ダイハツ(純正) ロングライフクーラント 08703-K9007(ピンク) / 08703-K9010(ブルー) 1L
先日、初回の車検を87200kmの走行距離にて行いましたが、走行距離多い=エンジンの稼働時間が長い……と考えて、交換用の冷却水は、新車時からのダイハツ純正の高防錆力タイプのロングライフクーラントを使用しました。あくまでうわさの域ですが、市販品のLLCと純正LLC、純度と成分が幾分か違うとの話もききますね。
そして最新の高防錆力タイプのロングライフクーラント(略してLLC)は、トヨタ・ダイハツ系はピンク色となり、ひと昔前のLLCの一般的な赤色や緑色とは違う色にして見分けられるようにしているらしいです。ただこのピンク・赤色系統はサビと見分けがつきにくい …… との意見をよく聞きますね (下記追記を参照のこと)。
まあそもそも冷却水路内にサビを発生させた時点でもうエンジン終了ですが、右側の掲載写真の通り我が車ではほぼ27万kmを走っていても、クーラントの車検毎交換のおかげでサビの発生も無く、抜き取ったクーラントも色鮮やかなピンク色のLLCのままでした。ただし消泡剤がかなり劣化しているのか、泡立ちはかなり発生してましたが。
【 2019.5.27 追記 】
現在ダイハツ純正のロングライフクーラントはブルー色に着色されたものが出回っています。
08703-K9010と品番も変更されていますが、これディーラーに聞いたところ旧来のピンク色のものと成分は同一らしくて、着色の色だけがブルーに変更されたと聞きました。色が変更された理由は、恐らく水路内部でサビが発生した時に発見されやすくするためだと思われます。
旧来からのピンク色の物は、逆にあまり売れなくなったせいか、印刷缶からラベル貼り付け缶に変更になっていますが、今更ながら色を変更するのは面倒なので我が車では今もそのままピンク色です。間もなく4回目車検を迎えますがその直前での交換と、あと1回か2回交換すればもう当方のコンテは終わりでしょうから。
掲載写真の右側は、4回目の車検が近づいた5月末に、今回初めて自分でLLCクーラントを交換しようと思い立ち、主にすすぎをするために購入した工業用精製水なる超純水20Lと、このダイハツ純正のクーラント1Lを2本用意し超純水で冷却水路全体を5回もすすいで、6回目に新品クーラントをほぼ50%濃度で投入しまして万全を期しました。
その作業時に1回目・3回目・5回目の冷却水路のすすぎ水をポリ容器に入れ、KTCの高精度フルードテスターにてクーラントの凍結温度を調べたものです。
ちなみに高精度KTCの光学式フルードテスターで測定した、凍結温度-2℃でLLC含有率5%,-5℃でLLC含有率10%,本来の寒冷地仕様-38℃でLLC含有率52%ほどとなります。
コンテターボ車では、ラジエター下部のドレンボルトだけでクーラントを抜くと約半分の1.5LほどしかLLCクーラントが抜けませんが、5回目のすすぎでもピンク色がまだ残ってますが凍結温度は-2℃となり(この温度辺りではテスターの目盛りが大荒刻みなのでおおよその凍結温度だが)、最低でも95%は入れ替わってほぼ新品の純水成分のみになったようです。もしエンジンブロック内も含めてLLCを抜けば、すすぎが3回ほどでほぼ透明になったとは思いますが。
そして今回は5回もラジエター内に純水を投入してからエアー抜きをし、エンジンを稼働させて何度も103℃まで水温を上昇させ、ラジエターファンを回転させてから自然冷却し、ラジエター内の純水を抜いて再び新品の純水を入れ直す、というかなり時間を要し、かつ面倒な作業をやってみました。
4ヶ月ほど前にタービンの冷却水パイプ系統をすべて一新したところなのに、予備ガスケットは一応所持しているものの、ここを再び分解してエンジンブロック内のシリンダーユニオン部分から冷却水を抜くのはかなり面倒だったので、今回はすすぎの回数で精度を稼ぐことに。純水で冷却水路全体を4~5回もすすげば、古い冷却水の影響はほぼ排除できるらしいです。私はもちろんロングライフクーラントの性能を落とす水道水は今回も含めて一切使っておりません (追記はここまで)。
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あと恐らくトヨタ用とダイハツ用とは同じLLCと思われる?? のですが、LLCの交換周期が違うのは、トヨタ車のラジエターや金属配管内部には特殊なメッキを施している?? ようで、これで交換周期を延ばしているらしいとうわさに聞きました。
ダイハツ車は配管内部にメッキなどは無く? もちろん従来のままなので、メンテナンスノートに記載の通り、たとえ走行距離が少なくてもLLCは使用年数で劣化するので、車検毎の交換がベストなのはいうまでもありません。
【下記は重要な注意事項です】
クーラントの車検毎交換ですがこれは非常に大事なことで、よく言われていることですが、LLCの成分の中で防錆剤の一部の成分と消泡剤の成分が特に劣化が早く、最新のスーパーLLCでもそう何年も持たないようです。3年ほど使用したLLCと新品のLLCを、ネット動画等ではよく上がっておりますがペットボトルに入れて振ってみればはっきりと分かります。
トヨタやホンダあたりが新車から7年やら9年間も無交換で良いと言っておりますが、実際にはこんなに持たないでしょう。LLCが劣化して7年目に交換した際に、もし水路がサビだらけになっておおごとになっていても、新車保証期間が最大5年であることを考えると、保証拒否となり泣くのはユーザー自身です。
エンジンオイルの交換サイクルも含めて、ヤフー知恵袋や価格com.あたりで、いかにも知ったかぶりの回答者がLLCは7年交換で良いと言っているが、詳しくは知りもしない彼らは非常に罪作りなことをしているけれど、匿名掲示板なので責任は取ってくれませんよね。
第一、距離を走る人が7年間も乗れば、まずウォータポンプ自体が持たずに交換することになり、ここでLLCを抜き取ることとなりナンセンスです。まあ冷却水の車検毎の交換費用に比べ、もし大量のサビが水路に循環しボロボロになると(特にターボ車)、修理費用が莫大となり最悪エンジン載せ替えとなり、冷却水交換工賃の10倍以上の費用がかかるに違いありませんね。
そういう点ではダイハツが言っている、車検毎でのクーラント交換は、ロングライフクーラントLLCを水道水で割ると想定しているのと整備費用の上乗せもあるのだろうが、よく考えれば消費者にも親切だと思います。
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そして今回、このロングライフクーラントLLCを割る水は、当然ですが塩素やカルキやカルシウム分を微量に含む水道水ではなく、以前ここでご紹介しました工業用の高純度精製水を使用しました。
精製水を使うことにより、錆び防止のためにLLCに入れられているリン酸塩と、水道水に含まれるカルシウム分とが結びついて、沈殿物質となるリン酸カルシウムになるのを抑えられ、次回車検時まで配管が腐食することもなく、また冷却通路のホースなどのゴム類が硬化することもないよう、LLCの劣化には最大限注意を払いました。もちろんリザーブタンクの中のクーラントも交換します。
正直私がちょっと神経質すぎるかもしれませんが、最低でも20万キロ、できればもっと乗って新車から11年間はこのコンテに乗りたいと思っているので、デリケートなCVTミッションとともに、腐食でやられやすい冷却水周りも慎重を期しました。
うちの車を担当している整備屋さんにもこのように説明して、今回の車検を丁寧にやってもらいました。そしてこの写真に掲載したLLC、他製品と混ぜるのはよろしくないので、冷却水タンクからの蒸発による減少などに備え、余分に1L注文して自宅へ持って帰りました。
LLCの希釈濃度は、寒冷地仕様にあわせて50%は確保しました。缶に掲載してある配合表には30%~60%まで記載してあり、
LLC濃度30% 凍結温度-15℃
LLC濃度40% 凍結温度-24℃
LLC濃度50% 凍結温度-35℃
LLC濃度60% 凍結温度-51℃
の関係になります。
LLCの60%濃度は、日本国内では、よほど北海道の超寒冷地以外は不必要な値だろうと思われ、シベリア大陸並みの設定値ですね。ただしLLC、あまりにも濃過ぎると冷却性能はダウンするそうです。よって最大でも60%濃度までのようです。
そして掲載写真等の準備が出来次第、今回の車検内容と代車で乗った最新のNAのムーヴカスタム試乗記をブログにアップしたいと思います。
→ 追記:最近の我が車のクーラント濃度は、走行距離過多による防錆性能の確保等の点から60%弱の濃度にて使用しています。通常の一般車のLLC濃度30%の2倍の濃さで使用。
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