
日本(世界)最大のタイヤメーカーが出していた、軽自動車・コンパクトカー向けの高級とまではいえないかもしれないが、プレイズ Playz PZ-XCのタイヤが、どうやら廃盤になったみたいなのです。
ここの冒頭のタイトル写真は、このカービューで掲載されていました、新エコピアPZシリーズの写真です。いちばん右が軽四用のエコピア ECOPIA PZ-XC用ですが、どうやら今年(2012年)の2月頃に登場したようです。
で、今日(2012年 5月初頭)、たまたま行った自動後退で、そろそろ磨耗してきた我がコンテRS号の純正タイヤ165/55R15サイズのタイヤを交換するのに、4本でいくらぐらいするのか展示品を見てもプレイズはなくて、「エコピアPZ-XC」なる商品が展示されていたのでビックリ。とりあえずお店でブリヂストンのカタログをもらって来ました。
近所しか走らないチョイ乗りならいざしらず、当方のコンテRS号は、普通車顔負けの長距離走行・高速道路走行も時々しますので、正直転がり性能を良くするためウェット性能を犠牲にし、タイヤのトレッド面のコンパウンド(ゴム)が硬めなのに対し、サイドウォールが極端に柔らかいエコタイヤは筆者は全く好きではなく、特に雨天時のグリップ性能の高いタイヤがいいと思っていました。
しかも軽四向けの165/55R15のタイヤサイズはあまりタイヤの種類も多くなく、純正OEMのダンロップ SP SPORT 300が磨耗すれば、一番いいと思われたプレイズPZ-XCに履き替えるつもりでした。
下の写真2枚は比較のため、
大きさをおおよそそろえて掲載してみました。
(旧製品のPlayz PZ-Xのタイヤトレッド面)
(新製品のECOPIA PZ-XCのタイヤトレッド面)
で、フルモデルチェンジ?した新商品なる同社のエコピアPZ-XCですが、
カタログ上では転がり性能とタイヤ寿命は、プレイズPZ-XCよりもダントツに良くなっているグラフが掲載されていましたが、ウェット性能だけはプレイズPZ-XCとの比較は全くなく、なぜか同じエコピアシリーズのEP100と比較されていました。
販売メーカーの意図は分かりかねますが、単純に考えてしまうとプレイズPZ-XCとの比較がない、ということは試験台上でのウェット性能は、旧製品のプレイズPZ-XCより劣っている、と勘ぐりたくなりますね (追記 : 2014年度のカタログでは、ここの部分のグラフは削除されていました)。
タイヤのトレッド面の写真を見ますと、外観では旧プレイズPZ-XCはたて溝4本、新エコピアPZ-XCはたて溝3本という点が大幅に違っています。その代わりよこ溝はふえていますけど。
たて溝を1本減らすと製造コストが安くなるのでしょうか?
そして、たて溝を減らした理由は不明ですが
【追記】 → 比較した写真をご覧になると良く分かりますが、
タイヤの角(両脇)を削り落として、 トレッド幅を狭めるためなのか?
2009年初頭に登場した旧製品のプレイズPZ-XCから約3年が経過し、ご時勢に合わせてフルモデルチェンジということでしょうが、ネーミングがエコっぽい名前の新製品で登場してまだ間がないので、詳しいことは正直筆者には分かりません。
まあ、お店の方のお話によると、「エコピアのPZ-XCはプレイズPZ-XCの改良版なので、雨天時のグリップ性能は良くなっているはずだ」 とのご指摘で、あとプレイズより若干柔らかめの味付けになっていて、少し運動性能より乗り心地と騒音重視の方へと振っている、というお話でした。
もしひとつだけいうならば、タイヤのエコラベルのAA性能を獲得するためだけに、冷えている雨天路や高速道路上でのグリップ性能が、旧製品のプレイズPZ-XCより劣っていないとぜひ信じたい?ですね。エコカー減税とともにいろいろなエコ制度も、あまり行き過ぎるといびつなものになるのは本当に困ったものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【2012.7.2 エコピア PZ-XC着用後の追記】
更なる追記としまして実際ECOPIA(エコピア)のPZ-XCを使用してみますと、とにかく良く転がり雨天時のグリップは意外とあるようですが、タイヤのサイド側がかなり柔らかくて、店頭の展示品を手にとって触ると分かるように、腰がなくフニャフニャなため完全に乗り心地優先のセッティングでして、とにかくフワフワした乗り心地なのです。
しかも高速道路の路面がデコボコした区間を走ると、車体全体が上下にフワフワとバウンドするような感じです。しかもサイドウォールが極端に柔らかすぎて腰が全くないため踏ん張りが効かず、とにかく高速道路のR300~400mクラスのカーブを走るとかなり怖さを感じます。
同社にはすでにエコピアEX10という商品があるので、ポテンザの流れを汲んでいたプレイズの後継なら、エコピアPZ-XCもエコタイヤ仕様だとしても正直もっと旋回性能も追及したスポーティなタイヤにして欲しかったですね。
あまりにも乗り心地を重視したセッティングなので、フワフワしすぎでカーブの旋回性能は確実に落ちています。純正OEMタイヤのSP SPORT 300よりも旋回性能はかなり劣っている印象を受けました。
新しく出ましたエコピアPZ-XCは軽四・コンバクトカー専用タイヤなので、もちろんポテンザまでスポーティにしなくても良いのですが、普通の遠出でもちと不安な感じが無きにしも非ず(特に高速道路のS字カーブ部分)
…
以下の文面もすべて含めて、
これはあくまでも私個人の印象ですが… です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【2014.9.13 さらに追記】
2014年 6月末ごろ、大嫌いだったエコピアがとうとう変磨耗して走行中に後ろがぶれるので、
急遽ファルケン(旧オーツタイヤ → 現ダンロップ) から出ている、
ZIEX(ジークス) ZE912 165/55R15 の新品タイヤ4本と交換しました。
(ファルケン ZIEX ZE912 165/55R15 75Vの新品タイヤ)
このタイヤ、現時点でほぼ唯一? トーヨーにたぶん1品種残っていたような気もするが、エコタイヤでない旧来設計のタイヤだったので、これを選択。発売が古いせいなのか単価もかなり安かったです。 詳しくは
こちら 、パーツレビューにて
→
https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/6282652/parts.aspx
タイヤの角(両脇)が削り取られて実質接地面積が狭められていたエコピアのたて溝3本から、普通の4本になって、建設の古い高速道路によく見られるわだちの水たまりには幾分強くなったようです。
トレッド面がエコタイヤみたいに極端に硬くしていないためロードノイズは静かめで、あくまで街乗りレベルではグリップもそこそこにあり、カーブでの踏ん張りもある程度効きます。
あくまで私個人的な主観では、今までのエコピアPZ-XCなんかよりはずっと良かったです。
ということで、我がコンテカスタムRS号との相性が良かったこのタイヤですが、
2014年 8月頃になんと6年ぶりにフルモデルチェンジし、
とうとうこのタイヤも “エコタイヤ” になっちゃいました。
せっかく私は
わざわざエコタイヤでないタイヤ!を選んだのに、
そういう銘柄が一つぐらいあっても良さそうなのに、とうとうなくなっちゃいました。
よって私は慌てて、しかもモデルチェンジしたジークスZE914のカタログには、165/55R15のタイヤサイズは記載されていないので、仕方なくこの旧来の新品タイヤ4本をストックとして入手しました。製造年月日は2114=2014年の第21週目の製造品だったです。今年の5月末ごろのお品だったです。
まあ私は走行距離がべらぼうに多いことから長期保存とならないので、しばらくは紫外線の当たらない自宅内保管でも大丈夫だろうと睨んでのことですが。
(ファルケン ジークス ZE914 : Car Watchの記事より)
それと新しくなったジークス ZE914 ですが、まだ現物は見てないので正直なんとも言えないのですが、 カタログの写真を見る限りは、たて溝は同じ4本のままですが、タイヤパターンはかなり変更されていて旧来のほうが溝の数自体は多そうですね。タイヤの角は写真を見る限り幾分削り落とされている感じを受けました。
【2015.2.22 さらに追加で追記】
最新のダンロップのタイヤカタログ 2015年 Vol.1 を拝見すると、165/55R15のこのサイズ、2015年の2月から発売されるそうです。もちろんこのジークスZE914の現物は未だ見たことがないので、どこかで見てどんなタイヤになったのか、またチェックしたいと思います。
過去のエコピアPZ-XCと今回ブリザックVRXで非常に懲りたので、タイヤの銘柄変更は慎重にならざろう得ないのですが、まあ実際に装着して使ってみないと本当のところは分からないものの、また現物を拝見することといたしましょう。
また2014年度 Vol.2 のブリヂストンのカタログを見ますと、
“ECOPIA EX20C TYPE H” なる名の、
軽ハイト系向けの専用タイヤ
165/55R15 と
155/65R14 の2サイズだけの新製品タイヤが紹介されていました。 つい最近発売されたようです。
(ECOPIA EX20C TYPE H : Car Watchの記事より)
同カタログには
「タイヤのサイド部分を強化しました」 と書かれてありますが、果たしてどの程度の強化なのか? そのうち展示品を触って見てみることにいたしましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【2016.1.15 さらにさらに追記です】
今年は非常に雪が少ないのでわざわざ今日、鳥取県の最奥地(国道482号線の辰巳峠:標高790m)まで出向き、ブリザック レボGZの雪道走行テストをしましたが(後日その模様を写真付きでレポートします)、
その走行テスト終了後、とあるタイヤ館へ立ち寄り話を聞きますと、どうやら今年2016年 2~3月頃に、軽自動車用向けの新タイヤ
レグノ REGNO GR-Leggera
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2015120401.html
http://tire.bridgestone.co.jp/regno/product/gr-leggera/index.html
プレイズ Playz PX-C
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2016010803.html
http://tire.bridgestone.co.jp/playz/px-c/
ポテンザ POTENZA Adrenalin RE003
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2015010901.html
http://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re003/
の、一挙に3種類もの新たなタイヤが発売されるようです。
新カタログはまだ発行部数が少なくて頂けなかったので、 参考にリンクを貼りましたが、現物はまだ出ていませんので何とも言えませんが、店頭に並んでいるのを見つけたら、じっくりと見てみたいと思います。
また今回新たに発売されるこの軽自動車用のレグノ等ですが、トーヨータイヤのTRANPATH LuK(トランパス・エルユーケー)の焼き直しだとのネット情報がありましたが、
トランパス・エルユーケーの開発秘話 前編・後編
前編 → http://toyotires.jp/project/project_38.html
後編 → http://toyotires.jp/project/project_39.html
製品情報 → http://toyotires.jp/catalog/taluk.html

どちらにしても今まではとにかく軽自動車向けのタイヤと言えばエコタイヤ一辺倒でしたが、やっと選択股が増えてきまして遠出の多い当方としましては嬉しいかぎりです。
軽自動車は車体が軽くトレッド幅も狭いせいもあり、後の2015年のブリザックVRXのブログで詳しく触れておりますが、普通車よりもタイヤの影響を非常に受けやすいようなので、タイヤの選択股が増えるのは非常に良いことです。
また上記タイヤの「エコピア EX20C TYPE H 」はこれで廃版かと思ったのだけど、聞くところによりますと併売されるそうですよ。
【2018.6.17 追記】
摩耗してスリップライン近くまで減ってきました今までのジークスの代わりに、新しい夏タイヤの装着が必要となってきましたが、いろいろと熟考した結果、久しぶりにブリヂストンの夏タイヤ、POTENZA Adrenalin RE003 165/55R15を装着することに。
2018.6.2の日に装着しまして、詳しくはこちらのパーツレビューに記載しましたが、
→
https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/9247893/parts.aspx
このポテンザのアドレナリン、かなりコンフォート寄りな乗り心地なものの、エコタイヤのいまいちなグリップ感とは全く違っていて、タイヤがしっかりと路面に吸い付いているという感じがしました。かといってレース用のタイヤではないので騒音も乗り心地もある程度考慮されているようで、上品なコンフォートタイヤのような印象を受けました。

(当方のコンテRSに装着直後のポテンザ アドレナリン RE003 のトレッド面)
装着後すぐに北海道旅行をしまして北海道内を2000km以上も走り、しかも途中で季節外の台風が北海道にまでやってきて、大雨のなか多数のわだちがある北海道内の道路を走行しましたが、もちろん過信は禁物ですが、一度もスピンすることもなく無事走破することができました。
とても軽自動車用のタイヤとは思えないほどの大きな排水溝が役立ったようです。またハンドルが安定していてハンドルの修正がほとんどなくて安定した走行で、特に高速道路の運転が大幅に楽になったため、当方の遠出の多いお出かけ用にピッタリの性能を持つタイヤでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
またネットを徘徊中に、タイヤの製造工程を動く図で紹介しているサイトがありました。関連情報URLにそのサイトを載せていますので、興味のある方はぜひ見てみてください。