カクシカおじさん(プレミオおじさん)の"カクシカくん" [
ダイハツ ムーヴコンテカスタム]
KFエンジンのオイル漏れ修理 と タイミングチェーン交換 その⑬ 作業編 6・完
5
大きく仕様変更された最新のエンジンは知りませんが、コンテ(2008~2017年、特に最初期の頃)が売られていた頃のダイハツのこのKFエンジン(2005年登場)、聞くところによると、シリンダーとピストン(ピストンリング) とのクリアランスが、現代のエンジンとは思えないほど過大なのだとか。
そのうえ燃費対策としてピストンリングのフリクションが弱められたのだからトラブル多発もうなずけそうです。戦後や高度成長期と違い、この現代で腰下交換多発なんて信じられませんが。
ちなみに参考までに修理書を見ると新品同士の組み合わせで
オイルクリアランス 0.028~0.052mm、
使用限度 0.1mm
となっていまして、これつまり新品部品同士や工場組み立て時でさえ100分の5ミリ、50ミクロンものクリアランスが設定されているということですね。
トヨタ流のコストダウンのせいなのか基準が相当甘く、現代の新品エンジンで熱膨張も考慮しても50ミクロンのクリアランスはいかがなものかと思われますね。
ちなみに新品部品の製造基準は、
シリンダボア径 63.000~63.012mm
ピストン外径 62.690~62.972mm
参考までに書きますと、ピストンリングの合口すきまの使用限度も(メーカーにより新品時のすきま基準が違う)、
No.1 0.60mm(新品0.25mmあたり)
No.2 0.70mm(新品0.50mmあたり)
オイルリング 0.59mm(新品0.30mmあたり)
だそうです。この基準が甘いと見るかは人それぞれですが、オイル交換をしっかりとしてなければ、リングが固着してシリンダー壁面を削ってしまい、エンジンがすぐダメになる確率が高そうですね。
ちなみにいくら熱で膨張すると言っても、トップリングやオイルリングの合口すきまが0.6mmも開けばオイル上がりは激しく、エンジンオイルはみるみるまに減ってしまうことでしょうね。
新車から6万kmまでを除き、良質のエンジンオイル交換を3000km毎に必ず交換し冷間始動も極力避けてきた我が車でさえ、30万kmあたりで冷間始動時にわずかに異音を出しはじめたため、不具合が出る前に腰下交換しなければならなくなった理由が、この甘い製造基準によるといえましょう。
- 1: 長文になり過ぎたので ...
- 2:その次にエンジンルームの ...
- 3:これでなんとか無事、我が ...
- 4:でもタイミングチェーンカ ...
- 5:大きく仕様変更された最新 ...
- 6:これらがトラブルが多発し ...
カテゴリ : エンジン廻り > エンジン >
オーバーホール
目的 | 修理・故障・メンテナンス |
---|
作業 | DIY |
---|
難易度 | ★★★ |
---|
作業時間 | 12時間以上 |
作業日 : 2020年04月11日
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション