エンジンアースの電線被覆にボンディングしました

前回の続きです。
WRX STIのサービスマニュアル電子データを「エンジンアース」で検索すると大量にヒットします。
故障時の点検に電圧や抵抗値を測る際に必ず使われるのがこの部分です。すべての電子部品はこの部分との電位差で動いています。バッテリーのマイナス端子やボディアースとも直結されていて、車両の電源のグラウンド原点になっています。

一方でここにはエンジンからの静電気が大量に来て、この配線の被覆は絶縁体なので静電気が逃げずに滞留します。

端子には触れないように、被覆にボンディングしていきました。鉄板に触れたら無意味なので避けて内部に配線していきました。

ピンセットを使って、導電性アルミテープを巻き貼りして固定。

かなり変態的ですが、効果は大きいのですよ。信じる者は救われる⁉

ボディアースに触れない様にスリング状のカーボン繊維を被覆の表面に配線しました。周囲のパイプは手で押せば結構一時的に避けてくれます。
エンジンアース線はこの銀色の鉄板の内部を通っています。

黒いカバー（コルゲートチューブ）表面に配線していきました。

前回配線したブルーの線に、今回赤い線を合流させました。

エンジンアース、ミッションアース、ボディグラウンド、バッテリーマイナス端子　を接続する経路の被覆から静電気を除きます。

エンジンから出てくる静電気を被覆に漏らす前に外刃ワッシャーの放電デバイスでコロナ放電させます。

最後にシリコンゴム製のバンドを装着し、マイナスの静電気を注入して代わりにプラスの静電気を空気中にコロナ放電させます。

本当にインチキくさいですが、試していただければ驚かれると思います。
よろしかったらお試しください。