
あの忌まわしき出来事より、早一ヶ月がたちました。
まずは、当日一緒だった多くのエイト乗りの皆様、大変ご迷惑おかけいたしました。 また、心配してくださった多くの皆様、どうもありがとうございました。
予想外に修理が早く済み、思いもかけずGW前に、再びエイト乗りとなることができました。 今後ともよろしくおねがいいたします。
さて、JRSCC第一戦当日のことを思い出してみる。
今回は公式戦ということもあり、嫁も同伴。 普段は嫌がってついてこないのだが、珍しくくるという。 この辺からして雲行きが怪しい。 若干早起きして、雨宮のフロントカップリップを装着。 若干手間取ったが、暖機運転の間に終了、意気揚々と出発。 首都高に乗った後、携帯を忘れたことに気がついた。 後輩が見に来るというので、近くまで来たら電話してくる手はずだったのだが、どうしようもない。 入場料ぐらいは払ったろとか思っていたのだが、どうしようもないので現地で探すことにする。 嫁には、黒い7であることと大体の容姿を告げておく。 ますます、暗雲たれこめる。
会場には、少しだけ遅めに到着。 JRSCC参加は初めてだが、どの走行会も同じような流れ。 さすがに慣れてきたので、余裕があるが、後輩の到着が気になる。 厳しいといわれた車検もわずかな時間で済み、拍子抜け。 当日の進行は、他の参加者のブログにあまた触れられているとおりだが、自分はあまり人のすることが気にならない性質なので、まあこんなものかという程度。 ただし、走行は予想していたとはいえ、相当な渋滞。 1本目のほとんどのコーナーでフルに進入することができない。 そんな中、ほとんど終盤にクリアラップのチャンス。 ここでまずやってしまう。 ダンロップ下でスピン。 この手のクリアラップをミスなく走ることができない。 1'11.55がベスト。 ただ、そんなに調子は悪くないような感じ。 スポイラーが効いているのか? インターバル中も後輩の姿が確認できない。
さて問題の2本目。 1本目より走りやすいが、なかなかクリアを取ることができない。 人のことは言えないが、皆イライラがあったのだろうか、みょーにスピン・コースアウト車両が多い。 中盤、最終コーナーを立ち上がると、ホームストレートを白い車が横になって塞いでいるではないか。 頭の中に、どこかの走行会webにあった事故シーンが描かれた。 ブレーキ踏んだら、スリップして横から当たる。 左に逃げようと思ったが、出口で2台外にいるはず。 ここはぎりぎり左を抜けるしかない。 掠めるよーに通過。 助かった。 意外と考える時間は長い。 ところが問題はこの数周後。
1本目同様、終盤に再びチャンスがやってくる。 後日リザルトを見ると、この時点でのベストが、1'11.19。 それほど悪くはなかったのだ。 少し遠くに赤い習志野ナンバーが見える。 Cさん。 これを追っていけば。 そしてバックストレッチまでほぼミスなし。 これは自己ベスト更新間違いなし(と思う)。 後は、Cさん、最終コーナーミスらないでね、よしっ。 その後グラベルまではあっという間だった。 正確なことは良くわからないので、オーバースピードで進入したためのコースアウトとしかいえない。 アーやっちまった、と思ったそのとき、ふわりと右側が浮き、”コテン"といった感じで転覆した。
”もしかしてこれはすごい事態なのか?” 4点ベルトで逆さづりになりながら、フロントガラスが割れているのがわかる。 ヘルメットと両こぶしで支えながら、カランカラン、みしみし、という音を聞く。 これはやばい。 程なく救急隊が駆けつけドアを開けてくれた。 バックルをワンプッシュではずし車外へはいずり出た。 横にいた救急車に連れられ医務室へ。 簡単な診察と書類記入。 自覚症状はまったくなく、ひじのすりむけを後で気づいた程度。 それはそうだ。 どこにぶつかったわけでもない。 それだけに、ハンドルの方向一つで、ただのコースアウト、脱出不能で赤旗中断で済ませることができた(それでも十分迷惑至極)のが悔やまれる。 グラベルでもがいたわけではないが、ハンドルが切れたままだったからだろうか。
医務室を出て程なく、嫁を見つける。 相当心配している様子。 意気消沈しつつエイトの救出を待つ。 走行は当然赤旗中断で、そのまま終了になってしまったようだ。 まことに申し訳ない。 程なく痛々しい姿のエイトがサーキットのローダーに乗せられてパドックに入ってきた。 主催者と思しき爺さんに慰められつつ嫁と乗り込み、パドック外のピットに下ろしてもらう。 ここで後輩が駆けつけてきた。 一部始終を見ていたという。 一般席から事故を知って、係員の制止を一喝して来てくれた。 携帯を忘れたことを平謝り。 サーキットのバンで荷物を取りにいきエイトのトランクに詰め込み、紹介してもらったローダー屋さんに電話して、しばし待つ。 参加者の何人かが心配して見に来てくれた。 勇気付けられたが、エイトの姿は痛々しく全損を覚悟する。
ローダーは20分ほどで到着。 手際よく積み込んでくれる。 痛んだエイトに乗り込みハンドルを切らねばならなかった。 ガラスの飛び散った車内を見渡すと涙が出る。 ここで後輩とは別れ、嫁と運転手の3人でとりあえず関東マツダ深川へと出発した。 (つづく)
@出走前-初のリップ姿
Posted at 2006/05/01 23:28:43 | |
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