6.2012年 JR貨物・広島車両所公開 その⑥ DE10型ディーゼル機関車
投稿日 : 2012年11月21日
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ここも前回と同じくディーゼル機関車になります。
形式はDE10で1048号機になります。
前回ご紹介したDD51が軸重16トン~14トンまでの幹線、亜幹線(甲線・乙線規格)向けのディーゼル機関車だったのに対し、このDE10は軸重13トンの丙線規格のローカル線にも入線可能な目的で製作されました。
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DE10型は1966(昭和41年)から1978年(昭和53年)にかけて合計708両が製作されました。
結構な製作両数ですが、DD51も649両作られたので2形式合わせて1357両となります。
これで煙吐きまくりで、折返しの終点では転車台で方向転換して先頭に付け替えが必要となり、管理も手間のかかる蒸気機関車は、この2形式の製造により一掃されたようなものです。
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こちらはDE10の全体像です。ここの写真はウィキペディアから借用しました。仙台に近い石巻線の石巻駅にて2003年に撮影されたとの事です。
この全体像の写真を見れば分かりますが、運転席はすごく片寄った位置にありますね。全長は14.15mでかなり短いです。
全長が長めのDD51はエンジンが2つでしたが、こちらはエンジンが1つのみで、中間冷却器(インタークーラー)を持った61070cc 1250馬力のディーゼルエンジンを積んでいます。
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エンジン1機のみ搭載のため、片寄った位置にあるDE10の運転台です。重いエンジンとの重量バランスと整備性のためこうなったようです。
ちなみに本機の最高速度は85キロで、これは丙線規格の85キロと同一ですね。現在は丙線規格でも高速化された路線もあるので、最高速度が一概に85キロとは言えなくなっておりますが。
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この車は機械室の中が見学できるよう扉を開けてくれていましたので、撮影しておきました。
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ここから以下3枚の写真はウィキペディアからの転載ですが、
このDE10形式はAAA-Bの軸配置、つまり車体の長いほうが3軸の独立台車+短いほうが1台車2軸=合計5軸のすべて動力軸となっているのが特徴でしょうか。
これにより1軸あたり13トン以下に押さえて、規格の低い丙線にも入線可能となり、軸重が軽くなって粘着が不足する分を動軸数で補う設計となっています。
ちなみにこちらの写真が独特な3軸台車です。
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こちらの台車は運転室側の車体の短いほうの分です。2軸台車です。
こちら2枚の台車の写真は、2007年の札幌運転所での撮影だそうです。
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ウィキペディアには運転室内部の写真も掲載されていたので合わせて掲載。こちらは秋田のイベント公開時に撮影されたようです。
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