
2017年 11月 7日に発売となった
車の整備専門誌のオートメカニック誌 No.537号
これまでにも何度か取り上げられてきました、
禁断のクルマ実験室なるものが、
今回も特集で組まれていました。
以前に我がコンテ号の200000km達成記事を載せてくださったオートメカニック誌 (2016年 11月号 No.533号)、現在は月刊から隔月刊行となりましたが、昨年廃刊もしくは休刊となりました、鉄道日本社の「自動車工学」とともに、整備の参考書としていつも読んでいます(いました)。
そのオートメカニック誌ですが、今月号は過去にも幾度か取り上げたトンデモ実験シリーズが掲載されていまして、車の機構にご興味のある方は非常に面白い内容となっております。
エンジンオイルが極端に少なすぎたり、極端に多すぎたりするとどうなるか、
オリーブオイルをエンジンオイルの代わりに使ってみたりする実験やら、
ショックアブソーバーのオイルをすべて抜き取って走行するとどうなるか、
さらにはフロントディスクブレーキにオイルをベトベトに塗ってブレーキをかけると効き具合は?
オルタネーターの配線を引き抜いてどこまで走行できるか、などなど
……… 自動車学校内やテストコースとかでないとできないような実験をやっていました。
雑誌自体は隔月刊となったのとそんなに大量には売れないであろうから、月刊時代よりは多少高くなって今回は1200円ですが、私はたいがい購入してますが、面白かったのでご興味ある方はぜひ買って熟読してみてください。
意外だったのは、ディスクブレーキにオイルベトベト付着実験での結果。
以前、当ブログでも取り上げました
「読みました、この本 「営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由」(2017.6.11 追記) 」
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/blog/36935988/
のところで、国政久郎さんの続編
営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由2、で詳しく触れられていましたが、
ブレーキペダルのところで例えば50kgの脚力をかければ、ブレーキペダルのところですでにテコの原理で約3倍となる150kgの力となり、さらにエンジンの負圧を利用したブレーキ倍力装置で6倍程度に強化されると、おおよそ1tonもの力がブレーキフルードからピストンを通してディスクパットにかかるようで、これには私もちょっとビックリしました。
1tonもの力が、あのブレーキパットとディスクの面にかかるのかと思うと驚きですが、こんなに強力な圧力がかかれば、脂分などはじき飛ばされてしまうでしょうね。でも国政さんの本より理屈は分かっていてもこんな実験、廃車直前でもなければ自分の車で試すだけの器量は私には無いが、今回のこの雑誌の実験で見事にそれが証明されておりました。
あとこの実験集で発生したらしいのですが、オルタネーターの配線を引っこ抜いても充電系統の故障を示すバッテリーマークの警告灯が点かなかったそうです。これではいざというときには役に立たないことがあるようなので、個別に電圧計を搭載しようと改めて思いました。
現在わが車に取り付けているピボットのX2Cの水温計単独から、サイバーゲージシリーズの、ブースト計+水温計+電圧計の3点ゲージセットに載せ替える計画なのですが、コントロールユニットとゲージ3個を合わせて買うとなると合計5万円近くかかるようなので、現在購入予算が無くて導入はもうしばらく後になりそうです。
(2011年に購入し、2017年現在も使っている PIVOT CAN通信対応マルチゲージ X2C)

(ピボットの3連メーターのサイバーゲージ 同社ホームページより)
本当はバッテリー回路内に、電車の主回路に設けられているような電流値測定回路の設置と、こちらの写真のような、運転席には電流値を±表示できるメーターと同じようなものを設ければいいのだが、家庭用向けの乗用車ではできれば保安上からはこれらの設置は避けたほうが良いと思い、設置にはいたっておりません。

(電流計が設置され、ちょうど130km/hを指しているJR西日本223系-3002番の運転台)
ただコンテの場合、純正のバッテリーセンサーは、下写真のように-端子付近に板状の導体を囲むように設置されている黒い□の物体なのですが、このバッテリーセンサー、バッテリーに出入りしている電流量と、バッテリーの温度を監視しているものの、この情報を習得して表示するメーターは今のところないので、クランプメーターを買って時々測定するしかなさそうです。

(下側の端子=マイナス側端子の傍に設けられている□型の部品がバッテリーセンサーです)
またこの禁断の実験では取り上げられていませんでしたが、もう一つ気づいた点としまして、オイルゲージの最低ライン(L)と、最高ライン(H)との容量差に触れられていなかったことでしょうか。
以前に我がコンテターボ(KF-DET)エンジン車で計測してみますと、おおよそその差は1.0Lとの数値が出ました。軽自動車は元々オイルパン容量が小さいため、エンジンオイル容量がLラインでは1.5Lの容量しかなく、Hラインでやっと2.5Lとなり、燃費を良くするためだけに軽自動車でのLラインまでのオイル充填では、考えようによっては結構危険な状態です。
やはりエンジンオイルは特にターボ車の場合、
タービンの軸の冷却も兼ねていることから、必ずHラインギリギリまで入れておきましょうね。
Posted at 2017/10/08 21:11:50 | |
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