
毎朝の気温が低くなり、今日は息も白い9℃になっていました。
気持ち暖機運転の時間が長くなり、冬の寒さを体感するようになりました。
マフラーをモリワキに換えているのですが、バッフルを入れてあるので、早朝でも近所迷惑にはなりません。
PCX150はエンジンは単気筒ですが、単気筒バイクで頭に残っているバイクについて書いてみようと思います。
1980年で単気筒と言えばホンダのCB250RSが頭に浮かぶでしょう。
当時、安くて乗りやすく、燃費も良い250ccで人気ありました。
レプリカとは別に初心者や女性向けニーズとして、レプリカとは別に単気筒バイクのジャンルが形成されつつあった黎明期。
その頃の漢カワサキの話をしましょう。
カワサキにはZ200という単気筒バイクがありました。
排気量198ccの空冷SOHCエンジンをシングルクレードルフレームに搭載した搭載し、軽快な取り回しと独特の鼓動感を味わえたバイクです。
鼓動というよりもバランサーがないから振動が激しいだけの気もしますが。小柄ながらも小さなZという感じですが、どっちかと言えばビジバイに近い不人気車種。
自ら進んで乗りたいという若者はいませんでした。
Zシリーズの名を冠していながら、トコトコ走る実用車的な性格がZファンの期待とズレていたわけです。
とてもZ1やZ2の格下には感じられなかったんですね。
価格も安く210,000円でした。
そんなZ200も1980年にZ250FSへ進化。
タンクのストライプに7本スポークのキャストホイールで、少しおしゃれになったものの前後ドラムブレーキは変わらず。
排気量は上がっても馬力は1PSだけアップ。
トルクも0.12kg-mしか増えず、セルとバランサーが付いて振動が少しマシになった程度。それで価格が80,000円アップの298,000円!!。
ホンダのCB250RSと同じ価格に上昇。
ちなみにヤマハの2気筒GX250が295,000円、スズキGSX250Eが30,5000円でした。
この価格の思いっきりさもスゴイですが、よけいに売れなかったわけです。
いくら燃費が良くて軽快に走れても、レプリカが人気の中では地味過ぎたわけです。
当時アメリカンというジャンルも地味に人気があって、2気筒のZ250LTDも人気がありました。また、同じ2気筒でZ250FTがあり、こちらはカワサキ250の人気車種。
この3種のZの価格が実はスゴイのです。
Z250FS 298,000円いわゆるネイキッド
Z250LTD 328,000円アメリカン
Z250FT 318,000円ヨーロピアンスポーツ
2万出したらZ250FTが買えたのだからZ250FSは売れるわけありません。
そんなZ250FSですが何で気になったのかと言えば、自動車部の女子が乗っていたのと、漫画家の一本木蛮さんの愛車が当時Z250FSだったのです。
一本木蛮さんには当時お会いしたこともあり、メタリックのキャンディトーンブルーのZ250FSが似合っていた記憶があります。確か「蛮ちゃん号」と呼んで大切に乗っていたようですが、Xに廃車報告もありましたね。
バイクの多様性を感じる今なら、軽量、コンパクトで燃費が良い下駄バイクとしてもそこそこ受けたのかも知れません。
単気筒だけにメンテナンスも楽ですからね。
そんなZ250FSの後継がCS250というのも面白い異色バイク。
スタイリング全く変えて、ピュアスポーツに思い切り振ったのですが、またも空振り三振になったモデル。
ちなみにエンジンは水冷DOHC化された単気筒で、より高性能、高効率化を図ったバイクでした。
これも今では不人気だったゆえに、今では見ることができない幻のバイクです。
直径的には後にヒットした1990年登場のエストレヤへと引き継がれ、派生としてレトロ調ストリートバイクの250TRも生まれます。
セパハンやバックステップ、シート変更など、カフェレーサー風やトラッカースタイルへの改造が盛んでしたが、ある意味Z250FSのイメージにも似てる気がします。
W230は残念ながらZ250FSのエンジンではなく、KLX230系をベースにした新設計の空冷単気筒エンジンなのでエストレアで終焉となります。
カワサキと言えば硬派な漢のイメージですが、意外に単気筒も面白いバイクを造るものだったんだと改めて実感です。
まぁ、単気筒なんて気にもしなかった昔の自分を反省しつつ、単気筒スクーターに乗る私です。
※イラストはAIで作成しています
Posted at 2025/11/07 22:09:36 | |
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