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カクシカおじさん(プレミオおじさん)のブログ一覧

2013年04月23日 イイね!

我がコンテ号 二度目のCVTフルード交換(2014.12.12 下部に追記です)

我がコンテ号 二度目のCVTフルード交換(2014.12.12 下部に追記です)
今日、午前0時を過ぎたのでもう昨日かな、
我がコンテカスタムRS号、
  85000kmに達しましたが、

先日お願いしていました
  CVTフルード交換の用意が出来ました
  との連絡があり、
  さっそく車屋さんへとGO!してきました。



 前回初めてCVTフルード交換したのは、
 ブログを見ると2011(H23)年 11月 02日で約43700kmでした。

 それからおおよそ1年半で41300kmも走りましたが、CVTはけっこうデリケートなようなので
 メンテナンスノートに記載の50000kmを待たずに、新品フルードへと交換しました。

  

 我がコンテ号はすぐに5000kmぐらいは走ってしまうので、
   もうキリ番のアップは1万kmごととすることにし、あえて85000kmは撮影せず、
   下写真のオドメーターの数字はCVTフルード交換直前の記録です。   

   初回の車検(今年6月)もまだなのに、すでに85042kmも走行しています。
   今までガソリン代、いくら使ったのでしょうね。



 そしていつもの整備工場に到着後、さっそく我がコンテ号ドック入りし
   床下にあるドレンボルトから、劣化したCVTフルードを抜き取っていきます。
   私は興味深々なので今回はその様子を見せてもらいました。




 抜け切ったところで↓写真の、ダイハツ純正のCVTフルードを挿入していきます。

 ムーヴコンテ用のダイハツ純正CVTフルード 08700-K9000 4L


 いつもコンテの整備をお願いしているところは、ディーラーにあるような自動でのCVTフルード交換機はないので、当然ですが人力で交換していきます。

 もちろん交換のやり方もご紹介しようと思えば出来ますが、この手の交換はやはり車屋さんでしたほうが良いと思い、あえて掲載は見送っています。しかもCVTミッション内にゴミや砂など異物を入れるのは厳禁ですので、しかるべき所でするほうが良いように思えます。

 私はエンジンオイルはターボ車ということもあって10000kmに3回、約3500km前後で自力交換していますが、CVTフルード交換は40000km前後で1回なのと、自宅は足場も悪くもちろん昇降装置などはないので、工賃4000円ほどを払ったほうが安くつきます。



    そして今回は、40000km弱走って劣化したCVTフルード(左側)と、
    純正の新品フルード(右側)とを並べてみました。

 CVTフルードは、エンジンオイルみたいに常時超高熱がかかるとこるではないですが、
   プーリーと金属ベルトとの摩擦などにより、やはり圧力と熱もそれなりにかかるので、
 40000kmも走ると新品の鮮やかなワイン色のしたフルードが、真っ黒になっていますね。

 前回のレポートでも指摘しましたが、当然出だしも良くなりミッションが滑る感じもなくなりました。
 


 また二輪のスクーターのベルトとプーリーは乾式で、主に単純にゴムとも言えないようなベルトのメンテナンスとベルトかすの清掃に気を払っておれば何とかなりそうですが、
 四輪の無段階変速機は車自体の重量がかなりあるので当然スクーターのようにはいかず、駆動伝達には金属ベルトを使っているせいなのか、作動油たるCVTフルードも必要なようです。

   すみません、
   いただきましたコメントの返事がいつにもまして長文になっています。




     【そして追記です】
 ところで、ダイハツやムーヴコンテのCVTのお話ではございませんが、

日産自動車のホームページを見ますと、CVTのリコールが出ていました → こちら です。
パソコンからの閲覧なら簡単にリンクをたどれますが、いちおう本文の一部分を貼り付けておきます。


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 “2011/08/27 旧型セレナ他14車種の無段断変速機(CVT)に関する修理のご案内について”

RE0F06A型無段変速機(CVT)において、6万Km毎にCVTフルードの交換が必要となりますが、長期間の使用によってCVTフルードが徐々に劣化することにより、CVT内部の油圧が低下して、ベルトやクラッチの滑りが発生し、異音や加速不良が発生する場合があります。そのため、当該車両については、下記のとおり無償にて修理対応させていただきます。

    【従来の保証期間】
       新車登録から5年間。ただし、その期間内でも走行距離10万kmまで
       ↓
    【無償修理対応期間】
       平成25年8月末日まで

          (中略)

    【お客さまへのお願い】
 当該CVTは、6万Km毎にCVTフルードの交換が必要となりますので、
   適切な時期に交換していただきますようお願い申し上げます。
  (下線は筆者が挿入。この6万km交換は日産の普通車の場合です。)


 日産のCVTはジヤトコ製?だと思いますが、旧来のATトルコンに比べどこのメーカーのCVT機構も、金属ベルトとプーリーとの摩擦力を伝達するのにフルードが使われていてけっこうシビアな動作をしているみたいですね。もちろんフルードもほぼ純正品一択のようです。

 以前ホンダのフィットの初期CVTでも、独自設計だったためなのかいろいろあったようで、
結局延長保障されていましたね。 こちらのメーカーの延長保障のページは → こちら


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


      ≪2014.12.12 追記≫
 たまたまネットを徘徊していると、この日産の、特にセレナ(TC24・PC24・PNC24,PC25あたり)のCVTの不具合情報を見つけました。

   なんと巡航中に勝手に突然1速(Lモード)に落ちる! というものです。


 私は整備屋ではないので詳しくは分からず、あくまでネットで見かけた情報を総合すると、CVTフルードの冷却容量不足?により、特に高速道路などで過負荷で走行しCVTフルードの油温が上がりすぎると、フルードの粘度が低下して粘着が保てないらしい? というものです。

    しかも驚いたことに、あの大きなミニバンの車体を動かすのに
              CVTフルードの容量が なんと4Lだけ だとか。

 我が車のコンテでもフルードは6Lなのに、と思うとかなりビックリです。出始め初期のフルード代は高かったのかもしれませんが、それをケチったのだろうか? とも受け取れますね。まあコンテの6Lは少し過剰気味かもしれませんが、現在の軽四車のCVTフルードは標準で4Lくらいなので、ミニバンなら最低でも6Lぐらいは必要でしょう。

 よってセレナのラジエターには、CVTフルードを冷却するためのオイルクーラーも付いているとか。

 エアコンを作動させていると、絶えずラジエターファンが回るのでこの1速に勝手に落ちる不具合が起こりにくい…という書き込みも見ました。しかし高速道路走行中に1速に落ちるとは考えただけでもゾッーとしますが、どうやら特にセレナで多発しているようですが、日産はこれをサービスキャンペーンで済まそうとしているようです。




 何が問題なのか私は車の設計者ではないので正確には知る由もありませんが、ミニバンは車体も重いし、しかも多人数で乗るのでミッションに大変な荷重・負荷がかかっているのは想像に難くは無いですよね。それを4Lのフルードで受け持つのはちょっと無理があるかも…です。

 部品代をケチり過ぎているのか、はたまた耐久性のチェックを甘くして開発費を抑えているのか私には分からないけれど、人命がかかっている重要な部品の一つであるミッション機構、あまりにもケミカルに頼りすぎている現行湿式CVTのデリケートすぎる機構には、私も一抹の不安を覚えます。


 歴史ある旧来のATや、はたまた過去の遺物となりつつあるクラッチ式のほうが信頼性はずっと高そうですが、大柄な車体のミニバンに至るまでCVT一辺倒なのは、今のあまりにも過剰なまでの激しい燃費競争合戦にも原因の一旦がありそうです。
 
 ちなみに後発のダイハツの自社開発のCVTのフルード容量が、軽自動車なのになんと6L! も使っているというのも(エンジンオイルの約2倍もの容量)、なにやらこういう事情がありそうな感じですね。



   詳しくはこちら
http://www.kurumainfo.com/%e6%97%a5%e7%94%a3/%e3%82%bb%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%aecvt%e3%81%ab%e6%95%85%e9%9a%9c%e6%b3%a8%e6%84%8f%e5%a0%b1%ef%bc%81%e7%8f%be%e5%9c%a8%e3%83%aa%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%ab%e7%99%ba%e4%bb%a4%e4%b8%ad%ef%bc%81/#comments

http://navi.carsensorlab.net/kuchikomi/%E6%97%A5%E7%94%A3/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%8A/000002443/
2012年04月08日 イイね!

オイル交換の重要性 と モチュール H-TECH MULTI STANDARD 5W-40 エンジンオイル(2015.9.26 フォルクスワーゲン不正排ガス問題を追記)

オイル交換の重要性 と モチュール H-TECH MULTI STANDARD 5W-40 エンジンオイル(2015.9.26 フォルクスワーゲン不正排ガス問題を追記) 
 今日はとてもいい天気でしたが、ちょうど我がコンテくん55000kmになっちゃいました。

 55000kmの達成場所は自宅の近所だったため、今回は残念ながら達成場所の写真とカーナビ画面は未掲載といたしますが、あと5000kmも走れば、一般保障部品の保障期間が切れちゃいますね。




 で、今日は天候に恵まれたため、エンジンオイルを初めてDIYで交換しました。

 そしてもうすぐの今月4/22の日曜日に岡山県の蒜山(ひるぜん)高原にて、西のコンテオフ会も開催されるのでまた距離を走ることもあり、前回オイル交換をしてから4000km近く走ったのもあり、仕事休みの今日はオイル交換のいいタイミングだったようです。


   (2012.4.22日曜日の蒜山の西コンテオフ開催場所 : 筆者撮影)



     (MOTUL H-TECH MULTI STANDARD 5W-40外観 : 筆者撮影)


 今回当方がチョイスしたのは、前回お試しでリンクにも掲載しています京都市内にある 「車の修理屋たけしくん」 さんで入れた、モチュールの一般的な 「H-TECH 100 Plus 5W-30」 ではなく、もう少し高温側の性能が良い方の 「H-TECH Multi Standard 5W-40」のほうです。


        【2013.8.24 追記】
   このエンジンオイルはモデルチェンジしたらしく、API SNになって
  “H-Tech Prime  5W-40” という名の商品に引き継がれたようです。



 コンテのターボ車の純正指定は低温側が5Wなので、今回のオイルの選択には柔らか過ぎないのも考慮しました。といっても実際にこのオイルを触ってみると、かなりネバネバしています。

 我がコンテRS号はターボ車のため、ターボの風車(タービン)が回る軸受け(タービンシャフト)のところが流体軸受?なのか、ベアリング式なのか未確認ですが、どちらにしても1分間に10万回転!ともいわれる超高速でタービンが回る軸受部分の発熱はものすごく、この部分をエンジンオイルが循環することにより冷却しています。

 車種によっては(コンテRSも含む)、別立てで冷却水(LLC)の通路も設けて、エンジンオイルと合わせてタービンを冷却している場合もあります。



 こちらの写真は、我が車のターボーチャージャーの写真が用意できなかったので、
 ウィキペディアで掲載されていたのを代わりに掲載です。

          (ギャレット製のターボチャージャー : ウィキペディアより)


 よってコンテの取扱説明書には、
    「ターボのRS車は、登りの坂道を走った後、および高速道路の走行直後は、
                     いきなりエンジンを切らないでください」
                と書かれています。 俗に言う人間ターボタイマーですね。

    私の場合、高速のSAに入ったときなどは30秒~1分程度、
    アイドリングしてからエンジンを切るように心がけています。



 (ターボチャージャーのカットモデル  赤が排気側 青が吸気側 : ウィキペディアより)



 こういう事情なので、ターボ車はNA車と違ってオイル管理がとても厳しく、
 取扱説明書でも
    最大で!5000km以内(距離を走らない人は年2回)
                              での交換がしっかりと書かれています。

私は日本ではチョイ乗りが多いことを考えると、
  ターボ車の場合は、5000kmでの交換頻度でも長すぎると思いますが、
よく聞くところですが、ターボ系統の故障はたいがいオイル管理が悪いか、オイル粘度の選択ミスの事例が多いようですね。

   ちなみに取説では、ターボ機構搭載のムーヴコンテRS車での指定オイル粘度は、
      SJ級以上の5W-30 の一択となっています。



 当方は整備屋ではないので、劣化したオイルによるエンジン内のスラッジ満載写真や、オイル通路のパイプの目詰まり写真などは一切ありませんで、しかもフリー画像も入手できなかったので、とりあえずそれらが掲載されているホームページにリンクを貼っておきます。 
    http://members.jcom.home.ne.jp/lotas.ishiyama/tubuyaki2/tubuyaki2.htm
    http://takeshi-kun.seesaa.net/article/418694332.html#comment

もしどなたさまか、ここに掲載させていただけるスラッジまみれなどの写真をご提供してくださるようでしたら、お礼はできませんけどメッセかコメントなどでご一報くだされば助かります。


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        【2013.8.24 追記】
 ところで、ネットを徘徊中に見つけた記事の中に、最近の車 超低粘度の 0W-20 のエンジンオイルを使用するものが散見されますが、その真相というのが、どうやら省燃費が目的というより冷間始動時の排ガスのコールドテスト (日本では外気温0℃ 欧州では-10℃) での排ガスを減らすのが目的だとの記事です。

 これ私は全く知りませんでしたがなるほどと思いましたよ。

よってあくまでその記事によると、そのような目的で0W-20を導入しているので、極寒冷地でない限り、普通はエンジンの保護のために 5W-30 を使ったほうが良い
                     … と 記事(リンク) は結んでいました(0W-20の怪!)
  リンク先のURLはこちらです → http://www.poweraccel.co.jp/engineoil.html


  
      まあ、我がコンテのNA車でも 0W-20 と 5W-30 の両方の純正オイルが
      ラインナップされているのはそういう事情があったのですね。



 ところで、最近ネットを徘徊するとよく見る事例に、欧州車などはエンジンオイルは20000km交換だとか、トヨタ車でも取説には15000km(シビアコンディションの場合7500km)交換とか書かれているので、これの交換基準で十分だとのご意見です。

 特にヤフー知恵袋とかにこの手の回答がなぜか多いのですが、車のことを知らなそうないい加減な回答も多いが、これらの回答者の通りのオイル交換サイクルをおこなってトラブルが起こっても、回答者たちは非常に罪作りなことをしていますが誰も責任は取ってくれませんよ。



 もちろん過剰整備は満足度以外に全く無駄なだけですが、あくまで私個人的な意見では、
 欧州車の20000kmのエンジンオイル交換サイクル、寒暖の差が激しく高温多湿で、渋滞も多く、しかもチョイ乗りも多いこの日本での、この欧州の交換基準では車のエンジン、スラッジで汚れてしまうのではないかと思われます。

 しかも特に冬場の冷間始動やらチョイ乗りでは、どうしても燃焼室やブローバイから
 ガソリンの燃えカスやら結露した水分やらがエンジンオイル内に混じって酸化する
ので、特にこれでエンジンオイルが劣化! していきますね。

 使用するオイルの質にもよりますが、時々ネット上で見かける、先ほどご紹介したホームページのように、20000kmにも渡りエンジンオイルを交換せず (ここの事例は条件の厳しい軽ターボ車だが)、スラッジでコールタール状のヘドロがこびりついたお車のエンジン内の写真を見るたびに、エンジンオイルの交換基準ってなんなのか? と思ってしまいます。




 このエンジンオイル交換周期が何万キロという異常に長い設定は、環境問題といいながら
    実は10万キロぐらい乗れれば良い程度の設定に、
    車の製造メーカー側がしているのではないのか?
 
とも、あくまで私個人的な考えですが、巧妙ですが考えようによってはそう受け取れもできますよね。


 まあ新車からのエンジンなどの重要部品の保障もちょうど10万キロだし、この保障期間をクリアーできるギリギリの線が、このノーマルコンディションの15000kmというオイル交換周期なのかとも勘ぐってしまいます。

 不景気のせいなのか、昔ほど新車が売れなくなってロングライフ化が進んでいるのが最近の世の中の状況ですが、10万キロ付近で車が不調になればメーカーとしては新車が売れていいのだろうが、本来ならちゃんとメンテすればまだまだ乗れる車を廃車にするほうがよほどエコに反してます。



ところで車メーカーが指示しているメンテナンスデータ、
   これ聞くところによりますと、

  外気温22度 湿度60~70% 無風平坦路、
             時速60km/hでの一定走行
という、
とても信じられない好条件で走行した場合のテストデータらしいのです。


   日本の車メーカーのテストコースのフリー写真は入手できなかったので
                              BMWのものを掲載しました。

              (フランス ミラマにあるBMWのテストコース)


 でも日本国内の一般道、地方都市でも信号が多いし、ちょっと街になると時間帯によってはすぐ渋滞するし、広大な土地を有するアメリカやアウトバーンをずっと走り続けるドイツなどと比べると、高温多湿かつ冬場はかなり冷えるといったこの日本独特の国土、

     普通に乗っているだけでも、何もせずとも初めから
    “ シビアコンディションに相当” なんじゃないでしょうか。



 それとエンジンの設計思想の違いもあるのだろうけど、
 日本車のエンジンは欧州車と違い、走行中にエンジンオイルが飛んで減ってくる、なんてことは普通ならあまりないですね。私の175000km走ったコンテRSでも、走行によるオイル減少は今のところ全く見られません (2015.9現在)。
 したがって過去のものになりつつある2stバイクのように、大量に新品オイルを継ぎ足すこともないでしょう。

 よって適切なエンジンオイル交換時期、これさまざまな説が飛び交っていますが、
 停車回数やチョイ乗りも多く、気候変化の厳しいこの日本の国土なら、タクシーなどアイドリング時間が極端に長いとかの特殊な場合は除外するとして、普通ならシビアコンデション時期でのメンテナンスが適しているように思えます。


  環境を守るためにオイル交換基準が非常に長い、と謳っている欧州車、
  理想論ばかり掲げるその一方で、
走行中にどんどんエンジンオイルが、ガソリン(または軽油)と共に燃えて、大気中に拡散してしまう … これ、どちらが悪影響が多いか考えれば分かりそうです。

 そしてこのことは、ヨーロッパに酸性雨が多いことと無縁ではないでしょうね。

 それにオイルレベルゲージもなく、日本車に比べ電子部品の信頼性もいまいち低いのに、
        警告表示だけと言うのも私から見ればちょっと不安を感じるところです。




         【2015.9.26 追記】
    やはりといいますか、ついに暴かれましたね
     ……フォルクスワーゲン VWの不正排ガス問題。


 ヨーロッパではいくら低硫黄分の軽油を使っているといっても、ディーゼル車は自然着火のうえ、さらに直噴が多いので、エンジンの構造上不完全燃焼による窒素酸化物の発生は避けられませんが、あのような不正をしたのでは大気汚染、かなり深刻だと思いますよ。

 日本では都知事だった石原慎太郎さんのときにこの問題が盛んに言われて、しかもいすゞ自動車のように不正に近い状態? でディーゼル車を販売していたメーカーもあったが、それでも昔みたいに黒煙を吹いて走るティーゼルトラックとかはかなり減ったけれども、まだ絶滅まではいっていませんね。


 ちなみに検索すると、パリのエッフェル塔とかがスモッグに覆われていて霞んでいる写真がいっぱい掲載されているではありませんか。

  すでに現代は21世紀になっているのにもかかわらず、
  ヨーロッパの各都市では日本の1960~70年代によく見かけた
      光化学スモッグ状態だとか
(下数枚の写真)


(富士山も見える2015年の東京の空と、排ガスで覆われている2014年のパリの街:2chのサイトより)



 そしてやはりヨーロッパ域内に多い酸性雨による森林被害、このディーゼル車が主原因なのはまず間違いないでしょうね。なにせ基準値の何十倍もの窒素酸化物とかを吐き出していたのですから。しかも乗用車の半分以上がディーゼル車といいますから。


 日本では過去には硫黄の含有率が高いという軽油の質にも問題があったのだが、窒素酸化物に対する規制のため現代の乗用車はガソリン車主体となったのは、今考えれば本当に良かったと思います。

 それに対してヨーロッパでは二酸化炭素の排出が少ないからと、ディーゼル化を推進しそれをことあるごとに自慢していたが、これらの不正を見るにつけ、NOx=窒素酸化物だけでなく、CO2排出も果たしてガソリン車と比べて本当に少ないのだろうか? 本当に疑問だと思えます。


(主にディーゼル排ガス規制で綺麗になった2015年の東京の空 : 2chのサイトより拝借)



(ディーゼルの排ガスで1km先のエッフェル塔が霞む2014年のパリの空 : 2chのサイトより拝借)


(世界中で最も最悪な大気汚染状態だと思われる2013年の北京の空 : 2chのサイトより拝借)



 ヨーロッパ各地の大都市、中国みたいにあんなに大気が汚染されているのに、何が環境対策に力をいれている……などと妄想を言っているのかと思います。


 自国の開発が遅れた自動車会社を保護するために抜け道だらけの検査で、日本車を締め出すためのクリーン規制や(日米に比べればNOx規制は相当に甘いが)、CO2規制だったのでしょう。だからと言って自国産業というより主にドイツの自動車産業を保護するために、住人の健康に絶対悪影響を及ぼしていると思われる、あんなにひどい大気汚染を放置していいはずがありません。


 まあ今回、フォルクスワーゲン社の不正がアメリカから暴露された本当の理由はもっと別のところにあるのかもしれませんが、どちらにしても公害まき散らしの車造りを平気でしてきた主にドイツは真剣に反省せざろう得ないですね。

 しかし報道を見るにつけ、実に巧妙なやり方で排ガス規制をすり抜けたものだと、そちらのほうに感心しちゃいますが、ロングライフを前提とした設定での劣化したエンジンオイルも、走行中に燃料と共に燃えて大気中に拡散してしまう問題も同類ですね。昔の2stバイクと同じ現象です。


 でもこれで独政府を巻き込んでの不正なディーゼル車は
     相当に規制され、下手すれば販売数はゼロになり、
 しかも大国なのにあまりにも自動車産業だけに偏っている
     ドイツ経済はかなり打撃を受けるだろうが、

 その反面、深刻なヨーロッパの大気汚染が改善されて、
     多くのぜんそく患者とかが救われることを思えば、
     長い目で見ればヨーロッパの人たちにとっても
            良かったと思います (追記はここまで)


   ----------------------------------


 とにかくそんなこんなで、自分の乗っている車やバイク以外のことは分からないので、いろいろ調べていたら、トヨタのノアやほかにも一時期よく採用されていた直噴エンジン車の吸気バルブ周りには、スラッジが非常に溜まりやすく、トラブルが多い……というのがありました。

 3000km/毎のエンジンオイル交換でも、エンジンが焼きついて止まったとの報告も見ました。
 
                    (トヨタの大型ミニバン ノア)


 「スラッジ」 というからには、エンジンオイルが十分暖まらず温度が低すぎてヘドロ化したような感じも受けますが、私は専門家ではないので本当のところはどうなのでしょうか。まあお車を買うときにそんなところまで調べあげてまで買う人はまずいないだろうから、欠点といえば欠点なのでしょうけど、高価な買い物だけにちょっと考えさせられますよね。



 ちなみにウィキペディアで 「直噴エンジン」 を調べると、

 従来のタイプとは違い、吸気バルブから混合気を吸わずに空気だけを吸うので、圧縮時のノッキングを気にせず超希薄燃焼が可能で、圧縮比も高くでき、高出力化と低燃費との両立のメリットがある反面、圧縮された高圧の燃焼室の中に直接希薄燃料を吹くので、これがうまくいかないと不完全燃焼をすぐに起こして、燃焼室内やその周辺にススが溜まりやすく、メンテが大変だというのがありました。
  → そしてこのススの一部が、エンジンオイルに混ざって非常にオイルが劣化してしまう
                                   … とも書かれてありました。
 よって
 エンジンオイルも専用のものを選ぶ(純正の直噴用エンジンオイル一択?)必要があるようです。


 結局トヨタの低コスト主義のせいなのか? 設計段階で十分な耐久性テストをしていなかったのか、はたまた耐久テストは下請けにでも丸投げしているのかとも思えてしまいます。ミニバンなどの大型乗用車は、何百万円もする高い買い物なのに致命的なトラブルを抱えるのは、客軽視もはなはだしいとしかいえないですね。

   そう思ってさらに詳しく調べてみると、こちらに詳しいプログがありました。
   ここにご紹介しておきます。前後の連載記事も合わせて見てください。
     こちらです → 自動車学 
        http://blog.goo.ne.jp/carlogy2012/e/f0a6a2f3256b5b19b52a8e8bf0fd01fa
        http://blog.goo.ne.jp/carlogy2012/e/8487a3351e015b2560a68d69043860c2
        http://blog.goo.ne.jp/carlogy2012/e/c520aeeceb0a7e2aafb51347d93c7727




        【2015.11.18 追記】
 2015年 12月号の「オートメカニック誌」には(下写真)、直噴エンジン内に多量に発生するススの写真がたくさん掲載されていました。その雑誌の内容をここでご紹介するだけのスペースはありませんが、ポート噴射を併用しているトヨタ 86に採用されているD4-Sでも、たった20000kmの走行でかなりの量のススが吸気バルブ付着している写真が掲載されていました。

    (ポート噴射と直噴を採用しているトヨタ 86 : トヨタのホームページより)



同じトヨタの40000km走行したマークXにいたっては、堆積物状態となっている吸気バルブの写真が紹介されておりました。下手をすると圧縮漏れを起こしそうなレベルです。しかもこれらのお車は自然着火のディーゼル車ではなく、ガソリン車だからなおさらビックリです。
 
    


 現代のハイテク仕様のエンジンでも、不完全燃焼によるススの発生をなかなか抑えられないのに、車メーカーは今もなぜ直噴を採用するのでしょうね。今の状態なら明らかにデメリットのほうが大きいのは間違えなさそうです。

 技術の進歩も非常に大切だが、車は高額の買い物なので大きな欠点があるからと言って、そうそう簡単に買い替えられるものではないので、車メーカー側ももっと消費者側の視点に立った商品開発をしてもらいたいものです。



   ----------------------------------


 追記による余談が長くなりましたが、

 今回から車の修理屋たけしくんさんのアドバイスにより、より安全を期して価格が約2割ほど高くなるが、オイル粘度が5W-40となる 「H-TECH Multi Standard 5W40」 をチョイスしてみました。

 ちなみにコンテのNA車ならば0W-20か5W-30の二択となっていますが、コンテに限らず軽四のNA車は常用回転数が高いことから、特に夏場は5W-30を選択するほうが無難なように思えます。
 

       (H-TECH MULTI STANDARD 5W40のラベル : 筆者撮影)


 このエンジンオイル、メルセデス・ベンツのアプルーバル229.5等を取得したエンジンオイルですが、それよりもこのH-TECHシリーズ、表示は化学合成油となっているものの調べると、どうやら高VI(VHVI)の高度水素化分解精製の鉱物油系エンジンオイルのようなのです。

 このエンジンオイルのパーツレビューはこちらです。
     https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/4443349/parts.aspx
 

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 こんにちでは高性能オイルといえば、化学合成オイル(シンセティック)というのが一般的なのですが、化学合成油でもいろいろな種類があるようで、エステル系は加水分解に弱くて高性能でも冬場やちょい乗りにはあまり向かず、PAO系は鉱物油と同様に加水分解に強い?ようですが、お値段がかなり高いみたいです。

 そして 「高度水素化分解精製油(ハイドロクラッキングオイル)」 とは、当方ではネットでかじった程度の知識しかありませんが、
 普通の原油から蒸留して生成する鉱物油に対し、さらに不純物を徹底的に除去して製品の色相・酸化安定性・粘度や粘度指数などのの品質を改善し安定させる為に、触媒を用いて水素を加えたりして分解処理を行い高粘度指数基油を作るのを水素化改質処理といいます。

 これらの高度な処理により、化学合成油のPAO系の品質までには届かない?ものの、一般的な鉱物油に対して、高度に生成して特性をそろえてベースオイルの粘度指数が高くなるためでしょうか、スラッジの元となる添加剤の量が少なくて済む?エンジンオイルのようです。

 ごく簡単に言えば、水素を加えて昔からある鉱物油をさらに高度に分解精製して不純物を取り除き、従来の鉱物油とは思えないような粘度・温度特性の良いベースオイルになっているということでしょうか。



 そしてその良質なベースオイルに加える添加剤にこそ、オイルメーカーのノウハウがあるようです。

 エンジンオイルは冬場の外気温の低温から、エンジン内の超高温に至るまで、過酷な状況にさらされていくうちに酸化していき、さらにはエンジン内とオイルパンとの中を循環していくあいだに、分子構造がせん断されそこから酸化が進んでいき、やがて寿命となります。

 そのオイルの劣化の原因となる「酸化」と「せん断」をどれだけ防げるか、といったところに専業オイルメーカーのノウハウがあるとのことで、せん断しにくい分子構造や、たとえせん断されても切れたところが酸化しにくいポリマーなどの分子構造を持っている、とかがメーカーの持ち味となるようです。


 もちろん元々のベースオイルの質が低いと、たくさんの添加剤で不足するオイルの性能をカバーしようとするので、使用していくうちに酸化やせん断が起こりやすくなり、時間と共にオイルの劣化が激しくなります。


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そして今回我がコンテRS号に入れた、「H-TECH MULTI STANDARD 5W-40」 は、その鉱物油系の改良である高度水素化分解精製油(高粘度指数鉱物油)のエンジンオイルでして、このエンジンオイルでは精製法から分かりますように、さすがに過激な運転にまでは向かないらしいです。

 でも、私は別にレースに出ることも一切なく、峠でエンジンを回すこともこれまた一切ないので、そんなにオイル油圧・温度とかに神経質になる必要もなく、普通の街乗りレベルなものの、走行距離がめっちゃ多くて(笑)、しかも高速道路の運転も多い当方としましては、ちょうど性能と価格とのコストパフォーマンスが高いように思えました。

 
     (エンジンオイルをゲージ部分から抜き取るオイルチェンジャー : 筆者撮影)


 なお今回、このオイルは5W-40の鉱物油系ということと、省燃費オイルの規格であるILSACのGF規格は、このオイルでは認定されていないことから、二輪のCD250Uにも試験投入しまして10kmほど走りました。

 常温で新品オイル同士を比較すると、見た目には今まで使っていた鉱物油のホンダ純正G1 10W-30より、この低温側が5Wのモチュールの5W-40オイルのほうが、はるかにネバネバしていますね。



 最初は新オイルを投入したCD250Uを十分暖機したうえで、そろりそろりと走り出し完全にエンジンが暖まった後、きつい坂であえてエンジン回転を上げてみましたが、とりあえずクラッチすべりは感じられず、かえってホンダ純正の鉱物油G1 10W-30オイルよりは、はるかにエンジン回転が滑らかに、かつすばやく上昇するようになっていてかなりビックリしました。

 とりあえず10kmほど走行した感じでは、クラッチすべりは大丈夫そうでしたが、四輪のオイル使用による長期的な影響 (特にどの程度入っているか全く不明な減摩剤の影響や、せん断による劣化) は、今のところ全く不明です。

 よってクラッチやミッションギヤーによるオイル分子のせん断やオイル酸化による粘度低下が、走行するにつれどの程度劣化していくのか、カムシャフトやミッションギヤーとかに悪影響を与えないのか、オイルシールに問題はないのか、今後注意深く経過を見守りたいと思います。

 後に2012年 6月の初めごろに1日で500km以上の日帰りの遠出走行してみましたが、とりあえずは無事走りました(追記)。

 もしこの四輪用エンジンオイルを二輪へ試される方がいらっしゃれば自己責任にてお願いします。


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      【2013.1.6 追記です】
 先日知ったのですが、昨年2012年の夏ごろからとうとうモチュール(日本代理店はテクノイル・ジャポンKK)も、オートバックスとジェームス向けにJ-01シリーズという、H-TECHシリーズと同じようなエンジンオイル?を小分けして=4L缶と1L缶での販売を始めたようです。

     

 詳細な中身はもちろん私には分からないけれども、どうやらこのH-TECHシリーズのエンジンオイルを小分けしたような感じにみえますね。この100%化学合成油となっているJ-01シリーズでも、上位2種のみエステル配合と表記されていることから、その他の3種はH-TECHシリーズと同様にVHVIのハイドロクラッキングオイルのように思えます。

 なお、【関連情報URL】には、このJ-01のメーカーサイトをご紹介しています。


 やはり街の業販店では、激安オイルをペール缶で購入して差額で利益を出しているようなきらいがあるので、このシリーズのモチュールのオイルはあまり売れなかった=数をさばけなかった、ということでしょうか? げんに私の自宅周辺でもこの“プロフェッショナルオイル”と名づけられた、このH-TECHシリーズのエンジンオイルを置いているところをとうとう見つけられなかったし。


 モチュールのH-TECHシリーズのエンジンオイル、20Lのペール缶の購入となるものの、
 街乗りレベルならオイル性能に対するコストパフォーマンスはピカ一だと今も私は思うのだが。
2012年02月12日 イイね!

「MOTUL H-TECH 100 Plus 5W-30」と「車の修理屋 たけしくん」

「MOTUL H-TECH 100 Plus 5W-30」と「車の修理屋 たけしくん」
 先日、愛車のコンテ号で京都へ小旅行しました。

 今回の旅行の目的は、古都京都での観光ではなくて、私のページに登録してある“リンク・マイリスト”の中にある 「車の修理屋 たけしくん」 さんのお店を訪問するためでした。


 実は先日、山梨県内の河口湖町で、我がコンテくんがとうとう50000kmに達したお話は、すでに当ブログでとりあげておりますが、最近寒いせいもあるのか、特に朝一の始動時のアイドリングのエンジン音が「カラカラ」といっているようで、あまり軽快な音ではなくなってきたようです。

 それとエンジンオイル注入口からわずかに見えるエンジン内部のアルミの色が、手でこすれば取れるものの、うっすらと茶色ぽく汚れているのも気になっていました。


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 そんな矢先、みんカラをやり始める相当以前からお世話になっていまして、21万キロも乗ったアトレーを車検を通してそのまま乗り続けるか、新車にしたほうが良いのか迷っていた時にも、いろいろアドバイスもいただき、結局新車のコンテカスタムRS買いましたが、その 「車の修理屋 たけしくん」 さんの最新のブログに、エンジンオイルのお話が書かれていました。

 そのブログ自体の詳しい内容は、下の関連情報URLをクリックしていただくとしまして、簡単に言いますと、「車メーカー純正品の部品は品質や信頼性が高いのだが、こと純正のエンジンオイルに関してはそうとも言えない」、といった内容でした。



 このお話、正直私にはけっこう驚きでした。いままでバイクもホンダG1もしくは旧のG2オンリーで、四輪も純正エンジンオイルなら間違いないと思っていました。もちろん製造メーカーも自社銘柄オイルでエンジンテストはしているはず? だと思っています。
 ただ、私がいつも整備を任せている指定工場が使っているエンジンオイルの銘柄は聞いていなくて、単に10W-30とだけ聞いていました。


 でもメンテナンスは手抜かりなくしていて、5万キロしか走っていないのにアイドリング音があまり滑らかでないし、登坂時や急坂走行時のシフトダウンの時のエンジン回転上昇音も滑らかとは言いがたかったので、
 ブログに書かれているようにお奨めのエンジンオイルに交換すればどうなるか、といったこともあり、ちょうど5万キロが過ぎて(実際は51000kmちょい)エンジンオイルとオイルフィルターの同時交換時期でもあったので、事前連絡してからお店へとご訪問させていただきました。

 念のため行きの道中にて、いつものごとくセルフスタンドにて給油口いっぱいまでカソリンを満タン給油し、燃費の計算をするつもりでした。後にその結果に驚くのですが。


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 汚れたエンジンオイルの写真を撮っておけばよかったのですが、オイルキャッチャーでエンジンオイルを抜き取り、その次にオイルフィルターを外して、4000kmほど走行したエンジンオイルを見てみると、赤茶色ぽくなっていました。オイルキャップにも赤茶色のような汚れが付いていました。

 詳しく聞くと、オイルに添加されている粘度指数向上剤などの添加剤のポリマー等が、だんだんとせん断されて化学組織の鎖が断ち切られ、その切れた不安定な部分から酸化してしまい、そうすると添加剤としての仕事をしなくなるばかりか、酸化によって赤茶色に汚れてしまう、といった私の記憶に間違いなければ、そういう内容のお話でした。



 で、ここからが本題に入るのですが、出来の悪いオイルは仕事をしている最中に(エンジン内を回っているうちに)せん断が起きやすく、しかもせん断した箇所からすぐに酸素と結びついて酸化してしまうのだとか。諸悪の根源ともいえる特に粘度指数向上剤が劣化するとスラッジになりやすいようです。

 後日調べると、ベースオイルの分子の鎖は200とかなのに、添加剤ともいえるポリマーの組成の分子の鎖は何万にもなるとか。そりゃ結合分子組成の鎖が何万にもなれば、せん断が激しく起きても不思議ではないですよね。



 逆に出来のよいエンジンオイルは、せん断も少なくなるような化学組成なるように工夫され、たとえせん断しても、切られたところが不安定になったり酸化しにくいように考えられている、とのことでした。

 で、早速ダイハツ純正オイルフィルターとお奨めのエンジンオイルである、モチュールの「 H-TECH 100 Plus 5W-30」とやらを、我がコンテくんに食べさせてやりました。

 そしてアイドリングして多少放置しエンジンオイルを一巡させてやると、アイドリング音が滑らかになっており、馴らしを終えた新車といった感じになっていました。ひとつには最新の車で、しかも冬場では10W-30は固過ぎ?のようで、取説にも書かれているようにこのターボ車には5W-30に変更したのが良かったのかもしれません。


 みんカラ内とかのレポートによると、このエンジンオイルで峠とか走るとオイル油圧が落ちるとかのレポートも見ましたが、当方は別にレースに出るわけでもなく峠で回すわけでもないので、遠乗りは多いが運転はごく普通の街乗りレベルなので、結果的にはひとつ上のターボ車用ともいえる5W-40のオイルで十分のようです。


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 そしてエンジンオイルとフィルターを交換して、もう少しお話を聞いてから帰宅の途に着き運転していると、我がコンテくんのエンジン音の滑らかなこと、回転の上がり方も当然滑らかでしたが、京都市内とその西隣の亀岡市街の渋滞の中の走行では、そうエンジンの回転は上がらなくて、亀岡市街を抜けてからド田舎道と県境の峠道を超えると、よりはっきりして喜びの連続でした。

 そして運転するうちに、なかなか燃料計の針が落ちてこないことに気がつき、途中のセルフスタンドでまた給油口いっぱいまで給油すると、219.3kmの走行(約半分は旧オイルだが)に対して、10.79Lのガソリンが入り、燃費は20.3km/Lという冬タイヤを履いているのに驚異的な燃費が出ました。

 今まで冬タイヤを履いている時期は、どんなに頑張ってエコ運転しても18キロ台だった燃費が、ほとんど信号も無いような田舎ばかりの走行とはいえ、あっさりと20キロ台を達成したのには驚かされました。

 それから違いをより見るため高速道路にも入り、120キロ付近まで速度を上げてみたり、長くてきつい上り坂を走ってみたり、一般道の長い下り坂をシフトダウンしてエンジンブレーキを利かせながら走ってみたりしましたが、シフトダウンした時のエンジンの動きが相当滑らかになっていました。




 ただ、そのたけしさんから聞いたお話では、ターボ車はタービンの軸が1分間に最大10万回転?ほども高速回転することで、タービン軸の流体軸受が非常に熱を持つので、何千円か高くなるが同じ銘柄の5W-40のオイルのほうが良いのでは、とのアドバイスをいただきました。

 まだオイル銘柄変更から多少しか走っていないので、今後極寒の朝一の始動時のアイドリング音やら走りの状態、たくさんのサンプルの燃費調査、いろいろな走行条件でのエンジンの動きなど、いろいろ見極めたいと思います。





          【2016.9.19 追記】
  現在、我がコンテ号は、ここにご紹介しておりますこのVHVIのオイルではなく、
  同じモチュールのPAO系統の8100エクセス 5W-40に転換しています。

どちらのオイルもGF-4やGF-5に認定されていないし、以前試しにバイクにも使ってみましたがクラッチが滑ることもなかったのだけど、なぜかエクセス 8100  X-cessのほうがエンジンが滑らかに、軽く回ります。



このオイルのおかげなのか、20万kmをノートラブル&オーバーホール無しで無事達成しました。


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 ちなみに上の写真は京都市内の嵐山にある渡月橋(とげつきょう)の写真ですが、平日の金曜日に京都に行ったので観光客は非常に少なく、お店の行きの道中にちょっとだけ立ち寄って記念に写真撮影してきました。
2011年11月02日 イイね!

ムーヴコンテ 第1回目のCVTフルードの交換

ムーヴコンテ 第1回目のCVTフルードの交換
 仕事休みの今日、我がコンテくんもCVTフルードの交換を行いました。

 現在の走行距離43700km、これを1年4ヶ月弱で走っているのですが今までCVTの車は乗ったことがなく、果たしてCVTミッションオイルはどれくらい持つのかさっぱり分かりませんでした。

 で、コンテを購入したときに頂く保証書が付いた「メンテナンスノート」を丹念に読みますと、メーカー推奨交換周期は5万キロとなっています。

 これは恐らくメーカーの実験によってはじき出された数値ではなかろうか…と思いますが、ごく普通に走ればメーカーサイドから見ると、フルードの性能を維持するには50000km前後までが限度ということなのでしょう。

 ATミッションと違って金属ベルトで動力を伝達している構造上、CVTフルードの質の劣化にはどうやらシビアーなようで、この伝達機構はケミカルに頼っているところも多大にあるようですよ。


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 で、とりあえず当方の車も40000kmを越えていたので、エンジンオイルの交換と共に冬場も近いこともあり、思い切ってCVTフルードも交換することに。当方の利用しているコンテを購入した車屋さんは指定工場なのですが、歩いていける距離なのでけっこう重宝しています。

 普段はフルードの在庫は置いていないとのことだったので、
    ダイハツコンテ用の純正品を取り寄せてもらいました。

    (この写真は2013.4.22に撮影したものを掲載)


   フルード交換の様子やフルード液の新旧の比較などは、
      2013年 4月 23日の当ブログ 「我がコンテ号 二度目のCVTフルード交換」 にて
      簡単にご紹介しています → リンク先は こちら です。


 今回CVTフルードを交換するにあたってちょっと調べてみましたが、どうやらこのオイル(正式にはフルードと言うそうですが)、CVTは微妙なバランスで成り立っているらしく、使用フルードも純正品使用オンリィーがベストなようなので、ダイハツのディーラーなら在庫を置いているとは思うけど、車種専用品となるため一般の整備工場では普段は在庫を置いていないようです。

 ダイハツのCVTは後発なので完成度は高いとは思いますが、コンテ購入前にDで聞いた話では試験台上では30万キロはいけると言っていましたが、まだ歴史が浅くてそこまでの実績がないので走行距離多い自分の車がテスト台になっているような感じです。


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 これはあくまで私の車の場合でしたが、ともあれCVTフルードを交換し走ってみるとビックリ。新車に乗っているようなフィーリングに戻りました。この変速・伝達装置はケミカルに頼っているというのはダテではないようです。
 原付バイクのスクーターとかなら、自動変速といっても乾式だしベルト駆動なので、ベルト・プーリー・ウエイトローラーの磨耗とベルトのカスの清掃に気を使っていればいいのですが。


 そしてフルード交換後は今までの発進の具合とは大違いで、エンジンが音も立てずグイグイと車が加速していくではありませんか。

 フルードの交換でこんなに出だしが違うものかとビックリしましたが、新車購入後43700kmも走っていたので、オイルの粘度も落ちて熱にもやられ、しかも休日ETC1000円制度をフル活用してかなり高速道路も走っていたので、フルードの劣化がけっこう進んでいたのかもしれません。


   この写真は2013.4.22の日に行った二回目のCVTフルード交換時に撮影
   左側が劣化したフルード、右側が新品フルードとなります


 今まではトルクが必要な発進時や登坂時などにCVTが微妙に滑っていた感じがしていましたが、交換後はエンジンが音を立てることなしに、アクセルの操作に俊敏に車が反応するようになった感じです。とりあえずフルード交換の効果を確かめるため、しばらくは燃費の記録を正確に採ってみます。

 どうやら私の乗り方の場合では、4万キロあたりがCVTフルードの交換周期のように感じられました。ちなみにコンテRSの場合、ダイハツ純正フルードは軽四のCVTとは思えないぐらいの量である6Lも入りましたが、この6Lという量は小型乗用車並みのCVTフルードの容量とか。

 普通の軽四車のCVTのフルードは4L前後らしいです。交換された車屋さんもちとビックリしていました。オイル(フルード)容量が多いので指定交換周期が長めになっているのかも。ちなみに6LといえばコンテRSのエンジンオイルのちょうど2倍ぐらいの量のようです。


 【関連情報URL】には、車のミッションの仕組みを分かりやすく解説したページを紹介しています。
 【11/18追記】
   どうやら我が車では、フルード交換による燃費の差は今のところほとんど変化なしのようです。


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 まあ、当方所持の軽二輪バイクCD250Uも2万キロぐらい走ると、フロントサスペンション用の10Wのネバネバだったホンダの赤色のクッションオイルが黒ずみ、しかもさらさら状態に近くなり用を足さなくなります。

 これの交換はかなり手間隙がかかるので、真夏と真冬を外して気候のよい作業しやすい頃を選んでいつも自分でやっていますが、サスペンションをすべてバラバラに分解し、パーツクリーナーで部品をすべてきれいに洗浄したあと、新品のホンダのクッションオイルを規定量より少し多めに入れて、最後に油面調整器で左右ともバッチリ油面高さを合わせてから、コイルバネを入れて封をし元通りバイクに組み付けます。

 この作業をしたあとの走りが変わること変わること。こんなCD250Uのような軽二輪のビジネスバイク(風)でも、タイヤが路面に吸い付くような感じがして、本当にビックリします。

プロフィール

「我がコンテ号、325327kmにて初めてCVTオイルパンを開封(写真)。

CVTは3~4万kmでのフルード交換ぐらいしかメンテはしてませんでしたが、左端の円形のマグネットにヘドロがこびりついている以外はきれいでした。

当然、新品のストレーナ・マグネット・ガスケットへと交換。」
何シテル?   10/26 21:55
カクシカおじさんです。 ニックネームの由来は、我が愛馬コンテカスタムRSの別称、ダイハツの『カクカクシカジカ』と現在の年齢がおじさんになっているところから...
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