310000km(月まで残り7万km) & 真冬の北海道旅行ダイジェスト版
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
2020年10月31日、301990kmにて新品シリンダーを装着し、約1ヶ月後の2020年12月5日に新品のシリンダーヘッドを303333kmで合体装着してからはや2~3ヶ月、大方8000kmを走りました。
今まで真冬には行ったことのなかった極寒の北海道内を無事に旅行するためには、エンジンの不調などは一切あってはならず、
何の整備設備も無い青空駐車の自宅の砂利敷き駐車場にてエンジン転換をやるという、かなり無謀な整備をやり遂げました。
劣化しつつあったちょうど30万km走行のエンジンとは未練なくおさらばして、再利用したクランクシャフト以外はすべて新調し、新車製造工場では行っていない吸排気バルブのすり合わせもおこなって、丁寧に組み立てました。
専用のオイルジェットも取り付けるなど、一部はカスタマイズしましたが、これまでで約1万km近くを問題なく走行。
2
その初となる真冬の北海道には、2月初めに行ってきました。今回は諸般の事情で陸路を選択し、青函フェリー経由で本州と北海道を往復しました。
北海道内には2021年2月6日(土)に入り、その北海道内で最初に行ったのが函館市内にある五稜郭タワーでしたが、残念ながらあいにくコロナで臨時休業。
こちら函館山のロープウェイも、土曜日だというのに人が少ないせいか、現在は夕方4時からの営業ということでまだ日のあるうちに登って撮影。しばらく滞在し夜景モードになってからも撮影しました。
以前にも函館の夜景は撮影したものの6月でしたが、空気が澄んで光が路面の雪等に反射してより明るく見える、今回の真冬の2月のほうが夜景は断然きれいでした。
上から見ると吸い込まれそうな感じでしたよ。
3
次の日の2021年2月7日(日)は洞爺湖や有珠山を見てから、近所の羊蹄山を見に行った後に、次に支笏湖に行くとすでに日没。
ここから道央道を使って札幌を素通りしながら北上し、給油のためいったん旭川北ICで降りて旭川市街へ来ると、ここへ来ればいつも立ち寄っている24hのガソリンスタンドに行ってガソリンを満タン給油しました。
そしてせっかく道央まで来たので、もう少しだけ北上して道央道終点の士別剣淵ICまで行き、日本最北の料金所到着証明書をもらいました。
それから即引き返して、全く予定外の深夜過ぎまでずっとひたすら旭川紋別道を走ってオホーツク側となる遠軽まで出ました。
真夜中の-20℃前後のアイスバーンの高速道路を、アホほど飛ばす北海道人にあきれ返りながらも雪道走行に疲れ果て、ようやく無事に道の駅遠軽に着くと緊張の糸がほつれてしまい、ここで朝まで熟睡してしまいました。
後日取り上げますが、今回新たに用意した新コスモス電機のCO検知器を作動させて寝てましたが、幸いにも雪が降り積もることは無く晴天でした。
それから2月8日(月)の午前中は、早朝から晴天で遠軽から湧別町を抜けて紋別に入りまして、お昼13:00に出航する、おろしたてのまだ1ヶ月しか経ていない新船ガリンコ号Ⅲに乗りこみましたが、急にお天気が崩れて出航直前から紋別では猛吹雪に(掲載写真)。
4
せっかく流氷をはるばると見に来たのに、出航時には猛吹雪だったのでかなりガッカリしてましたが、あら不思議。
沖合に出ると雲一つないほどの晴天になり、このように流氷の中を砕氷船が進んでいきます。
なぜかカモメ君も砕氷船に同行してくれるのだが、沖合で風がすごく強くて船室外にいると体感温度が-20℃にも感じられて、完全武装していたのだが震えが止まらなかったです。
この時は昼間でも外気温が氷点下-10℃前後だったため、寒さに超弱いカメラのリチウムイオン電池切れにも困惑したが、用意していた20個以上の多数の電池を頻繁に取り換えながらも写真はたくさん撮影。帰港時には紋別港もすっかり晴天に。
それから沖合に延びているガチンコタワーへ立ち寄ったあと、ナビで見つけた、全く除雪されていない急坂を2WD車でなんとか登って、紋別公園の展望台へ行き沖合を撮影するとすでに夕刻。湧別町の銭湯へと直行しました。
5
湧別町のお風呂屋から、給油のため24時間営業のガソリンスタンドがある北見市へ少し回り道をしてガソリンを満タン給油。次は夜明けの屈斜路湖を見るために美幌峠へと移動することに。
その移動中にここに掲載写真の、国道39号線の北見市内となる緋牛内(ひうしない)交差点? にて-22℃を表示している温度掲示板を見つけて撮影。今までの最低気温の経験では岐阜の飛騨高山の奥飛騨温泉郷付近での-16℃でしたが、これを大きく打ち破る-22℃を体験。
その後行った美幌峠の夜明け直前ではもっと寒かったと思われるが、持参し車の外に出しておいたシンワの最高最低温度計がなんと破損してしまい、どれぐらいの最低気温になったかは不明です。-25℃以下だと思われます。
ただ我がコンテ号は雪道走行に不得手な2WD車なるも寒冷地仕様車を買ったので、車内暖房の熱源供給元となるヒーターコアーの厚みが標準仕様車よりも6mmも分厚くなっており、
しかも以前にドア部分の劣化パッキン等も全て交換していたので、エンジンさえ稼働できる状態ならば車内暖房は申し分なく効いており、いつもホクホクで寒いことは全くありませんでした。
エンジン転換時に念のためクーラント濃度は60%ジャストに設定したので、KTCの高性能フルードテスター
(外気温20℃測定時で60%濃度だと、
クーラントの凍結温度は-50℃、
測定誤差は±2%)
の外気温一桁℃測定時の温度誤差を考慮しても、少なくとも-40℃までは冷却水クーラントが凍結することは無いだろうと思います。
今度外気温20℃時にクーラントの凍結温度を測定し、外気温の差による誤差も調べておきたいと思います。
6
2021年2月9日(火)は超極寒の美幌峠で仮眠してから、屈斜路湖の夜明けを撮影し、次には釧路湿原の細岡展望台へと行き、雲も無くて順光の早朝の間に湿原の撮影を済ませてから、JR北海道の釧路駅へと急ぎました。
前日に遠軽の駅で、釧路-標茶(しべちゃ)間の乗車券と指定券の往復券を買っていました、冬のSL釧路湿原号に乗るためです。
旅行出発前にNHKニュースで、今年の釧路湿原号のSLが運行され始めたことをたまたま見ていたので、今回の旅行時は乗車券と指定券を買ってこれに乗ることにしていました。
そして今日はこれの乗車にほぼ丸1日を費やしたので、今回行く予定だった網走や知床斜里へ行くのは断念し、もう休暇自体も無くなってきたので阿寒湖や富良野・旭岳あたりへは行けずじまいになり、これらは翌年の真冬に持ち越しとなりました。
7
道内最終日となる翌日2月10日(水)も、道内の道東地方は快晴との天気予報だったので、これまでに訪問した6月では霞んで良く見えなかった北方領土などを見るため、SLを乗った後は日本最東端のノサップ岬へと、またまた冷え込む夜間に移動することに。
釧路市内の出発時と根室市内にて24時間営業のガソリンスタンドで満タン給油しましたが、長旅と荷物満載で狭い車内のため疲れ気味なので時々安全なところで仮眠をとりつつ、時間が足らず、またまたしたくも無い夜から~深夜間帯での運転にて納沙布岬へと移動。
お外は晴天なのでやはり放射冷却により夜間は外気温が下がり-20℃前後に。このときの道東辺りだと雪は少なく、しかも何日もお天気だったので幸い路面は乾燥しているところが多くて運転はしやすいほうでした。
そして-15℃以下のところを走り抜けて夜のうちにノサップ岬に着いたものの、夜明けの一瞬の間に暖房が効いてホクホクの車内でつい寝てしまい、気が付けばすでに水平線より太陽が昇っていました。
御来光は撮影できなかったので、仕方なく再び仮眠して、ここにしばらく滞在したものの、高さ96mの望郷の塔(オーロラタワー)は残念ながらコロナのため閉館中で昇れなかったので、根室市街に戻り風連湖を撮影した後、野付半島付近へ行って国後島などを見るなど寄り道をしてから、再度国道44号線に戻ると、すでに夕刻となり日没近くになっていました。
残る休みは本日を入れても残り3日、実質あと丸2日となったので、今年の冬旅行はここで終了することにし、帰宅の途につくことにしたのですが、
新日本海フェリーのダイヤが大幅に乱れていたので陸路で帰宅することにし、再び遠距離だがここから西端の函館まで出ることにしました。
途中釧路市内と、苫小牧で高速を降りてガソリンを満タン給油し、道東道の十勝山脈を抜ける辺りは大雪となっていて抜けるのにも時間を要し、函館へ向かう途中の森町で、31万kmを無事達成したものの、その時はすでに0時を過ぎていて2月11日(木)となっていました。
結局今回の冬旅行、メーター読みで5240kmを走行し、当然1旅行での最高走行距離も達成。オドメーターは311480kmになっていました。
新品のシリンダー交換からほぼ10000km、新品ヘッド交換からでも8000kmは走行したので、クランクシャフトを再利用した悔いは残ったものの、当方のKFエンジンはもう大丈夫でしょう。
8
そして昨年の真冬旅行時と同様
(詳しくはこちらに記載 →
https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/car/879006/10360899/parts.aspx )、
2日間かけて青森から関西まで帰宅する予定でしたが、秋田市内辺りで明日2月12日(金)の天気予報の天気図を見ると、日本の中心に大きな高気圧が居座り、日本列島の周囲には低気圧が全く無い予報となっていたので、典型的な山晴れの気圧配置。
元々予備日として設けていた2月12日は帰宅日となったが、そのまま帰らずに急遽山形蔵王に立ち寄ることに。
結果は天気予報通り、山地の蔵王でも特に午前中は雲一つない絶景の晴天となりまして、地蔵山頂駅へと行くゴンドラ内から撮影したのがこの写真です。
これで2015年から7年越しでようやく蔵王の樹氷の絶景写真が撮れ、長~い樹氷原コースもゆっくりと滑れました。
が、別項で指摘し写真からでも判別できますが、ここ10年来の蔵王では、夏場の夜間のライトアップ? ロープウェイの運行? によるものと思われる虫害で、すでに多数のアオモリトドマツの葉っぱが食い荒らされて、枝だけとなった樹木が多数となっています。
しかも蔵王は国立公園内ということから、市町村レベルでは虫害に独自で対策することが出来ずにいかんともしがたかったようで、国の縦割り行政と役人ののんびり根性のせいで、なんら対策されないまま、ほぼすでに全滅に近い状態になってしまったようです。
その結果、葉っぱが無い枝だけの木には樹氷の元となる氷は付着しないので、無残にも樹氷の中から枝が出ている無様な姿が今回もたくさん見られました
(You tube動画
https://www.youtube.com/watch?v=yw_VNJuTRY8 )。
観光や開発も結構だが、コロナで大変なのだろうが、収益ばかり追求するだけでなく、もうすでに手遅れなんだろうが、夏場の夜間のライトアップなどをやめるなど、もっと自然と調和した観光にしていかないと、このままいけばあと10年ほどすれば、蔵王の冬の名物詩であった樹氷が無くなるのでは、と危惧されますね。
誰かこのことを警告するえらい人はいないのでしょうかね。
本当はすでに虫害にやられまくってる山形蔵王ではなく、青森の八甲田山の晴天下の樹氷を撮影したかったのですが、午後から関西まで軽四車で、雪道を含めて14時間ほどで帰宅できるほどの余力は私にはないので、今回は絶景の八甲田山の樹氷撮影は残念ながら断念しました。
お天気に恵まれれば、来年の真冬にでも八甲田山へ行き、樹氷撮影をトライしてみようとは思いますが。
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