KFエンジンのオイル漏れ修理 と タイミングチェーン交換 その⑨ 作業編 2-2
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こちらも29万km使用したタイミングスプロケットの全体像。
このギヤーの真ん中あたりに細長い線の後が残っていますが、これはオイルポンプのインナーギヤーがこの位置にセットされるため、特に角のところで擦り切れた跡がしっかりと残っていますね。
またそのせいでクランクシャフトとの締結はボルト留めとはならず、耐久性やトラブル発生のことを考えると不安要素はあるのだが、スペースを占有しないウッドラフキーを使うことになっているのでしょうね。
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ちなみにこのタイミングスプロケの角がずいぶんとすり減っていることから、この写真のように試しにここにポンプギヤーをはめ込んでみますとかなりガタガタでした。
シックネスゲージ等で測ったわけではありませんが、手で動かすとガタガタというほどガタついていました。
新品のタイミングスプロケとポンプギヤーの差し込みテストは失念しました。ただタイミングチェーンカバーを装着する時にかなり差し込みにくかったので、新品同士の組み合わせではガタはかなり少ないものと思われます。
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今回このタイミングスプロケもポンプギヤーも新品にしたので、これでもう廃車まで十分持つことでしょう。
このスプロケにしてもポンプギヤーにしても、面倒で厄介なタイミングチェーンカバーをいったん外さないと交換できないことから、
初めは過剰整備かとも思いましたが、軽自動車で30万kmも走っていれば新品交換しておくほうが無難なようです。
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エンジンオイル漏れ対策がなされたという品番変更された、代替新11310-B2061 タイミングチェーンカバーに、すでに組み込まれてきた2つのオイルポンプギヤー。
こちらの写真は、単に今回ここにアップするためだけに撮影用に分解しただけなので、普通は分解することなくエンジンオイルをしみこませてから組み込めばOKですが、
再利用するなら、ショックドライバーと固定用の皿ネジ3本を用意して、ポンプ内部の清掃とギヤーの様子を確認ぐらいはしたほうがいいかもです。
またもしオイルポンプのみ交換する場合は、ポンプギヤーに打ち込まれている丸点がこちらの写真のように、シリンダーブロック側に向くようにセットします。つまりこのオイルポンプはセットする向きがあるということです。
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ちなみにこのオイルポンプにアクセスするには、6か所のボルトと3本の皿ネジを外さなければなりませんが、この皿ネジが必ずと言っていいほど熱で固着してまして、普通の+ドライバーではまず緩みません。
無理に緩めようとすればなめるだけです。次にご紹介していますショックドライバーを用意するのと同時に、新品の皿ネジ(90041-58016 ¥170/個もしますが) も4~5本用意しておくほうが無難です。
またパーツリストによりますと、このポンプギヤーのふた=ギヤーのカバーの単体の部品供給はしていないとの事です。その理由は分かりませんが、カバー側も摩耗しているほど劣化しているのなら、新品のタイミングチェーンカバー自体を買えということなのでしょうね。
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そこで活躍するのがこれ、ショックドライバー、打撃回転ドライバーとかアタックドライバーとか呼ばれているこちらの専用工具。
専用ドライバーの頭部分を重いトンカチでたたけば、ドライバーがネジから浮くことも無く、固着しているネジが緩むという摩訶不思議な工具です。
元々10年近く前に、ホンダのバイク CD250Uのオイルポンプとスクリーンフィルターを交換するのに、同じくオイルポンプを固定している皿ネジ3本を取り外すために用意したものです。
このホンダのオイルポンプを固定している皿ネジ3本はつとに緩まないことで有名で、バーナーなどであぶらずに素人でも取り外せる方法はないかと模索した結果、これを発見。
いろいろと検討した結果、このベッセルの大きなゴムツバつきのショックドライバーが手にも優しく使いやすそうだったので購入したものです。今も重整備には必需品となっています。
ただ残念ながら現在のこのように、ブログ等でいろいろとアップなどするとは整備当時全く思わなかったので、整備作業中の写真などは一切撮影しておらずここに掲載できませんが、今度開ける機会があれば撮影しておきます。
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