先日、愛車のコンテ号で京都へ小旅行しました。
今回の旅行の目的は、古都京都での観光ではなくて、私のページに登録してある“リンク・マイリスト”の中にある 「車の修理屋 たけしくん」 さんのお店を訪問するためでした。
実は先日、山梨県内の河口湖町で、我がコンテくんがとうとう50000kmに達したお話は、すでに当ブログでとりあげておりますが、最近寒いせいもあるのか、特に朝一の始動時のアイドリングのエンジン音が「カラカラ」といっているようで、あまり軽快な音ではなくなってきたようです。
それとエンジンオイル注入口からわずかに見えるエンジン内部のアルミの色が、手でこすれば取れるものの、うっすらと茶色ぽく汚れているのも気になっていました。
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そんな矢先、みんカラをやり始める相当以前からお世話になっていまして、21万キロも乗ったアトレーを車検を通してそのまま乗り続けるか、新車にしたほうが良いのか迷っていた時にも、いろいろアドバイスもいただき、結局新車のコンテカスタムRS買いましたが、その 「車の修理屋 たけしくん」 さんの最新のブログに、エンジンオイルのお話が書かれていました。
そのブログ自体の詳しい内容は、下の関連情報URLをクリックしていただくとしまして、簡単に言いますと、「車メーカー純正品の部品は品質や信頼性が高いのだが、こと純正のエンジンオイルに関してはそうとも言えない」、といった内容でした。
このお話、正直私にはけっこう驚きでした。いままでバイクもホンダG1もしくは旧のG2オンリーで、四輪も純正エンジンオイルなら間違いないと思っていました。もちろん製造メーカーも自社銘柄オイルでエンジンテストはしているはず? だと思っています。
ただ、私がいつも整備を任せている指定工場が使っているエンジンオイルの銘柄は聞いていなくて、単に10W-30とだけ聞いていました。
でもメンテナンスは手抜かりなくしていて、5万キロしか走っていないのにアイドリング音があまり滑らかでないし、登坂時や急坂走行時のシフトダウンの時のエンジン回転上昇音も滑らかとは言いがたかったので、
ブログに書かれているようにお奨めのエンジンオイルに交換すればどうなるか、といったこともあり、ちょうど5万キロが過ぎて(実際は51000kmちょい)エンジンオイルとオイルフィルターの同時交換時期でもあったので、事前連絡してからお店へとご訪問させていただきました。
念のため行きの道中にて、いつものごとくセルフスタンドにて給油口いっぱいまでカソリンを満タン給油し、燃費の計算をするつもりでした。後にその結果に驚くのですが。
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汚れたエンジンオイルの写真を撮っておけばよかったのですが、オイルキャッチャーでエンジンオイルを抜き取り、その次にオイルフィルターを外して、4000kmほど走行したエンジンオイルを見てみると、
赤茶色ぽくなっていました。オイルキャップにも
赤茶色のような汚れが付いていました。
詳しく聞くと、オイルに添加されている粘度指数向上剤などの添加剤のポリマー等が、だんだんとせん断されて化学組織の鎖が断ち切られ、その切れた不安定な部分から酸化してしまい、そうすると添加剤としての仕事をしなくなるばかりか、酸化によって
赤茶色に汚れてしまう、といった私の記憶に間違いなければ、そういう内容のお話でした。
で、ここからが本題に入るのですが、出来の悪いオイルは仕事をしている最中に(エンジン内を回っているうちに)せん断が起きやすく、しかもせん断した箇所からすぐに酸素と結びついて酸化してしまうのだとか。諸悪の根源ともいえる
特に粘度指数向上剤が劣化するとスラッジになりやすいようです。
後日調べると、ベースオイルの分子の鎖は200とかなのに、添加剤ともいえるポリマーの組成の分子の鎖は何万にもなるとか。そりゃ結合分子組成の鎖が何万にもなれば、せん断が激しく起きても不思議ではないですよね。
逆に出来のよいエンジンオイルは、せん断も少なくなるような化学組成なるように工夫され、たとえせん断しても、切られたところが不安定になったり酸化しにくいように考えられている、とのことでした。
で、早速ダイハツ純正オイルフィルターとお奨めのエンジンオイルである、モチュールの「 H-TECH 100 Plus 5W-30」とやらを、我がコンテくんに食べさせてやりました。
そしてアイドリングして多少放置しエンジンオイルを一巡させてやると、アイドリング音が滑らかになっており、馴らしを終えた新車といった感じになっていました。ひとつには最新の車で、しかも冬場では10W-30は固過ぎ?のようで、取説にも書かれているようにこのターボ車には5W-30に変更したのが良かったのかもしれません。
みんカラ内とかのレポートによると、このエンジンオイルで峠とか走るとオイル油圧が落ちるとかのレポートも見ましたが、当方は別にレースに出るわけでもなく峠で回すわけでもないので、遠乗りは多いが運転はごく普通の街乗りレベルなので、結果的にはひとつ上のターボ車用ともいえる5W-40のオイルで十分のようです。
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そしてエンジンオイルとフィルターを交換して、もう少しお話を聞いてから帰宅の途に着き運転していると、我がコンテくんのエンジン音の滑らかなこと、回転の上がり方も当然滑らかでしたが、京都市内とその西隣の亀岡市街の渋滞の中の走行では、そうエンジンの回転は上がらなくて、亀岡市街を抜けてからド田舎道と県境の峠道を超えると、よりはっきりして喜びの連続でした。
そして運転するうちに、なかなか燃料計の針が落ちてこないことに気がつき、途中のセルフスタンドでまた給油口いっぱいまで給油すると、219.3kmの走行(約半分は旧オイルだが)に対して、10.79Lのガソリンが入り、燃費は20.3km/Lという冬タイヤを履いているのに驚異的な燃費が出ました。
今まで冬タイヤを履いている時期は、どんなに頑張ってエコ運転しても18キロ台だった燃費が、ほとんど信号も無いような田舎ばかりの走行とはいえ、あっさりと20キロ台を達成したのには驚かされました。
それから違いをより見るため高速道路にも入り、120キロ付近まで速度を上げてみたり、長くてきつい上り坂を走ってみたり、一般道の長い下り坂をシフトダウンしてエンジンブレーキを利かせながら走ってみたりしましたが、シフトダウンした時のエンジンの動きが相当滑らかになっていました。
ただ、そのたけしさんから聞いたお話では、ターボ車はタービンの軸が1分間に最大10万回転?ほども高速回転することで、タービン軸の流体軸受が非常に熱を持つので、何千円か高くなるが同じ銘柄の5W-40のオイルのほうが良いのでは、とのアドバイスをいただきました。
まだオイル銘柄変更から多少しか走っていないので、今後極寒の朝一の始動時のアイドリング音やら走りの状態、たくさんのサンプルの燃費調査、いろいろな走行条件でのエンジンの動きなど、いろいろ見極めたいと思います。
【2016.9.19 追記】
現在、我がコンテ号は、ここにご紹介しておりますこのVHVIのオイルではなく、
同じモチュールのPAO系統の8100エクセス 5W-40に転換しています。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/032/873/059/72480c00cd.jpg?ct=7ef137d16ea1)
どちらのオイルもGF-4やGF-5に認定されていないし、以前試しにバイクにも使ってみましたがクラッチが滑ることもなかったのだけど、なぜかエクセス 8100 X-cessのほうがエンジンが滑らかに、軽く回ります。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/032/750/592/9925858933.jpg?ct=743411c3d752)
このオイルのおかげなのか、20万kmをノートラブル&オーバーホール無しで無事達成しました。
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ちなみに上の写真は京都市内の嵐山にある渡月橋(とげつきょう)の写真ですが、平日の金曜日に京都に行ったので観光客は非常に少なく、お店の行きの道中にちょっとだけ立ち寄って記念に写真撮影してきました。