先日、所用で箱根へ行くついでに3連休を取り、昨年2011年の夏場にも訪れた長野・山梨両県へも訪問いたしました。
夏場は緑が広がる美しい自然も(戸隠高原や富士山・富士五湖とか)、極寒の冬場にはまた違った姿になっているだろうと思いながら、2012年1月27日の夜から車を走らせていました。
で、最初にかなりの積雪に出会ったのは、滋賀県の東端にあたる彦根・米原付近から関ヶ原にかけての名神高速道路の走行中でしたが、翌28日に実際に長野県へ入ると、とにかく信濃地方は大雪一辺倒でして、長野市内のビルが立ち並ぶ街中でも路面がいたるとこで白く、地元の方はさぞかし大変だろうと思われました。郵便配達のバイクが後輪にタイヤチェーンを巻いて配達しているのも見えました。
結局、長野県の北部は大変な大雪だったことから、
我がコンテ号の雪道走行テスト状態となった次第です。
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ところで、新車購入時のみ注文できるダイハツのメーカーオプションの中に、寒冷地仕様というのがあり、2WDのコンテカスタムの場合は10500円高(2012年現在) となりますが、この2WDの寒冷地仕様車を筆者はあえて購入しました。ちなみにコンテのフルタイム4WD車は、寒冷地仕様は標準装備となっています。
そして果たして、この大雪の中で2WD車で本当に無事に走れるのか、極寒の中で車内暖房は問題ないのか、そしておまけで長時間アイドリングし続けると、いったいどれぐらいガソリンを使うのか、この際なのでいろいろと調べてみました。

(秋口の紅葉の時期の長野県道76号線の様子 : 2012.10.16筆者撮影)

(大雪に覆われた長野県道76号線の様子 : 2012.1.28筆者撮影)
この2枚の写真はほぼ同じ場所で撮影した(秋口の写真は後日撮影) 長野県道76号線を写した写真ですが、ここはもう標高1000m前後でかなりの山奥ともいえまして、写真を見れば分かりますように積雪量も気温も半端ではなかったです。
当方の車、2WDということで雪道には多少の不安があったので、昨シーズンの冬タイヤ購入時に高性能だといわれている、ブリザック レボGZをチョイス。
この銘柄のタイヤ購入費が高くつく分には、純正15インチホイールの設定(165/55R15)を、実用性も兼ねて1インチダウンし155/65R14のレボGZを購入することにより安く済ませ、ムーヴの旧旧中古ホイール購入と相まって冬タイヤ代を浮かしました。
見栄えは正直悪いが、掃除だけはしやすいこの中古純正アルミホイール、馴らしの終えた新品スタッドレスタイヤは雪道でもよくグリップが効いていたものの、もう累積15000km以上も冬タイヤで走行し、今シーズンはタイヤのローテーションもしたものの、もう冬タイヤの性能維持ライン限度に近づいてきたためなのか、きつい登り坂の登坂時には多少滑っていました。

(スノーフィックス スタンダードのタイヤチェーン装着 : 2012.1.28筆者撮影)
そこで普通はしませんが、せっかく非常用として買ったジャッキアップ不要のスノーフィックス スタンダードの亀甲タイヤチェーン、装着の練習も兼ねてスタッドレスタイヤの上から、購入後初めて装着してみました。そのチェーン装着済み写真が上の写真です。
コンテはFF車のため駆動輪とハンドルとが共に前なので、確かにこれで登り下りともタイヤが滑ることはなくなりましたが、氷点下の気温でしかも雪が降っている中での、正直馴れないタイヤチェーン装着は日中でも大変でした。手のかじかみは半端ではなかったですよ。
ちなみに私は、車が来なくてしかも広くなっている安全な場所で装着作業をしたものの、幹線道路や高速道路・自動車専用道路などの路肩でのチェーン装着作業はかなり危険です。先日2日の日にも、どうやら山口県内の国道435号線でチェーン装着中に追突され、装着中だった男性がお亡くなりになられたようです。
ただし聞くところによりますと、同じ長野県内でも信州中野インターから標高の高い志賀高原方面へ行くには、四駆+四輪スタッドレスタイヤ装着車以外はチェーン規制がかかり、スタッドレスタイヤ装着だけではここへは入れないようです。
この時は残念ながら志賀高原まで足を伸ばさなかったのですけど、私のこの車のように二輪駆動+全輪スタッドレスタイヤの車では、ここは標高も高く坂もカーブもきついのでスタッドレスタイヤ装着だけでは正直危ないらしいです。

(国道292号線 長野県志賀高原の蓮池付近 : 2012.6.9 筆者撮影)
この写真の場所は志賀高原の蓮池付近なのですが、かなりの急坂ですね。
そしてこのあたりでも標高が高いこともあって昼間でも、もしここでツルツルのアイスバーンなら、スタッドレスタイヤ+亀甲チェーンも要りそうな感じが確かにしますね。もちろん車の冷却水のクーラント濃度も寒冷地仕様の-30℃までは十分にいける、濃度50%にするのは言うまでもないですが。
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(2012.1.28 大雪の中の戸隠神社中社 正面大鳥居)

(2012.1.28 大雪の中の戸隠神社中社 本殿)

こちらの写真は2011.9.17の早朝の戸隠神社奥社への参道入口写真です。
標高1200m前後の初秋のすがすがしさを感じる、緑豊かな参道写真となっています。
こちらの写真が今回2012.1.28の日に訪れた時のもの
そして奥社参道の始まりにあたる鳥居から遥拝するべく大雪のなか、
下へ降りていきます。
こちらの写真は2011.9.17の早朝の戸隠神社奥社の参道入口にある鳥居です。
夏の終わり頃の撮影なので美しい緑が深々としています。
こちらの写真が今回2012.1.28の日に訪れた時の様子で上の写真とほぼ同じ場所です。

鳥居の上にうず高く積もった雪のすごいこと。
そしてここは信濃の聖地なのか、この大雪の中しかも奥社まで片道2kmもあるのに、
ご年配の女性の方も含め奥社への参拝者が幾人もいらっしゃって、筆者もビックリです。
最初は戸隠神社の奥社参道の入口にあたる木の鳥居から遥拝して,
私はここを引き上げるつもりでした。
が、私より年上らしいご年配の女性の方2人とか、幾人もの方がこの1mくらいは積もっているであろう雪の中を猛然と戸隠神社 奥社へ向かって突き進んでいくのには私もビックリ。
まあ参道もあって道に迷う心配もなく、しかも吹雪いていなかったのもあり、つい負けるものかと我輩も片道2kmもある雪の中を武装して奥社まで行きました。

ほぼ同じ場所でたまたま偶然に撮影していたようですが、
一方は深い緑におおわれているのに対し、もう一方は深い雪におおわれた銀世界となっています。

(この上の写真4枚は2012.1.28の戸隠神社参道と随神門:筆者撮影)
随身門(随神門)の地べたの床に、どなたかが作ったかわいい雪ダルマがありました。

ここでやっと参道の半分にあたる1kmほど来ました。
ここからは戸隠奥社独特の杉並木が続きます。
ああっ、木の上から雪が落ちてきました。
残念ながら、ここの杉並木から奥社手前にある階段が180段ほどあるところまでの参道は、
雪が全く圧雪されておらず、ひざまで雪にめり込むところもあって、
参道写真は1枚も撮っていなかったです。
次の写真はいきなり戸隠神社の奥社を写したものと相成ります。

鳥居もあまりの雪の深さに埋もれています。
しかもお天気もあいにく雪混じりの曇り空で、今回も戸隠山を見ることはかなわなかったです。

(この上の写真3枚は2012.1.28の戸隠神社の奥社付近:筆者撮影)

(こちらの写真は2012.10.17の早朝の戸隠神社奥社本殿:筆者撮影)
ちなみに奥社の社務所もあまりにも雪が深いため、冬季は閉鎖です。
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【2013.5.12 追記】
翌年の2013年 3月の初頭に富山県へ行く用事があるついでに、富士山を見てからここへ再度立ち寄りました。今回もやはり午前中だけが晴天で、なぜかお昼頃になるとまた雲といいますか、高地なのでガスといいますか、もやが発生して視界が悪くなりましたが、なんとか新しいDP1メリルで戸隠山を撮影しました。
1枚目が戸隠神社奥社から見た戸隠山で、
2枚目が戸隠スキー場の駐車場から見た戸隠山です。

(2013.3.7 9:48 戸隠神社奥社から撮影した戸隠連峰)

(2013.3.7 11:21 戸隠スキー場から撮影した戸隠連峰)
今回は富山への用事のついでに思い立ってここへ立ち寄ったので、スキー用具などは全く持参しておらず、戸隠山を撮影したいためスキー場のリフトへの乗車を交渉したものの残念ながら認めてもらえず、仕方なく麓の駐車場からの戸隠撮影でした。
向かい側に当たる怪無山山頂付近から戸隠連峰を撮影したなら、
さぞかし素晴らしい景色だったことでしょう。
次回真冬にここに来るときにはカメラとともに、
十年以上使わずほこりをかぶっているスキー用具も絶対積載して
ここへ来ることにいたしましょう。
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その後、大雪雪一辺倒だった戸隠高原から長野県道38号を下ってタイヤチェーンを取り外し信濃町へと出ました。そして、下の写真(写真は借用)の皆神山へ行ってみることにしました。

(長野市松代にある皆神山 : ウィキペディアより)
長野道を走っていると、長野インター付近の松代に面白い形のボタ山が見えますが、
これが標高659mある皆神山(みなかみやま)です。
この小山の周りは平地なのでこのいびつな山はけっこう目立つのですが、
なんか台形状のピラミッドといった感じで、
今度長野へ来たときはぜひ寄ってみたいとかねがね思っていました。
その望みを今回果たしたわけですが、
当然ながら山頂へと行く道は当然除雪はされておらず、
またまた冬タイヤの走行テストのような感じになっちゃいました。
しかしここもかなりの積雪でしたが、もちろん車もまず通りそうにない雰囲気でしたので、我がコンテ号は2WD車ということもありゆっくりと登っていたものの、実際は山頂に神社があるためなのか、参拝者らしい軽トラが1台後ろから来ました。
この皆神山の頂上まで雪道ですけどツルツルのアイスバーンでなかったため、もちろん我が2WD車でも問題なく行けましたが、実際に山道を登って行き頂上の駐車場に車を停めて降りるとビックリ。ちょっとピンボケ気味の撮影となってしまいましたが、タイヤハウスが写真のように雪が氷結して固まっていましたよ。
残念ながら後輪は撮り損ねてしまいましたが、左右の動きのない後輪のタイヤハウスは、すきまというすきまは、すべて雪が固まって氷塊となっており本当に驚きました。
2WDのコンテの寒冷地仕様車は後輪のタイヤハウスのカバーが無く、まさに雪が付き放題でした。もし4WD用のカバーが補修部品で取り付けられるなら、ぜひ検討してみるつもりです (後日2013年 1月末に取り付けました)。
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こうして狭い道と急坂を無事に登り切り、山頂に無事到着です。
さっそく皆神神社へ参拝です。

(雪景色の皆神山山頂の皆神神社の門 : 2012.1.28筆者撮影)

(新緑の頃の皆神山山頂の皆神神社の門 : 2012.6.8筆者撮影)
入口にちょうちんがあるのといい、この門構えを見ると、
神社というよりお寺のようなイメージにとらわれてしまいます。
そして皆神山と皆神神社のご由緒です。
短いけれど小さな参道が

(皆神神社の本殿2枚 : 2012.1.28筆者撮影)
恐れ多いことですが、撮影禁止でなかったため内部も撮影。
ここの写真は、後日訪問の2012.6.8に筆者撮影。
神社の裏手には歌碑が
日も暮れかけてきてちょうちんに白熱電球が灯り、より神秘的になった皆神神社の門
皆神山山頂でそうこうしているうちに夕方5:00もとっくに過ぎて、
山頂から川中島などを眺めていると日没となり暗くなったので山を下ることにしました。

(皆神山山頂からの大雪の下り道 : 2012.1.28筆者撮影)
この上2枚の写真は、皆神山を下るときに我がコンテカスタム号の車内から愛機DP1xで撮影した写真です。暗部撮影に弱いこのカメラのため、ライトはすべて点灯しカメラの感度も上げて撮影しました。まあ、すごい急坂と雪ですね。

(皆神山山頂の外気温 : 2012.1.28 17:30筆者撮影)
そして無事に登り降りした皆神山を後にしましたが、あまりにも寒かったので(この写真の通り夕方の山頂で-5℃弱)、近くのコンビニでカップラーメンを食べた後、長野インターから長野道へ流入。
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ETCのみの休日の上限1000円高速はすでに終了していたものの、まだこの時は休日割引でETC車は終日高速料金が半額となるので、長野道から中央道へと入ってそのまま諏訪湖SAまで行き、ここSA内にある温泉に入ってからしばらく休息しました。

(諏訪湖上りSA内にあるハイウェイ温泉 : 2010.5.2撮影 ウィキより)
ちなみにここでの外気温は21:44分現在で、すでに-7℃にもなっていてかなり冷え切っていましたが、こんなに寒かったせいか温泉に入って温まり気持ちよかったです。
その後真冬の富士山を見るべく中央道を山梨方面へ上っていきますと、道路表示温度計が-10℃と表示されていて、いったいどこまで冷えるのか興味深々でしたが、とにかくあまりにも寒くて走行中に複層ガラスでないため車の窓ガラスがあまりにも曇るには閉口しました。
それでエアコンをずっと最強にし、
温度設定はオートセンサーが入らない常に最強の熱が吹き出す「Hi」設定にしたままでした。
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初日の旅行はここで終了です。 次のブログその②へと続きます。
【関連情報URL】には、このとき撮影した写真の中から8枚を当フォトギャラリーへ掲載しました。