ一覧

2017年11月30日 イイね!

軟弱

軟弱 在京キー局・TBSが運営するニュース動画サイト「TBS News-i」の配信コンテンツから『九州新幹線脱線事故、地盤の軟らかさなどで揺れが増幅』に注目。

 建設業界で禄を食む鉄道ファンなれば、どうしてもアンテナに引っ掛かる記事である。
 高架橋に固有の振動周波数に、同じく新幹線車輌に固有の振動周波数、それらを揺さぶった地震波形がシンクロして、中越地震で脱線した上越新幹線以来の事故発生になったものと推測する。

 そのどれかがずれていれば、脱線は免れていた可能性もあったのではないか。


 13日間を要した事故後の復旧作業に際し、初動で重要な役割を果たす大型クレーンの搬入に苦難を強いられた。その要因がまさに「軟弱地盤」だった。
 容易に想像いただけるものと思うが、ズブズブの地面に重いクレーン車を乗入れて、更に重量物を安定的に吊り上げられるわけがない。

 一般的には、厚い鉄板を敷き詰めてクレーンの荷重を分散させるが、それでも沈下の危険が想定される場合は、地盤改良工事(軟弱な地盤を固化・安定させる)を施工することもある。


 この軟弱地盤は、恐らく高架橋を築造する段階では基礎を深くするなど設計・施工に影響を及ぼし、揺れを増幅して新幹線を脱線させ、更には事故復旧の足を引っ張ったことになる。


 車輌/軌道側では、脱線防止のガードを台車および線路に装着するなど、対策が進んでいる。
 一方でトンネル・橋梁などの土木構造物は、地震に因る破壊に抗う対策が進んでいるが、構造物そのものは破壊されなくとも、構造物上または内部に居る利用者の安全をどう護るか/復旧・保全・更新のプロセスを勘案して設計・施工されているか、もう一歩の改善余地があるものと考える。


 例えば新幹線高架橋沿線は、地権者の同意を得た上で、予め可能な限り幅を持って地盤改良を施工しておく、といった対策を進めておけば、脱線の防止・復旧の迅速化に繋がるだろう。

 予算との兼ね合いもあろうが、低廉かつ短期間で地盤改良ができるメソッドの開発など、新幹線の安全性向上のため、複合的・多面的に検討を進めてほしい。


Posted at 2017/12/02 10:56:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2017年11月29日 イイね!

実物

実物 今日から千葉県の幕張メッセで「橋梁・トンネル技術展」/「鉄道技術展」を開催中。

 トンネル関係の出展企業からのお誘いで「橋梁・トンネル技術展」の案内状を賜り、参加してきた。
 なお「鉄道技術展」も実態としては単一の会場で挙行されており、同じ入場者証で見学できる。

 業務上は前者、個人的な趣味を含めると明白に後者への興味(笑)で、じっくり情報収集に勤しんだ。
 とは言え橋梁もトンネルも、鉄道土木の重要な分野であり互いに無関係ではない。 
 非常にいい勉強をさせてもらえた。


 なお、この展示会は土木学会認定のCPDプログラムとなっており、滞在時間に関係なく5.5単位を附与される。
 継続研鑚が課せられている方には、効率的に多くのポイントを稼ぐ、絶好の機会と言える。
 
 これまでの展示会でも、個人的に展示会事務局へ出向いて「受講証明書」を発行してもらいポイントを稼いできたが、発行する側が手馴れておらず15分以上待たされることもあった。
 今回に関しては主催者(フジサンケイビジネスアイ=日本工業新聞)が事前に認定プログラムの申請を済ませていて、スムーズに所定の受講証明書を入手できる。

 集客の目玉として、CPDプログラムであることを明示し、迅速な証明書発行を約するのも、今後は展示会企画の方向性として定着するものと予想する。



 鉄道好きの目線でも、欧州製の大型保線機械や、軌陸ダンプなどの実物を間近に見学が可能。
 屋外展示では、実際に軌道を敷設してデモンストレーションを実施している。

 業界関係者だけでなく、一般の方もご興味がおありなら、是非にも実物を触れにご観覧を。



 会期は金曜日(12/1)1700時まで


Posted at 2017/11/30 12:15:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント | 日記
2017年11月28日 イイね!

白杖

白杖 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『田園都市線、男性の白杖をドアに挟んだまま出発』に危惧す。

 相変わらず、視覚障がい者が巻き込まれる事故が根絶されない。

 ドアに挟まれた白杖だけが持って行かれ、怪我人が出なかったことを単純に喜んでいい事故ではない。


 白杖のストラップを手首に絡めていて、咄嗟に外すことができなければ、間違いなく引き摺られていた。
 先頭車に乗ろうとしていたとのことなので、程なくホームから転落して大怪我を負うだけでなく、走行装置部分に引き込まれれたなら全身が轢断され、死亡していたことだろう。

 白杖の主が無事だったとしても、白杖自体が別の駅で凶器になっていたかも知れぬ。
 ホーム上で子どもの頭に当たる/着衣のポケットや弛んだ部分に引っ掛かり転倒させる等の事故が起きていた可能性を否定できない。


 こうして分析を進めると、障がいをお持ちの方だけが気を付ければいい問題ではないことに考え至る。

 首にぶら下げたIDホルダーや、コートのフード部分がドアに挟まれれば、同様の事故を招き兼ねない。
 ドア外に飛び出したカバンやベビーカーが、ホーム上の別の利用者を傷付けてしまうことも想定される。
 

 健常者と呼ばれる者も、いや健常者だからこそ、障がい者の方々を積極的にサポートするだけでなく、注意と配慮を怠らず、公共交通の安全に協力・寄与すべきだと思う。

 無謀な乗車を試みないのは当然のこと、デヴァイスに目と耳を塞がれた状態で利用するのも、真摯に考え直した方がよい。
 危険にいち早く気付くことが、自身や家族を含め、周りの利用者を救うのだと知らねばならぬ。

 お見えの各位には、何卒気配り・目配りをお願いしたい。



Posted at 2017/11/29 22:11:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年11月27日 イイね!

正弦

正弦 全国紙・産経新聞が運営するニュースサイト「産経ニュース」の配信記事から『丸ノ内線旧車両、3度活躍 アルゼンチンから20年ぶり』に歓喜す。



 弊サイトでも一年以上前から注目してきた、凱旋帰国を成し遂げた赤い電車の原形復帰が、この度竣工を見た。

 ラッピングフィルムではない、本物の塗装が魅せる赤色が味わい深い。
 プリントでない、ステンレス切り抜き加工で表現されたサインカーヴが美しい。

 地球の裏側へ送り込まれた電車が、再び帰って来ただけでも奇跡なのに、かくも美しい姿を取り戻してくれるとは、ファンとして至上の歓びである。



 思えば本系列を象徴する「サインカーヴ」は、何と佳きデザインだろうか。
 高みを目指す曲線と、下落を押し止めようと踏ん張る曲線が、互いに交差しながら、立場を入れ替えながら、寄り添うように、時に励まし合うように永遠に続いていく。
 瞬間々々では、悪いことも良いこともある。しかし浮つくことも、腐ることもなく、一定のレヴェルを保ち続けることに、公共輸送機関としての矜持と、日本の経済成長を地下から支えてきた誇りが垣間見える。

 今いるレヴェルから離れてしまっても、弛まず進み続ければ再び同じレヴェルに戻ってくる。
 地球の裏側に行ってしまっても、また戻って来れるのだ。まさに、この電車にピッタリじゃないか。


 東京都心で、懐かしくも格調高い赤色に、サインカーヴを締めた地下鉄電車に乗ってみたいものだ。




Posted at 2017/11/28 22:44:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2017年11月26日 イイね!

栄螺

栄螺 エンターテインメント関連コンテンツが充実した情報サイト「オリコンニュース」の配信記事から『国民的アニメ『サザエさん』の“普遍性” 東芝CM降板でどう変わる?』に注目。

 弊サイトが早くから懸念を表明してきた「サザエさん」の身の振り方についての記事。


 ブログ主として、鋭く切り込んだ記事の方向性に誤り無しと胸を張る一方で、ついつい幼い頃からの思い入れが強い余りに、あたかも二次元世界に暮らす磯野家が自律的に変革を遂げ、その展開如何で現実世界のスポンサーが決まるかのように記してしまった(笑)。
 当然にそんな筈はあろうこともなく、やはり磯野家の今後は後継スポンサー次第…ということになるのだろう。


 麗しき昭和の暮らしを、今後も継続する限りはICT企業は勿論のこと、ネット経由の通販事業など関連する業界も、番組をサポートする効果が薄い。
 どう考えても、磯野家のメンバーがPC画面にかじりついてamazonの商品を物色、大小の段ボールが多数宅配便で届く……よりも、三河屋さんの御用聞きで日々必要な物品を調達する方が似合っている。

 それでもなお、記事にあるように「普遍性の高さ」「内容への不介入」を維持したまま、制作資金を潤沢に提供してくれる企業がいてくれるものか。

 皆がお世話になっているとは言え、社会を支えるインフラなどではなく、文化財と評するには歴史が浅い「サザエさん」の今後に、絶えず注目していきたい。



 ところで、日曜夕方を迎え憂鬱になる心境を「サザエさんブルー」などと表現する。
 麗しき休暇の黄昏は、確かに寂しさを覚える時間帯であるが、昨今の私は異なる。

 平日か休日かを問わず1830時前後になると、その日に為すべき仕事が終わっていないことに思い至り、絶望的な気持ちに陥ってしまうのだ。 

 連日「サザエさんブルー」に苛まれる私に、どなたか愛の手を……。



Posted at 2017/11/27 22:55:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Gクラス カブリオ メルセデス・ベンツ Gクラス カブリオ
 G320カブリオ(V6・ミッドナイトブルー)を愛車にしています。  息の長いGクラスで ...
その他 その他 その他 その他
 サントレックスの軽規格折りたたみトレーラーです。以前所有していたキャンピングトレーラー ...
メルセデス・ベンツ Gクラス ジュラシックワールド・オフィシャル (メルセデス・ベンツ Gクラス)
G550 as a movie star! Coming soon.
メルセデス・ベンツ Gクラス ドイツ連邦軍多目的車輌「ヴォルフ」 (メルセデス・ベンツ Gクラス)
 ドイツ連邦軍が1989年~1994年にかけて10,000両以上もの大量調達を果たした軍 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation