
今日は時計の話。
1980年世代にとってバイク、クルマ、カメラ、時計そして彼女は青春の必須アイテムでした。
房総の田舎に住んでいた私の世代にとって東京への憧れは皆同じでした。
大学へ行く学力がなければ、専門学校へ入ってでも都会生活を始めたものでした。
都会に出れば、資本力(親が金持ち)との差は如何ともしがたく、バイクを掛け持ちして身に付けるモノに拘ったものでした。
そのひとつが腕時計。
当時はまだ円が240円と高く、海外モノそう特にスイス時計は注目の的でした。
ちょうどデジタル世代と呼ばれる液晶時計の奔り、カシオのGショックが発売されたのもこの頃。
新しもの好きの新人類世代は、サーフブームもあってGショックに飛びつきました。
ただ、腕時計は高価な物というイメージが頭にあり、当時でも質入れとして価値があったこともあり、スイス時計は欲しい1本でした。
ロレックス、タグホイヤー、オメガ・・・その頃に覚えた高級時計メーカーの名前。そしてバブル期にロレックスからエクスプローラーが登場すると、一躍TVドラマから火が付き大人気になったものです。
これは成金趣味ではなくお洒落という点で若年層から支持されました。
そんな当時のに手に入れた時計がRADOでした。
もちろん新品なんてムリムリ。1970年代に流行した少しレトロチックな自動巻き。そう、クオーツ全盛の時代に自動巻きというのが、最高級だという変な知識がインプットされているから痛いわけです。
ただ、精巧な部品でち密な動作をする機械式時計は、男心をくすぐるわけです。
RADOに決めたのは、私の名前に龍の字があり、RADOのロゴがタツノオトシゴだからです。単純に親近感を覚えたというもの。
もちろんデザインも今では昭和レトロと呼ばれる樽型(バレルライン)も良いし、6時の位縦にデイトが表示されているのも個性的です。
この辺りのデザインは秀作だと感じます。
錨のマークが回転するギミックもメカ好きにはそそられました。
ちなみに当時の定価は70000円。当時の大卒初任給が40000円ほどですから、現在に換算すると40万円近くした高級時計です。
ただ、日本では地味過ぎて1980年代以降は人気が薄れてしまいます。
よくTV番組の商品にもなっていて、RADOという時計メーカーがあったと記憶にある人は多いのではないのでしょうか。
この時計も西蒲田で購入したものです。
確か蚤の市で出されていたのを、交渉で思い切り値切って買ったもの。
当時10,000円で買いました。
今ボイジャーはどれくらいの値段で買えるのか。
程度によって大きく差がありますが、新品に近いもので約80,000円。
普通に使用感のあるものなら1,000円で買えるみたいです。
最近は昭和レトロな時計のブームもあり、時計は底値なのかも知れません。
実はRADO最近になって当時のデザインが復刻されて人気になっているようです。
価格も昔と違いクラッシックオートマチックで250,000円ぐらい。
時代の流れで大半はクオーツになり、今風のデザインが多くなっています。
ちなみにこの時計は冠婚葬祭によく使います。
好みの彼女もそうですが、欲しいと思った良いものは変わらないですね(^_^)。
Posted at 2022/11/24 22:15:06 | |
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