
デング熱のニュースですっかり印象が
薄れてしまいましたが、8/26に
南スーダン北部でPKO(ロシアから派遣)
の輸送ヘリが墜落しました。
原因は調査中ですが、現政権は
「反政府軍が撃墜した!」と言い張り、
反政府軍は「うちらはその地域に
いなかったぞ。ちゃんと調査しろ!」と反論していて、どちらも同じぐらい怪しく見えます。
墜落現場から自衛隊の派遣されている地域まで400kmは離れているので、
とりあえず静観していてよさそうですが、まだまだ停戦は先になりそうです。
プーチン大統領が訪日したら、阿部内閣からはお悔やみとセットで
「国後・択捉で演習するな」と改めて言ってほしいところです。
そして日露の交渉が物別れに終わろうと、万全の態勢で警護すると…。
(友好国であっても、外交は狐と狸の化かし合い。相手がロシアなら何をかいわんやw)

で、話は変わりまして西アフリカではエボラウイルス病が拡大中らしく、
最終的に2万人が感染するのでは?と予測されています。
今のところワクチンが無くて、致死率が最大90%…と数字だけ見れば
かなり恐ろしいんだけど、体液(主に血液)に接触しなければ感染しないので、
衛生状態のよい国(日本を含む)では、まず流行はしないだろうと思います。
人類と感染症の歴史を見ると、薬の効果以上に衛生状態の改善と
感染経路の遮断が大切であるというのがよく分かります。
物凄く長くなるので、説明は割愛しますけどw
(なお、空気感染する水疱瘡と結核は、感染経路の遮断が非常に
困難ですから、往々にして患者を隔離する方法が取られます。)

デング熱は、人から人に人に移ることはなく、致死率も「デング出血熱」に
重症化した場合に数%ある程度ですから、そんなに危ない病気ではなさそうです。
蜂に2回刺されてアナフィラキシーショックの起きる方が危ないかもしれません。
ちなみに、デング熱の感染者は全世界で毎年1億人だそうです。
で、これを調べるのに国立感染症研究所のWebサイトを見ているんですけど、
15年程前に疾病データを見た病名が並んでいて、懐かしくなってしまいました。
その時にレントゲン検査装置の調整で、1枚撮影してもらったんですが、
ベテランX線技師に「あれ?ここに結核の跡っぽいの写ってるわ。」とか
真顔で言われまして、本当だったのか、からかわれたのか今でも判りません。
実は結核って、一度発症したら症状が消えた後も細胞内で結核菌が休眠しており、
老化に伴い免疫力が低下 > 結核が再発 > 空気感染で家族に感染という
パターンが今でも普通にあるという、侮れん病気です。

全世界では推計20億人(!)が結核菌を保菌しており、毎年800万人が発症し、
300万人が亡くなっているそうです(致死率40%近い!
昔は100%でしたけど。
明治の日本でも5割が亡くなっていたそうです。)
なお、南国の風土病として有名なマラリアですら、死亡者200万人/年です。
日本国内では毎年2~4万人の結核患者が発生していますから、
咳が2週間以上続くようなら、レントゲン検査を受けた方がいいかもしれません。
自分は鼻炎もちで、季節の変わり目には咳が延々と続くのがまた厄介です…。
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Posted at
2014/08/28 23:13:21